ブラックブロッサムとは (ブラックブロッサムとは) [単語記事]

ブラックブロッサム(Black Bl ossom) とは、2019年 5月12日生まれの日本の競走馬である。青毛の牡馬。

概要

母父Orpenはモルニ賞勝ち馬で日本ではサトノダイヤモンドの母父として知られている。

社台コーポレーション白老ファーム生産。シルクレーシングのクラブ馬として4万円×500口で募集された。

馬名の意味は「黒い花。父名と母名より連想。」。キタサンブラックは鹿毛であったが、ブラックブロッサムは一番黒い毛色である青毛である。なお、母ポーレン(Pol len)の英単語としての意味は花粉である。

一口馬主の募集時点から人気を集めていた。

栗東の斉藤崇史厩舎に入厩したが、飛節後腫の影響などもあってか、デビューは1月に行われた芝2000mの3歳新馬となった。松山弘平を鞍上に、好位につけ直線で脚を伸ばして1馬身差を付け、単勝2.3倍の1番人気に応えて勝利。

3月に行われた芝2200mの1勝クラスである大寒桜賞では、横山武史を鞍上に単勝2.4倍の2番人気。レースでは重馬場の中で3番手から上がり最速を出し、なんと8馬身差で圧勝。

次走は5月の京都新聞杯(GⅡ)。前走の衝撃もあって「遅れてきた大物」との期待の中で単勝2.1倍の1番人気に支持されたが、ダミアン・レーンを鞍上に迎えたレース本番では、「前のポジションを取ることが出来たが、あまりリズム良く走ることが出来なかった」ということで5着に終わった。

7月には2勝クラスで芝2600mの信夫山特別に出走。因みに馬体重は最も軽かった前走から18㎏増で534㎏。田辺裕信を鞍上に単勝1.3倍の圧倒的1番人気で迎えたレースは、逃げて上がり最速を出し、2馬身半差の勝利。騎手もレース後に「能力の高さだけで走っています。体は緩いし、走りに芯がありません。」とコメントするほどであったが、今後に期待が持てる結果となった。菊花賞を目標に据えることとなったが…9月に左前脚浅屈腱炎の診断が下り断念することとなった。

イクイノックスが1年でGI4勝を挙げるなどキタサンブラックの種牡馬としての評価を更に高めた年であったが、屈腱炎は治癒するのに時間のかかる病気でありこの年は出走せずに終わった。

復帰戦は6月に行われる3勝クラスで芝2200mの保津峡ステークス。団野大成を鞍上に単勝4.5倍の2番人気となったが、レースでは番手からクビ差で勝利。

レース後は靭帯の炎症などもあったものの、10月末に栗東トレセンへ帰厩。次走に期待がかかったが…直後の11月に今度は右前脚浅屈腱炎が発覚。最終的に引退が決まった。

引退発表と同時に種牡馬入りが発表された。重賞未勝利のクラブ馬ではあるが、素質を見込んだ牧場からのオファーがあったようだ。

どのくらいの種付けに恵まれるのかは分からないが今後に期待したい。