Essex class CV-11 Intrepid,抜錨します!
イントレピッドとは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する、第二次世界大戦時のアメリカ海軍に所属したエセックス級空母〈USS Intrepid, CV-11〉をモチーフにした艦娘である。
2018年2月17日より開始された冬イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」の最終海域である第七ステージの突破報酬として実装された(ただし、第七ステージを含む後段作戦は2月22日のオンメンテにて開始されたので、彼女の実装日もその日、つまり2月22日になる)、アメリカ艦娘。アメリカ所属の艦としてはアイオワ、サラトガ、同イベントの前段作戦にて実装されたガンビア・ベイに続く4人目となる(厳密に言えば、プリンツ・オイゲンもクロスロード作戦時はアメリカ海軍に所属していたが)。
絵師のしばふは、吹雪や赤城など、これまでに艦これを代表するキャラクターを産み出しており、本イベントでも新規実装艦である日振、大東をデザインするなど精力的に活動しているが、意外にも海外艦を描いたのはこのイントレピッドが初である。また、CVの久保田ひかりは艦これ初参加となる。
史実記事も参照されたし。→エセックス級
日本との開戦がもはや時間の問題となっていたアメリカ海軍では、軍縮条約から日本が脱退した事によるエスカレーター条項(どこかの国が条約から抜けたら、その分建造制限枠を増やしてもいいよ、という条項。ぶっちゃけ日本が抜けることを予定して付けた条項である)により、空母の建造枠が空いた。そのため、新型空母を作ろうぜ、となったのだが、その時点では設計局は新型戦艦(後のアイオワ級)の設計で手一杯だったため、とりあえず既存のヨークタウン級を1隻造ってるから、その間になんとかしてくれ、という流れとなった。ちなみにこれで建造したのがヨークタウン級3番艦〈USSホーネット,CV-8〉である。余談だが、結局真珠湾攻撃の時点になってもまだ新型空母は完成しなかったので、もし新型空母の設計が終わるのを待っていればドゥーリットル空襲もできなかったわけで、「とりあえず1隻造っておけ」という判断は正しかったと評されている。
閑話休題。そんなわけで現場がヨークタウン級空母を建造している間に設計局はアイオワ級の設計が終わってから、新型空母の設計に取りかかった。当初は〈ホーネット〉を作った残り枠で建造する予定だったのだが、途中で第二次世界大戦が勃発し、「軍縮条約? 建造枠? 何それ美味しいの?」となってしまったため、改めて制限なしで空母を設計することになり、文字通り世界最強の正規空母として誕生することになる(そのため、さらに建造が遅れたのだが)。
こうして設計された空母について、実にアメリカらしい建造計画が立てられる。
「設計終わった? OK、とりあえず32隻くらい造ろう」
こうして、通商「隔月刊正規空母」ことエセックス級正規空母が誕生することになる。日本でも(ミッドウェーで大量に沈められてから)雲龍型を10隻造ろうという計画はあったが、米帝がひと味違うのは本当に作ってしまうことである。実際にこの空母は24隻が建造されたのだが、残り8隻が建造されなかったのは戦争が終わってしまったからであった。
さて、アメリカのニューポート・ニューズ造船所には、「そんなわけでとりあえず3隻発注するよ」と依頼があり、「あいよ」とばかりに3隻をほぼ同時に建造した。こうして建造されたのが〈USSエセックス,CV-9〉、〈USSヨークタウン,CV-10〉[1]、そして〈USSイントレピッド,CV-11〉である。ちなみにニューポート・ニューズ造船所は最初の発注の2ヶ月後にさらに4隻のエセックス級の建造を受注している。
〈イントレピッド〉は1941年12月1日に起工、1943年8月16日に竣工した。「イントレピッド」とは、「勇猛果敢」とか「大胆不敵」という意味で、アメリカ海軍の艦名としては由緒あるものである。
竣工後、カリブ海で慣熟訓練を行い、日本海軍との激闘が続く太平洋に投入されたのは1944年2月。初陣は、あのトラック島大空襲である。艦これ的には〈阿賀野〉〈那珂〉〈舞風〉〈文月〉〈香取〉がなすすべ無く沈められた空襲であるが、本当に何も出来なかったわけでは無く、2月17日にテニアン島の飛行場から発進した一式陸攻が空母を発見、攻撃し、魚雷を命中させることに成功した。その空母がよりによって初陣の〈イントレピッド〉だったのである。
艦尾に魚雷の直撃を受け、舵が大破した〈イントレピッド〉は、それでもなんとか真珠湾にたどり着いて九死に一生を得た。トラック島大空襲で日本側の唯一の戦果が、この〈イントレピッド〉大破だと言われている。
修理を終わらせた〈イントレピッド〉が次に臨んだのは、1944年10月のレイテ沖海戦。
シブヤン海を航行する日本艦隊を最初に発見したのが〈イントレピッド〉であり、護衛空母と共に艦隊に攻撃を仕掛けた。このときの日本側の被害は微々たるものであった……が、この攻撃が元で〈武蔵〉の砲撃システムが故障し、それが後の撃沈に至るプロローグとなった。
また、〈妙高〉に魚雷を命中させたのも〈イントレピッド〉の航空隊と言われている。
レイテ沖海戦の後もフィリピン方面の支援を行っていた〈イントレピッド〉だが、いわゆるカミカゼに2回も突入されている。特に11月25日の被害は甚大で、前線を離れてのドック入りを余儀なくされた。
年が変わって1945年2月には、修理が終わった〈イントレピッド〉は沖縄戦の支援に出撃。そして、沖縄突入をもくろむ日本最後の艦隊を迎え撃つことになる。坊ノ岬沖海戦である。
このとき、〈イントレピッド〉の艦載機は艦隊から落伍した〈朝霜〉を撃沈した、と言われている(異説あり)。
〈大和〉率いる日本海軍最後の艦隊が壊滅した後、沖縄戦にとって返した〈イントレピッド〉だったが、4月16日にまたしてもカミカゼを受ける。突入してきた零式艦上戦闘機52型は飛行甲板にほぼ垂直に突っ込み、貫通して下の格納庫で爆発し、火災を起こした〈イントレピッド〉は6月まで修理を余儀なくされる。その頃になると、もはや空母の出番はほとんどない状態で、そのまま終戦を迎えた。
その後は、日本占領活動の支援を行った後、12月に帰国。翌1946年の8月には予備役になり、さらに翌年1947年3月22日付けで除籍となった。
そのまま、〈イントレピッド〉は余生を過ごす……かに思えた。
1950年に発生した朝鮮戦争が、〈イントレピッド〉に再び出番をもたらすことになる。1952年に予備役に復帰、近代化改修を受け、艦番号も新たにCVA-11となった。さらに1955年にさらなる改修を受け、アングルドデッキと蒸気カタパルトを持つ新鋭空母として生まれ変わった。米軍で蒸気カタパルトを装備した初の空母で、当然ながら「米軍で初の蒸気カタパルトを使った離陸を成功させた空母」である。
1960年代にはさらに改修を受け、今度はCVS-11の艦番号になる。分類上は対潜空母になったのだが、実際の所は攻撃軽空母としてベトナム戦争にも参加。〈イントレピッド〉所属の戦闘機隊がベトナムのミグを撃墜したりしている。
さらに1967年には第三次中東戦争の示威行動としてスエズ運河まで出かけている。
生まれてから30年が経過した1974年3月15日、ついにその日がやって来た。〈イントレピッド〉はこの日をもって、正式にお役目を解除され、軍務から引退することになった。
スクラップとして売却される予定だった〈イントレピッド〉だったが、これまでの輝かしい戦歴を惜しむ大勢のアメリカ国民の声に推され、保存が決定し、ニューヨークのハドソン川をのぞむ86番桟橋に係留されて博物館となることになった。
その後2006年には老朽化に伴う整備のために移動させようとしたが失敗し、危うく解体されそうになったが、なんとかこの時は移動させることが出来たので解体は免れた。
2018年現在も、〈イントレピッド〉は、ニューヨークにて「イントレピッド海上航空宇宙博物館」として健在である(グーグルストリートビューでもその姿を見ることが出来る)。
2025年1月、米海軍は建造中のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦DDG-145にイントレピッドと命名することを公表した。これを受けてX界隈やニコニコ静画では艦娘のイントレピッドに駆逐艦娘の服を着せた作品を公開する流れが…
栗色の髪の毛をポニーテールにしてまとめており、瞳の色は青。服装は白いワンピースの上にダークブルーの半袖シャツを重ね、襟には白いスカーフを着用。腰には他のしばふ空母のような前掛けを付けており、偽装を外した状態であれば一航戦かニ航戦あたりに混じっていても違和感があまりない。
かなり等身が高く、他のアメリカ艦娘の例に漏れず胸部装甲が大きい。
艤装は背中に背負った艦橋型ユニットにほとんど接続されており、レーダーユニットや航空甲板が見て取れる。首元には救命胴衣を装着し、右手にはサイドエレベーターが付けられたボルトアクションライフルを持っている。
性格はかなりフレンドリーで、時報などでも積極的に他の艦娘(主に瑞鶴や翔鶴、金剛など)と仲良くなりに行こうとし、提督からのおさわりやスキンシップに対しても「イタズラっ子さん♪」「こーら♪」と、まるで母親か恋人のように笑って許してくれる包容力を持つ。改になると提督を「ハニー」と呼ぶようになり、名実共に提督LOVE勢の仲間入りを果たす。家事も得意な模様で、朝にはコーヒー、夕方にはステーキを作ってくれる。
戦後に航空宇宙博物館となったことを受けてか、20時から21時の時報では戦闘機について熱く語ってくれるという戦闘機マニアな一面を明らかにする。どうやらエリア88のことまで知っているようだが、語ろうとしてむせているため詳細は定かではない(実際のイントレピッド海上航空宇宙博物館にはA-4スカイホーク・F-8クルセイダーも展示されている)。
放置ボイスでも、展示する機体をどう並べようか思案する様子が確認できる。
戦力としては、WW2最良の空母エセックス級は伊達ではなく、未改造の状態でも艦載機数96機を誇り、この時点でもそれまでの最多積載可能な加賀改の僅か2機落ちであり、LV50以降での改造をすると「112」機という圧倒的な制圧力になる(但し最大スロットでも40機なので加賀改の最大スロット46機よりは単一での制空や火力は落ちる)
火力・対空・装甲いずれも高く、特に装甲は改で90と戦艦並みのタフネスであり、航空戦・砲撃戦共に頼もしい戦力だが、耐久は正規空母としては平均レベルで回避も似たタイプのサラトガよりは高いが、過信は禁物
一部提督からはスカイママと呼ばれる事がある。この事については、元をたどるとピン芸人の出川哲朗氏が由来だったりする。
もう少し詳しく説明すると、『世界の果てまでイッテQ!』で彼がイントレピッド海上航空宇宙博物館、つまり実艦の方のイントレピッドまでの道のりを現地のアメリカ人に尋ねた際、空母が英語で何と呼ばれるかがわからず直訳で空→スカイ、母→ママと訳してしまったせい。
おそらくミリタリーには詳しくないだろう彼が、aircraft carrier(空母)がわからないのは仕方ないところ。だが、そのおかしな呼び方がうけたのか(あるいは一部提督のアレな性癖に刺さったためか)、イントレピッド実装前から一部の空母(某航空お艦など)をスカイママと呼ぶ例が見られた。その後、スカイママと呼ばれた本人(本艦)が実装されると、その性格も相まって、イントレピッドの愛称として定着することとなった。
2018年冬イベント 『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』新規実装艦娘 | ||
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最終更新:2025/01/24(金) 05:00
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