メトロイドとは、ゲーム『メトロイド』シリーズに登場する浮遊生命体である。
ゲームの名前にもなっている、シリーズを代表するキャラクター。鳥人族の言葉で「最強の戦士」という意味を持つ。メタ的には、「メトロ(地下鉄)」と「アンドロイド」を合わせた造語である。
開発にあたって、洞窟内をスーツを着た主人公が探索するゲームシステムに合致する、ということでこの言葉が生まれたらしい。
惑星SR388に生息する原生生物と当初は思われていたが、後に鳥人族が「寄生生命体X」に対抗するため作り出した人工生命体であることが判明する。
幼体はクラゲの体に4本の牙をつけたような姿をしている。この牙によって他の生物に噛み付き、生命エネルギーを吸い尽くす。捕食された生物はもろいミイラになってしまう。
非常に獰猛なばかりか、β線を照射することで容易に分裂・増殖させることができ、あらゆる攻撃に対して強い耐性を持つ。生物としてだけでなく、兵器としても非常に完成度が高い生物と言えよう。
唯一の弱点は冷気。倒す場合は、アイスビームやアイスミサイルなどの冷凍武器で凍結させた後に、ミサイルを叩き込んで粉砕するのが定番である。
ほとんどの作品で幼体しか登場しないが、惑星SR388の環境下では変態を繰り返し、成長する様子が見られる。
脱皮した形態は、それぞれアルファ、ガンマ、ゼータ、オメガの名をつけて呼ばれる。成長するにつれて体は巨大化し、甲殻と手足が発達していき、爬虫類のような姿になっていく。
SR388に生息するクイーンメトロイドは、メトロイドを生み出すことのできる唯一の個体である。オメガメトロイドをも凌駕する巨体と戦闘力を持ち、『II』でサムスと対峙することになる。
SR388系列の第1進化形態。大きさは幼生態とほとんど変わらないが、頭部には赤い目と一本の角、二本の牙が生えている。腹部には半透明の膜が露出しており、ミサイルなど爆発性の武器の攻撃が通る。『サムスリターンズ』では、弧を描く突進攻撃の際にメレーカウンターが可能で、成功すると大量のダメージを与えることができる。
SR388系列の第2進化形態。アルファメトロイドからさらに大型化し、牙が長くなっているほか、四肢の発達により地上を歩行することができるようになっている。アルファ形態から攻撃力・防御力ともに上昇し、体内から電流を放射するなど、攻撃手段も多彩になっている。『サムスリターンズ』では、背景から急に襲いかかってくる「奇襲型」や、一定のダメージを受けると他の部屋に逃亡する「逃亡型」が存在する。また、電撃攻撃を行う通常種とは別に、熱戦攻撃を行う亜種が存在する。
本体前面に位置する口腔部と腹部にダメージが通るほか、『サムスリターンズ』では歩行状態の突進攻撃でメレーカウンターが有効。
SR388系列の第3進化形態。ガンマ形態から姿が大きく変化しており、大型爬虫類のような見た目になっている。空中を浮遊する能力は失われたが、代わりに長い尻尾が生えたほか、強靭な四肢によって壁や天井を素早く移動できるようになっている。
ガンマ形態からさらに俊敏かつ攻撃的になり、これまでの攻撃に加えて、突進や噛みつきといった巨体を活かした直接攻撃を繰り出してくる。弱点が腹部と口腔部なのは変わらない。『サムスリターンズ』では、天井にいる際にグラップリングビームで引きずり落とすことができ、成功すると攻撃のチャンスが生まれる。
SR388系列の第4進化形態。ゼータメトロイドからさらに成長し、二足歩行の大型爬虫類のような姿へと進化している。頭部から尻尾にかけては硬い甲殻に覆われ、あらゆる攻撃を無効化する。
熱線を口から吐き出す攻撃はもちろん、巨体を活かした体当たりや、鋭い爪による切りかかりも行う。弱点はこれまでと同様だが、耐久力が非常に高くなっているほか、『サムスリターンズ』では腹部の周囲を覆う外殻をまず破壊しなければならない。
『フュージョン』の舞台となるBIOLOGIC宇宙生物研究所で行われていた研究では、人工的にアルファ形態からオメガ形態まで一気に成長させるバイオテクノロジーが確立されていた。B.S.L.からの脱出時、サムスの前に立ちはだかるラスボスとしてオメガメトロイドが登場する。
SR388系列の最終進化形態。通常種のメトロイドはオメガ形態が最終形となっているが、最深部に生息する特殊なメトロイドはさらに大型化し、ワニのようなビジュアルへと変化する。
巨体から繰り出される突進や、頭部を振り回す攻撃、熱線やエネルギー弾の攻撃はどれも非常に攻撃範囲が広く、撃破は困難を極める。口腔内部が弱点となっており、ミサイルやビームでダメージを与えられる。
クイーンメトロイドが生む卵の中で、唯一クイーンまで成長できる個体。まだ幼生なのでとても小さいが、メトロイド特有のエネルギーを吸収する能力を有している。
惑星SR388を探索し、クイーンを撃破したサムスの前で卵の中から生まれた。目の前のサムスを親と認識してなつくようになる。
SR388における「寄生生命体X」の繁殖を抑制するため、鳥人族は極秘に研究開発を進め、メトロイドを作り出す。しかし、Xの擬態・自己増殖能力が軍事転用されることを恐れた鳥人族は、Xの存在を隠すため、その開発目的を銀河連邦に語ることはなかった[1]。
コスモ歴20X5年、SR388でメトロイドを捕獲し、搬送中だった銀河連邦の調査船が、スペースパイレーツの襲撃に遭う。奪われたメトロイドがスペースパイレーツの手によって増殖され、生物兵器として使用されることを危惧した連邦警察は、必死の捜索の末、スペースパイレーツの本拠地である惑星ゼーベスを発見する。銀河連邦軍は直ちに総攻撃を行ったが、スペースパイレーツの激しい抵抗にあい、攻め落とすことはできなかった。
連邦当局は最後の手段として、サムス・アランをゼーベス内部に侵入させ、要塞を集中管理している機械生命体「マザーブレイン」を破壊する作戦を決定した。サムスはゼーベスに潜入し、苦闘の末に任務を達成する。
一連の事態を重く見た銀河連邦は、SR388の再調査に乗り出す。
銀河連邦警察のエリート隊員からなる特殊部隊が送り込まれるも、すぐに行方が分からなくなってしまった。しかし、隊員は通信が途絶する前にわずかなデータを本部に送っていた。
データ解析の結果、SR388内部にメトロイドの存在が確認され、銀河連邦は即座にサムスをSR388に送り込むことを決定する。
サムスはSR388内に潜むメトロイドを倒していき、最強のメトロイド「クイーンメトロイド」をも駆逐する。その後、たった一つ残っていた卵がサムスの目の前で孵化し、メトロイドの幼生が誕生する。ベビーメトロイドは、初めて見たサムスを母親と思い込んでなついたため、サムスはベビーを宇宙科学アカデミーまで持ち帰った。
科学アカデミーの研究の結果、メトロイドが持つ優れたエネルギー特性は、人類にとって非常に有効であることが判明する。さらに、そのリポートの末尾には、メトロイドが本来平和的な活用を目的として人工的に創り出された生命体である可能性が示唆されていた。
銀河に平和と秩序が戻ってきたと思われたその時、科学アカデミーで非常事態が発生。急行したサムスが見たのは、何者かに襲われ全滅した研究施設とその研究員たちであった。そして、そこにベビーメトロイドの姿はなかった。
闇から現れたのは、サムスが壊滅させたはずのスペースパイレーツの一味・リドリーであった。ベビーメトロイドを奪ったスペースパイレーツたちは、再建した惑星ゼーベスに逃げ込む。宇宙海賊を殲滅し、ベビーメトロイドを奪還するため、サムスは再びゼーベスに足を踏み入れる。
最後の敵との戦いの際、苦戦するサムスを救ったのは、サムスに懐いていたベビーメトロイドだった。宇宙海賊の殲滅には成功したが、メトロイドはベビーを最後にこの世から絶滅した。
SR388の調査隊の警護を依頼されたサムスは、その調査中、今までに見たこともない生命体に襲われる。とりついた生物の正体は「X」という寄生生物だった。「X」は増殖し、サムスの身体をパワードスーツごと大きく蝕んでいく。神経中枢の奥深くまでを侵食してしまっていた「X」を取り除く術がなく、サムスの命は絶望視されていた。
ところが、「X」を除去できるワクチンが、メトロイド細胞から作り出せることが判明する。ベビーメトロイドの細胞組織の一部が、連邦によって保管されており、すぐさまサムスに投与された。その結果、「X」はみるみる消滅してゆき、サムスは奇跡的に一命を取りとめた。ベビーがまた命を救ってくれたのだと、サムスはしみじみと実感する。
その後、原因不明の爆発事故が発生したBIOLOGIC宇宙生物研究所の調査中、サムスは極秘エリアのシークレットラボに侵入し、銀河連邦が秘密裏にメトロイドを研究・飼育していたことを突き止める。その後、探索を行っていた最中にSA-Xが襲来。メトロイドのカプセルに攻撃を加えた結果、逃げ出したメトロイドが一斉にSA-Xに襲いかかった。セクターは切り離され、取り残されたSA-Xとメトロイドは爆発に巻き込まれて死亡。サムスは命からがら退避する。
『星のカービィ3』にゲストキャラクターとして登場しており、レベル5「アイスバーグ」のステージ2で登場する。カービィのアイス能力ですべて倒すと、ゴールでサムスからハートスターを貰える。触れるとカービィに吸い付くが、ダメージを与えてくることはない。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、『DX』~『for』までメトロイドのフィギュアが用意されているほか、『X』から登場するアシストフィギュアに採用されている。原作と同様、他のファイターに吸い付いてエネルギーを吸収し、呼び出したファイターを援護する。『for』からはダメージを与えて倒すことができるようになった。『SPECIAL』では、氷属性の攻撃で動きが止まり、その間だけダメージが通るなど、より原作に忠実になっている。また、スピリッツやフィールドスマッシュの敵としても登場する。
掲示板
20 ななしのよっしん
2024/09/14(土) 07:23:29 ID: MH5BQqWvIn
>捕食された生物はもろいミイラになってしまう。
>
これは、(メトロイドIII)スーパーメトロイドで、ツーリアン内で見かけたゼーベス星人が該当するんだろうか?
触ると風化するし。
21 ななしのよっしん
2024/09/14(土) 09:44:59 ID: SeAaqku/yN
>>10-11
今だとフュージョン以降のサムスの扱いをどうするかなのよね
メトロイドの体質、メトロイドの使命、『メトロイド』という言葉の意味、これらすべてを持ってるメトロイドなんだけど、クリーチャーとしていいものなのか
22 ななしのよっしん
2024/09/29(日) 16:43:41 ID: MH5BQqWvIn
3DS版のメトロイドIIでは、メトロイドを倒すとメトロイドDNAが手に入り、
それを一定数、封印の像に収めることで特殊溶解液が引いて、先のエリアに進めるようになる。
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最終更新:2024/10/14(月) 02:00
最終更新:2024/10/14(月) 02:00
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