概要
鉄道線路の上のみを走るために作られた車両。車輪を持ち、レールの上を滑るように走ることができる。陸上の乗り物としては大きい車体を持ち、数十から百数十の旅客を乗せることができる。
鉄道とは本来、車両のほかに保線、給電、通信、信号、運行、営業その他諸々のサブシステムから構成される巨大なシステムである。しかし一般人の認識としては、鉄道と言うとこの鉄道車両のみを指す場合が多い。それは鉄道車両がそれらの中でもキーハードであり、もっとも注目の的となりやすいからである。
実際に鉄道動画をいくつか見て貰えれば分かるように、鉄道車両が登場する動画の方が登場しない動画と比べても圧倒的に多いといっても良いといえるだろう。
分類
用途
我々がもっとも接する機会の多い鉄道車両は電車や気動車などの旅客車だろう。これは人間を乗せ、快適に目的地まで送り届ける目的の車両である。
一方貨物列車には、荷物の保護、荷造り、積載、走行すべてが効率的に行えるような貨車が用いられている。
- 旅客車
国鉄・JR以外の事業者(私鉄)や特殊な用途の車両にはこの中当てはまらないものも多い。
- 特急型
ゆったりしたシートを防音完備の車内に配置し、長時間を過ごしても疲れさせないよう配慮した豪華な車両。
ex:485系,N700系新幹線電車,キハ187系,883系,20系客車,小田急50000形 - 近郊型
簡素ながらも快適性に配慮した、数十~百数十km程度の利用が主の路線で使われる車両。
ex:211系,415系,313系,223系 - 通勤型
ラッシュの混雑を見込んで立ち客を前提とした設計で、大都市への通勤通学路線で使われる車両。
ex:103系,205系,209系,321系,京急新1000形 - 一般型
近郊型と通勤型の両方の性格を持つ車両。
ex:キハ40系,キハ120系,E231系,701系
- 特急型
- 貨車
動力源
自動車と違い特定の場所しか走らない鉄道では、内燃機関以外に連続して電気を供給する方法も容易に実現できる。それは電車や電気機関車として、現在日本の幹線鉄道の主力となっている。
電車と気動車は床下に小型の動力装置を備えた客車で、動力源と用途・設備を併せて細かく分類していく。一方機関車は車体全体に巨大出力の動力装置を持つため、設備は分類の要素にならない。
- 電車・電気機関車
- 線路に沿った電線から得た電気を抵抗器や半導体で制御し、ギアで車輪と結ばれたモーターを回し動力を得る。
ex:EF66,EF210 - 気動車・ディーゼル機関車(液体式)
- 軽油をディーゼルエンジンで高速の回転力にし、液体変速機と呼ばれる装置で変速し車輪を駆動する。
- ex:DD51
- 気動車・ディーゼル機関車(電気式)
- 軽油をディーゼル発電機で電気エネルギーにし、それを電車と同様に駆動力とする。
- ex:DF50,DF200
- 蒸気機関車
- 車体全体が巨大な蒸気機関で、ピストンの往復運動をクランクで車輪の回転運動にする。
ex:D51,C61 - 客車・付随車
- 自車には動力装置を持たない。機関車に牽かれる(客車)か、電車や気動車に組み込まれ(付随車)て走る。
技術
鉄道車両には様々な蓄積や先進の技術が用いられ製造されている。しかし、それらの構造に関しては鉄ヲタの間ですら研究の対象たりえぬ場合がある(要は気にしない人が多数)。よってここでは車両技術関連の項目へのリンクにとどめておく。
関連動画
関連項目
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- 鉄道車両の形式表記の読み方
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