キリンとは、「モンスターハンター」に登場するモンスターである。
古龍種 | |
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キリン | |
別名 | |
別称 | 幻獣 |
登場作品 | |
モンスターハンターのモンスターテンプレート |
古龍の一種で、ユニコーンのような白を基調とした体色と額の一本角が特徴。
およそ「龍」とは似ても似つかぬ外見だが立派な古龍である。ただのウマやキリン(動物)の類ではない事を示す特徴として、このキリンの足は「蹄(ひづめ)」ではなく鋭い爪が生えており、体表は細かな鱗で覆われている。
古龍に分類される理由としては、当初は「分類不能なモンスターはとりあえず古龍種に」と言う通例があったためキリンも古龍に分類されていたのだが、研究が進むに従ってキリンからも「古龍の血」と呼ばれる古龍に共通する特殊な血液成分が検出される事が判明。正式に古龍種として認定された。
ただ正式に古龍種と分類されたとは言っても他の古龍種とは異なる点も多く、まず体の大きさがかなり違う。他の古龍が20m以上になる巨体を誇るのに対し、キリンはせいぜいが全長5m程度。ドスランポス等の中型鳥竜種より少し大きい程度の体長しかない。
また、MH~MH2やその派生作品での古龍に共通する特徴として「そのクエスト中は小型モンスターが姿を見せなくなる」「他のモンスターとの二頭クエスト・連続狩猟クエストにならない」「討伐以外に撃退でもクリアになるクエストがある」と言ったものがあるが、キリンはそのいずれにも当てはまらず、キリン討伐のクエストは小型モンスターや他の大型モンスターも出現する事があり、また撃退でのクエストクリアが無い。ただし、「罠が一切効かず捕獲できない」と言う点は他の古龍と同じである。
怯み値のも他の大型もモンスターのように部位ごとに蓄積されるのと違い、ドスファンゴなどの中型モンスターのように一つで共有されている。キリンと同じ方向を向いたまま怯ませると、ドスランポスのように吹っ飛ばすことができる。(関連動画参照)
動きが草食モンスター「ケルビ」に似ているため、「ドスケルビ」なんて呼ばれることも。
ケルビの左右にジグザグに飛び跳ねながら進む動きは「ケルビステップ」等と呼ばれるが、キリンもこのケルビステップを多用する事もドスケルビ呼ばわりの一因。
また龍ではあるが、羽が退化したどころか全く存在せず飛行ができないため、エリアチェンジ等の移動も全て陸路で行う。しかも隣のエリアへの道を普通に通るのではなく、草食種や鳥竜種が通路にしている穴ぐらを通って移動する。
作中では幻の生物とも言われるくらい知られておらず、幻獣とも呼ばれる。そのため素材はとても貴重。……ハンターに取って何故貴重かと言えば、剥ぎ取り回数が2回とドスランポス並みに少ないからなのだが。
さらには無印及びMHG時代はキリン自体が定期的に配信されるイベントクエスト専用で、本当に幻だった。
MH4で再登場した際は剥ぎ取り回数が3回に増加修正され、また村クエにも(1回限りの緊急ではあるが)登場し、ギルドクエストでは下位から対応しているなど、他の大型モンスター並には素材を集めやすくなった。イベントクエストの数も増え、キリンと戦う事自体は非常に容易である。
ただしMH4GにおけるキリンのG級素材の一つ「白銀のたてがみ」がどういうわけかキリン本体の剥ぎ取りでは絶対に出ず、高レベルギルドクエストまたはG級イベントクエストのクリア報酬でたまに手に入るのみという微妙なストッパー素材にされている。
MH:W、MHXRから「幻獣」という別称が与えられて素材の名称が変更になり、「幻獣の○○」という素材名になった。
キリンの素材から作られる武器はいずれも雷属性を宿しており、その殆どが物理攻撃性能よりも属性に偏った性能をしている。防具も同じく雷耐性が高く、武器の属性を強める事に傾倒したスキルを持つ事が多い。
しかしそれらの特徴よりも遥かに有名なのは、女性用防具が大変露出度が高くエロいと言う事だろう。
ゲーム内での観賞用装備としてだけではなく、薄い本では標的にされる女性ハンターキャラにキリン一式装備がやたら多い。また雷属性武器を作る際にも素材が必要になることが多く、素材が集まりにくい事からも良く狩られるモンスターである。
MH4系列では他の雷属性装備にキリンの素材を用いる事がほぼ無くなり、他にエロい装備も増えた事によって純粋にキリン装備が欲しい人だけが狩るモンスターに落ち着いている。
雷をまとっており、また雷を自在に操り、ハンターや自分の周囲へ落とすことができる。MH:W以降では、広範囲に落雷するようなマップ兵器が増加している。
怒ると発光具合が強くなり、さらに帯電状態で突進してくる。
肉質が異様に硬く、中途半端な切れ味の武器では易々と弾いてしまう。
しかし特徴の一つである角は弱点で、この部位はほかよりやわらかいため弾かれることがない。
ただしボスモンスターの中では極めて小型である事、動きが機敏である事、その弱点である角は、キリンの正面=最危険地帯についている事から、弱点を狙えるようになるには相応の慣れとコツを要する。
MHW:Iでは、クラッチクローで胴体の肉質を軟化させることが可能なため、クラッチさえ入れることが出来れば弾かれることがなくなる。
ボウガンの散弾を撃つと、弱点に集中HITすると言うシリーズ共通の弱点があり、散弾主体で討伐パーティが組まれる事もある。(ただし、散弾は接近戦を挑む剣士の動きも阻害してしまう為、やるなら全員散弾という特化編成が組まれる場合が殆ど。MHFの場合はいたわりスキルを使えば問題ないが混成パーティーだとキリンが動き回るため同様の構成にすることが多かった。)
さらには、飛行して逃げる事が出来ないからか、作品によっては特定のマップを使ったハメ手段も確立されている。
角以外に弱点らしい弱点も無く、弱点属性すらなく、状態異常も殆ど利かない等絡め手が通用し難い相手だが、睡眠属性が容易に通ってしまうという弱点がある。
肉質が硬い、基準体力が低いという特徴から、肉質無視で固定ダメージで睡眠中に食らわせるとダメージが3倍になるという爆弾での攻撃の効果が相対的にかなり高く、キリンを瞬殺する戦法としていわゆる「睡眠爆殺」は恒例のものとなっている。
MH:W以降では、MHW時期では斬裂弾、MHW:I時期では徹甲榴弾の張りつき系の弾の性能が高かったため、ゲーム全体的にこれらをひたすらに撃つことが楽になっていたが、キリンでは特に顕著にみられる。
MH4から亜種が登場した。その見た目は原種と正反対の黒である。
原種と異なる点は雷ではなく氷を操ることが特徴的であり、氷の柱を周辺に3つ立てたり、1、2回一直線に立てたりするのが大きな変化である。この氷柱は突き出た瞬間だけではなく、フィールドに残っている限り攻撃判定を持ち続けるという厄介な性質を持っており、キリン亜種本体の攻撃を避けた先にあった氷柱に触っただけでダメージを受けると言った事がよく起こる。
さらに4Gにて登場するG級個体は「絶対零度空間」と言う新技を習得。
これは一定時間自身の周囲に触れただけで雪だるまになってしまう空間を展開すると言うものなのだが、なんとこの技はほとんどの無敵時間を無視して強制的に雪だるまにしてくるという嫌らしい技であり、緊急回避の無敵フレーム時間中でも撤退のために穴を掘っているアイルーでも問答無用で雪だるまにしてしまう。
この冷気で雪だるまにならないのはダウン中のハンターくらいだが、空間内でのダウンであれば当然立った瞬間に雪だるまになるため、耐雪スキルまたは大量の消散材を持ち込まないとまともに戦う事すらできない。
体力が低い、睡眠に弱いといった特徴は原種と同じであるため睡眠爆殺戦法が有効だが、上記の氷柱はキリン亜種本体が眠った程度では消えないため、キリン亜種を眠らせたのに氷柱が邪魔で爆弾が思ったところに置けないといった事態がたまに起こる(攻撃判定を持つので氷柱に触った瞬間に爆弾が起爆してしまう)。
村クエを進めていけば何だかんだでちょくちょく遭えるようになった原種と違い、亜種に出遭うための条件はかなり厳しい。
集会所クエストラスボスのダラ・アマデュラを撃破した後、HRを100まで上げて解放されるダラ・アマデュラ強化クエスト「千古不易を謳う王」をクリアして初めて、上位探索でキリン亜種のギルドクエストが出現するようになる。自力でキリン亜種クエを入手する手段は本当にこれのみであり、ソロプレイに限るとMH4の中で実質的に最後に解禁されるモンスターである。
続くMH4ではG級探索でもギルドクエストが入手できるが、やはり初期状態では派生しない。
キリン亜種の素材を用いた武器防具はやはり氷属性を帯び、属性重視の性能になる。
気になる防具のデザインは原種の色違い。
MH2続投組。上位個体は剛種より大きな個体が出る。
MHFでは雪山(横穴ハメ)、沼地(高台ハメ)、塔(柱ハメ)それぞれにハメが存在するのでかつてはやたらハメられていた。特に塔の剛種。
また、当てにくい部位が極端に柔らかく当てやすい部位がとても硬いという特性を持つので、
遥か後になって登場した穿龍棍のリーチ短モードのカモになってしまった。
MHF-G5で登場したイナガミはキリンの骨格を改造しようとしたものだが、流石に無茶だったようでベースから作り直されて別物となっている。
MHF-G9.1(2016/3/17)からドス鳥竜と共に剥ぎ取りが3回になった。
そして、G10のドス古龍3体に続いてMHF-G10.1(2016/10/5)でG級進出。難易度は古龍種恒例の★7。
既存技の変化としてはケルビステップ後に落雷が発生するようになっている。
また、新規技はその場で飛び上がって雷のエネルギーを充電し、立ち上がり角を振り上げながら周囲に放電するというもの。
この充電の際にキリンの周囲に電気が走り、放電では中~長距離の固定点と各ハンターにビーム上の電撃が飛ぶ。
前者の判定は一瞬だが、後者はハンターを正確に狙う上に到達速度も速く判定も長めのため放たれてから回避は困難。
しかし、この放電はキリンの周囲にいれば飛んでこないので充電の際の電気を回避かガードでやり過ごせば近づいて攻撃チャンスにできる。
ガンナーの場合は充電中に攻撃してやや難しいが放電をフレーム回避しつつ左右に位置をずらして避けてもOK。
充電でふっ飛ばされて受け身を取ると漏れなく放電が飛んできてBC送りになる可能性が高いので、常に受け身をとる癖がついている場合は気を付けよう。
また、近づくのが間に合わないような位置であれば前述の回避のほか逆に距離を取れば範囲外に出ることも可能。
肉質の方は前述の穿龍棍リーチ短の対策が取られると思われていたが、全体がのっぺりということはなく角が弱点なのは変わらず胴体との差が少ないという調整になっている。
原種や剛種と違って少しだが属性も通り、角は火水>氷となっている。
素材の方は希少素材が出やすいがコモン素材の確立が他のモンスターに比べて低めと変わった設定になっている。
武器は双剣、太刀、ハンマー、ガンランス、弓に加え新規デザインの穿龍棍が追加されている。
いずれも攻撃力が高く近接武器は空ゲージが出るが属性値は低めという物理重視の性能となっている。
防具は剣士、ガンナー共に用途が分かりやすいスキル構成で防具としても装飾品としても使いやすく、ガンナー防具には新技を意識したような新スキル「狙撃」のSPがついている。
狙撃は連射と狙い撃ち(当然弓にも有効なので厳密には異なる)の複合スキル、つまり実質弓専用スキルであり、これにより弓装備が連射や扇射の縛りから解放された。
ちなみに気になるデザインは原種ベースで毛が増えているというものであり、女性防具の足はガーターベルトが追加されている。
余談だがMHF-Zで登場した外装機能(詳しくはMHF-Zの記事を参照)で前述のキリン装備(原種、剛種のものが対応済み)を外装にすることができるようになった。
MHFにおいては当初体力が極めて高く設定されており、超大型古龍ラオシャンロン並みであった事からラオキリン等と言う通称を持っていた。
ラオシャンロンが比較的攻撃が控えめでマップをのっしのっし移動するのがメインであり攻撃し放題なのに対して、キリンは機敏に駆け回って攻撃してきて的も小さいと言うのだからたまったものではない。
ただしこれはキリンがどうのと言うより、「古龍」と言う存在がMHF黎明期においては特別扱いのエンドコンテンツ的な扱いの存在であり、他の古龍も同様に「到底倒せないであろう超体力」を誇るバケモノばかりであった。
その後バランス調整で古龍種が全般的に弱体された結果、キリンは以前の三分の一~五分の一程度の体力にまで落ち込み、古龍の中では見た目通り最も低体力に設定された。
とは言ってもオンライン用の調整なのは変わっておらず睡眠爆破の有効度は低い。
G級キリンが実装された場合このラオキリンとほぼ同じ程度の体力になるものと思われていたが、実際のG級キリンの防御率も加味した耐久は全盛期ラオキリンの1.5倍ほど。
MHFシーズン10(2011/1/26)実装。
ハメられないのは特異個体の常だがキリンもハメられまくった過去を払拭している。
元々の俊敏さに加え、追加モーションとして前方のかなり遠くまで放射上に広がっていく落雷を放ったり、ジャンプからハンターのいる位置へタイミングをずらした2発の雷を落としたり、風格歩きで周囲に大量の落雷を発生させたりする。
更に最も特徴的なものとして威嚇の動作でターゲットのいる場所にマーキングして、瞬歩とも言える雷を纏った超高速突進を仕掛けてくる。
また、怒り時には電気を纏うが、これが剛種・G級の場合体力が一定値以下になると祖龍のように紅くなり、超高速突進を3連続で行ってくるようになる。
この場合マーキング時の予備動作が長くなり、終了後にホストとの位置ズレ対策として一度跳躍→着地を行い隙を晒す。
この通りホーミング落雷等により雪山の横穴や塔の柱を用いた散弾ヘビィハメが通用せず、多くの場合は剣士で挑むことになる。
しかしながら散弾が有効であること自体は変わらない。
ホーミング落雷や瞬歩の際には攻撃箇所へ予告マークが出る上に判定は一瞬の為、回避性能があれば非常に楽になる。雷耐性を補強しておけばさらに楽になる。
現在ではG級における火力過多現象によってガチのほうが圧倒的に早く倒せるので廃れたが、通常個体と同じく睡眠は効く為、かつては嵐ノ型大剣・睡眠ガン2・笛で睡眠溜め4による狩猟が行われていた。
ガチでも大剣やハンマーなど一撃重視の武器が有効。
剥ぎ回数が2回なのでHC素材を剥ぎ取るのはかなり厳しく、救済クエや狩人祭のポイントやNPを使って交換するのが定番。
だったが上述の通り剥ぎ回数が3回になっている上同時にHR帯はHC素材剥ぎ取り確率が上がったので今はそうでもない。
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最終更新:2025/01/09(木) 22:00
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