ガドル・ヴァイクラン!!
俺のヴァイクランとは、「第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ」に登場したハザル・ゴッツォ自慢の専用機である。
俺の概要
ゼ・バルマリィ帝国にて建造された機動兵器。設計者はシヴァー・ゴッツォ。
強力な念動力者の搭乗が前提となっており、カルケリア・パルス・ティルゲム(念動力感知増幅装置)を搭載している。
武装にガン・スレイヴを持つことや、ベリア・レディファーの演出がベルグバウのアキシオン・バスターと同じであることから、バルマー側が独自にアストラナガンの再生を目論む計画の一環として建造されたものと思われる。
…のだが、一体どこで何を間違ったのだろう。合体ロボが欲しくて仕方がないハザル坊ちゃんが父上に駄々を捏ねた結果、随伴機ディバリウムとの合体機構や合体時の必殺技アルス・マグナ・フルヴァンが実装されたり、合体時にはいちいち「ガドル・ヴァイクラン!!」の掛け声が入るなど、機体のコンセプトは明後日の方向に走り出してしまった。制作スタッフが狙ったかどうかは定かではないが、搭乗者であるハザル共々ユーザーから好評を博している(ネタ的な意味で)。
設定上は「スパロボOG」シリーズに登場したエアロゲイターの指揮官用機ヴァイクルの上位互換機となっているが、「α」シリーズにはヴァイクルは登場していないので実質的には裏設定に留まっている。見た目はヴァイクルよりもアンティノラやジュデッカに近い。また、当初はディス・レヴを搭載する予定だったが、開発が難航したため見送られている。良かったね坊ちゃん。
あとどうでもいいが、バルマー帝国との決戦でエイスが乗り込んでくるヴァイクランはハザルが乗っていた機体よりも一回りHPが上昇しているのだが、それに伴い機体のコストまでいじったのか、何と量産型のディバリウムを同じ小隊に2機も組み込んでいる(ヴァイクランとディバリウムの機体コストは共に3である)。ハザルとの決戦時にヴァイクランとディバリウムで小隊を組むならともかく、こちらでは小隊編成コストを4もオーバーしているのだが、機体の小隊編成コストを解消するくらいシヴァーにとっては造作も無いという事なのだろうか。
ちなみにこの自慢のヴァイクランだが、ゲームの進め方によっては最終話でディバリウムやズフィルード共々、ザコ敵扱いで大量発生するのもキツい。
俺のヴァイクランの武装・必殺技
前述の通りネタ要素には事欠かないボス機体であるが、いざ戦闘となると「バルマー帝国軍総司令」の肩書きは伊達ではなく、使用する武器の大半が全体攻撃となっている。さらには搭乗者であるハザルが特殊技能「集束攻撃」を持っているため、小隊長のみならず小隊全員が精神コマンドなどで防御策を講じないと、命中率&クリティカル率アップの小隊長能力と合わせて中々に手こずらされる事だろう。
- オウル・アッシャー
両手から念動波を広範囲に放射する。全体攻撃。ヴァイクランが使用する攻撃では最も威力が低いものの、「SP吸収L3」の能力を備えているので被弾するとSPが減少してしまうのが辛い。小隊内のサポート要員が狙われないように注意。 - ガン・スレイヴ
ヴァイクランに備わっている、遠隔自動攻撃用兵器を念動力で操作し攻撃。ヴァイクランの小隊攻撃だが、ゲームの都合上この攻撃が見られる局面は殆ど無いだろう。 - ラアム・ガン・スレイヴ
上述のガン・スレイヴで広範囲を掃射する。全体攻撃。 - ベリア・レディファー
俺のヴァイクランの必殺技。念動力によって収束したエネルギー球をターゲットめがけて発射する。
被弾したターゲットを巨大なエネルギーの渦へ巻き込む戦闘アニメは当記事の冒頭でも述べたとおり、アストラナガンのアキシオン・キャノンやベルグバウのアキシオン・バスターとよく似ている。
移動力低下の能力も付属しているので、被弾すると移動範囲が制限されてしまうのだが、ヴァイクランへ接近中でもない限りはさほど気にならないかもしれない。不憫。
「もう逃げられんぞ!くらえ!ベリア・レディファー!!」 - アルス・マグナ・フルヴァン
ディバリウムとの合体攻撃。「来い!ディバリウム(エイス)!!」→「ガドル・ヴァイクラン!!」
ヴァイクランの本体にディバリウムが合体した巨大形態「ガドル・ヴァイクラン」へと変身し、強力な念動波を発射。高火力・長射程(最長12マス)・高精度と、ハザルが自慢する通り(?)かなり高性能な武装。全体攻撃。
反面、気力が120以上無ければ使用できないという弱点があるので、精神コマンド「脱力」を総動員すれば容易に合体攻撃を封じる事ができる。なお、攻撃終了後はすぐに合体を解く。どうせならずっと合体してればいいのに。
ちなみに名前の「ガドル(gadol)」とはヘブライ語で「巨大」「大きな」という意味の言葉。確かにデカいけどね。大きいからって調子に乗るんじゃねえぞ!(by鋼鉄ジーグ)
中の人
ハザル・ゴッツォ
ゼ・バルマリィ帝国軍の総司令で、宰相シヴァー・ゴッツォのドラ息子。CVは吉野裕行。
専用BGMは「CLOWN MASTER」で、シヴァーの専用BGM「ZEST SEVEN」のアレンジ。
序盤にて、SRXをいとも容易く打ち破るというインパクトのある登場で中ボスとしての貫禄を見せ付けた。
その後は霊帝ルアフ・ガンエデンへの反逆を企てるシヴァーの命を受け、地球の戦力の接収と地球側のガンエデンの神子イルイ捕獲のために第1艦隊と特殊部隊ゴラー・ゴレムを率いて行動する。
しかし中盤になると、自分の力を過信するような態度や感情的に行動する短慮な面が目立つようになり、器量の小ささ・無能さを露呈し始める。シヴァーが彼を通さず副官のエイスに直接指示を出していたり、部下である孫光龍におちょくられたりなど、指揮官としても人望がないことが明らかになっていく。
また、父親に認められたいがために戦功をを上げようと必死になり、次第に追いつめられて暴走する姿は、αナンバーズの面々にも同情されることとなった。
ジュデッカ・ゴッツォシリーズやバルシェムシリーズなどの人造人間を「人形」と呼び蔑んでいたが、この手の作品のお約束として自分自身もまたシヴァーが造り出した人形に過ぎず、人為的にサイコドライバーを生み出す実験体(ハイブリッドヒューマン・タイプPD)であったことを知らされ、「俺は人形ではないィィィ」と錯乱状態に陥ったところを「失敗作」としてエイスに討たれた。
なお、エイス自身もハザルと同型の人造人間であり、これらは感情を持つハザルと感情を否定するエイスのどちらが真のサイコドライバーとなり得るかを比較するためのものであった。
巫女姫アルマナの侍従ルリアとは幼少時には姉弟のような間柄だったが、現在では彼女の姉のような振る舞いに苛立ちを見せ、またシヴァーの叛意に気付き始めた アルマナの処遇を巡って対立する。かつてはシヴァーの親友でもある武将バラン・ドバンの弟子でもあったが、粗暴さゆえに師弟関係を解消させられている。
要するに、
- 大物っぽい風格を漂わせて登場したと思ったら実はヘタレキャラだった
- アヤを殺したつもりになってドヤ顔していたのにどっこい生存していた
- リュウセイを叩きのめしたのはいいが、うっかり復活させた挙げ句に上にパワーアップを煽っててしまった※1
- 失敗作のバルシェムを再調整し「百刃衆」を結成してドヤ顔で挑んだが結局弱かった※2
- 父上大好きファザコン野郎※3
- そもそもリュウセイに対抗心を燃やしていたのは父上がリュウセイの能力に目を付けていたから
- 地球の技術や文化で一番興味深かったのは合体ロボ
- どれぐらい合体がロボ好きかというと合体攻撃時にはノリノリで「ガドル・ヴァイクラン!!」と叫ぶくらい※4
- でも参考にした合体ロボの本家本元との戦闘では否定されまくり※5
- ルリアが義理のお姉ちゃん
- 今でもバランに「ハザル坊」呼ばわりされている。そしてそれが奇しくもプレイヤーからの愛称として定着している
- ていうかルリアもバランもアルマナに取られた(NTR属性)
等、憎まれ役でありながら(ある意味)萌え要素が多いキャラでもあり、味方化という救済措置がありそうでなかった惜しさも相まってプレイヤーにも愛されているキャラである。
ちなみに本作ではリュウセイのライバルキャラとなっており、互いにロボオタにしてマザコンorファザコンという共通点を持つ。もうR-3にハザル乗せようぜ、R-2はテンザンで。
| ※1 しかもバンプレイオスの登場で立場がいよいよ逆転し始める 調子に乗って「地球人の虐殺」を宣言したのがそもそもマズかった。発言には気を付けましょう ※2 トウマ編のみ。100対1の戦闘というスパロボなら驚愕ものの戦況でありながら、無双ゲーのザコ敵同然になぎ倒された ※3 鋼鉄ジーグからも「お前は父親の操り人形かよ!」と突っ込まれる。お前が言うな ※4 リュウセイ病の患者はバルマーにもいた! これはつまり地球とバルマーとの関係を示す重要な鍵…なワケはない ※5 竜馬さん「合体というものを勘違いしている」 豹馬さん「猿真似野郎」 |
また、ハザルとはヘブライ語で「帰る」を意味し、ユーゼス、シヴァー(ヘブライ語で「7」を意味する)に続く三番目のゴッツォ家の人間であることから、帰ってきたウルトラマンに当て嵌められる。 また後述するエイスは、そのまんまAに該当するため、シヴァーの息子であるハザルはタロウも兼ねているのではないかとも言われている。まあ、ボンボンだし…。
ちなみに、ゴッツォ家の中では彼だけが仮面を付けていない。顔の造形は「スーパーヒーロー作戦」のユーゼス(改造前)とほぼ同じ。髪型も似ている。でもこっちはウルトラマンマニアじゃなく合体ロボマニアだけどな。
エイス・ゴッツォ
ハザルの副官。乗機はディバリウム。ハザルの死後はヴァイクランに搭乗する。
設定上はハザルと同じ声だが、戦闘時はAI等と同様で一切喋らないために専用の台詞はない。
専用BGMはハザルと同じく「CLOWN MASTER」。
幼少時より仮面を被っており、誰にも素顔を見せたことがなかった。これはハザルと同じ顔であることを隠すための措置でもあったが、彼の死後も仮面は外していない。だって顔グラパターン増やさなくて済むんだもの。
シヴァーからの指示を直接受けることも少なくはなく、指揮官としての能力はハザルよりも評価されていたようである。ハザルと同型のハイブリッドヒューマンだが、こちらは感情豊かに育つよう仕向けられたハザルを傍らで見続けることでそれを「茶番」と規定し、感情の非生産さを学ぶよう育成されている。本人は自身を「感情を否定し、機械的に任務をこなすだけの人形」としているが、その一方でハザルに対しては嫉妬と侮蔑の念が垣間見え、最期まで「ハザルとは違う」ことに固執し続けた。
バルマー本星での決戦時はハザルから奪ったヴァイクランに搭乗してくるが、周囲にディバリウムを侍らせている。戦闘では勿論、上述の合体攻撃を無言のまま淡々と使用してくるが、強力な合体攻撃が使用できる点についてはエイスはどう思っているのだろうか。
最終的にαナンバーズに敗れ去るが、本人は己の死をあくまで(ハザルとは真逆に)淡々と受け入れた。ハザルとは違うのだよハザルとは!
ちなみにエイスとハザルが同一の存在である事を示すヒントとして、ハザルとエイスが2人とも出撃しているステージで両者のステータス画面を見比べると・・・?
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