主にYouTube上で動画等の配信活動を行う架空のキャラクター群を指すのに用いられる呼称である。「VTuber」などと表記されることもある。また、そのほかのライブ配信サービスを利用する場合などにYouTubeという特定のサービス名を使用することを避けるため「バーチャルライバー」などと呼称することもある。
なお、本人がニコ百に記事作成を望まないバーチャルYouTuberの記事は本記事にリダイレクトされる。
概要
「バーチャル」という語から分かるように、2Dもしくは3DCGなどのアバターを持った配信者にこの呼称がよく用いられる。基本的には「YouTuber」の派生語であり、独自の企画やゲーム実況、雑談等多様なジャンルで動画を制作し配信しているため、同ジャンルとして纏められるものの内容は千差万別となっている。マルチなコンテンツ量を誇る者、明るいコミュニケーションが人気の者、声が特徴的な者など各々の個性や人気な点も大きく異なる。
撮影形式も多岐にわたるが、多くはアバターに後付けもしくはモーションキャプチャやリップシンクなどの技術を使用して演者の動きをある程度反映させ声を当てて配信しており、その担当する演者の詳細は非公開というケースがよく見られる。撮影が仮想空間上で行われる者は「仮想現実(VR)」や「拡張現実(AR)」と親和性が高く、外部のツールで応用している場合もある。またYouTuberを名乗るもののニコニコ動画等の別の動画配信サービスで活動している者も多く存在する。
余談だがキズナアイがAIを自称する影響で他のキャラクターも人工知能設定だと誤解されることがあるが、これも各々のキャラクターにより設定が異なる。
経緯
語の初出は日本国内における類似した活動の先駆者的存在であったキズナアイが2016年12月1日に投稿した『【自己紹介】はじめまして!キズナアイですლ(´ڡ`ლ)』と思われる。彼女の活動一周年と登録者100万人を迎えた2017年12月頃にはジャンル全体がインターネット上で爆発的に流行し、ニコニコ大百科においてはHOTワードを席巻することもあった。
初出の時点で定義は極めて曖昧だが、キズナアイ登場以降の2017年に生まれた類似するキャラクターは「バーチャルYouTuber」に近い呼称を自称する傾向にあり、それをバーチャルYouTuberとして扱うことには概ね抵抗が無いと言える。
また、数あるバーチャルYouTuberのうちでも、特に2017年12月頃から人気のある五人に対しては「バーチャルYouTuber四天王」という俗称が用いられることがある。詳しくは該当記事を参照のこと。
ニコニコ動画等においては、キズナアイ以外にも後述の一覧に登場するキャラクターの映った動画に加え、FacerigやMMDモデルなどに何らかの方法でモーションキャプチャした動画にもバーチャルYouTuberタグが付けられることがあり、インターネット上全般においては語の初出時期なども度外視した「キズナアイに類似するもの」がバーチャルYouTuberとして認識されている傾向にある。またYouTuberやニコニコ動画だけでなくSHOWROOMやOPENREC、Twitch等の動画配信サイトで活動している者もおり、その場合はバーチャルSHOWROOMERやバーチャルライバー等という呼び名を名乗っていることがある。
国外においては事実上最古のバーチャルYouTuberとも表現できるAmi Yamato(2011年6月13日に活動開始)などキズナアイ登場以前に同様の配信を行っていた者が存在し、Virtual Vloggerなどと表記されることもあった。
バーチャルYouTuberが増加した2018年ではインターネット上に公開された素材を組み合わせて活動を開始する者も現れ、その結果アバターが共通の別キャラクターが生まれるなど稀なケースも見受けられるようになった。
2018年12月開催のイベント「ネット流行語100」では単語記事「バーチャルYouTuber」が第2位に入賞。インターネット上での盛り上がりを再確認するかたちとなった(タイムシフト)。
ニコニコ動画のカテゴリタグとしては、2018年11月以前は「エンターテイメント」「その他」「例のアレ」などに投稿が分散していたが、2018年11月以降は新設されるカテゴリ「バーチャル」にバーチャルYouTuber関連の動画が投稿される予定。ただし、カテゴリが重複する動画については、必ずしもバーチャルカテゴリに動画を投稿しなければならないということはない。詳しくは単語記事「バーチャル」を参照。
歴史
バーチャルYouTuber関連年表 を参照のこと。
バーチャルYouTuberの一覧
大百科内に詳細記事があるVTuberの一覧
数が多い為、バーチャルYouTuber関連記事の一覧を参照。
類似するもの
既に「バーチャルアイドル」という似た概念があり、仮想的な存在が人気を集めている点は類似しているが、こちらはあくまでYouTuberであるため活動や外見がアイドル的である必要もなく、同義とは言い難い。
その他に、類似したものとしてよく話題に上がるもののYouTubeで活動をしていなかったり、本人がバーチャルYouTuberであると認めていなかったり、アバターを借用していたりするなど様々な理由で「バーチャルコスプレイヤー」または「バーチャル配信者」とでも言うべき配信者も存在するが、実際には明確に区別されておらず実質的にバーチャルYouTuberとして認識されている者も存在する。
また、現在バーチャルYouTuberとして活動している者の中にも過去にはこれに近い活動をしていた者や、一時はバーチャルYouTuberを名乗ったものの後に撤回した者も存在する。そのような配信者には高度な技術を持つ開発者と言える者が多い傾向にある。
関連動画
関連静画
関連立体
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
詳細は「バーチャルYouTuber関連記事の一覧」も参照。
技術・制作などに関連するもの
バーチャルYouTuberに関連するもの
企業・事務所・グループなど
バーチャルYouTuber関連の企画など |
ニコニコに関連するタグなど |
脚注
- *厳密にはバーチャルYouTuberに準ずるものとして自身で定義付けしている様子が見られていなかったが、バーチャルYouTuberを名乗る活動を行うタレントも登場。
- *厳密にはバーチャルYouTuberを名乗っていなかったが、2019年1月からバーチャルYouTuberに準ずる活動も行うようになった。
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