ハノイの騎士とは、アニメ「遊☆戯☆王ヴレインズ」に登場する組織である。
概要
1000人を超える大規模ハッカー集団。
意志を持つAIプログラム「イグニス」の生みの親であり、『ロスト事件=ハノイプロジェクト』の首謀者とされている鴻上聖が中心となって活動をしている。
リーダーはリボルバーが務めているが、彼曰く、下部構成員は作中のVR空間『LINK VRAINS』に反感を持つ者や、ハノイの名に憧れ売名行為を働く有象無象が多いようであり、現状に憂いを抱いている。
後にAiと名付けられるイグニスの捜索を目的とし、『LINK VRAINS』に侵攻したのが、同VR空間における初の犯行。以降、ブルーエンジェル=財前葵を始めとした多くの人物に電脳ウイルスを仕込み、現実でもVRでも意識不明の昏睡状態に陥らせる事件「アナザー」を引き起こしていく。
また、Playmaker(藤木遊作)はロスト事件の被害者であり、ハノイを憎悪。ハノイに戦いを挑むため、ハノイが探していたイグニスを一体捕獲している。これが「アナザー」事件を引き起こす理由となり、「Playmaker狩り」が積極的に行われることになるが、鴻上やリボルバーは別の目的で動いている。
名前の元は「ハノイの塔」だと思われる。
作中でも、遊作のクラスで行われた授業の中で、このハノイの塔が扱われている。
アニメ外では、VRAINSの代の公式デュエルスタッフがこのハノイの騎士の下級構成員に扮し、Vジャンプやイベントを盛り上げている。
構成員
- リボルバー CV:武内駿輔
ハノイの騎士のリーダー。詳細は単語記事を参照。 - 鴻上聖(こうがみ・きよし) CV:菅生隆之
ロスト事件の首謀者とされる人物。リボルバーの台詞から、リボルバーの父である可能性が高い。
表向きには死亡しているが、何らかの手段で現在でもVR空間にて暗躍している。
実質的なハノイの騎士の黒幕であり、独自の目的で動いている。 - スペクター CV:鍛治本大樹
リボルバーの補佐官。詳細は単語記事を参照。
ブルーエンジェル=財前葵に接触し、後の「アナザー」と呼ばれる事件の元凶となるウイルスプログラムを彼女に送り付けている。 - ファウスト CV:三上哲
ハノイの中でも立場の高い人物と思われる。作中では「アナザー」事件開始後からの出番となる。
バイラと共に、昔からリボルバーと繋がりがあったことが示唆されており、タイトルでは「三騎士」の一人とされるなど、ハノイの中で別格扱いを受けている。
何らかのきっかけで、本来所持していないはずの島直樹の端末に《サイバース・ウィザード》が送り込まれ、勘違いした島が同カードを使用したことがきっかけとなり、彼を拉致しPlaymakerを引きずり出そうと試みる。
目論見通りPlaymakerとデュエルを行うが、力及ばず敗れ去る。直前、イグニスについて何かを話そうとしていたが、意図的にAiがそれを遮ったこともあり、その言葉はPlaymakerに届くことはなかった。
デュエルでは昆虫族「電動蟲(モーター・ワーム)」を使用。リンク召喚を封じ、トークンにより敵の盤面を制圧する戦い方が得意。スキル「ダブルバイト」は昆虫族1体の攻撃回数を一度だけ追加する強力な効果。 - 滝響子(たき・きょうこ) / バイラ CV:小清水亜美
ファウスト同様、「アナザー」事件開始後に登場したキャラクター。「アナザー」のウイルスを作成した張本人。
味方であっても一切の容赦なく、口封じに一般構成員を「アナザー」で消滅させることも厭わなかったが、一方でリボルバーが電脳世界の歴史に残る大罪を起こそうとしていることに心を痛めていた。
その正体はDen Cityの病院に勤務している女医「滝響子」30歳であり、財前葵の担当医だったが、同時に試作ウイルスを仕込んだ葵からデータを採取し、電脳ウイルスを完成させていた。
己が最高のモルモット最初の実験体としていた財前葵 / ブルーエンジェルにデュエルを申し込まれるが、先述の通りブルーエンジェルについては知っており、研究し尽くされた戦いで彼女を追い詰める。しかし、リスクを厭わないブルーエンジェルの反撃、それにより勝利を掴んだ彼女の姿を見て、吹っ切れた彼女は「アナザー」の除去プログラムを一般に散布。その後はリボルバーの手によってかは不明だが、意識不明となってしまった。
初代から存在する由緒正しき「ウイルス」デッキを使用しているが、主に使用しているウイルスは既にOCG化しているものではなく、オリジナルのカード。フィールド全体にウイルスを蔓延させ、相手の布陣を弱体化させる一方で、自身は己のウイルスから身を守る術をしっかり用意している。
ウイルスの媒体にはミイラをモチーフとしたアンデット族モンスターを使用しており、その繋がりもあってか懐かしの永続魔法「王家の神殿」も使用。それにより即座に罠カードであるウイルスカードに速効性を持たせている。
使用スキルは「フォビドゥン・サージカル・オペレーション」。レベル2以下の同名モンスターを2体墓地から除外することで、同じレベルのモンスターを2体デッキから特殊召喚できる強力なスキル。ただし、デッキから特殊召喚するモンスター2体はそれぞれ同名でなければならない。 - ドクター・ゲノム CV:桐本拓哉
「アナザー」事件の首謀者であり、ネームドキャラクターの中では現状唯一有象無象寄り。
元は遺伝子研究学者であり、遺伝子とプログラムに共通性を見出している。そのため、名前の通りやたらと遺伝子に関係する言動が多くなっている。
Playmakerの特徴に類似した人物を見境なく襲う「Playmaker狩り」を繰り広げており、鬼塚豪の孤児院時代からの友である君島マコトが被害に巻き込まれ、「アナザー」の症例に陥ってしまったため、鬼塚の怒りを買い、デュエルを申し込まれる。
しかし、自らの限界を超えた鬼塚の力に圧倒され敗北。マコトの除去プログラムを渡した後、自身も「アナザー」被害者同様の症状に陥ったと思われる。
実験動物をモチーフとした悪魔族・闇属性「地獄螺旋鬼(ヘルリックス)」デッキを使用している。
使用スキル「種の保存」は、リンクモンスターを自身が墓地から蘇生した瞬間に発動でき、相手モンスター1体の攻撃力と相手ライフを同時に半減させる、難しい条件と大きなリターンの揃った派手な効果。 - 構成員 CV:遠藤大輔、長谷徳人、矢野正明、石狩勇気、村田太志
類似したアバターを使用している構成員。複数の構成員が「完璧な手札だ」と言っており、流行なのかもしれない。
第1話に登場した構成員は、リボルバーから《クラッキング・ドラゴン》を託されており、ある程度の信頼を受けていた可能性がある。しかし、第22話に登場した構成員はリボルバーから酷評されるほどの無法者であり、『LINK VRAINS』の利用者に対し無差別攻撃を行い、「アナザー」症例を増やし続けるという暴挙に出ている。
まるで世紀末のモヒカンのような無法者であることから、モヒカンの一般的な印象の台詞『ヒャッハー!』と『ハノイ』を合成し、視聴者からの通称は『ヒャッハノイ』。
第27話で登場した一般構成員(CV:村田太志)は【インヴェルズ】デッキを使用。マスターデュエルを、「ロンリーブレイブ」を名乗りLINK VRAINSに突入した島直樹相手に行うが、双方共に手札事故。
辛うじて引いた《手札断殺》を使用するも、無理を承知で墓地を肥やし先んじて《インヴェルズ・グレズ》を展開することしかできなかった。
逆に言えば事故を起こした手札でも最大限アドリブをきかせることができ、一般構成員の実力が垣間見えるのだが、グレズ展開に使用した《ソウル・チャージ》のコスト・LP3000とインヴェルズ特有の守備力0が仇となり、辛うじて島が引いた《サイバース・ウィザード》1枚でゲームエンドと相成った。哀れ。
このデッキ選択は、恐らくインヴェルズの正体である「ヴェルズ」を、コンピュータウイルスにかけてのものと思われる。
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関連項目
- 遊☆戯☆王ヴレインズ
- リボルバー(遊戯王VRAINS) - リーダー。
- スペクター(遊戯王VRAINS) - リボルバーの補佐官。
- 藤木遊作 / Playmaker - ロスト事件=ハノイプロジェクトの被害者であり、ハノイを復讐対象に動いている。
- 草薙翔一 - ロスト事件の被害者を弟に持つ。遊作の復讐の支援者であり、彼も復讐心を抱いている。
- 財前葵 / ブルーエンジェル - ウイルスプログラムの被害者。彼女と同じ症例は後に「アナザー」と呼ばれる。
- 鬼塚豪 / Go鬼塚 - 友人が「アナザー」に巻き込まれたことで因縁が発生する。
- 島直樹 / ブレイヴマックス(ロンリーブレイヴ) - ハノイの前でサイバース族を召喚したため、マークされる。
- 完璧な手札だ
- ハノイの塔
- 遊戯王関連項目の一覧
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