ダノンキングリー(英:Danon Kingly、香:野田賢君)とは、2016年生まれの日本の競走馬である。
主な勝ち鞍
2019年:毎日王冠(GII)、共同通信杯(GIII)
2020年:中山記念(GII)
2021年:安田記念(GI)
父ディープインパクト、母マイグッドネス、母父Storm Catという血統。父は言わずもがなの名馬にして大種牡馬。母は1勝馬だが祖母が米GI馬Caressing(BCジュヴェナイルフィリーズ)。半兄にはダート短距離戦線を席巻したダノンレジェンド、伯父にも米GI馬West Coast(2017年エクリプス賞最優秀3歳牡馬)がいる良血である。
距離適性としては1800mの重賞を多く制しており、1800m走のスペシャリストとも言われている。しかし日本の競馬競走体系には1800m走のGIが無いという不遇の存在である。
マイラーとも中距離馬ともつかない中途半端な印象であるが、前述のとおり5歳春の安田記念で初のGIタイトルを勝ち取った。
2歳10月の新馬戦では後に名シルバーコレクターとして活躍するカレンブーケドールを破って勝利。自己条件のひいらぎ賞では上がり最速の末脚で3馬身半ぶっちぎりOPに昇格する。
3歳になり、初戦に出世レース共同通信杯を選択。2歳王者アドマイヤマーズが出走していたが、1頭だけ上がり3F32秒台の末脚を使う出色の競馬で完勝。クラシック候補に名乗りを上げる。
ダノンキングリーはGI皐月賞へ直行。3番人気に推され、レースでは先団から最内を突いて伸びたがサートゥルナーリア、ヴェロックスとの叩き合いにわずかに及ばず3着。初の敗戦を喫する。
ダービーは上位人気3頭に皐月賞の1~3着馬がそのまま並び、ダノンキングリーは3番人気。皐月賞同様に先団からインを進み、直線で伸びあぐねる皐月賞馬サートゥルナーリアを尻目に末脚を伸ばしたが早め先頭の競馬を仕掛けた伏兵ロジャーバローズにクビ差振り切られタイム差なしの2着。鞍上の戸崎圭太は2年連続のダービー2着となった。そしてまたしてもダノックスはクラシックを勝てず…
夏は休養し、秋は菊花賞ではなく古馬マイル~中距離路線を選択。毎日王冠に出走する。GI馬5頭が揃った中で圧倒的人気に推されたダノンキングリーはゲートで出遅れ最後方からの競馬を余儀なくされるが、先行した人気各馬を上がり最速の末脚でぶち抜き快勝する。
天皇賞(秋)は同馬主のダノンプレミアムの存在もあってか回避し1年ぶりのマイルとなるマイルCSに出走(なおダノンプレミアムもいた)。2番人気に推されたが伸びを欠き、初めて馬券圏内を外す5着に敗れる。
中山記念で始動。並み居るGI馬を押さえて1番人気に支持され、3番手から直線で悠々と伸びるこの馬本来の競馬を見せて快勝。重賞3勝目を挙げるが、再び1番人気に支持されたGI大阪杯ではスタートが早すぎて想定外の逃げを打つこととなり、鞍上の横山典弘がスローに落としたものの最後は前走破ったラッキーライラックの末脚に屈し3着。またもGIを逃す。
その後2歳以来のマイル戦となった安田記念では緩んだ馬場に泣かされ、初めて掲示板を外す7着。天皇賞(秋)はアーモンドアイの直後につけたが全く伸びずブービーから7馬身差の最下位という屈辱の結果に終わり、休養に入る。
当初は中山記念で始動する予定だったが回避し、結局戦列復帰は安田記念までずれ込んだ。長期休養明け、前年の同レースでの大敗、絶対女王グランアレグリアや前々年のマイル二冠馬インディチャンプなどメンバーが揃ったこともあって自己最低の8番人気・単勝47.6倍での出走となる。
ダノン軍団の主戦である川田将雅と初コンビを組んだ本番は中団後方からの競馬を選択。直線までじっと待ち、進路を探すグランアレグリアを横目に大外から進出を開始する。残り100mで横一線に6~7頭が並ぶ混戦模様になったがこれを上がり2位の末脚で外から切って捨て、馬群をすり抜けるように上がり最速で伸びていたグランアレグリアを寸前でかわしたところがゴール板。アタマ差振り切って念願のGI初制覇を手にした。生産牧場である三嶋牧場にとってもこれが初のGI制覇となった。
秋は10月の毎日王冠から始動。グランアレグリアが中距離の天皇賞(秋)へ向かう為、同じレースから始動するシュネルマイスターとの再戦に注目が集まった。
2年ぶりのレース制覇を目指すダノンキングリーが先に抜けて主導権を取ったが、最後の末脚を見せたシュネルマイスターに頭差で交わされ2着。安田記念で破った3歳マイル総大将のリベンジを許した。
次走はマイルチャンピオンシップには向かわず、招待のあった香港マイル直行を選択。マイルCSをラストランに選んだグランアレグリアが去り、5歳マイラーの代表格として遠征に挑んだが、8着に沈み、同い年のヴァンドギャルド(6着)にも先着された(日本馬最先着はサリオス(牡4)の3着)。
このレースを最後に、2021年12月22日を以って競走馬登録抹消
となった。
初年度は種付け料250万円で85頭だったが、2年目は200万円に値下げされて90頭、3年目は150万円に値下げされると半兄ダノンレジェンドの人気もあってか122頭、4年目となる2025年は170頭に種付けを行うこととなった。
2025年に産駒がデビューし、翌2026年の種付け料は100万円に設定された。
| ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| *ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
| Lady Rebecca | |||
| Burghclere | Busted | ||
| Highclere | |||
| *マイグッドネス 2005 黒鹿毛 FNo.9-f |
Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer |
| South Ocean | |||
| Terlingua | Secretariat | ||
| Crimson Saint | |||
| Caressing 1998 黒鹿毛 |
Honour and Glory | Relaunch | |
| Fair to All | |||
| Lovin Touch | Majestic Prince | ||
| Forest Princess |
クロス:Northern Dancer 4×5(9.38%)
掲示板
67 ななしのよっしん
2024/02/08(木) 17:46:16 ID: ZA1iJcSVQl
産駒の評判は良しとのことで、ポジティブなコメントをもらっているね。血統的にはコントレイルと似てるし成功の下地は十分か
68 ななしのよっしん
2024/12/11(水) 09:34:49 ID: H3Ianq0DTJ
あと半兄のダノンレジェンドがダート種牡馬として成績を急に上げてきたのも近年だと見過ごせない
最近待遇が上がったダノングッドもだけど結構面白いよねこの兄弟
69 ななしのよっしん
2024/12/11(水) 19:54:51 ID: gdwyfTRFpo
今年はデビュー前なのに32頭+で100頭台に回復
サンキューアッニ
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最終更新:2025/12/05(金) 17:00
最終更新:2025/12/05(金) 16:00
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