アドレーヌとは、星のカービィシリーズに登場するキャラクターである。
なお、星のカービィ3に登場するアドについても同時に解説する。
赤いベレー帽がトレードマークの少女。絵描きであり、絵の修行をするためにポップスターにやってきた。初出は星のカービィ3で、「アド」という名前で敵に操られたボスとして登場。その後、「アドレーヌ」に名を変え、星のカービィ64でカービィ達とともに旅をする仲間として登場している。
最大の特徴は「絵画実体化能力」で、自らの描いた絵を実体化し、本物にして出すことができる。作中ではアイテムや敵キャラ(乗っ取られたとき)を瞬時に書き上げ、出現させている。
芸術志向の女の子としては珍しく、非常に活発的で、悪者(02)を倒すべくカービィの冒険に積極的に加わっている。また、常にカービィに同行しているわけではなく、場所によってアイテムをや謎解きのヒントを与えるサポートの役割を果たしている。
カービィ達とはとても親しく、カービィのことを「カーくん」、デデデ大王のことを「デデのだんな」と呼んでいる。一人称は「64」のムービー名から「あたし」だとされるが、「64」公式サイト内では「わたし」になっている。
アド(Ado)については、イラストレーターの水森亜土が由来であるという説が有力。
アドレーヌは、Adeleineというフランスに実在する女性の名前で、フランス語に基づいて発音すると
A ア
de ド・ドゥ(ここでのeは発音しない)
lei レイ
ne ヌ(ここではeは「ウ」と発音する)
と、読むことができる。「64」において名前が変わった理由は不明。
余談だが、ジャガーミシン用刺繍ソフト"カービィファミリー"の公式ページで「お絵かきアデレーヌ」と書かれていたり、2013年8月31日発売のぴこぷり秋号の連載漫画で「マドレーヌ」と紹介されてたり、よく名前を間違えられやすい。
等身が低く、十代の少女から幼女に見える。服装は、上から赤いベレー帽に緑色のスモック、黒の短いスカート、紺のハイソックスに茶色の紐靴を身につけている。スモックには黄色いボタンが飾りとして付いている。また、首元にはスモックの下に着ているワイシャツらしき白い襟が確認できる。肌は黄色。髪は黒髪で、左右に分けた凸スタイルである。エンディングのイラストでは、更に黄色い髪留めをつけている。瞳の色はイラスト(CG)では灰色、ゲーム中では青緑である。
ちなみに、黄色いボタンは64の絵コンテやラフの殆どでバッテン状の物になっており、企画のうちではまだ丸いボタンではなかったらしい。いつ頃に現在のデザインになったかは不明。
※参考:3のドット絵(左)とステージ選択画面のアイコン(右)
上半身は、スモックではなく後ろを紐で結ぶスタイルの半袖エプロンをつけている。(なお、ゲーム中では一枚だけスモック姿のイラストがある)また、黄色のボタンはグラフィックによって2つ付いている。赤いベレー帽を後ろ目に被り、ボリュームのあるボサボサの前髪を七三気味に分けている。また、アホ毛がある。なお、ゲーム中ではグラフィックによって黒髪だったり茶髪だったりするが、公式イラストでは茶髪となっている。
「64」で敵に操られたアドレーヌと戦う際には専用の音楽が使用されている。サントラでは、同じく操られたワドルディやデデデ大王との戦闘曲とまとめて「なかまたちとのたたかい」として収録されていたが、任天堂モバイルで着メロが配信された際には「アドレーヌ」と曲名が付いている。
「星のカービィ プププ大全」によると、両者の関係は「同一人物かどうかは不明」らしい。また、本名がアドレーヌ、愛称がアドである可能性も示唆されている。
「星のカービィ デデデでプププなものがたり」や「3」を題材にした4コマ集においては、アドレーヌの容姿をしたアドが登場していることから、制作サイドでは同一に扱われているという説が有力。アドの容姿がアドレーヌの理由については、4コマ集が作られた際に、任天堂からキャラクターなどの資料が各漫画家に配られたが、その資料が実は「64」に準拠したアドレーヌのものだったからだと思われる。(「64」は、「3」が発売される前から既に開発が始まり、プロット版も作られている*参照)
また、「星のカービィ デデデでプププなものがたり」でのアドとアドレーヌ(14巻初期まで)の服装は、胸の飾りがボタンではなくバッテン状のものであり、このスタイルは「64」の絵コンテやラフ画でしか見られない。そのことから、少なくともひかわ氏は、プロット時の「64」におけるアドレーヌの資料を貰った可能性が高い。
関係者向け資料や雑誌「ロクヨンドリーム」では、アドレーヌの表記が「アド」にされていて、同一人物と見なされていた模様。以下、一部文章の抜粋。
ダークマターに操られ、レベル4「CLOUDY PARK」のボスとして登場。大きなキャンバスに「星のカービィ2」に登場したボスキャラを一体(または一ペア)ずつ描き、そのボスキャラと戦わされる。描かれるキャラは順番に、アイスドラゴン、スイートスタッフ、Mr.シャイン&ブライト、クラッコ。最後のクラッコが倒されると、自ら筆を振り回し突撃してくるが、HPはステージ中のザコ敵と同様たった1なので、どんな攻撃でも一撃で倒せる。本体の強さはともかく、仲間やコピー能力の組み合わせによっては簡単に攻略できるが、仲間もコピーも使わない(使えない)場合は一気に難易度が上がるボス。
レベル4のハートスターを全て集めた状態で倒すと、ダークマターによる呪縛が解け、以後は平和そうにゲームボーイやケーキを描いている。また、トゥルーエンドのエンディングでは、カービィとその仲間、ボス達の前でクレヨンを手に取り、彼らの絵を描いていく姿が見られる。ちなみにゼロを倒した時のエンディングとぼすぶっちをクリアした時のエンディングで絵や細かいところが違っている。
レベル1の2番目のステージ終了後に初登場。ダークマター族のダーク・リムラに再び操られ、「3」の時と同様に戦わされる。描く敵キャラは順番に、ザコ敵の集団、アイスドラゴン、リアルダークマター。最後に彼女自身が突撃してくるのも前作同様。倒されるとダーク・リムラから解放され、以後はカービィの旅の仲間に加わる。翌ステージからは、マキシムトマトなどのアイテムを描いてカービィに与えたり、クリスタルを見つけるための謎解きで絵を描いてヒントを与えたりと、各所で活躍している。
ストーリー内でのムービーでは、皆のために食べ物を沢山描いたり、汚された故郷を見て落ち込むリボンを励ましたりと「お姉さん」的な役割を持つ一方で、海に向かって石を投げるなど茶目っ気のあるところも見せてくれる。
なお、開発段階では、カービィの代わりに仲間たちがステージを攻略するゲームモードが考えられていた。アドレーヌも例に漏れず、ステージ内で空を飛ぶラフ画や海中を泳ぐスクリーンショットが確認されている。
ステージ内に散らばるビースを集めて完成させるイラストの一枚に登場。「64」をモチーフとしたイラストで、カービィやデデデにワドルディ、リボン達64メンバーとピクニックを満喫している。実に18年ぶりの再登場となった。
さらに、第二弾アップデートのドリームフレンズに抜擢されている。
同じく星のカービィ64にて登場した仲間リボンと共に、「星のカービィ スターアライズ」第二弾アップデートのドリームフレンズとして登場。得意の絵描き技が冴えわたる他、描くだけには留まらない芸当も用意されている。リボンに掴まって宙を舞い、リボンクリスタルを発射したりもする。一方で、他のキャラクターをおんぶしたり、大砲から発射されて壁に激突したり、くちうつしまで行うなど体も張る。
キャンバスから出現させるキャラクターの中にはアニメ版オリジナル魔獣の「オクタコン」が登場するなど、メディアを越えた共演というサプライズも用意されている。
ボス召喚のアイスドラゴンやガード時の攻撃判定とモーションキャンセルを利用した特殊テクニックによって火力が高く地上での火力は最高クラス。
弱点は耐久力の低さ。さすがにスライディング一発で爆散したりはしないが、HPは全フレンズの中でもダントツの低さとなる、一部ボスの大技では一撃蒸発の可能性も…… おまけにデデデ大王並の巨体がアダとなり攻撃を食らいやすい。幸い無敵ガードやフェアリーダンスのおかけで攻撃を凌ぐのは得意で回復アイテム生成もできるため上手く利用したい。
最後のバルフレイナイト戦ではゼロツー戦・ミラクルマター戦・リップルスターステージセレクトBGMを大胆にアレンジした「おとめたちのやみとのたたかい」が流れる。
「星のカービィ デデデでプププなものがたり」では、アドレーヌとしては13巻から登場。
基本的にはツッコミ役で、カービィやデデデ大王のはちゃめちゃに振り回されてばかりだが、一度だけリボンと共に、食欲のないカービィを元気づけようと激辛スイーツを作るという大ボケをやったことがある。64の発売から日数がたち、新作が出ていくにつれ、出番がなくなっていった。コロコロコミック時代で最後に確認されたのは25巻のおまけ。コロコロアニキでの復活後も長らく出番が無かったが、2019年夏号にて13年ぶりに登場。「ラブコメごっこ」と称して珍しく自身が騒動の中心になった。
アドとしては12巻にのみ登場。自分がふざけて描いた多種多様なデデデ大王が、絵から飛び出して大騒ぎとなった。この時点からアドレーヌ同様に「カーくん」「デデのだんな」と言った呼称を既に使用している。また、13巻では一コマだけテレビ画面に出演。水戸黄門の裏番組である「アドのおえかき教室」をやっていた。17巻ではカービィがアドレーヌの事を「アド」と呼ぶシーンがある。
2019年に発売された「星のカービィ デデデでプププなものがたり 傑作選 ペポポ編」にアド登場回が収録された際には、初登場時の名前表示が「アドレーヌ」に改められており(カービィ達からの呼称は「アド」のまま)、筆者のコメントでも「アドレーヌ初登場回です」と語られていた事から、同漫画では最初から同一人物という扱いだった事が伺える。
また、この漫画ではアドとして初登場した時点で「人間の女の子」とはっきり明記されている。「ペポポ編」で同話の表記がアドレーヌに変更された際もそこは変わらず、少なくともこの漫画においては「アドとアドレーヌは同一人物且つ、人間である」という設定が確定している模様。
ゲーム雑誌「ニンテンドードリーム」において、どういうわけか他には見られない活躍を見せている。
読者によるイラスト等の投稿コーナーにおいては、ほぼ毎月1つはアドレーヌに関する投稿を見ることができる。たまにイラストコーナーのセンターを飾ることある。2009年9月号に掲載された"『カービィ64』のアドレーヌのスクール水着姿を見てみたい。"という投稿はファンの間で伝説になっている。
星のカービィ2~星のカービィ64までのいわゆる「数字シリーズ」において、リック・クー・カインと並ぶ代表的キャラとされている。出演二作目でボスから大出世し、幅広い人気を得たことから「数字版メタナイト」との見方も。
「星のカービィ」「スマブラX」が作られる度に出演や背景などの登場の願望が強く出される。しかし「64」以降の出演作はなく、スマブラXでもシールでの登場すらかなわない結果となってしまった。「スターアライズ」ではちょい役ながら久々に登場。
また、カービィキャラにおいては珍しい人間型の女の子ということもあって、貴重な萌え要素とされており、「64」から10年以上経つ今も男性ファンの根強い人気を誇る。故に、女性キャラの宿命とも言うべき年齢制限付きの画像が描かれることも少なくない。
アドとアドレーヌは同一人物か否か、で論争が繰り広げられている。下記リンク参照。
また、別人説を主張する人間の中には「アドは男の子である」と唱える者が多く、アドが男の子か女の子かという日本ではまずないであろう論争まである。そのため、海外のカービィファンサイトなどでアドのことを調べると、「boy」「male」「he」などの単語が散見されることも少なくない。中には、可愛らしく描かれたアドの姿がハートと一緒に描かれている、エンディング時のスクリーンショットを真横に掲載している所も…(気付けよ…)。
なお、日本でもアドを最初見たときは男の子だと思った人間はいるようだが、エンディングのイラストで女の子だと気付いている…と思う。
ちなみにだが、「3」の攻略本5冊の内4冊が、彼女を女性だと示す明確な文章を書いている。また「プププ大全」でも、アド・アドレーヌ共に女の子であるとの記述が存在する。しかし、攻略本も漫画も出ていない海外においては、彼女の性別を証明するのはなかなか困難かもしれない…。
イギリスのサイトで漫画の例を出されたら「日本の漫画なんか知るか!ここはイギリスだ!」なんてキレてた人もいるし。
・Talk:Ado - Kirby Wiki - The Kirby Encyclopedia
・This question doesn't let me sleep, help!! - Kirby Super Star Ultra Message Board for DS - GameFAQs
「3」「64」のプレイ動画またはムービー集にて彼女の活躍を見ることができる。
それ以外では、MADや二次創作漫画といった手描きによる作品が多数を占める。作品によっては「アドルディ」と間違って呼ばれることもある。他にもMMDなどでアドレーヌ及びアドを再現する動画が存在する。
掲示板
726 ななしのよっしん
2023/01/15(日) 13:52:46 ID: Z0FAEe08fl
>>725
タグの色と同じ(糸を縫うときに不自然に見えなくするため?)
727 ななしのよっしん
2023/05/19(金) 09:51:42 ID: iSm37tlONd
なかなか出番がなかったのはわざわざ他メディアに出す場合はデザインを微妙に変える指示があったりと桜井ガーとかそんなちゃちな話ではないんだろうね
そもそも桜井さん普通に3と64要素結構使ってたし
728 ななしのよっしん
2024/10/20(日) 12:25:24 ID: UlzjkTsmFD
人間っぽいから若干浮くしあんまり美少女にしすぎると人気そっちに移っちゃうからね。
実際ひかわ版も例の件で大量リストラされる直前はコロコロの方は毎回出てた気がする(単行本は小学◯年生分と半々掲載)。明確な個人回は数回だけどポピー抜きのデデデカービィアドの3人回は人気あるんだな〜の印象で結構あったの覚えてる
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/09(土) 00:00
最終更新:2024/11/09(土) 00:00
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