ニコニコ大百科

くだんの小説がどんな物か分からないが>>537によれば囮の戦艦が出て来るらしいし、囮と言っても砲撃を受けるんだから、作者の演出意図を省いて状況だけ見れば実は普通に巡洋艦の支援を受けた戦艦同士の戦いになってるんじゃないかとも思えるな

>>541
横山信義の巡洋戦艦浅間シリーズ、そのうちの激浪の太平洋一巻。ヒトラーに操られる米対日英独仏って設定
　劇中、米方は旧式戦艦2隻を囮にした巡洋艦群の砲撃で測距儀や副砲などを破壊し、抵抗できなくしてから駆逐艦の雷撃でとどめを刺すって戦術でキングジョージ5世級戦艦二隻を血祭りにあげた（英方は敵戦艦に固執した判断ミスと発射速度の遅さから、敵巡洋艦に命中弾を与える前に手をもがれた）
作者はこの戦術を気に入ってるようで、別の作品（不屈の海）では巡洋艦の集中砲撃のみで比叡と霧島を中破させてる
　ただどちらの作品でも米軍は主目的を果たせなかった（激浪の太平洋では囮にした戦艦がやられて作戦目的である対地艦砲射撃ができなくなり、不屈の海では結局航空攻撃で太平洋艦隊が壊滅）あたり、有用とは思ってないのかも

調べたんだけど、
・6in砲多数搭載の軽巡よりも8in搭載の重巡の方が砲撃戦で有利
・駆逐艦を手早く戦闘不能とするには6in砲じゃ心もとない
って戦訓が出てるのね。そうなると、比較的小口径の砲から多数弾を浴びせて戦力をそぐっていう日本海海戦と同じ手は第二次大戦時には使えないのか

>>542追記
このシリーズ激浪の太平洋しか読んでないけど、登場人物のセリフから同様の戦術をそれ以前に何度も使っていることが示されてるし、以降も日本艦隊相手に使っているから、窮余の一策とかじゃなく米軍の主要戦術みたい

ふむふむ
「駆逐艦が砲撃を避けて肉薄雷撃する」←「その支援のために巡洋艦が副砲を黙らせる」←「その支援のために旧式戦艦が主砲を引き受ける」という事か
現実で有効かはわからんが理屈としてはあり得るかと（というか日本海軍の水雷襲撃の焼き直しなのでは？）こうして見るとやはり巡洋艦戦法というより海戦力劣位側が取り得る協同戦術と見ても良いかも
旧式であっても戦艦主砲のダメージは巡洋艦砲の比ではないので砲戦が「始まれば」戦艦を狙うのは間違ってないと思う

ネックは護衛戦力を速やかに排除できるか？（ほどほどに巡洋艦を増産されると効率よく戦法を阻害される）危険な体勢でも戦艦との砲戦に付き合ってくれるか？（相手に選択権がある）こちらも戦法の主軸の一つである旧式戦艦を消耗する危険があるがその損失に見合う価値があるか？
敵方の護衛戦力不足は明らかな戦略上の失策
危険な状態で戦艦を狙ってしまったのは戦術上の失策…ただその後戦艦不足で負ける事を考えると総合的には微妙な判断であるし、微妙な判断になるだけの価値が旧式戦艦になければ危険を冒してもらえないので、戦法の限界もおのずから生じていると言えるか

>>537

一応聞いてみたし自分でも色々調べた。

魚雷の威力次第だけど、例え船底強化しても難しいらしい。というよりも魚雷自体の威力よりもバブルパルスという衝撃波がヤバイらしく、装甲厚くしても防ぐのはほぼ不可能。尚且つ船底は船における重心の負荷関係上どうしても弱点になってしまう。

例え外から損害少なく見えても真下からバブルパルス受けたら確実に船全体が歪んでる。
そうなればもう船として使えない。
航行するだけならしばらくの間なら可能だが、戦闘なんてもってのほか。
船体歪んだ戦艦を戦力として活用するなら精々港に縛り付けて砲台として活用するしかない。それにしたって攻撃する時の振動で歪みが酷くなるから相手が攻撃してないのに浸水被害が出るだろうね。
攻撃を受けようものなら戦艦としての防御力は期待出来ない……というか歪み方にもよるが運が悪いと船体真っ二つになって沈む。
安全取るなら浅瀬に自沈させてからの砲台だね。

修理するとしても下手すると船全体作り替え必要だから恐らく新造した方が安いし早いというオチ。

↑
大和型艦底部はTNT換算200kg対応で、三重底化した改大和型は300kg対応。それ以上だと破壊が内部まで及ぶ。

バブルパルスについてもうちと詳細に述べると、魚雷の炸裂により生じる爆圧、爆風は水中では水圧により球形となる。球は水圧により圧縮し、縮小による内圧上昇で拡大する事をエネルギーを失うまで断続的（パルス的）に繰り返すバブルパルスとなる。

バブルパルスの近くに船体など構造物がある時、船体からの反射波により、船体から見て泡の裏側に凹みが出来る。凹みが出来て均衡が崩れると、凹みは泡の中心に吸い寄せられ、遂には泡自体を貫きながら弾けて裏返り、爆圧を内包したまま船体に激烈な水流として叩き付けられるバブルジェットとなる。

つまり、空中だと四方八方に無為に散る爆圧が、水中だと誰に指示される事もなく指向性を持って叩き付けられる。船体にぶち当たったバブルジェットは、船体の隔壁の残骸（スプリンター）を散弾のように撒き散らしながらエネルギーを失うまで船体を蹂躙し、一瞬遅れて水密が失われた区画に浸水して浮力を奪う。

水中防御はこのように殺到してくるバブルジェットを空層で距離減衰させ、油層でスプリンターを減速させ、魚雷防御縦壁または水中弾防御装甲で耐える。んで、歪みによる浸水を背面の小さな防水区画で止める
ようは壊れてもいい区画で破壊力を減じて、分厚めの隔壁とか装甲で止める。
戦艦のTNT換算で何kgに耐えるちうのは、この最終防衛ラインがいくつに耐えると言うことを言っているだけで、手前の区画は何が当たっても壊れて水密を無くす。

で、冒頭に戻ると大和型、改大和型の艦底部水中防御は200kgとか300kgに過ぎず、潜水艦用の長魚雷が炸裂したら簡単に破られる。側面には比較的水中防御を仕込みやすいが、艦底部なんて仕込む幅も余地もないので、実質防御不能としか言えない

そう考えると、いくら重装甲かつ大火力な戦艦を莫大な予算かけて作っても魚雷１～２発で撃沈または使用不能というのはコスパ最悪だよなぁ……
巨艦故に必要な維持費や育成に必要な人材考えると、頭が痛くなるな。

確かアーセナル・シップ計画も満載排水量約20,000tで計画したら人員多く必要かつダメージコントロール考えた重装甲だとコスト跳ね上がるから潰れたとか。
まぁアーセナル・シップは、正確には戦艦ではなく兵器庫艦だからある意味戦艦とは真逆かもだが……

もし現代で戦艦作るとなると大きくても巡洋艦サイズかつ装甲は程々にして敵からの攻撃はイージス艦など味方防護便りというのが理想的か。
主砲積むにしてもミサイルなども積んだりとか考えると単装砲塔かつ１～２が限界で尚且つ口径も余り大きく出来ない…………恐らく20センチ以上30センチ未満が限界かな？
見た目船体サイズはそのままで主砲大きくした「しらね型護衛艦」みたいなのが現代戦艦になるのかな？

やーそもそも、現代艦艇が装甲を持たないのは
・フネに装甲する金>>>ミサイルの弾頭改良費
・電波兵装を守りようがない
・魚雷の艦底爆発を防ぎようがない
ので、装甲も無意味ではないけど優先順位が低く、細かく仕切って被害を極限する間接防御で妥協しているからなんだー

なんぼ何でも現代艦艇は大戦型艦艇に比べて打たれ弱過ぎるちう意見も根強いんだけど、優先順位が低い装甲を付けるくらいならその分数造るって方向になる。
まあ、あればあるで船体と機関位は持って帰れるから無駄ではないし、電波兵装よりか金は使わんので多少付けても良くね？とは思うけど、予算は無限にはないので。

一応、原子力空母とかのハイバリューターゲットは、金掛けても生残性を確保するために弾火薬庫、原子炉周り、あと最低限の飛行甲板に装甲されてはいるが、ミサイル戦闘艦には装甲は要らんと思う

現代の戦艦を作るには、巨大な船体に何を積みたいか？を先ず考えないと。
小さな船体でも扱える武器なら、駆逐艦沢山作って持たせとけで終わってしまう。

宇宙戦の時代が来てバリアとビームが実用化され、絶対的な発電能力の差が、
そのまま覆しがたい戦力の絶対的な格差になれば戦艦は蘇るだろう。

そして軍縮条約で新造戦艦の発電能力は3万5000ジゴワットに制限される……。
こんな条約飲めるか！俺は軍縮条約を抜けるぞー！

ロシアの黒海艦隊旗艦のスラヴァ級モスクワがウクライナの地対艦ミサイルに撃沈されたというニュース見て、戦艦による陸地への砲撃もある程度兵器が充実した国相手だとリスクしかないと実感した。

砲撃だとミサイルより低価格だから上陸による支援には使えるんじゃ……という考え自体が甘かったわ。
地対艦ミサイルの存在忘れてたわ。
例え空爆しても隠されたら完全に破壊したか判らんし、ウクライナ進行時における対空ミサイル死んだふり作戦と同じことやられて砲撃距離付近まで近付いたところ奇襲や波状攻撃されたら護衛ごと殲滅されるわこれ……

大砲持つ戦艦の活用方法…………
・ゲリラとか対艦兵器未保有敵への攻撃（海沿い限定）
・艦隊の盾役（使い捨て）
・イベント専用

………………これしか思いつかんうえに費用対効果が悪い通り越して最悪過ぎる。

戦艦復活させるなら上の人が言ってる通り、遥か遠い未来になら宇宙戦艦として復活するんじゃね？
位の可能性しかないのが現実か……

艦載砲はいちおう復権してるけど主役は（水雷を除けば）あくまで対艦ミサイルだな
そして対艦ミサイルを運用するビークルは搭載できさえすれば航空機でもトラックでもなんでもいい
大口径の艦砲と違って巨大な艦が必須なわけじゃない

第二次大戦の頃の艦砲は
・命中が期待できる距離なら相手からも撃たれ、相手を沈める前に確率的に1～数発は自分にも当たる
・一発命中する毎に戦闘力が漸減する
・砲撃位置にいる限り反撃されれば他の艦は肩代わりできない
なので、装甲がないと相手を沈める前にこちらが無力化されるし、火力が高ければより早く相手の戦闘力を奪えるので生存率も上がる
砲と装甲のシナジーが強い

現代の対艦ミサイルと防空ミサイルでは
・大体は互いのミサイルが命中する前に必要量が発射されている
・防空網が機能している間は戦闘力に変わりがなく、一発でも突破されれば大抵の艦がほとんど無力化される
なので対艦ミサイルが強くても生存性に繋がらない
・艦隊防空を担える艦があれば他の艦が対艦ミサイルを撃っても良く、航空機から撃ってもよい
なので対艦打撃力と防御力の一体性は低い

旧ソ連海軍の場合は超長射程の大型ミサイルとか自律連携のできるミサイル群の一斉発射とか大型艦の利を活かした対艦打撃力を模索していたが、それらの艦は実戦で有効性を試される事なく専ら付随した防空能力のみを使って終わりそうである（あるいは終わった）

見た目がかっちょ良いからまだ活躍してほしい

旧ソ連はそもそも米海軍機動部隊に対し劣後するのを前提で戦う前提の編成だからなあ

知らなかったが、アイオワとウィスコンシンはモスボール状態で現役復帰可能な状態で残してるんだね。
空母はどんどんスクラップにされている中、戦艦を残しているのってことは可能性自体はアメリカも認めてるんだろう。
単艦で動くことなんて無いし、イージス艦、直掩機、攻撃型原潜、空中管制機で守られている戦艦は簡単に沈まないと思う。

ソース:USA Military Channel 2 　国防予備艦隊

戦艦を真に駆逐したのは航空機でもミサイルでもなく、戦艦自身のコスパだと思うんだよね

今、その立ち位置が正規空母なのかもしれないね
モスボールの動画を見たら空母は原子力空母含めて殆どスクラップにされてる。

空母は新しいのあるがから古いごみを保存しておく必要がないだけ

あと原子炉の扱いがデリケートで下手な処理をしてはならない問題もある
欲を言えば数十億ドルかけて解体せずに係留しっぱなしにしておきたいのは原子力空母も原潜も一緒

てか除籍して非営利団体の管理下にある博物館のアイオワが現役復帰可能っていうなら、空母も大戦中のレキシントンがニュージャージより後に現役退いて同様に保存、一般公開されてるから特別戦艦だけ息が長かったわけでもないよな

海岸の意向がよく分からない、古き人が必要だって言ってるだけかもしれない。
ウクライナからゴミ空母を買い取って戦力化？した国があるから空母を戦艦より先にスクラップにする理由が分からない。
あと、先程は上げた艦は内部公開厳しいよ。まぁ、古すぎる船だから見られても問題ないってところもあるけど

間違い:海岸
正しく:アメリカ

俺もとっくに記念艦にしてると思ってたから、2隻がモスボールで現役復帰のために予備パーツまで義務付けているってのが衝撃だった
アメリカは戦艦使う気でいるのかな

だから使う気なんかないよ、妄想を膨らませるな
予備艦隊からすら除籍されてロスでただの民間所有の博物館扱いだっての

ヴァリャーグをアメリカが退役させた旧式空母と一緒に考えるのも意味わからんぞ
中国ほどアメリカが空母建造に困ってるように見えるのかよ

fJefYkBd9Z

USA Military Channel 2 　国防予備艦隊
動画を見ろ

戦艦がまた必要になった場合に備えてと明言されてる
ミズーリとアイオワは実物を見たが完全に博物館のミズーリと違ってアイオワはモスボール状態

代替艦が出来たら古いのは処分する、代替艦がないのは極力取っておくって話だろ
現役で新型戦艦が建造されてるなら旧式艦はスクラップにして新型艦予算の足しにしたり改装して海防戦艦等に転用するかされるだろ

流石に戦艦の新規開発は無理だからモスボールしてるのでは？
アメリカが維持してるのは老兵の意見もありそうだが、空母、イージス艦、戦艦、基地航空機で部隊を組んだら台湾や沖縄を取るのは無理だからだと思われ
戦艦がいたら揚陸艦なんて出せないし上陸作戦はできない。砲の必要性はフォークランド紛争で実証済み

やたら硬いだけで生存性能としてはカスな戦艦が悠々と泳げるほどガチガチに固められた海域なら確かに揚陸作戦は不可能だな

戦艦に割くアホみたいなリソースを他に回せばもっと確実になるだろう