マイネルラウレアとは、2020年生まれ日本の競走馬である。芦毛の牡馬。
概要
父ゴールドシップ、母マイネボヌール、母の父ロージズインメイという血統。
父はクラシック二冠を含むGⅠ6勝馬で、その走りでファンに笑いと感動と絶望をもたらした。初年度から重賞馬やオークス馬ユーバーレーベンを出すなど幸先の良い種牡馬生活を送っている。
母は中央で4勝を挙げている。母の父はホイットニーハンデキャップ・ドバイワールドカップの優勝馬で、種牡馬としてドリームバレンチノを始めとした重賞馬を輩出している。
半兄にリステッド競走を勝利し、重賞2着3回のマイネルウィルトスがいる。
2020年4月26日にビッグレッドファームにて誕生。馬主は当然サラブレッドクラブ・ラフィアン。所属はアインブライドやコパノリチャードを手掛け、兄マイネルウィルトスも所属している栗東の宮徹厩舎となった。
馬名の意味は冠名+幸福(ハワイ語)。母の名より連想したそうだ。
黄金船の未来に幸あれ
競走生活
2022年12月18日の阪神芝2000mの新馬戦にて横山武史騎手を背にデビューし、1馬人気での出走となった。レースでは後方2・3番手から競馬を進め、最終コーナーから鞍上が追い出し始めるも追い上げるどころか下がって最後方に。残り200m付近でも伸びあぐねて駄目かと思いきや突如として加速し、前で競り合っていた馬たちをアタマ差で交わして初勝利を果たした。
レース後、鞍上の横山騎手は「お父さんがお父さんなので敏感なところがあって、ゲート裏では吹っ飛んで落ちそうになるシーンがあった。持っているものはかなりいい。あとは気持ちを含めて順調にいってくれれば、と願うばかりです」と本馬への期待と課題を語った。
明け3歳初戦は中京開催の若駒ステークス(L)に出走、前走の末脚が評価されて最終的に2番人気に支持された。ラフィアンにしては珍しく川田将雅騎手を背に乗せることとなった。7頭立ての最後方を追走し、最終コーナーに外に持ち出して直線へ。前の馬に遮られて仕掛け切れなかったが、更に外に持ち出すと鋭く伸びて先に抜け出していたワンダイレクトをハナ差で捉えて2勝目を挙げた。
川田騎手は「能力は高い馬で、まだ人と上手に意思疎通ができないので、そのあたりが理解できれば、さらにいい内容で走れると思います」と語った。
次走は皐月賞トライアルの弥生賞ディープインパクト記念を予定していたが、2月19日の坂路調教後に挫石が発覚したため、弥生賞への出走を回避。毎日杯への出走も検討されたが、トモへの疲労が抜けないことを理由に回避。皐月賞(GⅠ)本番への直行となった。鞍上は戸崎圭太。雨によって重馬場での開催となった中、マイネルラウレアは8枠18番での出走となり、レース当日の単勝オッズは36.8倍の11番人気に留まっていた。スタートすると内に移動し後方2番手からレースを進め、残り1200mを過ぎたあたりで最後方の位置になった。そのまま直線を迎え、内から追い上げようとするも自慢の末脚を発揮することは叶わず14着と大敗、同じく後方から追い込みを図り、大外を回って上がり3F35.5の最速を叩き出し勝利をあげたソールオリエンスとは対照的な結果となってしまった。レース後に戸崎は「順調に前哨戦を使えなかった影響は感じましたね。乗り味自体は良かっただけに、マトモであればこんな着順の馬ではないと思いました。」「馬場も合っていたと思うだけに、前哨戦を使っていれば良かったと感じました。」と語っている。
次走は4月に新装オープンしたばかりの京都競馬場で開催される京都新聞杯(GⅡ)に鞍上を和田竜二に変え挑戦。レースでは中団のインコースを取り、そのまま直線を迎えた。前が塞がるも和田が外へ持ち出し、闘魂注入と言わんばかりに追う。上がり3F33.2秒と出走馬中最速の数字を叩き出すも、一着のサトノグランツには届かず、一着から0.1秒差の5着に終わった。レース後、ラフィアンから放牧に出すことが発表された。日本ダービーは回避し、秋に向けてリフレッシュさせるようだ。
解決すべき課題は多いものの、皐月賞以外のすべてのレースで上がり最速の鋭い末脚を見せつけている本馬。故障に悩まされたせいか皐月賞では実力を発揮できずダービーへの出走も叶わなかった。
秋は神戸新聞杯(GII)から始動するも、上がり5位と末脚も不発で8着。菊花賞(GI)も上がり3位タイの末脚を出すも、前で上がり最速出すドゥレッツァの前には手も足も出ないし、ダービー馬タスティエーラがもっと前から上がり2位出すような展開で、後ろからの競馬をしていては届くわけもなく7着。
クラシックが終わり、自己条件[1]に戻ったオリオンS(阪神芝2200m)だが、第3コーナー通過後に左第3中手骨を骨折し、競走中止となった。大手術を行い、ひとまず患部の固定を終えたとのことだが、無事に復帰できることを願うのみである。
血統表
ゴールドシップ 2009 芦毛 |
ステイゴールド 1994 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | *ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
ポイントフラッグ 1998 芦毛 |
メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
パストラリズム | *プルラリズム | ||
トクノエイティー | |||
マイネボヌール 2009 青鹿毛 FNo.7-c |
*ロージズインメイ 2000 青鹿毛 |
Devil His Due | Devil's Bag |
Plenty O'Toole | |||
Tell a Secret | Speak John | ||
Secret Retreat | |||
コスモフォーチュン 2002 鹿毛 |
*マイネルラヴ | Seeking the Gold | |
Heart of Joy | |||
グレースマリヤ | *グルームダンサー | ||
ミホグレース |
- 祖母コスモフォーチュンは北九州記念の優勝馬。その妹コスモプラチナはマーメイドステークスの優勝馬である。
- 四代母ミホグレースの半妹に桜花賞馬ファイトガリバーがいる。
- 牝系を遡ると小岩井農場の基礎輸入牝馬の一頭*アストニシメントに行き着く。
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関連項目
脚注
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