小室圭とは、私人(一般人)である。日本の皇族であった眞子内親王(小室眞子)の夫として知られている。
この記事では、一般人であることを鑑みて「小室氏」という表記を用いる。また眞子内親王は慣例に従って「眞子様」と記述する。
以下の記事は、特に注記のない場合、主要5紙・時事通信・NHK等で報道されたものをまとめたものである。
経歴
1991年10月5日、横浜市で誕生。国立音大付属小学校、カナディアン・インターナショナルスクール(カナダ式の教育を行うインターナショナルスクール、中高一貫校)を経て、2010年に国際基督教大学(ICU)に入学。
なお、眞子様も2010年にICUに入学している。一部では同級生と報道されているが、眞子様は4月入学であ、小室氏はインターナショナルスクール出身のため9月入学である。同学年というよりかは「半学年下」とするほうが適切か。
余談だが、入学以前に「2010湘南江の島海の女王&海の王子
その後大学を卒業。一橋大大学院に籍を置きつつ都内の法律事務所に就職した。
2017年5月16日、「眞子様と小室氏が婚約することが明らかになった」との報道が各紙によって発表された。幅広く国民から愛されてきた眞子様のご婚約の発表は、大きな驚きと祝福の声を持って迎えられた。(こちらも参照→過敬罪、でも幸せならOKです)
この翌日には、小室氏が法律事務所に出勤する様子が各ワイドショーで報じられた。ごく普通の出勤の様子が大々的に報道される様子はシュールであったが、それだけ世間の注目度が高かったためであると言えよう。
2017年9月3日に正式に婚約内定が発表され、眞子様と二人で会見に臨んだ。当初、正式な結婚は2018年11月に行われると報道されていた。
しかし2018年2月、結婚の延期が発表された。延期理由について、宮内庁は「結婚までに行う行事や結婚後の生活について、十分な準備を行う時間的余裕がない」と二人が認識しているためであると説明している。一方、一部のメディア(主に週刊誌)では「小室氏の母と元婚約者との間で『金銭トラブル』があった」と報道された。
宮内庁は、週刊誌の報道と行事の延期との関係を問われたのに対して、「あくまでも行事やご結婚後の生活の準備のための十分な時間がないという理由で、一連の週刊誌報道による延期ということではありません」と述べたが、2018年11月30日に公表された秋篠宮の誕生日会見での発言内容には、「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀というのを行うことはできません」、「結婚したいという気持ちがあるのであれば、それ相応の対応をするべきだと思います」とあり、週刊誌報道の影響が伺われた。
結婚に向けた行事の延期後、婚約者の小室氏は、2018年秋からアメリカ合衆国ニューヨーク州弁護士資格の取得を目指し、フォーダム大学ロースクールへマーティン奨学金(全額免除)を得て留学し、お二人は3年間、離れ離れになった。このとき、フォーダム大学が公式サイトで「プリンセス・マコのフィアンセ」と紹介しており、ここでもこの奨学金をめぐり複数の週刊誌は「小室氏は眞子内親王(当時)の婚約者として最初から皇室利用による特別待遇留学があったのではないか」と疑惑を報道した。ちなみに、小室氏が獲得したマーティン奨学金は学費と書籍代、寮代、日本の渡航費までカバーしており、日本円にして年間約1,000万円程度、3年間で3,000万円程度の資金援助プログラムとなっている。
小室氏はフォーダム大学ロースクールへ在学している間、2019年1月22日にメディアを通じてコメントを発表。「母と元婚約者との間で金銭トラブルが生じていたことは事実だが、現在では解決済みである(要約)」と説明した。
延期が発表されてから2年半もの間結婚に関しては報道されていなかったものの、2020年9月には母である文仁親王妃紀子が「長女(眞子様)の気持ちをできる限り尊重したい」とコメント。
眞子様は、2020年11月13日にこの結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております。しかし、私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」とお気持ちを表明した。
父である秋篠宮文仁親王は11月30日に「(眞子様が小室氏と)結婚することを認める」と発表した。
2020年まではこれらの婚約、結婚を含める具体的な動きは無かったが、2021年8月末ごろに同年12月に小室氏のニューヨークでの法律事務所への就職がほぼ内定したことで急遽動き出し、9月24日に帰国、10月26日付けで小室氏と眞子様が結婚し、眞子様が皇室を離れることが正式発表された。
批判の一つとなっていた1億円以上とされる一時金は受け取らない意向で、さらに婚姻に伴う諸々の儀式は行わないものとなった。これをメディアは「駆け落ち婚」などと煽っていた。
これとほぼ同時期の10月1日に、宮内庁が眞子様が度重なる誹謗中傷により複雑性PTSDを発症されていることも公表された。
小室氏は私人なのか?
小室氏のWikipedia記事は作成されていない。Wikipedia側は小室氏が「百科事典に記載するほどの著名性・特筆性がない」人物であるとして掲載を認めていない(外部リンク)。たとえ眞子様と結婚したとしても眞子様側が「私人」になるため、今後も公人として扱われることはない。主要メディアも基本的には小室氏に関する情報は最低限しか報道していない。(ワイドショー等は特別なのかもしれない)
一方で小室氏は「公人」として扱われるべきであるという主張もある。眞子様の「配偶者」は、眞子様とともにさまざまな国の行事に出席するなど極めて公共性の高い「公的な役職」であるというものである。また女性の皇族は皇族以外の人物と結婚し皇族でなくなるさい、皇室経済法という法律をもとに一時金が支払われる決まりになっている。少なくない金額である一時金は税金によって賄われるものである。これを考えると小室氏はより精査されるべきだ、という主張も存在する。
「連日報道され、注目の的となっているのになぜ記事が作成されていないの?」という単純な意見も存在する。現在、「小室圭」で検索すると、各週刊誌の記事、およびいかがでしたか?ブログが大量にヒットする状況になってしまっている。つまり、確定的な信憑性のある情報源はほぼ皆無。
週刊誌の報道について
大注目を浴びる小室氏であるが、主要メディアではあくまで「少し有名な私人」であるとして慎重な報道が行われてきた。その一方で各週刊誌は小室氏が「公人」であると主張して、根掘り葉掘りの報道を連発。倫理的に明らかに問題があるものの、訴訟上等といった勢いでますます報道は過熱していった。
肝心の中身については、週刊誌らしく「独自ルート」によるものがほとんどを占めており、客観的なファクトチェックがなされているとはいいがたい。とはいえ、週刊誌サイドとしても信用性は大事であるため、まったく根拠もなく報じているわけではないと思われる。
上述した「母と元婚約者との間の金銭トラブル」を含め、小室氏については数え切れないほどの記事が書かれてきた。多くは批判的なものであり、記者の主観が混じったものも散見される。(ここでは紹介しない。)真偽については保留としておくが、小室氏について議論される際は、識者・著名人であれそうでないものであれ、これらの報道のほとんどが正しいものであることが大前提であるとされた上でなされていることに注意したい。
但し、週刊誌というものは、得てしてセンセーショナルな見出しで民衆を釣っていたり、誤報でもたいした謝罪もなくスルーしていたりということは日常茶飯事である。
結婚記者会見での発言全文
以下は2021年10月26日の小室圭・眞子両名の結婚記者会見での発言全文である。小室圭氏の発言箇所を赤色で示す。
小室圭さん・眞子さん:どうぞよろしくお願い申し上げます。
眞子さん:
現在、新型コロナウイルス感染症の影響が続き、大変な思いをされている多くの方々にお見舞いを申し上げます。そして、困難の中にある人を助け、私たちの生活を支えてくださっている方々に深く感謝申し上げます。本日、皆さまにお伝えしたいことがあるため、このような場を設けました。私が皇族として過ごしてきた中で抱いてきた感謝の気持ち、私たちの結婚を心配し、応援してくださった方々への感謝、これまでの出来事の中で私たちが感じてきたことや結婚への思いなどについて、お話ししたいと思います。
これまで、お優しいお導きの下、皇族としての仕事を自分なりにできる限り大切に果たそうと努めてまいりました。この30年間、たくさんの方々に助けられ、見守られ、支えられてきました。心を込めて、私と一緒に仕事をしてくださった方々に心から感謝申し上げます。
訪問した先々では、たくさんの方々が優しい言葉と笑顔で迎えてくださいました。直接お目にかかる機会のあった方も、お目にかかることのなかった方も、私に温かい気持ちを向けてくださった全ての方々に心から感謝申し上げます。数々の出会いが、私にとってどれほど大切であったか、到底言い表すことができそうにありません。これは、今後も決して変わらない思いです。
私と圭さんの結婚について、さまざまな考え方があることは承知しております。ご迷惑をおかけすることになってしまった方々には、大変申し訳なく思っております。また、私のことを思い、静かに心配してくださった方々や、事実に基づかない情報に惑わされず、私と圭さんを変わらずに応援してくださった方々に感謝しております。
私にとって、圭さんはかけがえのない存在です。そして、私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした。
圭さん:
私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人とともに過ごしたいと思っています。これまで幸せな時もそうでない時も、さまざまな気持ちを二人で分かち合い、励まし合ってきました。このたびの結婚に関して、ご迷惑をおかけしてしまった方には大変申し訳なく思っております。
いろいろなことがありましたが、眞子さんと一緒に人生を歩みたいという思いを持ち続けられたのは、眞子さんと、これまで周りで私たちを支えてくださった方々のおかげです。心から感謝申し上げます。
眞子さん:
本日まで、私が公に発言する機会は限られてきました。そのために生まれてしまった誤解もあったと思います。一部の方はご存じのように、婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした。たとえば、圭さんのお母さまの元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めていただきました。圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました。留学に際して、私は一切の援助はできませんでしたが、圭さんが厳しい状況の中、努力してくれたことをありがたく思っています。
圭さんのすることが独断で行われていると批判され、私の気持ちを考えていないといった一方的な臆測が流れるたびに、誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、いわれのない物語となって広がっていくことに恐怖心を覚えるとともに、つらく悲しい思いをいたしました。厳しい状況の中でも、圭さんを信じ続けてくださった方々に感謝しております。
圭さん:
私の母と元婚約者の方との金銭トラブルと言われている事柄について、詳しい経緯は、本年4月に公表した通りです。元婚約者の方には、公表した文書でも書いたように、これまでも折に触れて、私と私の母からお礼を申し上げており、今も感謝しております。
本年4月に解決金をお渡しすることによる解決をご提案したところ、母と会うことが重要であるというお返事をいただきました。しかし、母は精神的な不調を抱えており、元婚約者の方と会うことにはドクターストップがかかっています。そのため、私が母に代わって対応したいと思い、母の代理人弁護士を通じて、そのことをお伝えしました。元婚約者の方からは、元婚約者の方の窓口となっている週刊誌の記者の方を通じて前向きなお返事をいただいています。解決に向けて私ができる限り対応したいと思います。解決金を受け取っていただきたいという気持ちは変わっていません。
この数年間、誤った情報があたかも事実であるように扱われ、誹謗(ひぼう)中傷が続いたことにより、眞子さんが心身に不調を来したことをとても悲しく思います。私の母も心身に不調を来し、仕事を辞めざるを得ない事態にまで追い込まれましたし、身の危険を感じながら過ごしています。このような苦しい状況にあった私たちを助けてくださった多くの方々に大変感謝しております。
私は眞子さんと温かい家庭を築いていきたいと思います。同時に、これからもできる限りのことをして眞子さんをお支えしていきたいと思います。幸せな時もそうでない時も、寄り添い合えるかけがえのない存在であり続けたいと考えております。
眞子さん:
私たちは二人で新しい生活を始めることになります。これから生きていく中で、また違った形での困難があると思います。しかし、これまでもそうであったように、二人で力を合わせて共に歩いていきたいと思っています。
これまで、私たちが自分たちの心に忠実に進んでこられたのは、お互いの存在と、励まし応援してくださる方々の存在があったからです。いま、心を守りながら生きることに困難を感じ、傷ついている方がたくさんいらっしゃると思います。周囲の人の温かい助けや支えによって、より多くの人が、心を大切に守りながら生きていける社会となることを、心から願っております。
なお、結婚記者会見では質疑応答はなく、記者から事前に寄せられた質問に回答した文書を会見後に公表するという異例の会見となった。
結婚、そして渡米した2022年12月以降、小室夫妻に関する報道協定により、日本のメディアによる取材は沈静化している。(「小室眞子」の記事を参照)
関連項目
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