京浜盃(けいひんはい)とは、大井競馬場にて3歳限定・ダート1700mで施行されるダートグレード競走である。格付けはJpnII。1着賞金は3000万円(2024年)。
概要
南関東所属対象のサラブレッドの準重賞マイル競走「ユースカップ」を原型に、南関東三冠競走の第一戦・羽田盃への前哨戦として1978年に創設されたレース。
競走名の由来は優勝杯を提供する京浜急行電鉄からで、現在の正式名称は「京急電鉄賞京浜盃」。
本番である羽田盃へ程々の間隔が空いた2月から3月にかけての時期に開催…という背景もあって有力馬が集まりやすく、羽田盃を始めとする南関東三冠競走だけでなく、以降の成績にも繋がりやすい南関東3歳馬にとって重要な出世レースである[1]。
歴代の勝ち馬の中からは、ハツシバオー、サンオーイ、ハナキオー、ロジータ、トーシンブリザードと5頭もの南関東三冠馬を輩出している他、羽田盃馬ではコーナンルビー、ホスピタリテイ、マルゼンアデイアル、アウトランセイコー、アーバントップ、カシワズプリンセス、ブルーファミリー、スペクタクル、ナイキジャガー、キャニオンロマン、ゴールドヘッド、オリオンザサンクス、ナイキアディライト、シーチャリオット、トップサバトン、ナイキハイグレード、クラーベセクレタ、ハッピースプリント、タービランス、ヤマノファイトの総計20頭がこのレースを勝利している。
これだけの実績があるレースだけあって、京浜盃からは地方所属ながら中央勢と互角以上に渡り合う馬も出ており、ダートグレード競走格付け開始の1997年以降では、勝ち馬からオリオンザサンクス、トーシンブリザード、ハッピースプリント、ヒガシウィルウィンら4頭が、複勝圏内からは(大井競馬所属時代の)イグナイターがGI/JpnIでも勝利している。
また、 ダートグレード競走格付け以前には、セントライト記念で皐月賞馬アズマハンターを破ったホスピタリテイ、サンケイ大阪杯で三冠馬ミスターシービーを破ったステートジヤガーらがいる。
上記の通りに長らく南関東所属馬限定のレースとして開催が続いていたものの、2024年から行われる「全日本的なダート競走の体系整備」の一環で、JpnII格付けのダートグレード競走に昇格することが発表。
同じくJpnIに昇格した羽田盃への前哨戦としての立ち位置はそのままに、中央やその他地方勢にも開放される流れとなった。
歴代優勝馬
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関連項目
脚注
- *JRAの3歳馬路線に詳しい方へ説明するなら、「南関東競馬における共同通信杯や弥生賞のようなレース」と例えるべきか。
- *同年に発生した東日本大震災による順延施行、「東日本大震災復興支援競走」と銘打たれた。
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