ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARSとは、『ラブライブ!』シリーズを原作とするソーシャルゲームである。2019年9月26日配信開始。
このほかのスクフェス関連コンテンツについては、以下の各記事を参照されたい。
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)
- 本作の原点である姉妹アプリ。2013年4月15日配信開始。
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル~after school ACTIVITY~(スクフェスAC)
- 本作と同じくスクフェスを基に開発されたアーケードゲーム。2016年12月6日稼働開始。
概要
2013年から配信されているスマートフォン向けアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)」の派生コンテンツとして開発がスタートした。『ラブライブ!』シリーズでは「ぷちぐるラブライブ![1]」に次いで3作目のスマートフォン向けアプリである。
当初は開発元はスクフェスと同じくKLabであり、KLabから配信されていたが、2022年1月に開発・運営がマイネットゲームスに移管され、ブシモから配信されるようになった[2]。
2016年11月13日の「スクフェス感謝祭2016 ~OSAKA~」で、アプリ向けのフルCGフォーメーションダンスの開発計画、および新たなスクールアイドルの登場予定が告知されたのが、本作に関する最初の発表である。ただし、当時はスクフェスと別アプリとして開発されることは明らかにされていなかった。
2017年3月30日、一連の企画に「PERFECT Dream Project(PDP)」の呼称がつき、ティザーサイトがオープンした。そして9月21日、東京ゲームショウ2017にて、これらの企画がスクフェスから独立した新アプリである本作に引き継がれることが発表された[3]。
当初は2018年中のリリースを目標に開発されていたが、2018年9月4日、これを2019年に延期することが正式に発表された。この発表では、「3Dモデルのダンスシーンにおけるフレームレートの安定性を、現状よりもさらに向上させることが必要」[4]と判断された旨が説明された。本作を活動の中心に位置付ける新たなプロジェクト「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のメンバーは、楽曲のリリースや生放送・ラジオといった各媒体での活動を既に開始していたが、本作そのものに関する情報は2019年に入るまであまり大きな動きがない期間が続く状態にあった。2019年8月からスクスタ専用Twitterアカウントが稼働し、ゲーム画面のイメージが徐々に解禁された後、リリース日がiOS版・Android版ともに2019年9月26日に確定した。構想発表からほぼ3年、スクスタとしての開発が正式に告知されてから数えても実に丸2年を経て、ついに配信開始を迎えることとなった。
なお、本作の配信開始後も、既存のスクフェスも配信が継続され、スクフェスとスクスタはコンセプトの棲み分けを行いつつ、並行して展開されている。具体的なゲーム内容は#ゲームシステム節で詳述していくが、ざっくり表せばスクフェスは“リズムゲーム特化型”、スクスタは“ストーリー・育成重視型”と言える。両者のアカウントは「スクフェスID[5]」を用いて相互に連動でき、それぞれのゲーム内で専用課題が出現するようになる。一方での課題をクリアするともう一方でも報酬が獲得できるなど、連動による特典も用意されていたため、2つのアプリを並行してプレイしていくことで、より多くのご褒美を享受することができた。
現在はスクスタの運営移管により連動特典は終了、スクスタのスクフェスID連携も廃止されている。
動作環境
ただし公式サイトに「一部機種を除く」との注釈があり、各自アプリストアにて確認が必要である。
多言語対応
2019年9月26日時点では日本語版のみが配信されているが、既に「グローバル版」の配信が予告されている。グローバル版は英語・韓国語・中国語(繁体字)・タイ語に対応予定。
イントロダクション
東京・お台場にある自由な校風と専攻の多様さで人気の高校、
私立虹ヶ咲学園に通う主人公(あなた)は、
ある日μ's(ミューズ)とAqours(アクア)の合同ライブを見て衝撃を受ける。「きらきら輝くスクールアイドルたちを、一番近くで応援したい!」
スクールアイドルみんなの文化祭「スクールアイドルフェスティバル」を目指して――。
「ALL STARS」というタイトルの通り、『ラブライブ!』のμ's、『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursが登場するのはもちろん、本作発のスクールアイドルとして、「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のメンバー9人が新たに登場することになった。メンバーの詳細などは「虹ヶ咲学園」を参照。
スクフェスを含む『ラブライブ!』シリーズの他媒体では、μ'sとAqoursの間に明確な時系列の前後関係がある[6]のに対し、本作固有の世界観として、μ'sとAqoursのメンバーが互いに同世代として登場する。もちろん虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーも同世代であり、彼女たちがプロジェクトの垣根を越えて直接交流する世界観は、「ALL STARS」と銘打たれた本作ならではの特徴である。
もう一点の特徴がプレイヤー(“あなた”)の役割である。スクフェスにおいても、“あなた”はスクールアイドルのサポート役を引き受けるという導入には一応なっているものの、特にメインストーリーはごく序盤を除けばスクールアイドルのメンバーのみで進行していく(“あなた”との交流があくまでサイドストーリーに留まる)ため、“あなた”の存在感は必ずしも大きくはない。一方、スクスタでは開発段階から「あなたと叶える物語」というテーマが強調されており、“あなた”には虹ヶ咲学園に通う生徒という明確なポジションが与えられ、実際にストーリーの当事者として物語を能動的に動かしていくという、『ラブライブ!』シリーズのコンテンツの中でも特徴的な世界観となっている。
ゲームシステム
(※下記記述は情報が古いものが含まれています。あくまで参考程度にしてください)
本作のゲームジャンルは、公式には「リズムアクションRPG」と表現されている。なおかつ、本作は「リズムゲーム」ではないと明言されている。ゲームの中核にあるのは、スクールアイドルたちが“あなた”と成長していくストーリーの進行であり、その過程の一角として音ゲー要素も含まれるというものである。彼女たちとのストーリーを進めていく中で、メンバーを育成してスキルを高めつつ、適切な編成を組むなど自分なりのマネジメントをしてライブを成功に導くという循環が、本作をプレイする際の大まかな流れである。
ストーリーパート
本作ではRPGのような感覚で進行する「メインストーリー」を主軸として、「キズナエピソード」「サイドエピソード」の大きく3つのストーリーが展開される。先述の通り、プレイヤーは虹ヶ咲学園に在籍しながらスクールアイドルたちを支える活動の過程でライブパートに行き当たり、これをクリアするためにも積極的にメンバーとの交流を深めていくことが重要になる。
「キズナエピソード」は、ライブをクリアしたり各メンバーと触れ合ったりといった形で、メンバーとの「キズナ」のレベルを高めることで解放される。メインストーリーよりもさらに深く、メンバーそれぞれと“あなた”の交流をフルボイスで楽しむことができる。キズナはカードの種類を問わずメンバー単位で蓄積されていく指標で、そのメンバーのカードが増えたり限界突破(後述)させたりすると、上限値も解放されていく。
「サイドエピソード」は、カードに応じた独自のストーリーに触れることができるもので、各カードに用意されている特訓ツリーのストーリーマスを解放することで読めるようになる。
ライブパート
本作のライブパートでは、配信される各楽曲に、フルCGによるフォーメーションダンスが実装されている。モーションはもちろん全ポジション分それぞれ独立して作られ、フォーメーションの忠実な表現が可能となっている。元々その曲に参加しているメンバーの配置を入れ替えるというレベルに留まらず、3校のメンバーを共演させることも自由自在なので、CD付属のPVやテレビアニメなどの他媒体では実現し得なかった、全くオリジナルのユニットを組んで楽しむことも可能である。ちなみに、同じメンバーのカードを2枚以上同じデッキにセットすること自体は可能だが、ダンスムービー上では適宜別のメンバーに差し替えられるため、ムービー上で同じメンバーが2人以上出てくるようなシュールな画面になることはない。
いわゆるスコアにあたる「ボルテージ」を高めてライブ成功を目指す、という大まかな目標は従来の音ゲーと同様だが、スタミナ(体力)の概念がスクフェスとは全く異なり、ノーツを処理する代償にスタミナを消費する。どれだけノーツを上手く処理できていても、スタミナが途中で切れればライブは失敗してしまう。つまり、音ゲーの技術だけではそもそもライブをクリアすることができない設計となっている。
ライブに際してはスクフェスと同様に9人のユニットを編成するが、3人ごとに「作戦」を設定する必要がある。具体的には特技の発動率を高める作戦や、スタミナ消耗の抑制を重視する作戦などが考えられる。この「作戦」を状況に応じてライブ中に切り替えることもライブが成功するかを左右するので、楽曲に対してより有利な作戦を考えて準備し、ノーツの処理と同時に作戦を適切に切り替える技術も重要である。
さらに、ライブ中には「アピールチャンス」の場面が出現し、ここで提示されるミッションをクリアすることで、ボルテージが大きく向上することが期待できる。これも失敗によってスタミナが大きく削られてしまうため注意が必要である。
ライブ中にプレイヤーが取り組むべきことを整理すると以下の4つとなる。
ライブ中に複数の作業をこなさなければならないこともあってか、ノーツ処理のこなし方はスクフェスに比べ大幅に自由度が高くなっており、画面上のどこをタップしても、タイミングさえ合っていれば正しく処理できる。左右の判定ポイントの区別もないので、例えばフリックノーツが2つ同時に降ってきた場合に、それぞれの指に対して左右逆側のノーツを処理しても構わない。
カード
本作でのカードのレアリティはUR・SR・Rの3種類。ゲームを開始した時点で、μ's・Aqours・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の計27人全員分のRカードを1枚ずつ所持している。
本作では各カードの育成をツリーに沿って行う。ツリーに並ぶマスは特訓によって解放されていき、新たなライブ衣装の獲得やカードの覚醒もその過程に含まれる。
- 属性
- 本作ではスマイル・ピュア・クール・アクティブ・ナチュラル・エレガントの6種類が存在する。スクフェスの3種類から倍に増えているが、楽曲の属性とメンバーの属性が揃っていると、パラメータとボルテージが上昇するのはスクフェスと同じ。
- タイプ
- そのカードを編成に加えたときの作戦を決定付ける要素。それぞれのタイプには下表の通り4すくみの関係が成り立つので、編成を同じタイプのカードで揃えた場合、メリットとともにデメリットも大きくなる。さまざまな組み合わせを試しつつ、バランスの良い編成を組むことが求められる。
ボルテージ増加 スタミナ消費抑制 SPゲージ増加量増 特技発動率 切替ボーナス ボルテージ(Vo) + - ボルテージ獲得 ガード(Gd) + - スタミナ回復 SP(Sp) + - SPゲージ増加 スキル(Sk) - + 作戦切替の必要ノーツ数抑制 - レベル
- カードそのもののレベル。そのカードの総合的なステータスに関わる。ゴールドと経験値ポイントを消費することでレベルアップさせることができる。
- 特技
- ライブ中に効果を発揮するカード固有の能力。特訓ツリーにあるマスを解放することで、特技レベルを上げることができる。なお、ライブ中に一気にボルテージを高める「SP特技」は、デッキの中央3枠にセットしたカードのみ発動する。
- 限界突破
- 特訓ツリーのロックを解除し、先に進めるようにするための要素で、1種類のカードにつき5回行うことができる。ガチャ等で同じ種類のカードを引くか、指定されたアイテムを消費することで限界突破が可能。先述の通り、本作では「覚醒」は特訓ツリーのマスの一つとして存在し、「限界突破」は「覚醒」とは別のステータスとして存在する。
- ひらめきスキル
- メンバーを「合宿」に参加させることで運が良ければ獲得できる、カードのステータスをさらに向上させるスキル。合宿にリーダーとして参加させると、獲得できる確率が上昇する。
サービス終了
マイネットへの移行でサービス終了の可能性が高い認識はされていたが、セルランも低迷していたり炎上騒動などで、サービス継続は困難と判断され終了となった。
後継はスクフェス2となっているが、こちらへの引き継ぎは衣装など一部のみでほとんど引き継ぎは
行われていない。
収録曲
通常楽曲
μ's
曲名 | ライブモード解禁条件 |
---|---|
それは僕たちの奇跡 | 1章クリア |
START:DASH!! | 2章 ライブステージ1クリア |
嵐のなかの恋だから | 2章 ライブステージ5クリア |
NO EXIT ORION | 5章 ライブステージ2クリア |
PSYCHIC FIRE | 5章 ライブステージ4クリア |
春情ロマンティック | 6章 ライブステージ5クリア |
Snow halation | 6章 ライブステージ15クリア |
僕らは今のなかで | 8章 ライブステージ1クリア |
Aqours
曲名 | ライブモード解禁条件 |
---|---|
未来の僕らは知ってるよ | 1章クリア |
君のこころは輝いてるかい? | |
青空Jumping Heart | 3章 ライブステージ1クリア |
Strawberry Trapper | 3章 ライブステージ3クリア |
トリコリコPLEASE!! | 3章 ライブステージ5クリア |
元気全開DAY!DAY!DAY! | 4章 ライブステージ2クリア |
KOKORO Magic “A to Z” | 4章 ライブステージ11クリア |
HAPPY PARTY TRAIN | 8章 ライブステージ20クリア |
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
曲名 | ライブモード解禁条件 |
---|---|
夢への一歩 | 2章 ライブステージ7クリア |
ダイアモンド | |
あなたの理想のヒロイン | |
Starlight | |
めっちゃGoing!! | |
眠れる森に行きたいな | |
CHASE! | |
Evergreen | |
ドキピポ☆エモーション | |
TOKIMEKI Runners | 7章 ライブステージ19クリア |
日替わり楽曲
日替わり楽曲のプレイは1曲につき1日5回までという制限が設けられている。また、3DCGダンスは未実装で、ライブ中は画面にSDキャラクターが表示される。7日間で一巡し、曜日とプレイ可能楽曲が以下の通り対応する。
曜日 | μ's | Aqours |
---|---|---|
日 | ||
月 | ||
火 | ||
水 | ||
木 | ||
金 | ||
土 |
関連動画
関連商品
テーマソング・コラボシングル
関連コミュニティ
関連項目
- ラブライブ! / μ's
- ラブライブ!サンシャイン!! / Aqours
- 虹ヶ咲学園 / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル~after school ACTIVITY~
- ソーシャルゲーム
- スクスタメインストーリー炎上問題
外部リンク
- 『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』ポータルTOP - スクフェス関連企画全体のポータルサイト
- ラブライブ!スクスタ公式 (@LLAS_STAFF) - Twitter
- 公式YouTubeチャンネル
脚注
- *2019年5月31日配信終了。
- *移管された理由は不明瞭であるが、スクフェスと比較して操作が難解であったこと(普通に音ゲーしてもクリアできない等)、メインストーリーに数多くの問題があったことで客離れが進んだものと思われる。なお、移管前の末期は無料キャンペーンガチャのUR・SR排出率が引き下げられるなど運営の課金してほしさが目立っていた(移管後は排出率は戻されている)。
- *この発表会では高海千歌(Aqours)役の伊波杏樹が司会を務める中、スペシャルゲストとして高坂穂乃果(μ's)役の新田恵海が登壇した。μ'sのキャストが『ラブライブ!』公式の場に出演したのは、2016年3月31日・4月1日にμ'sのファイナルワンマンライブが開催されて以来、約1年半ぶり。また、μ'sとAqoursのキャストが、双方とも『ラブライブ!』関連で表舞台に立ち、直接共演を果たしたのもこれが初めてであった。
- *『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS』配信時期変更のお知らせ - スクスタ公式サイト
なお、8月のKLab決算説明会で、同社開発の複数タイトルのリリース延期を含んだ説明がなされており、本作もその一つだったと思われる。 - *2017年9月4日よりスクフェス上から発行可能。発行にはメールアドレスが必要。
- *スクフェスのストーリーはいわゆるサザエさん時空ではあるが、μ's・Aqoursのストーリーがそれぞれに閉じた時空間であり、Aqoursはμ'sの活動期より後に誕生したことを前提にストーリーが進行する。
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