ヘルメットとは、頭部を守るための防具である。"メット"と略される。
工事現場など落下物の恐れがある場所で頭部を守るためであったり、野球をする際自打球や死球対策になどや乗り物に乗るときに事故に備えて被るものである。
民放テレビ局では災害報道の演出小道具としてロゴ入りのものが常備されている。
英語の「hemlet」(ヘルメット)はいわゆる日本語でいう「ヘルメット」のほか、「兜」も指して使われる。つまり英語では、日本語のように「兜」と「ヘルメット」を呼び分けない。
ヘルメットの形状
- ハーフキャップ型
別名「お椀型」。頭頂部を覆うタイプ。工事・作業用のヘルメットや、ディスカウントショップ等で数千円で売られているバイク用ヘルメットは大抵この形状である。安価であるのが取り柄だが、保護範囲が狭いのが難点。
デザイン面では文字通りお椀の様な縁型のものから、帽子のようなデザインのものまで幅広い。自転車においての競技特化のものでは流線型かつ穴あきで通気性と軽量化が図られたものが存在。変わったものでは折り畳み式というのもある。
持ち運びについては他のヘルメットと同じだが、面積を取らないので、運搬用ストラップを通して持ち運ぶ程度ならじゃまにもならない。
排気量の多いタイプのモーターバイクでは顔面衝突も考えると、このタイプの使用はお勧めしない。 - ジェット型
別名「オープンフェイス型」。名前の由来は昔のジェット戦闘機のパイロットのヘルメットの形状から。アラレちゃんで登場していたようなあのデザインをイメージすると分かりやすい。
顔面と顎下は露出するが、頭頂部に加え側頭部や後頭部もカバーするタイプ。 ハーフキャップ型と比べ格段に安全性が高く、性能と価格のバランスに優れている。視野が広いのも特徴。後付けでフリップアップ型にすることもできる。
野球帽においては死球防止の為の顎下の側面ガードがつくものもある。
原動機付き自転車や排気量の低いモーターバイク程度までならそこそこ安全。 - フルフェイス型
顔面を透明な板で覆い、頭部および顎下含む顔面全てをカバーするので安全性が最も高い。レーサーがかぶるのはまず大抵これ。雨天時では顔面に直接雨水がかからないので快適である。高速走行時は空力性能が良く、風切り音も小さいのでストレスも軽減される。価格の高さと、眼鏡ユーザーは着脱時が面倒なのが難点。
なお、口元まで覆う関係上左右はともかく、乗り物から降りた後で下側が見ずらい欠点も持つ。 - フリップアップ型
ジェット型とフルフェイス型の両方の利点をうまく組み合わせたタイプ。顔面部分のカバーがパカっと上下に動かせるのでヘルメットをかぶったままでも飲食が可能。価格はフルフェイス型以上に高い。
国内規格
内閣府令により規格が決まっている。排気量125cc以下と無制限の2種類。他にPSC(消費生活用製品安全法)、SG(民間規格)といった安全規格やJIS(日本工業規格)といった工業規格もある。
主なメーカー
- Arai
- SHOEI
- OGKカブト
- ワイズギア
- HJC
- KYT
- Simpson
- BELL
- icon
- scorpion
- SHARK
- Nolan(X-lite)
- SUOMY
- AGV
- MOMO
- Airoh
- PREMIERE
- NZi
- Schuberth(シューベルト)
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関連項目
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