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DMV(Dual Mode Vehicle)とは、JR北海道開発した線路と道路の両方を走行できるバス車両である。

名前のとおりベース路も走れるように魔改造改修したものでありその設計思想からしレールバスではない。

極限状態まで貧にて追いつめられたJR北海道が生み出してしまった、鉄道とはそもそもなんだったのかという根本を見つめさせる乗り物である。

概要

JR北海道が閑散路線対策に生み出した特殊車両である。

レールと道路モードチェンジに20もかからないという特性を持ち、単体車両としての技術的にはすでに完成している。

(その一方で踏切・信号動作などの保守装置との連動、定員増化などまだ課題が幾つかある。)

対応する法律はすでに施行済みであり、DMV運行に向けての保安基準策定が行われた。

なお、初代のDMVの種日産自動車シビリアンである。

北海道での実用化は断念されたものの、四国阿佐海岸鉄道にて世界初の営業運転を2021年12月25日に開始する。

開発略歴、及び開発動機

JR北海道は一般的に知られている以上に経営基盤が弱く、営業路線2500キロのうち30%にあたる757キロは一日あたりの乗客数が一キロ当たり500人未満。500人以上2000人未満が762キロあり、キロ当たり一日2000人未満が現在でもほぼ6割を占める。

一般的に鉄道会社で損益分岐点を越えるには一日、キロ当たり2000人以上の利用者が必要とされ、国鉄末期第三セクター切り出した基準も同様となっている。

止基準算定時に線名位で計上した為、札幌にかかわる多くの赤字路線がそのまま止されず今に至る)

上記のような理由から、JR北海道の経営路線のうち、6割は(大変失礼ながら)すでに終わっている状態であるという厳しい経営環境下に常にさらされてきた。

そこで、1993年、当時社長坂本一氏が(2012年時点にて)現会長柿沼氏にドイツエッセンのように、大バスを軌上を走らせるようなことが出来ないかの検討を示。

本来であれば普通鉄道を走らせたいが、それが理であるならせめて何とか路線を残せるすべはないかとの想いから10年をえるDMV開発が始まった。

1999年に中バスベースに一度設計を起こすが車検を通りそうにもないことから計画が一度頓挫。

2002年、送迎をしている幼稚園マイクロバスを見ながら柿沼タイヤの間隔と狭軌の幅がほぼ一緒であることに気づきマイクロバスを種として再度設計を再開した。

その後、鉄道総研メーカーに共同開発を打診するもすげなく断られ、何とかパートナーとしたのが日本除雪製作所だった。

結果として日本除雪製作所の持つ油圧ノウハウが十二分に生かされ、且つ、ミニ四駆ガイドローラーを参考にした軸合わせによってDMVが完成

2004年に2ナンバー車検を取得。

2007年4月には試験的営業運転を実施した。

平成19年(2007)にトヨタ自動車が協力することが決まり、三代目となる車両が製造された。

のちに3代改造され定員が29人に増員、3両連結による運用試験が成功したため一定以上の人員の運搬も車両増結により可となった。

JR北海道の提示する今後のスケジュールとしては平成22年度後半にDMVに適応する運転保安システムプロトタイプ製造。平成23年度以降に本格普及とされていた。

しかし、本格普及は思うように進まず、その後JR北海道が度重なる事故不祥事を起こしたため、会社としてのリソースが不足、会社として2015年度に開業する新幹線に集中したいという経営の判断から、2014年9月JR北海道としては営業線区の選定作業を中断することとした。この件について朝日新聞は導入を断念と報道した。

2015年8月に実用化を断念することが朝日新聞から報道された。

2014年10月8日国土交通省にて「デュアル・モード・ビークル(DMV)に関する技術評価委員会」が開催された。そこでは技術開発の現状と課題、走行試験概要などについて。そして次回以降、「引き続き運転保安システム等について、詳細な評価を行う」とされた。同年12月11日にも行われた。

2015年8月14日北海道新聞報道JR北海道が実用化を断念したことが明らかとなった。度重なる事故不祥事北海道新幹線の開業による資金不足だけではなく、鉄道バス免許が必要なことや1台に2人運転手が必要なコスト面の問題から、バスのほうが合理的との摘もされていたようである。今後は開発データを外部に提供する方針であるとしている。

平成27年10月30日国土交通省の「デュアル・モード・ビークル(DMV)に関する技術評価委員会」が中間取りまとめをおこなった。

これらの試験結果等について、平成26年10月以降、本委員会において、安全性評価を行ってきた結果、「現行の軌回路による位置検知に依存しない本運転保安システムを適用することについて、特に問題ない」と結論付けるに至った。

これらの評価は、一定の前提条件の下に成立するものであるとともに、導入するに当たって引き続き検討すべき課題もあり、この結果のみを以て全ての鉄道事業者において即座に実用化が可であることを意味するものではない。

鉄道事業者が、新たにDMVを導入する場合に当たっては、上記の前提条件の確認及び検討課題(下記リンク先の資料を参照)の解決を行うとともに、事前にDMVを用いた各種性の確認(車両と地上設備とのマッチング)等を行うことが必要であり、輸送の安全の確保を行う観点からも走行試験をすべきであるといえる。

なお現段階の評価においては、DMVのみの専用線区による単運行を前提としており、この場合の位置検知については赤外線通信による補正技術を利用しているが、本補正技術に変えて、GPSと慣性センサーを組み合わせた技術を採用すれば、十分な位置検知機の達成が見込まれ、有用な方法の一つとなり得る。

上記は10月30日中間取りまとめexitより抜

要はピーキー乗り物なので使えることは使えるが、専用区間できっちり準備しないと使えませんよといっている。将来的にはもっと使い物になる可性を十分に秘めているが、もっと実が必要だというのが技術評価委員会の中間報告の内容である。

徳島県2016年2月12日、営業運行を今後10年以内にす方針を発表した。2017年1月4日徳島県知事が年頭の記者会見にて2017年度当初予算案に車両製作費用を計上する方針を語った。徳島県としては阿佐海岸鉄道阿佐東線全体をDMV専用軌に転換する方針。事業費は駅舎改築、信号設備等の整備、車両調達で合計10億円程度。開業にあたりDMVを3台調達する。

2017年7月中旬から2018年1月までイベント走行や展示などの為に阿佐海岸鉄道車両の貸付を実施した。

その後、2019年までに車両の調達が終わり、2020年11月末を持って阿佐東線の運行を休止。DMV専用軌への転換工事を行い、2021年の時点でほぼ完成東京オリンピックパラリンピックの開催時期にあわせてに営業運行を開始する予定であったが、6月のDMV技術評価検討会(催)において路走行用の輪アームの強度不足が摘された。2021年7月現在はアームの補強などの対策を打っており、これらをクリアした上で2021年中の営業開始をすとのことであった。対策の処が立ち、2021年12月25日から世界初の営業運転を開始した。

これまでに実証実験の行われた鉄道

営業路線として導入された鉄道

BRTとDMV

経営上から見た特性BRT、DMVともに類似している。
しかしながら乗り物カテゴリとしてみた場合には、道路路面のみを走るBRT鉄道路線の走行も前提にされるDMVではまったく違う乗り物であるといえる。
その為、DMVとBRTはどちらか片方が採用されれば、もう片方は採用されることがほぼないという競合関係にある。
なお、技術体系で見るならば路盤に対して専用軌という特質を付与したBRTと、特殊車両によって既存インフラを使用するDMVの両方を選択することは理論上は可ではある。
しかしながら費用面ではどちらか片方のみの選択の方が優位となるため、よほど特異な例でない限りは両方が選択されることはないと思って差し支えない。

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19 ななしのよっしん
2022/01/13(木) 22:52:21 ID: iIbJolkAkx
阿佐海岸鉄道DMV、「DMV音頭(※違います)を子供に踊らせます!」「内ではモードチェンジの度にドンドコ太鼓バーチバチ!」「DMVモナカDMVカレーに、あー楽しみ!」とか聞けば聞くほど「浮かれポンチ」「DMVハイ」「生まれて初めて鉄道路線じゃなくて並行する路線バスに乗りたいと思った」という感想が。
新路線開業だったや新車両導入みたいな普通鉄道の実用品だったら同じようにフィーバーに湧いたり地元がPRしたりすることこそあれこんな「ウェウェウェーイwwwウッキャッキャーwww」みたいなことはないんだろうなあ…と遠いになる。まあ実際実用的じゃないよねえ。並行する徳島バス南部の方が便利だしでも乗れるんだもん。
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20 ななしのよっしん
2022/01/15(土) 12:12:54 ID: 6xxqiSRqO5
線路と道路両用「DMV」、日本が"世界初"ではない
https://toyokeizai.net/articles/-/502121exit
徳島県次世代交通課は、先行事例が短期間で終わったことも「世界初の本格的な営業運転」の理由として挙げた。しかし、輪外付式のシストラバスは14年走り、内蔵式のビスバスも2年ほど営業運転した。少なくともいまの時点では世界初とはいえないだろう。

Bus or train? Dual-mode vehicle to begin operating in Japan
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/bus-or-train-worlds-first-dual-mode-vehicle-begin-operating-japan-2021-12-24/exit
(This December 24 story corrected headline and first paragraph to make clear it
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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21 ななしのよっしん
2022/01/26(水) 22:30:21 ID: FA6+71b4DY
>>18
BRTの初期費用が問題にならなかったのは路線が災害で駄になったパターンぐらいだろ
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22 ななしのよっしん
2022/04/09(土) 09:42:41 ID: 1b3GTlYqGO
地元の人のを知りたい
地方の現状を知らない、無知な渡人の寝言など聞きたくない
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23 ななしのよっしん
2022/07/19(火) 18:46:04 ID: kb3yEfYRw7
>>18>>21
なおDMV用の車両は技術的制約からマイクロバスしか使えないのでラッシュを捌けない模様
これいる?
そもそも地方鉄道なんて碌な所走ってなくて、鉄道に向かうための道路の整備が必要なんて本末転倒ザラじゃん

BRTの初期費用も満足に払えないほど困窮した地方鉄道なんか、レールだけ鉄クズ屋に売っぱらってき地にしとくのが模範解答なのであって、それを理くり活用しようとする事自体がコンコルド効果なんよ
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24 ななしのよっしん
2022/07/20(水) 23:43:56 ID: 6xxqiSRqO5
地元の足から「アトラクション」に、DMVで大変身
https://toyokeizai.net/articles/-/602562exit
阿佐海岸鉄道高速バスと同じシステムの予約制で予約をする場合は必ず鉄道区間が含まれなければならずバス区間のみの予約は受け付けていない。そのため地域住民はもっぱら並行する路線バスを利用しており地元の足というよりは観光として扱われているようだ
地元の足じゃないなら固定客の確保が課題になりそうね。新規客呼び込みの営業努力も相当頑張らないといけない
記事には乗り心地や走行速度レビューも載ってて公共交通機関だったら落第だがアトラクションとしてなら許容範囲内な感じ。他にも1車両満席にしても定員18人なので1便あたりの収入が少ない、DMV車両寿命が未知数、モードチェンジ機構の複雑な可動部分が故障原因となりえないか、量産されていない特殊車両なので部品補充や車両補充などが容易に行えるか等々寝言が多い内容だったわ
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25 ななしのよっしん
2023/05/03(水) 17:45:48 ID: T3v7l3RUKG
まあ道路にしても結局補修が必要だからねぇ
永続的に維持できるインフラってないのよ
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26 ななしのよっしん
2023/05/03(水) 17:48:28 ID: T3v7l3RUKG
まあ、減便で開いてしまった運行時間を埋められるってのが大きいか
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27 ななしのよっしん
2023/10/17(火) 19:33:03 ID: Ol+0K/tuGb
日本の汚点
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28 ななしのよっしん
2024/02/19(月) 17:54:30 ID: cZ8XfJqeYx
普通バスべてDMV
渋滞しやすい区間だけ線路を走れる
・線路上では道路(法定速度60km)よりも高速で走れる
という利点はあるけど、渋滞しやすい区間に都合よく線路があるとは限らないし、特に田舎では法定速度守ってるクルマはほとんどいないから
結局普通バスいいんじゃね?ってなってしまう。
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