レシステンシア(英: Resistencia 香: 拉丁城市)とは、2017年生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牝馬。
主な勝ち鞍
2019年:阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、ファンタジーステークス(GIII)
2021年:セントウルステークス(GII)、阪急杯(GIII)
父は皐月賞などマイル~中距離でG1を5勝した名馬ダイワメジャー。
母はアルゼンチンのG1ヒルベルトレレナ大賞を優勝したマラコスタムブラダ。
・・・ん?アルゼンチン?アルゼンチンのの競馬のレベルって高いの?
国際セリ名簿基準委員会のパート1国で南米最大の馬産国です。一流馬はアメリカに行って成功したり、血統も輸送技術が発達してシャトル種牡馬が多数供用されている現在ではアメリカと殆ど変わらないレベルになっています。菊花賞馬サトノダイヤモンドの母マルペンサもアルゼンチン産馬です。
日本で毎年11月に施行されるG2アルゼンチン共和国杯はブエノスアイレス近郊のパレルモ・アルヘンティノ競馬場との交換競走となっています。
レシステンシアは2017年3月15日に日本最大最強の競走馬生産牧場、ノーザンファームで生を受けた。名前はアルゼンチンの州都からレシステンシアと名付けられ、一口馬主法人「キャロットクラブ」で一口65,000円×400口の2,600万円で募集された。
但しデビュー前は順風満帆とはいかず、育成前に骨折した左膝の骨片摘出手術を受けていた。そのため乗り出しが始まったのは2歳の2月からだった。
10月14日の京都の新馬戦(芝1400m)では3番手から直線でキーダイヤを捕らえ、1馬身1/4差でデビュー戦を飾った。
11月2日のファンタジーステークス(GIII・芝1400m)に出走すると2番手から直線で抜け出し、マジックキャッスル以下後続を振り切って1馬身差でゴールした。
しかし、勝ち方が派手ではなかったこともあって、この世代の中ではまだあまり注目される存在ではなかった。実際ファンタジーSでは6番人気だった。
そして12月8日の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・芝1600m)、リアアメリア、ウーマンズハートと他の無敗の重賞馬が注目される中、レシステンシアは4番人気だった。
他に特に行く馬がいないこのレースでレシステンシアはスタートで好ダッシュを見せ、逃げることになった。1馬身差で逃げを4コーナーまで保ち、直線に入ると2段ダッシュを見せ、マルターズディオサ以下後続を5馬身突き放してゴールした。タイムはあのG1/Jpn1 7勝馬のウオッカのレコードを0.4秒更新する1分32秒7だった。
3歳時の初戦は桜花賞ステップレースの王道、3月7日のチューリップ賞(GII・芝1600m)を選択した。レースでは半馬身差で逃げることになったが、直線で阪神JF2着のマルターズディオサに外側から、阪神JF3着のクラヴァシュドールに内側から交わされ、3着に敗れた。
本番の4月12日桜花賞(GI・芝1600m)は重馬場で行われた。逃げるスマイルカナを見る2番手でレースが進められた。直線でスマイルカナをかわし一度は抜け出すが、後方から物凄い勢いで追い上げるデアリングタクトに交わされ2着に敗れた。これには鞍上の武豊も勝った馬が強すぎたと認めた。
次走は初の牡馬混合戦となるNHKマイルカップ(GI・芝1600m)を選択。鞍上は初コンビのクリストフ・ルメールを迎えた。重馬場の桜花賞の疲労が懸念される中、レースではこれまでと同様に先頭を切って逃げ粘るも、2番手につけたラウダシオンに直線半ばでかわされまたも悔しい2着。レース後には検査で軽度の骨折が発見され、秋まで休養することになった。
秋はぶっつけでマイルチャンピオンシップ(GI・芝1600m)に出走するが、休み明けで気合いが乗らなかったことにより8着。立て直しのため秋はこの1戦で終えることとなった。
この年は2月28日の阪急杯(GIII・芝1400m)から始動。鞍上の北村友一騎手によると番手でもよかったがスピードの違いで自然と前に行くことができたとのこと。そしてそのまま2馬身のリードを守り切りコースレコードの1:19.2でゴールを駆け抜け、復活を遂げた。
その1か月後にはスプリントの高松宮記念(GI・芝1200m)へ。1番人気に推される。連覇を目指すモズスーパーフレアが逃げる中、中団外側からの追い込みを選択。しかし最後の直線でダノンスマッシュとの追い比べに及ばず2着。
次走にはヴィクトリアマイル(GI・芝1600m)を選択、マイル戦線へ戻る。先攻策を選びそのまま逃げ切りを図るが、直線で1番人気のグランアレグリアに差され後退、6着となった。
夏はノーザンファーム早来で休養に充てた後、秋から再びスプリント路線へ戻り9月のセントウルステークス(GII・芝1200m)から始動。ラウダシオン、ピクシーナイトらが出走するこのレースで1番人気に推される。レースは先団から逃げるシャンデリアムーンを追う形で進み、直線の攻防で猛追するピクシーナイトを振り切りゴール。混戦続きのスプリント戦線で人気通りの強さを見せた。
そして短距離GIの大一番スプリンターズステークス(GI・芝1200m)へ。3度目の挑戦で悲願成就を狙うダノンスマッシュに次ぐ2番人気で迎えた本番は、3番手から直線外を突いて抜け出すも、3歳馬・ピクシーナイトには及ばず、2馬身離された2着に終わった。
レース後は休養に充てた後、12月の香港スプリント(GI・芝1200m)への遠征を決行。レースではやや後方で進める中、第4コーナーで香港のアメージングスターが落馬、それに巻き込まれアメージングスターや日本のピクシーナイトを含む4頭が競争中止を余儀なくされ、またダノンスマッシュも回避のために大きく遅れて1着から70と4分の1馬身差の完走した馬の中で最下位8着。レシステンシアも被害を受けたが影響は比較的少なく、外から追い上げたが香港のスカイフィールドに3/4馬身届かず2着。鞍上のC.スミヨン騎手は「距離が長くなると良くなるかも知れない」と興味深いコメントを残した。
明けて5歳、高松宮記念(GI・芝1200m)への直行で始動。ここ数年の短距離戦線を引っ張ってきたグランアレグリア、ダノンスマッシュ、インディチャンプ、モズスーパーフレアらが軒並み引退し、ピクシーナイトは故障離脱中。スプリントGIで3戦連続2着のレシステンシアは実績的にずば抜けた存在で、2.2倍の断トツ1番人気に推された。初コンビとなる横山武史を鞍上に迎えて臨んだレースでは明確な逃げ馬不在のメンバーとあってスタートから積極的にハナを奪い、久々に逃げの競馬に打って出る。だが、過去最高の516kgの馬体や、重馬場にしては相当速いペースになってしまったこともあってか直線で早々に脚が鈍り、ナランフレグの6着と完敗。1400m以下では連対率100%を誇っていたが、その記録もここで途絶えてしまった。
次走は距離を延長してのマイル戦となるヴィクトリアマイル(GI・芝1600m)。前回の先攻策が不発だったことに加えて距離延長と不安材料が多く、人気は下がって6番人気で本番を迎えた。今回は控える競馬を選択。2番手追走で最後まで粘りを見せるが、最後はソダシの脚に屈する。しかし2~5着まで同タイムという熾烈な争いの中、3着に粘った。
次いでは引き続いての府中マイル戦、安田記念(GI・芝1600m)に参戦。陣営は内枠を願っていたが、運悪く外も外、8枠16番に回されてしまう。レース本番、好スタートから先団につくが、直線では終いの伸び脚を欠いて11着に敗戦。さらに7月には左第1指骨剥離骨折が判明、少なくとも3ヶ月以上の休養を要するとのことで、当面放牧に出されることとなった。
骨折は無事快癒し、復帰戦は12月には昨年に続いて香港スプリント(GI・芝1200m)への再挑戦となった。しかしさすがに休養明けでは厳しかったか、伸びを欠いて13着に終わった。
クラブの規定により、6歳3月までに競走馬引退が決められているレシステンシア。ラストランは2月25日サウジアラビアで開催される1351ターフスプリント(GIII・芝1351m)に決まった。鞍上にはライアン・ムーアを迎えてのレース本番、逃げるバスラットレオンを追走し道中2番手でレースを進めるが、最終直線でも差を詰めることはできず後続のCasa Creed, Raaed, Happy Romanceに僅かに抜かされ5着に終わった。
これをもって現役引退。通算18戦5勝、2着5回。引退後は生まれ故郷のノーザンファームに戻り、繁殖牝馬となる予定。
ダイワメジャー 2001 栗毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
スカーレットブーケ 1988 栗毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victiria | |||
*スカーレットインク | Crimson Satan | ||
Consentida | |||
*マラコスタムブラダ 2010 鹿毛 FNo.9-g |
Lizard Island 2005 鹿毛 |
Danehill Dancer | *デインヒル |
Mira Adonde | |||
Add | Spectacular Bid | ||
Number | |||
Mapul Wells 2002 鹿毛 |
Poliglote | Sadler's Wells | |
Alexandrie | |||
Pulma | New Dandy | ||
Pulina | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Northern Dancer 4×5(9.38%)
なぜか、Twitterの東スポの競馬アカウントが栗東トレセンでの馬体重測定の現場を何度も
激
写
している。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/tospo_keiba/status/1374889177347596288
いずれもレシステンシアのリアクション(に見える素振り)が絶妙で、SNSウケも良好。
なおキャロットクラブのホームページではサウジアラビアでの体重測定現場も掲載されている。
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最終更新:2025/04/27(日) 18:00
最終更新:2025/04/27(日) 18:00
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