かしわ記念とは、毎年5月第1週(近年は中央競馬との兼ね合いから5月5日が多い)に船橋競馬場で開催されるダート1600mのJpnI競走である。正式名称は「農林水産大臣賞典かしわ記念」。
概要
「かしわ」とは、船橋競馬場の前身である柏競馬場(1952年閉場)のこと。当地で第1回の千葉県営競馬が開催されたことを記念し、1989年に創設された。当初は南関東GIIだったが、1996年に中央地方交流競走となりGIIIに格付けされた。当時はこのレース以降短距離馬の目標になるダート競走がしばらくなかったため、GIIIの割にレベルの高いメンバーが集まり、地方からもアブクマポーロなどの名馬が出走した。その結果2002年にはGII、2005年には晴れてGIと相成った。2007年に日本が国際パート1となると表記がJpnI(国際格付けのないGI級競走)となった。
短距離に適性のあるダート馬の春の大目標の一つであるほか、地方馬にとっては帝王賞へのステップ(2着以内に入った地方馬に帝王賞の優先出走権が与えられる)という重要な意味合いもある。交流重賞になって以降、このレースと帝王賞を連勝した馬はアブクマポーロ、アジュディミツオー、ホッコータルマエ、コパノリッキーの4頭。一時期までは地元船橋勢とJRA勢が互角だったが、近年はJRA勢が優勢。2021年には船橋所属のカジノフォンテンが10年ぶりに勝利を挙げた。ちなみに交流重賞になってからJRAと船橋以外の馬が勝ったのは、交流初年度の96年に勝った大井のヒカリルーファスのみである。
また堅く決まりやすい交流重賞にもかかわらず、近年はなぜか1番人気が勝てないレースでもあり、2010年のエスポワールシチーを最後に、2025年現在1番人気が15連敗中である。船橋1600mで開催される交流重賞は他に牝馬限定のマリーンカップしかないので、出走馬のコース適性がわかりにくいといった理由はあるのかもしれない。
歴代優勝馬
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