「沈む事なき黒い太陽――
砕け得ぬ闇とは、2011年12月22日に発売されたPSP専用ソフト
『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE-THE GEARS OF DESTINY-』の最終ボスである。
CV:阿澄佳奈。そして闇統べる王の嫁である。
TVアニメ『魔法少女リリカルなのはA's』のストーリー上で大きな役割を果たしたロストロギア『闇の書』。元々は魔法収集の為に作成された魔導書だったのだが、後付けで色々な物が付け加えられた結果、呪いの魔導書となってしまっていた。 この『闇の書』の最深部に封印されていた『永遠結晶エグザミア』を核とする特定魔導力を無限に生み出し続ける『無限連環機構』のシステムが、砕け得ぬ闇こと『システムU-D』である。自らの復活が及ぼす悪影響を考慮し、自分の上に別のシステムを上書きして隠れていた為、闇の書の管制を司っていたリインフォースですらその存在に気づいていなかった。『闇の書の残滓』と共に『闇の書』本体から切断され、闇統べる王らマテリアルズと『永遠結晶エグザミア』を求める起動方法を教えたキリエの手によって復活した。
外見は金髪の幼い少女の姿だが、その力はTV版最終話にて管理局チーム+ヴォルケンリッター総がかりでも倒しきれず、アルカンシェルでようやく撃破できた『闇の書の闇』こと闇の書の防衛プログラムと同等以上とも言われている。先述の通り近づく物を自分の意思とは無関係に破壊してしまうプログラムがある自らの復活が周囲に悪影響をもたらす事を自覚しており、そのため徹底的に他者との接触を避けようとしているが、能力が完全に開放されると今度は自身の意思で見境なく破壊活動を始めてしまう。
この時戦闘モードになると人格の変容の他に服装が赤くなったり、髪の色が金色から黄色、瞳の色が緑になったり、EC感染者のような模様が体に浮かび上がるなどの変化が現れる。背は4人の中で一番低く、頭一つ小さい。ウェーブがかった金髪で瞳の色は金色、服装は白系統で上はへそ出しルックスで袖の長い上着を着ており、下は炎の模様の入った紫色の袴のようなズボンを着ている。
その力と防御力は凄まじく、数%の出力ではやて達を苦戦させる程(はやては5%、リィンフォースアインスは6%)ザフィーラは彼女の力を「例え自分達が束になって戦おうが勝てないだろう」と評している。防衛プログラム以上の防御力を持ち、トリプルブレイカー並みの威力を持つアミタの捨て身の攻撃でさえ少し痛かったという感想しかなかった。多層障壁も持ち、防衛プログラム以上の存在が人間サイズで動き回れるようなものとクロノに言わしめる。エグザミアから生みだす魔力以外にも周囲の魔力素を凄まじい勢いで吸い上げることなどもできる。
シュテルが用意した干渉制御ワクチンを撃ち込んだ後、次に防壁を破壊し、同じく用意した対システムUDプログラム装備のデバイスでやっとダメージが通る。それでもキャッチとFDB以外では魔力ゲージしか減らず、魔力ゲージを空にしてガードブレイクしないとダメージが通らず、しかも硬い。一度倒すと全回復するがようやくまともにダメージが通るようになる。一度の戦闘では魔力と防壁を消耗させるほどにしか至らずなのは達は攻撃班を2つに分けた。
彼女の周囲にある霧や闇色の炎のようなものに見えるものは「魄翼」といい、伸びる爪やジャベリン、握砕する巨大な腕、鎌、長大なビームサーベルと変幻自在、巨大な翼のような形態はそこから高速の魔力弾を一度に無数に発射し 火の鳥状態の姿になり突撃したりもする。待機状態は翼や彼女の左右に浮いている球形となる。戦闘衣服は紫天装束。彼女はデバイスを用いずとも強大な魔法を行使でき、魄翼で攻撃を行う。魔力光はベルカの魔法陣はディアーチェと同じ紫色だが魄翼の色とFDB時のカットインの色は赤黒く、魄翼の色と自身の魔力光はそれぞれ別なのかは不明。はやてに取り込んだら取り返しがつかないと警告した事から夜天の書などを逆に取り込む事などもできるようである。
この永遠結晶エグザミアと後述する紫天の書という物は外部からの攻撃ではどんな事をしようが破壊する事は絶対に不可能で例え断片になろうとも10年、20年と長い時間をかければまた復活するのである(そのため自壊寸前だった制御できていなかったGOD時の状態ではディアーチェが制御を行わなければまずかったが)例えリィンフォースアインスが本編のように夜天の書と道連れに消えようがいずれ、彼女達4人は復活する事ができるだろうとディアーチェは推測している。エグザミアとデータが壊れない限り彼女達4人は何度でも再生する不滅の存在なのである。しかもまだあれでも完全な状態ではない。完全な状態になれば星の生命活動にすら影響を及ぼす。
なお余談であるが彼女の胸囲を描かずに平らにするようにと原作者都築氏から原画担当のしのざき氏への指示があったり、イベントCGでなぜか顔を赤らめていた様に見えたのは長い間本の中にいて、人見知りや照れ屋で(エルトリアに行ってからはアミタやディアーチェ達とふれあううちにこれは治っている)ディアーチェの後ろに隠れていたのをシュテルに前に出された。最後の別れの時レヴィと一緒に手を上げているがこれは控えめに手を振っていたがレヴィに腕を掴まれてブンブン振らされていたなどの裏話がある。
彼女とマテリアル達の4基は元々一つで紫天の書(ディアーチェが持っている夜天の書そっくりの紫色の本)と呼ばれる独立稼働プログラム達で夜天の書を乗っ取るため(夜天の書側の干渉を受けないように作られている)に後付された(誰にも扱えず、破壊を振りまいたため夜天の書に沈められた面もあったらしいが)プログラムである。しかし後から追加された防衛プログラム『ナハトヴァール』の肥大化により彼女達は長い休眠期に入り(この時も彼女達は意識はあった。当時からずっと書の中から外の様子を見ており、聖王オリヴィエや覇王イングヴァルトの事も見知っていた。ただ他の個体達には殆ど話しかけられなかった状態らしい。レヴィもナハトヴァールが破壊を行う様を見ていて自分もしてみたいと言っていた) ナハトヴァールが打破されたことによって3人が不覚醒ながら(寝ぼけ)も外に出てきて前作が始まる。シュテルやレヴィの話によれば目覚めたばかりの頃は彼女達3人存在意義を知らず、破壊や殺戮を求め、混沌に身を委ねるばかりを考えていた寝ぼけ状態となっていた。
誰も彼女を扱えなかったがそれもそのはず。彼女自身は制御系統の機能をまるで持たないため、特定魔導力(まだ未知の魔力素)を無限に生み出し続けるエグザミアが暴走し、最後には自壊してしまうからである。そのため力で捩じ伏せたり、精神を安定させても安定せず、ダメージを与えてエグザミアを停止させ、制御プログラムであるディアーチェが制御プログラムを打ち込んでエグザミアのシステムを上書きし、破壊プログラムと出力暴走の誤動作を停止させ、彼女が制御を行い安定させ、破壊の因果から解放された。また、誤解されがちだがシュテルの緩衝制御ワクチンは彼女を一時機能不全に陥らせるもので制御プログラムではない。
故にディアーチェがシステムUDを唯一扱える人物であるが今までこのシステムが使われることはなくマテリアルが3基一同に会したのも今作が初めてである。ちなみにシュテルとレヴィはそれを補助する役目があり、エグザミアとそれを支える無限連環(エターナルリング)の構築体(マテリアル)が成立し、闇から暁へ変わりゆく紫色の天(ししょくのそら)を織り成す者、紫天の盟主とその守護者が揃い、初めて紫天の書は完成する。彼女は動力炉、ディアーチェがその制御や書のデータの閲覧や検索を行う管制人格(紫天の書も彼女にしか扱う事ができない)、残りの二人がその補助を行う役割である。紫天の書が完成すれば彼女達は主も必要とせず独立した存在となる事ができる。彼女達は永遠結晶エグザミアを制御し、円滑に運用するためのプログラム達なのである。
世間では彼女を紫天の盟主という称号やリィンフォースアインに当てはめて彼女が管制人格だと誤解される事が多いが彼女にはマテリアル達に対するマスター権や紫天の書のアクセス権もなく、制御プログラムを撃ち込まれるまで自身の力すら制御できていなかった。彼女の力の出力制御や紫天の書のアクセス権や記されている魔法を始めとした膨大なデータの管理制御や行使を行う事ができるのは制御プログラムであるディアーチェただ一人で彼女は動力炉の意味合いが強い。
また彼女達はヴォルケンリッター達よりもプログラム寄りで決まった姿を持たず、姿を変える事もデータリソースが無事ならそれと魔力を使い何度も実体化することも、多少ダメージを受けても自分でデータ復旧を行い復活することも(レヴィがプログラム的には一番単純なので復帰も早いとのこと。ディアーチェも前作でのあれだけの損傷にも関わらず復活できている)駆動停止することで躯体を一時消し、姿を消したり紫天の書に戻ったり、互いにユニゾンのような合体をする事ができる。他にデータリソースや魔力を優先的に一つの個体に振り分け、先に一人を復帰させたり、パワーアップさせたりもできる。
3人がなのは、はやて、フェイトを参考に姿を形作った際は身体データをかなり忠実に模したようで、フェイトの世話を長年したリニスがレヴィを撫でた際全く同じ髪質と肌の質感と評するほど。彼女達は元々自我を持ったプログラム体が体だけをなのは達のデータを参考に体を形作っただけで、コピーされた存在でもなく、再生された記憶が実体化しただけの闇の欠片とも違う存在である。そのため彼女達の闇の欠片も普通に現れる。決まった姿を持たないプログラムであった彼女達であったが性格は元からこうだったらしくレヴィが書の中にいた時に他の二人に話しかけた時彼女達も今と全く同じ口調で話しており、あくまでガワだけを参考にしていただけのようである。
本作のストーリーモードは特定の条件を満たすと、本編から数年経過したおまけシナリオが発生する。おまけシナリオの彼女は精神的引きこもり状態であった本編と大きく変化し、お茶目なかなり天然なゆるふわ子犬系萌えロリっ娘にクラスチェンジしている。かなり天然な所がレヴィと合うのかよく一緒に遊んでいることが多い。人見知りが激しい頃は怖いことがあるとよくディアーチェを頼り すぐ後ろに隠れる。
本編中では『砕け得ぬ闇』もしくは『U-D』と呼ばれていた彼女だが、本編最終話で人であった頃の名前である『ユーリ・エーベルヴァイン』という名前を闇統べる王から教えられたことで、おまけシナリオでは紫天の盟主としてこの名前を名乗っている。まだ力加減が難しいらしくよくクレーターを作っている。料理もできる。性格はキリエが言うには元からの要素もあるが、丁寧語喋り・真面目でド真っ直ぐ・わりと天然だそうである。これらの性格は破壊の因果から解放され、アミタ達と過ごすうちに明るく培われていったとの事。エルトリアに行くのも自分の力が破壊以外にも役立つと思った上での志願である。そしてディアーチェは彼女の願いを了承した。数年経っても彼女達の姿は変わらず当時の姿のままである。(成長はある程度はするらしいが 元は不定形なプログラム体のため躯体をいつでも捨てられる)
闇統べる王にベタ惚れであり、おまけシナリオでフルドライブバーストを放つ際には、
「ディアーチェのハート、撃ち抜いちゃいます。ハートブレイク・マトリクスぅ~」
と言い放つほか、戦闘前のデモシーンでも極甘ないちゃつきぶりを見せてくれる。もう結婚しちゃえよ、王様と。シュテルんも王と盟主の結びつきが強いのは良い事って言ってたし、レヴィも仲良しだと嬉しいって言ってたし。彼女は大好きということを何度でもディアーチェに言うと言っており 彼女の表裏のないストレートなアプローチに真っ赤になっている。なお、しょっちゅうディアーチェの膝の上に寝て甘えているらしい。
本作の最終ボスだけあって高い性能を持つ。特に防御力に関しては全キャラクター中トップであり、多少の攻撃ではびくともしない。移動・攻撃速度自体は低めだが、FD時のバーストトリガーの射程は打撃型の中では最長であり、FDBへ非常につなげやすい。本編終了後、条件を満たすと出現するおまけシナリオ及びおまけシナリオクリア後にシングルモードで使用が解禁される。
あと、すごく可愛いと思う!
炎を纏った突進攻撃
ディアーチェとのユニゾンを果たし闇属性が付加された。ステータスもかなりのバランス型となっており、本人もとても嬉しいらしく勇気凛々 うんと頑張れるとの事。 炎と闇属性のリングの乱れ撃ち
炎の羽が舞い散り 敵にダメージを与える。
カード一覧(https://nanohainnocent.com/?s=%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AA
)
テキスト一覧(https://wikiwiki.jp/nanocent/?%A5%AB%A1%BC%A5%C9%B0%EC%CD%F7%2F%A5%AD%A5%E3%A5%E9%A5%AF%A5%BF%A1%BC%CA%CC%2F%A5%E6%A1%BC%A5%EA%A1%A6%A5%A8%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%F4%A5%A1%A5%A4%A5%F3
)
掲示板
54 ななしのよっしん
2018/05/15(火) 18:11:17 ID: oSKBi9/rs4
ユーリの出自次第でエグザミアの出自も触れられそうだがなぁ、今度の劇場版でなんか触れられるかな
とにかく闇の書の成り立ちがワケワカメ過ぎ
アインスと紫天が夜天の魔導書に組み込まれたのはどっちが先なのかとか
55 ななしのよっしん
2018/07/23(月) 06:41:54 ID: COCwMsf1jz
ゲーム版の設定でわかっている部分は
ディアーチェ曰く、夜天の書を内側から乗っ取るため
ユーリ曰く、暴走する自分を夜天の書に封印するため
設定資料集では、エグザミア自体に無差別破壊プログラムが組み込んであって
最初から制御を考えてない、周囲を無差別に破壊したあと自壊する特攻兵器のような扱い
劇場版はすでにわかってる部分だけでも
周囲の生命エネルギーを無差別に吸収して結晶化する得体の知れない何かで
イリスにとは何らかの過去の確執があって、惑星の再生やナノマシンとも何らかの関わりあり
あらすじとか原作者の交友関係とか劇場版4作目かつサブタイトルとか考えると
劇場版はぶっちゃけの某RPG4作目のラスボスのパロディになってるのかもしれない
前作は劇場版3作目だからなのかイリスも同シリーズ3作目のラスボスと設定的に近いと思った
56 ななしのよっしん
2018/11/01(木) 10:13:12 ID: rqbXrrNQc7
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 03:00
最終更新:2025/12/06(土) 02:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。