ビジター! 私だよ カーラだ
ちょいと工夫して あんたの連絡先を突き止めさせてもらった
あんたにひとつ依頼がある 確認しておきな
シンダー・カーラとは、ゲーム『アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン』に登場するキャラクターである。
概要
情報処理と機体設計のスペシャリストである彼女は
その膨大な知識量と自由な発想によって
企業製品では見られない奇抜な兵器を生み出しつづけている
ドーザー組織RaDの頭目・技術者・ハッカー・武器商人・ACパイロットの女性。
オールマインドアリーナでは29名中11位(Bランク)に格付けられている。
キャラクター
ACシリーズの伝統として、アリーナプロフィール以外、一切の個人設定は不明。RaDの面々を描いたと思われる画像アーカイブ「STVの画稿(2)」で、ACのコアパーツに座ってノートパソコン状の端末を操作する女性がカーラであると思われる。ノイズで見にくくなっているがメガネを着用しているようだ。頭部パーツHC-3000 WRECKER から判断するに、オーネスト・ブルートゥの乗機ミルク・トゥースを組んでいるところだろうか。
グリッド086を根城にしているドーザー組織RaD(Reuse and Development, 再利用と開発)の頭目の女性。数年前に技術者・ハッカーを引き連れてRaDを乗っ取り組織を急成長させた。ドーザーとは、放棄されたグリッドと呼ばれる巨大構造物群に住み着き、コーラルを向精神薬として常用(dose)しているならず者の総称である。
自身も技術者でありMT、ACパーツ、その他メカ、AIのチャティ・スティックを開発した。ハッキングにも長けており主人公C4-621の連絡先を勝手に突き止めたり、オールマインドアリーナに不正なメッセージを仕込むなどしている。ドーザーの習いとして621のことをビジターと呼ぶ。
彼女は自らをシンダーと称しているが、シンダー(灰かぶり)とはルビコンでアイビスの火の経験者のことを指す。その事件は半世紀も前の出来事であり事実とすれば相当な年齢になるので、ドーザーからはあの若さで灰かぶりはあり得ないと言われている。撃破されてばかりなのに無敵と称したり、嘘つきなのに正直者と称したりするドーザーならではの与太話なのだろうか。
ハンドラー・ウォルターとは古い知り合いのようで、ウォルターのかつての猟犬617たちのことを知っており、共通の「友人」がいるようだ。
搭乗AC:フルコース / FULL COURSE
両腕・両肩に大型のミサイルランチャーを装備した重量二脚AC。
武装はいずれもRaD製で、両腕武装のWS-5000 APERITIF(食前酒)は時間差で誘導を始めて単機で敵を取り囲むことができる包囲型ハンドミサイル、両肩武装のWS-5001 SOUP(スープ)は10連ミサイルを3セットまとめて一度に大量発射できる散布型ミサイルである。
フレームもすべてRaD製で、素材は廃材を再利用したものを組織の技術の粋を集めて開発されており性能は高い。頭部にHS-5000 APPETIZER(前菜)、コアにCS-5000 MAIN DISH(メインディッシュ)、腕部にAS-5000 SALAD(サラダ)、脚部に2S-5000 DESSERT(デザート)の型番・名称がつけられており、武装と合わせた『フルコース』が機体名となっている。ゲームシステム上入手可能なパーツであるが、他に使用している例もないので設定上はワンオフのようである。
インナーにはBAWS製の近接格闘向けブースターAB-J-137 KIKAKU、ファーロン・ダイナミクス製ミサイル特化FCS-G2/P10SLT、BAWSがエルカノと共同開発したジェネレーターのAG-T-005 HOKUSHIを使用している。
距離をとった場合は大量のミサイル回避を強いられるが、接近しても背後から時間差でミサイルが回り込んでくるし、本体からの蹴りやアサルトアーマーで迎え撃ってくる。
エンブレムには口から糸を吐き出す蜘蛛が描かれている。(本来なら蜘蛛は腹の方から糸を出す。ルビコンには蜘蛛はいないのか?)
ストーリー中の活躍
CHAPTER2でC4-621は中央氷原に向かうためにカーゴランチャーを使うことにしたのでグリッド086に侵入する。『番犬』をしていたインビンシブル・ラミーを退けたところをカーラはゲートを開けて『歓迎』してくれる。武装した構成員で迎え撃つだけでなく、手下を巻き込むトラップを用意したり、降参と見せかけて巨大解体重機のスマートクリーナーを差し向けるなど悪辣。しかし、スマートクリーナーを片付けると態度を一変して協力的になり、厚かましくもドーザーの敵対組織ジャンカー・コヨーテスからの防衛まで依頼してくる。
その後、封鎖機構の監視下であり侵入者を衛星からのレーザー砲撃で排除しているグリッド最上層を案内してくれる。621がカーゴランチャーのもとにたどり着いたとき、封鎖機構の無人兵器シースパイダーが襲ってくる。カーラはシースパイダーがルビコン調査技研の遺物のC兵器であることを知っていた。隠しギミックには驚きを隠せないものの、「うちの製品開発のヒントにもなりそうだ」と興味を示していた。
CHAPTER3では主戦場が中央氷原に移り惑星封鎖機構との対立が激化するなか、コヨーテスは封鎖機構の軍門化に下り再度RaDへの殴り込みをしかけてくる。カーラはコヨーテスに対して大型ミサイルを打ち上げる『花火大会』を企画し、システム担当でもあるチャティを621に紹介した。
621が封鎖機構の拠点バートラム旧宇宙港を襲撃すると巨大兵器アイスワームが姿を現した。カーラが言うにはアイスワームもまた技研の遺産でありコーラルの指向性を応用したリアクティブシールドで防御を固めている。そのシールドをこじ開けるための武器を用意してくれるのだが、そのためにRaDから金と技術とレールキャノンを盗みコヨーテスの頭目に収まったオーネスト・ブルートゥの排除を依頼してくる。
「カーラ…貴方はいつも私に新しい出会いをくれる 素敵だ…」「黙らせてやりな ビジター!」
彼女はブルートゥのことを何度もクズと呼び、任務に成功しても辛辣な態度をあらわにしている。他にも何か盗んでいったのだろうか?その一方でコヨーテスが利用している自社製品が破壊されることに心痛めていた。
レールキャノンを取り返すと工房にこもって改造を進めるのをチャティがわざわざ報告してくる。よほど気分が良かったそうである。夜なべして作った結果、旧宇宙港の待機電力を消費するほどの巨大電磁砲に仕上がった。アイスワーム撃破のブリーフィングにも参加し弾幕要因としてチャティをACに載せて出撃させた。
ビジター うちのボスから伝言を預かっている 「滅多にない作戦 楽しんできな」 だそうだ
中盤以降
ビジター。この先を読むのは 『無人洋上都市掌握』まで片付けてからにしておきな。 |
CHAPTER 4最後のミッション『集積コーラル到達』にて、C4-621はアイビスシリーズCEL240を撃破し目標達成したそのとき、V.II スネイルの手により機体ごと捕らえられ再教育センターに送られてしまう。
次のミッション『脱出』にてカーラはアーキバスのMTに包囲された621の脱走劇を見物すべく自らACに搭乗して621を迎えに行った。
脱出に成功すると初めてカーラは正体を明かす。アイビスの火が起こった後コーラルの増殖を観測し、「破綻」を阻止するため必要なら焼き払う組織「オーバーシアー」が結成された。カーラとウォルターはそのメンバーだったのである。組織の目的のため洋上都市ザイレムのメインシステムを奪取しに行く。確保に成功するとザイレムは変形し浮上する。実は恒星間入植船であったザイレムは、アーキバスがバスキュラープラントでコーラルを惑星外へ持ち出すのを阻止すべく飛び立った。
表ルート・その1
621。この節は、お前の目で 『レイヴンの火』を見た後に確認しろ。 |
ザイレムを迎撃すべくアーキバスが封鎖機構の機体を再利用しながら猛攻撃を仕掛けてきた。チャティもACに載り迎撃に参加するがアリーナのトップランカーでもあるV.I フロイトにいともたやすく撃破される。その光景にシンダー・カーラは言葉を失いひどく動揺する。チャティはカーラ自ら作成した人工知能であるが、あえて「彼」のバックアップを用意していなかったのだ。戦闘後にようやく立ち直りチャティとの別れを告げた。
チャティにお別れをしてきたよ ビジター
あいつは私の作ったAIだ 必要に応じて身体を換えたりはするが
バックアップは取る気になれなかった
生きるってのは そういうもんだろう?
ザイレムがカーマンラインのやや下を飛行するころ、アーキバスは封鎖機構の艦隊で待ち構えていた。この高度ではアイビスの火由来の大量の残留コーラルが漂ってるためACは無限に飛行できる。カーラは621と敵艦の撃墜競争を開始した。
…ふざけちゃいないさ なあビジター?
まともな奴から死んでいく だから体だけでも遊んでみせるのさ…
艦隊を壊滅しさらなる侵入者を撃退すると封鎖機構の残した衛星砲がザイレムを撃つ。大破したザイレムは制御のほとんどを失う。衛星砲の対処を621に委ね、カーラはウォルターと「友人」たちとの使命を果たすべく手動操舵でザイレムをバスキュラープラントへ突撃させる覚悟を決めて最期に、着火した。
表ルート・その2
レイヴン。この節は『ルビコンの解放者』を 見届けた後に閲覧するべきです。 |
コーラル生命体であったエアの希望で同胞の焼滅計画を阻止するために621はカーラの排除を選択した。その意図を察したカーラはチャティとともにACに乗り621を迎え撃つ。
…ビジター 私のモットーを教えてやる
「生きてるなら笑え」 だ
どういうつもりかは知らないが…
あんたの選択 楽しませてもらおうか
カーラとチャティの撃破に成功しても、奥の手が用意されていた。ザイレムの推進ベクトルを固定して制御をブロックするようベリメトル(死の手)プロトコルをチャティに発動させた。
裏ルート
強化人間C4-621 レイヴン。 この節は『賽は投げられた』ことを 確認後に閲覧してください。 |
オールマインドの手引きにより621はV.II スネイルからの捕獲を免れたが、アーキバスはコーラル汲出しのためバスキュラープラントを建造した。621を失ったウォルターと共にカーラはコーラル焼却のためパラサイトモジュールを仕掛けて制御したザイレムをプラントに激突させようとした。
それを阻止するためにオールマインドが潜入させたMT「ゴースト」はハッキングし、無人ACはウォルターと共に撃退し、パラサイトモジュールを621に破壊させても制御中枢をチャティにブロックさせるなどカーラの方が一枚上手だった。
しかし621とエアがブロックを解除する間にオールマインドの奥の手により対処されカーラとウォルターは無力化、バスキュラープラントへの衝突は回避されてしまうのであった。
余談
ネタバレ・独自考察が含まれるため折り畳み
任務中に入手できる情報ログ『ナガイ教授の口述筆記』と『STKの遺稿』から、公式な明言はないがカーラはルビコン調査技研の第2助手だったと言われている。若く見えていたのは、恒星間入植技術が存在するのでコールドスリープが実用化されててもおかしくないため。技研の無人兵器ヘリアンサス型とACミルク・トゥースがともにノコギリ、火炎放射、ミサイルの共通点をもつのも第2助手=カーラ説の一助となっている。
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関連項目
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