ブレイジングスターとは
- 「東方Project」のキャラクター「霧雨魔理沙」のスペルカード。 →マスタースパーク
- アーケードゲームにてリリースされたSTG。この記事で解説する。
概要
「ブレイジングスター」とは1998年に夢工房が製作、SNKがMVSにてリリースした横スクロールシューティングゲームである。「PULSTAR」を製作したエイコムが製作スタッフとして関わっており、本作はその続編(外伝)にあたる。
暗く、重たい雰囲気を持ち難易度もかなり高い前作と比較すると、ノリの良い音楽、随所で聞こえるボイスS-E、ステージクリア時の歓声、そしてランク制を取り入れた程よい難易度、バラエティに富んだ機体性能、そして二人協力プレイ等、全体的に明るく、初心者からスコアラーまで楽しめる良作シューティングゲームとしてこっそり評価されている。
NEOGEO CDにて、キャラごとのステージ間ムービー、エンディングムービー付が計画されていたが頓挫した。
更に続編(外伝)として、ムトラス側を描いたアクションゲームも計画されていたが、こちらも頓挫している。
NEOGEO版以降永らく家庭用移植は為されていなかったが、2012年7月にスマートフォン版(iPhone/Androidアプリ)、8月にバーチャルコンソールにて配信された。
ストーリー
惑星レムリアと惑星ムトラスは、何時、終わるとも知れぬ長い刻を戦い続けていた。元はレムリアの衛星であったムトラスが、母星レムリアに対して反旗を翻したのだ。
エスカレートする兵器開発の波は、2つの惑星に刻を同じくして、知能を持つ、それ自体が兵器の『有機型自動兵器生産工場』を開発させた。これにより両惑星は、また1つ大きな戦乱の渦に飲み込まれて行く事となった。
人を始め全ての動物達は、その『邪悪なる兵器』によって捕らえられ、次々に「悪魔」へと姿を変えられて行った。地上から「人」という存在が消えるのに、7日と掛からなかった。
──誰の為に戦うのか?
──何の為に戦うのか?
「悪魔」に変貌した者達は、そんな疑問すら感じる事無く、互いの存在を掛けて、ただひたすら戦いの歴史を紡ぎ続けた。しかし、それは数年後、「4人」の自我の目覚めにより、綻びる事になった。
「悪魔」達は歓喜した。 自分とは異なる者の復活に……。 自分達の未来に……。
しかし、「悪魔」に姿を変えた者達は、心の奥底に沸いたその喜びとは裏腹に、与えられた使命を遂行するべく、活動を、──「人」と云う存在の排除を開始した。
今ここに、最後の戦いが始まる。
基本システム
稼ぎについてのシステム
キャラクター
- キャスター・マイルド(機体:ヘルハウンド)
- 武装は4WAYワイドショットと連射式ホーミングミサイルで、ラピッドショットでWAY数が2つ増える。チャージショットは前方一直線のレーザー照射(実態は貫通弾の連射であるため、最初の一発を全ての相手に当てない限り倍率はかからない)、ブレイクは前方扇状に小型弾のバラマキと比較的使いやすい「標準機」。
コアのキャスターは23歳。魂の名前自称「キャスター・ブラッドウッド」、世を忍ぶ仮の名前本名で呼ぶと怒る。機体性能や風貌、中二病設定(混ざりすぎて人種不明、その影響で接触することで相手の心を読む特殊能力)からオーソドックスな主人公に見えるが、暴力的(でもフェミニスト)だったり、力のために自ら「悪魔」と契約したりと割と強欲。
- 周 麗花(チャオ リーファ)(機体:ウインディナ)
- 通常ショットが3連発射*3WAYのウェーブショット、ラピッドショットはそれがさらに5WAYと広範囲かつ、接近すれば威力も高い上に低連打でも出しやすい「初心者用」。チャージショットは3WAYスプレッドで広い範囲にダメージを与え続け、ブレイクするとスプレッド範囲は小さくなるが弾数が一気に増え、しかも追尾する。さらに硬直復帰も早い。おまけにチャージやチャージブレイクが炸裂中でもショットやラピッドショットを撃てるなど、とにかく手軽に高火力。足の遅さをカバーすれば最もクリアに近いキャラ。
コアのリーファは18歳、コクピットは液体で満たされた人魚娘(ヒップラインやボツエンディングから察するに、おそらく脱げる)。好奇心旺盛で前向きだが現実主義かつ完璧主義者。感情的になりやすく精神的に幼いと言われる反面ちょっぴりしたたか。改造された後も(社内政治による誘拐だったため)その時の怒りと恨みから、記憶が戻るまでは破壊衝動に駆られ続けていた。
- ジャン・ビスマルク(J.B)(機体:アリュステイルム)
- 通常ショット、ラピッドショットは共に弾を正面集中し、チャージショットは機体正面にエネルギーの剣を出し続け継続してザコ敵を巻き込み、倍率が容易に128倍まで達する「点稼用」。一方でチャージショットの射程が短く、ラピッドショットは貫通になる反面弾数が大幅に減るため威力低下や隙だらけになるという悪影響が出る(ラピッド発動寸前で止めたほうが威力が高い)。また、チャージブレイクは剣を弾消し効果付きのバリアに変更するものだが、発動時間や威力が低下し硬直も長めなので扱いが難しい。そもそもチャージが他の機体より時間がかかることもあって、事故や被弾の危険性が付きまとうリスキーな機体。事実上火力最低な上、ラピッドが強力かつ永久まで存在するペプロスより難易度が高くて稼ぎにくい。但し2面ボス手前までの点数を競うアケアカのキャラバンモードだと化ける。
コアのジャンは37歳。レムリア宇宙軍所属の軍人で、一見インテリ系悪役な風貌をしているが、家族を愛する気配り上手で心優しいお父さん。
- 創世御名 麻雪(きずよみな あさゆき)(機体:ペプロス)
- 一切パワーアップしない機体となっており、常時フルパワー扱いではあるがショットはレベル1と見紛う貧相な3WAYのみで、チャージショット/ブレイクもヘル・ハウンドの下位互換。おまけにラピッドショットが発動しにくくかなりの連打を要する。そのラピッドも一見炎を纏って少々角度が広がるだけだが、地味な見た目に反して攻撃力は3倍に跳ね上がっており、維持するだけの連打力か連射装置があれば最高火力になる程の威力を誇る。そして機体速度も最高速という「上級者用」の機体。あと某所でスコア稼ぎの永久パターンが発覚して唯一スコアアタックが打ち切りになった。
コアの麻雪は15歳。和風貴族でおっとりほわほわ、悲観主義(改造後悪化)で自分に自信がないが、芯は強いお嬢様(アイマスの雪歩とあずさを足して2で割ると多分こうなる)。さらに11歳のお姉ちゃん子な妹、亜麻雪が居る。そのキャラ設定とデモ画面のビジュアルから数年経った今でも現役との声も少なくない。
- 山崎 直美(やまざき なおみ)(機体:R-9A2 DINO135)
- 1998年のバレンタインデーに解禁されたタイムリリースによる隠し機体(家庭用・移植版では最初から使用可能)。
通常ショットの威力は低めながら、チャージショットの拡散波動砲ニュートロンキャノンをブレイクさせると曲線軌道が直線固定になる上に貫通するようになり、ブレイクのタイミングで一点集中/広範囲殲滅と使い分けが可能。ビットイオもラピッドショットに持ち込めば向きを固定しつつ2WAY化するなど、攻略パターンと機体特性を熟知すれば全方向の対応が可能な「技巧派用」。計9発のラピッドショットの総火力は実はペプロス並みに高いが、広範囲に分散する上に弾切れしやすいため発揮はしにくい。
パイロットの直美は23歳。後述する「山崎 薫」の姉。北海道北見市出身の地球人であるが、惑星レムリアまで転移してしまい戦いに巻き込まれる。旧型機であるDINO135時代にデストロイドクイーンと呼ばれる程のエースパイロット。プライベートでは楽観主義、面倒見が良くおせっかい、小言が多めの典型的なお姉ちゃん。ただ自分には自信がなく、一度落ち込むと一週間はスパイラルに陥る。あとおっぱい。
- 山崎 薫(やまざき かおる)(機体:R-9A DINO246)
- 前作「PULSTAR」の主人公機で、1998年のホワイトデーに解禁されたタイムリリース機体。
通常ラピッド以外の特殊ショットが全てオミットされ、ミサイルも1種類のみ、操作方法も一新(ボイジャー爆破不可。イオの固定はラピッドショットの発動)されている。フォースボイジャー(接触での攻撃で倍率がかかる)、ビットイオに防弾性能があり、両方装着したフルパワー状態になると多少の弾幕をものともせず、スタンダード波動砲は地味ながら高威力。チャージショットはブレイクさせると低威力ながらも画面全体の敵弾を消せる等、被弾を大きく抑えるメイン盾「防御用」だが、全体的に攻撃が前方集中する上、ミサイルは連射は効かないが威力は高く、ボイジャーで敵の攻撃を遮りつつダメージを与えられるため、密着してボイジャーを埋め込み、ラピッドショットと当たり次第次が発射されるミサイルを撃ち続ける白兵戦運用も可能。とはいえ移動速度が遅く、レーザー等はボイジャー、イオを貫通する上、硬直の解除まで他の機体より時間がかかるので油断は禁物。
パイロットの薫は20歳。消息を絶った姉を追う形で自らも惑星レムリアまで辿り着いた。努力家で生真面目。やや潔癖症。姉を尊敬しているものの、コンプレックスを抱いている。
その他
関連動画
関連項目