ブルーアーカイブ(Blue Archive)は、2020年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。
概要
父コパノリッキー、母ブルーチッパー、母父*ボーナスフィーバー。
父コパノリッキーはとみに有名だろう。2014年~2017年にかけ、ダート界でフェブラリーS・JBCクラシック・南部杯2連覇、かしわ記念計3勝などGⅠ・JpnⅠ計11勝を挙げた砂の王者。馬主が風水タレントのDr.コパであることでも知られる。
一方母系だが、「母父*ボーナスフィーバー」……超マイナー・レア種牡馬である。2003年アメリカ生産で、日本で走り27戦4勝、準オープンまで進んだに過ぎない。そんな馬がなぜ種牡馬入りできたのかと言えば、この馬の半兄に2000年のケンタッキーダービー馬Fusaichi Pegasus(フサイチペガサス)がいるのである[1]。いわゆる代替種牡馬というやつ。…が、2010年初にチリへ輸出されたため、日本では種牡馬として2009年のたった1シーズンしか活動していない。登録された産駒はわずか8頭である。
ところが、そのたった8頭の産駒から出た孝行娘が本馬の母ブルーチッパーである。同馬は中央でオープンまで進み、その後南関東にてスパーキングサマーカップ(川崎競馬場)を2015年・2016年2連覇、さらに2015年の東京シンデレラマイル(大井競馬場)と、地方重賞3勝を挙げた。
馬名について
2022年にこの馬の馬名が登録されると一部ネット上は盛り上がった。当時、スマートフォン用ゲームアプリ『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』が人気を集めており、それ由来での命名かと話題を集めたのである。(その頃、『ウマ娘プリティーダービー』のキャラクター名やミーム等を馬名につける例が相次いで登場しており、「ゲーム由来の馬名」への注目が高まっていたことも下敷きにある。)
が、本馬については、上記の通り母ブルーチッパーは地方重賞で実績を挙げた活躍馬であり、先に産まれた姉馬も「ブルーキュラソー」と母からブルーの名を受け継いでいる。JRAの競走馬検索でも馬名由来は「母名の一部+記録」となっており、ただの偶然とも思われる。
一方、あからさまな商品名の使用などは馬名審査が通らないため、別の由来ということにする例もある(例:アカン語の「偉大な者」が由来とされているが、明らかに『進撃の巨人』が由来で実況等でもネタにされているオニャンコポン(競走馬)など)。ブルーアーカイブ号の名付け親である馬主の青山洋一氏(主な所有馬にシーキングザダイヤ、ジュエラー、シャンパンカラーなど)は「モンスターハンター」という馬も過去に所有しており、「モモタロウザムライ」「マハリクマハリタ」「カミッテル」など珍名馬主の側面もある人物なので、やっぱ狙ったのでは……と憶測する向きもある。
なお、一年後に登録された父*サンダースノーの半弟は「ブルージャイアント」(BLUE GIANT)と命名された。……うん、やっぱ狙ってるでしょこれ。
戦歴
栗東・藤岡健一厩舎から、2023年1月21日中京競馬場ダート1800mで新馬戦を迎えた(ミルコ・デムーロ騎乗)。しかしこの新馬戦の5着が中央で唯一の掲示板入りで、結局JRAでは4戦0勝。サラブレッドオークションにて新馬主の元へ渡り、金沢競馬へと移籍した。
金沢移籍2戦目で初勝利を挙げ、その後大井→金沢→船橋→金沢と転厩を繰り返しつつ、コンスタントに勝ち鞍を挙げている。戦績だけ見ればごく普通の地方馬であるが、何だかんだでその戦績以上の注目は集めており、馬名って大きいなと思う次第である。同じく中央から金沢に移籍し、重賞を獲って人気者となっているオヌシナニモノのようになれるか。
と思っていたら2025年1月21日をもって死亡抹消されたらしい。23戦6勝で、勝てなかった17戦は全て馬券外という潔さであった。
血統表
コパノリッキー 2010 栗毛 |
ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*ニキーヤ | Nureyev | ||
Reluctant Guest | |||
コパノニキータ 2001 栗毛 |
*ティンバーカントリー | Woodman | |
Fall Aspen | |||
ニホンピロローズ | *トニービン | ||
ウェディングブーケ | |||
ブルーチッパー 2010 鹿毛 FNo.23 |
*ボーナスフィーバー 2003 鹿毛 |
Seeking the Gold | Mr. Prospector |
Con Game | |||
Angel Fever | Danzig | ||
Rowdy Angel | |||
ペケジェイ 2003 黒鹿毛 |
Tiznow | Cee's Tizzy | |
Cee's Song | |||
*スイートテイスト | Salt Lake | ||
Say What You Mean |
クロス:Halo 4×5(9.38%)、Mr. Prospector 5×4(9.38%)、Northern Dancer 5×5(6.25%)
関連リンク
関連項目
脚注
- *Fusaichi Pegasusの父はMr. Prospector、ボーナスフィーバーの父はミスプロ産駒のSeeking the Goldのため、いわゆる「4分の3きょうだい」と呼ばれる血統関係である。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ウメムスビ
- エースインパクト
- オオバンブルマイ
- オマタセシマシタ
- オーギュストロダン
- オーサムリザルト
- カビールカーン
- コンティニュアス
- ゴリアット
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