ニコニコ大百科

>>509
督戦隊は早期で解体されてるし、スターリンの功績というと例えば帝政ロシア時代から問題になった識字率を２０％から８０％まで伸びたのと重工業の近代化と産業のセクター別地域分業化（戦時中に疎開で形成されたのが戦後最大の重工業地帯のウラル産業地帯）鉄道の大規模な複線化とかやってるね（なお飢餓輸出もやってるんで悪い面は出てる模様）

帝政期で工業化やってたとはいえいまだに農業国だったロシアを工業大国・軍事大国化をして、大戦に勝利して戦後東側陣営のリーダー・超大国になったと考えれば有能ではあるし評価はされるべきだね
ただまあえげつないことをしてる規模としてはかなりのものなので全般的にすげーヤツと見ないほうがいいけど

ほぼ自分一代でアメリカビビらせるレベルの大国にしました＋ベルリンに旗立てました＋とりあえず死ぬまでは国体維持した　こんだけで正直他の評判がどうでもよくなるぐらいには有能評価もらえるわな

ここまで毀誉褒貶激しい指導者もそうそういないと思う
確かにソ連は彼の代で超大国になったことは事実だしそれは高く評価されるべきだがそれを汚せてしまう程度にはおびただしい数の人間を殺しているわけですからね
まぁ先代のレーニンもスターリンの影に隠れがちだがかなり殺してるし流れが出来てしまっていたのもまた彼の中で粛清を正当化させる要因になっていたのかもしれない

>>512
それはロシアの先人たちが築き上げた国土縦深性と軍事地政学的優位性、豊富な資源っていう元々のイージーモードの賜物が大きいからな
勿論戦間期の国力強化は犠牲も大きいとはいえ明治維新なんか目じゃない偉業だったと思うが
ただし元々恵まれていたロシアを大量殺人と歪な産業構造化で21世紀の現在GDP韓国以下の国にしたボリシェビキの罪は大きいと思うが

>>514
歪な産業構造化てか今のロシアの工業力って戦後に作られたウラルとシベリアの大工業地帯とモスクワとペテルブルクとヴォルゴグラードが元で90年代後期から工業力大幅伸びてるし今もそうなんだけどな
産業もあんま目立ってないけど伸びてるし

まあ残念だけどあれぐらいのことしなければ工業化はできなかったという面もあるね、帝政期でも工業化進んでたとはいえ満足するレベルじゃなかったしそれでも農業国の側面が強すぎたのもあるんだよな（築き上げた国土縦深性と軍事地政学的優位性、豊富な資源などの賜物も大きいのは真実だがそれ以前に工業化する際に立ち上がる問題点ロシアだとかなり多かった）

そもそも西欧でも未開クラスの農業国から脱却する過程で人も亡くならずに工業大国目指すってのも無理ゲーだったともいえる

まあ工業力は現在じゃあドイツを上回りかねないぐらいまで伸びてるけどそこらへん大国なんかなと思うね（これドイツの工業力が減り始めてるのもあるが）

改革とはすなわち既得権益層の破壊でしか実現できないわけだからな、これは
どの国でもそうだよ、フランスでも日本でもそうだった

あと現在のロシア経済ってそこまで悪くないと思うんだけど

>>516
ロシアの工業力は何の指数で評価したのですか？
ドイツの工業力を上回りかねないというソースが見当たらなかったもので。

ZDFのニュースでなんかそんなこと言ってんだよね
まあ個人的にはソースみたいけどどうなんやろ

あと工業力だと結構ソ連は五カ年計画でかなり伸びてたけど同じ時期のドイツってどうなってたのかなとちょっと疑問になった（ドイツ帝国時代だとかなりの工業力持ってたし）

結局大戦後半世紀も持たずにソ連は崩壊、21世紀には韓国以下の国に落ちぶれてるって事実だけで有能とは言い難いのでは？

その理屈だと引退して半世紀ちょっとで二回も国が崩壊したビスマルクとかどうなっちゃうんですかね

>>521
ソ連の崩壊と韓国以下の国とかになったのはスターリンのせいとか普通におかしいんだよな
そもそも帝政期になしえなかった重工業化と大戦勝利による超大国化させてるから有能なわけで別に現在のＧＤＰで韓国以下といわれても国連の常任理事国・資源や食料を自前で生産でき工業力も高くなってて人口も増えてる国であり軍事大国・資源大国でもあるからね（経済ではアレだがソ連時代よりは高く伸びてるし）

まあソ連の崩壊と韓国以下の国になったから有能じゃないって評価は間違いだしそれ言うならドイツ統一させた挙句2度戦争に負けて国の権威ズタボロにしたヴィルヘルム2世もヒトラーもどうかと思うけどね

国内が分裂してグダクダやっているうちにめぼしい植民地は取られるし、2大陸軍大国に挟まれているし、海に出ようにもオランダとベルギーが邪魔だしで建国の時点から既に積んでいるようなクソザコナメクジなんかよりはロシアはよほど恵まれてる国なんだけどな
ビスマルクも単に当時の外交問題を棚上げしただけでWW1への火種は何も解決できてなかったし
20世紀中にはアメリカに匹敵する経済大国になっててもおかしくなかったのに、大粛清で高級将校を一掃した（トハチェフスキーみたいな天才も含む）せいでフィンランド如きに手間取って最終的に勝ったとはいえ首都目前まで攻め込まれて約2000万人もの死者を出し。それが災いして強制連行した人員や併合した衛星国で無理に経済回す羽目になったのがなあ...

>>524
大粛清は正直あそこまでやるべきじゃなかったのは確かなんだよね…
そもそもトハチェフスキー自体結構野心的で日記に「スターリンの野郎ホント使えねえからクーデター起こそうかな」的な事ほざいてたんでそれで粛清の原因になったけどまあ猜疑心のせいで拡大したからね

経済に関しては1980年代までは世界経済だと3位だったからね（50年代だと2位）

ドイツは正直統一した時期が遅すぎたのがなぁ…

大粛清はトゥハチェフスキーやその他個人の野心とかそういうのよりも、
赤軍自体トロツキーの作ったものでその影響力がガンガン残ってたのがな……

しなかったらまともに大祖国戦争が戦えてたかっていうと、ちょっと微妙なところだと思う
逆に反スターリン的なトロツキー系軍人が最高幹部に残っちゃうわけだし
徹底的に粛清・解体したおかげでスターリンに服従する赤軍ができたとも言えるわな

映画とかで吹き替えやったら誰になりそうだろう？
家弓家正さんとか似合いそう

>>527
亡くなったけど内海賢二のイメージ

やや乱暴な論調ですけど、大粛清は世代の新陳代謝を促したという解釈はありますね…
教育程度の低い旧ロシア軍の下士官とか内戦時代の政治委員とかはほとんど消滅してソ連時代に軍事教育を受けた連中が責任ある立場に上り詰めたという論です
個人的には旧ロシア軍の士官出身の「軍事専門家」連中がドイツ軍の将官との力比べをする機会が失われたのが残念ですが…

また第二次世界大戦のアメリカ軍は開戦時に大量の将官を退役させているし、ドイツ軍も帝国時代の将校はほとんど消滅して新人将校が大部分だったり、WW1フランス軍も将官の大量解任をやってたという事実と比較すると赤軍大粛清は(処刑を伴っているという点はさておいて)それほど驚くに値しないという論がありますねぇ
将校の世代交代それ自体はどこの国も経験している通過儀礼みたいなもんなのです

やり方を無視して無理やり同一視させようとするのも無茶な擁護だけどね

まったくおっしゃる通りですハイ
ただ、この種の意見は全てスターリン擁護の潮流で生まれたというわけではなくて、あくまで1940年前後の赤軍に何が起こっていたのかを分析する試みの中で生まれたものもあるってことはせっかくなんで知ってほしいです

帝政ロシアの高位軍人が無能だったという前提じゃない成り立たないし、
粛清後の赤軍の混乱も無視できないだろうし、第二次大戦中のドイツ国防軍のプロイセン被れ"プロイセン軍人は反逆しない"みたいなのもあるし、ちょっと無理矢理すぎる気がする。
詳しくは知らないけど。

>>529
実際帝政期でもそうでしたが日露戦争後でいろいろと問題なってましたからね（軍人や将官の高齢化）解決の糸口は探ってたけど帝政ロシア軍にはびこっていた利権主義や貴族出身の軍人が優遇されるという面で高齢化問題が悪化したとか

ソ連でも80年代になると高齢の軍人も増えてましたが国防省の官僚とかに入れて新しく若い将校とかを出してたりするからまあ帝政時代の問題解決はソ連でも急務だったんやなと思う

いや、それはちょっとずれてるかな…
1920年～1930年代の労農赤軍は粛清とか関係なしに将官は非常に若かったですハイ
1935年に元帥に昇進した5人は42～54歳と非常に若かったし、ほかの階級も同様です
世代交代というのはあくまで内戦期に抜擢された士官教育を受けていない層が(旧ロシア軍の士官を巻き添えにして)一掃されたという意味であって高齢な将官が一掃されたというものではないですね

>>532
実際、粛清のプレッシャーはヤバかったみたいですね
一種のノルマ主義が蔓延って、有名なのは冬戦争の時のソ連空軍の爆撃機は目標を正確にとらえることよりとりあえず「爆弾を落とした」というノルマを達成することを重視していたみたいなエピソードですね…
あとは将官がイニシアチブの発揮に消極的になってしまって、言われた命令しか実行しなくなったりとか…

B-29をコピーしてTu-4を作るにあたり、完コピを命ぜられたから銃痕まで再現しただの、アメリカのマークもコピーするかモスクワに問い合わせたとかあるのが怖いｗ。
赤軍の新陳代謝を催したかどうかでいえば、世代交代は確実に早まったんじゃないかな。

>>536
B-29コピーに関してはソ連にとって最大の障害が…メートル法ヤード法云々だったし…

大正義メートル法

スターリンも異国でヒトラーと百合カップルされるなんて夢にも思わなかったろうな

スターリン、ポルポト、毛沢東がいなければ世界が平和になったのに。