ゲバラとは、SNK(旧SNK)が1987年に発売したアーケードゲームである。
キューバ革命を題材としたトップビューのアクションシューティングゲーム。プレイヤーはゲバラとカストロ(フィデル・カストロ)を操作し、独裁者バティスタ率いる軍隊を相手に武器や戦車を現地調達しつつゲリラ戦を行う。
実在人物を扱ったゲームの中でも、発売当時現役の国家元首が2Pキャラになっているのは本作くらいであろう。史実においては1956年のキューバ上陸時の生き残りは12人であり、ゲバラとカストロの2人だけでドンパチアクションをするのは勿論フィクションである。
同社の「怒」を踏襲しており、レバーとダイヤルが一体になったループレバーを傾けて移動、回転させてキャラの向き(攻撃方向)をそれぞれ操作する。
攻撃は銃と手榴弾(及び戦車の乗降)の2ボタン。右手で銃、左手で手榴弾を扱うのでキャラの中心ではなく少しずれた位置から弾が飛ぶ。邪魔な防壁を壊したり地形を超えて攻撃できる手榴弾の扱いが攻略の鍵。
戦場には捕虜が配置されており、触れると救出して1000点獲得できるが、敵味方の攻撃が当たると死亡し500点減点される。クリア優先であれば大したデメリットではないので見殺しにしようが攻撃の巻き添えにしようが問題ない。革命に犠牲は付き物である。
戦車は搭乗中徐々に燃料が無くなり、空になると被弾しなくても爆発する。強化武器や捕虜を取得することで燃料の補給ができる。戦車は川を渡れないため、攻撃で橋に穴が開くと足止めされてしまう。
1988年にはSNKからファミコン版が発売された。先に移植された「アテナ」や「怒」はマイクロニクスによる開発と言われ質が悪かったが、本作については劣化移植に留まらない良アレンジがされている。
操作がループレバーから十字キーになったことで移動とキャラの向きが連動し、進行方向を攻撃するようになった。自キャラの動きはアーケード版よりかなり速くなっている。武器のバリエーションが増えており、敵を撃ちまくる爽快感についてはアーケード版以上といえる。
マップのグラフィックはハードの制約の中でしっかり陰影をつけて描かれており、アーケード版には無いステージも追加されている。ゲームオーバーになってもその場から無限にコンティニューできるため、根気と時間があればクリアは可能。
隠しゲームとして「サスケVSコマンダ」を遊ぶことができるが、ボス戦が無く、再プレイの度に裏技の再入力が要るなどあくまでおまけとなっている。
海外では「Guerrilla War」のタイトルで発売された。政治的な配慮からかゲバラやカストロ、バティスタの名前や国名は出さず、名も無き革命家や独裁者とされている。地図はそのままだしゲバラの顔も出しているが。
後年ファミコン版ゲバラのパッケージがコレクターの間で人気になったとか。
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最終更新:2024/04/24(水) 05:00
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