『仮面ライダースーパー1』とは、1980年から1981年にかけて毎日放送・TBS系列で放送された仮面ライダーシリーズ第7作目である。
概要
前作「仮面ライダー(スカイライダー)」の反省点から様々な要素・改善が取り入れられた作品である。
当初のタイトルは「仮面ライダーV9」として企画されていたが、様々な検討の結果、
”次世代を担う新生代の1号ライダー”
を意味する「スーパー1」に決定している。本作の特徴として挙げられる点は以下の通り。
本作を最後に仮面ライダーのTVシリーズは「仮面ライダーBLACK」まで6年間休止する事になる。二度目のシリーズ中断である。
※但し、仮面ライダーZXのTV特番「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」を除く。
尚、歴代仮面ライダーはTV本編での共演は無く、劇場版のみの登場となっている。
登場人物
- 沖一也/仮面ライダースーパー1(演:高杉俊介 スーツアクター:中屋敷鉄也(現:中屋敷哲也))
- 本作の主人公。アメリカ国際宇宙開発研究所・所属の科学者。幼い頃に両親を失った天涯孤独の身であり、
ヘンリー博士に引き取られて育てられた。惑星開発用改造人間『スーパー1』に志願し、 改造手術を受けた。
敵組織による強制や重傷を負っての生命維持目的では無く、”平和目的の為、自らの意思で志願し改造された”
- ライダーは彼が初である。
-
協力者
- 谷源次郎(演:塚本信夫)
- 前作「スカイライダー」から引き続き登場。ネオショッカーとの戦いの後は「谷モーターショップ」を経営していた。
一也の親代わりであるヘンリー博士とも知り合いであり、博士に後を託されていた。
沖一也/スーパー1に「仮面ライダー」の名を贈ったのは彼である。
- 「喫茶店ブランカ」や「谷モーターショップ」を営んでいる以前は「怪獣攻撃部隊」の隊長として活躍していた時もあるらしい。
- 小塚政夫(チョロ)(演:佐藤輝昭)
- 「谷モーターショップ」の店員。一也/スーパー1の戦いを支える一人でもあるが、敵に捕まる事も多い。
体の関節を外して狭い所に入り込める特技を持っており、昔はこの特技を生かして泥棒稼業に勤しんだ事もある。
- 草波ハルミ(演:田中由美子)
- 「谷モーターショップ」で働く女性。一也/スーパー1に想いを寄せている。
源次郎、チョロと共にスーパー1の戦いをサポートしている。
24話から登場したスーパー1の支援組織「ジュニアライダー隊」の指揮を取る様になった。
- 草波良(演:早川勝也)
- ハルミの弟。正義感が強い少年。よく一也に拳法を教わっている。
後にジュニアライダー隊の中心となり活躍している。
- 玄海老師(演:幸田宗丸)
- 赤心少林拳の最高師範で、一也の師である。拳法の腕も師範だけあって一流であり、
- 劇場版で怪人ストロングベアを”変身もせず、素手で”倒している。ライダーに登場する民間人で最もチート的存在ではなかろうか。
23話でテラーマクロ=カイザーグロウに殺害されてしまう・・・。
- が、その死は不死身の怪人であるカイザーグロウの弱点を突く切っ掛けとなった。
玄海老師を演じた幸田宗丸は「超電子バイオマン」のドクターマンや
- 「五星戦隊ダイレンジャー」のゴーマ15世を演じた事でも知られている。
- 弁慶(演:西山健司)
- 赤心少林拳での一也の良き兄貴分。厳しい反面、一也思いである。玄海老師と同じく23話で・・・・。
- ヘンリー博士(演:大月ウルフ)
- 国際宇宙開発研究所の所長にして、孤児である一也の育ての親である。
志願して来た一也をスーパー1に改造したのも彼。第1話でドグマの協力を拒んだ為に殺害されてしまった。
ドグマ王国
ネオショッカー壊滅後に出現した闇の組織。この世から弱者を排除し、優れた者、強き者の為の帝国を建設する事が狙い。
率いる怪人及び戦闘員は全員「ドグマ拳法」の使い手である。
- 帝王テラーマクロ(演:汐路章)
- ドグマの首領。 拳法の達人でもあり、地獄谷と呼ばれる場所に道場を構えている。
正体は不死身の怪人「カイザーグロウ」。スーパー1を追い詰めたが、玄海老師の死が元で弱点を突かれた。
- メガール将軍(演:三木敏彦)
- ドグマの幹部格。作戦において怪人を指揮する立場である。その正体は国際宇宙開発研究所の科学者・奥沢正人。
一也より以前に惑星開発用改造人間に志願し改造手術を受けたが、失敗し、醜い姿となってしまった。
これがメガール将軍の怪人態「死神バッファロー」である。絶望し、自殺しようとした所を誘われてドグマに加入している。
かつての婚約者とスーパー1の説得を受け、人としての心を取り戻したかに見えたが・・・・。
- ドグマ怪人
- 生物の外観に加え、メカニカルな部分が多い改造人間。怪人の人間態及び素体は武術の達人が多い。
スーパー1に倒された際の断末魔は「テラーマクロ!」。
ジンドグマ
ドグマ壊滅後に現れた新たな悪の組織。B26暗黒星雲からの侵略者。「暴力、略奪、破壊」を前面に押し出したジンドグマ憲法を掲げ地球征服を目論む。
ドグマとの違いは「秘密戦隊ゴレンジャー」の仮面怪人を思わせる日用品をモチーフとした怪人が多い点である。
- 悪魔元帥(演:加地健太郎)
- ジンドグマの首領。冷酷・残虐な性格。下に魔女参謀ら4大幹部を従えている。
正体は最強の怪人である超A級怪人「サタンスネーク」。
- 魔女参謀(演:藤堂陽子)
- その名の通り、魔女の姿を模した女性幹部。魔術とスパイ活動を得意とする。
最終話で超A級怪人「マジョリンガ」に変身する。
- 幽霊博士(演:鈴木和夫)
- 怪人の製造を担当している幹部。他の幹部と比べ、コミカルな性格である。
超A級怪人「ゴールドゴースト」の正体を現し、奇病「黄金病」を流行させ、その罪を一也/スーパー1に擦り付けた。
- 鬼火指令(演:河原崎洋夫)
- 幹部の一人。どちらかというと力押しの作戦を取る事が多い。
正体は超A級怪人「オニビビンバ」。スーパー1の視神経を損傷させ、苦戦させている。
- 妖怪王女(演:吉沢由起)
- 女性幹部。気まぐれで軽い性格。人間態に変身する事も可能である。
その正体は超A級怪人「サタンドール」であり、鬼火指令と共にスーパー1を窮地に陥れた。
- ジンドグマ怪人
- 日用品をモチーフとした怪人。ユニークな外見と裏腹に高い戦闘能力を誇る。
45話にて視聴者公募の消火器の怪人「ショオカキング」が登場した。
主な楽曲
- OP:「仮面ライダースーパー1」
- 作詞:石ノ森章太郎 作曲:菊池俊輔 歌:高杉俊价、こおろぎ'73
- ED1:「火を噴けライダー拳」(第1 - 23話)
- 作詞:八手三郎 作曲:菊池俊輔 歌:高杉俊价、こおろぎ'73
- ED2:「ジュニアライダー隊の歌」(第24 - 48話)
- 作詞:赤井圭 作曲:菊池俊輔 歌:水木一郎、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
※OP、EDの歌詞テロップはカタカナ語も含め、すべて「ひらがな」であるという、ちびっ子に大変優しい表記となっている。
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関連項目