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ガンランナー(Gun Runner)とは、以下の意味を表す。 |
ガンランナー(Gun Runner)とは、2013年生まれの
アメリカ合衆国の競走馬である。
通算19戦12勝[12-3-2-2]
主な勝ち鞍
2016年:クラークハンデキャップ(米GI)、リズンスターステークス(米GII)、ルイジアナダービー(米GII)、マットウィンステークス(米GIII)
2017年:スティーヴンフォスターハンデキャップ(米GI)、ホイットニーステークス(米GI)、ウッドワードステークス(米GI)、ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)、レーザーパックステークス(米GIII)
2018年:ペガサスワールドカップ(米GI)
表彰
2017年エクリプス賞年度代表馬、最優秀ダート古牡馬
2021年リーディングファーストクロップサイアー
父Candy Ride、母Quiet Giant、母父Giant's Causewayとう血統。
父キャンディライドはアルゼンチン産馬でアルゼンチンとアメリカで走り6戦6勝無敗。種牡馬としての期待はそれほど高くなかったが、2歳チャンピオンのShared Beliefなどの活躍馬を出し評価を翻した。
母クワイエットジャイアントは12戦7勝でモリーピッチャーS(GII)の優勝馬。また殿堂馬Galloretteから続く名門牝系に属する。ガンランナーは初子にあたる。
母父ジャイアンツコーズウェイは4か国を走り13戦9勝(うちGI6勝)2着4回の成績を残し、種牡馬としても北米で3度のリーディングサイアーに輝くなど活躍した。
ウィンスターファームのゼネラルマネージャーだったクリス・ベイカー氏によると、「ガンランナーは若駒の頃は明るく好奇心旺盛で、トラブルも起こさず、病気や怪我をすることもなかった」と語っている。またウィンスターの従業員だったドニー・プレストン氏によれば「少し熱を帯びたように感じた」と語っている。
ガンランナーは平均よりやや大きい16.2ハンド(約164.6cm)の体高だった。
2015年9月11日の未勝利戦でリカルド・サンタナJr騎手を背にデビュー、3/4馬身差で勝利した。10月17日のアローワンスでも勝利した。
11月28日のケンタッキージョッキークラブS(GII)にコマを進めたが、ここでは不良馬場に見舞われ、一度は直線で抜け出すも後続に交わされ4着に終わった。
2歳時の戦績は3戦2勝。
この年は2月20日のリズンスターS(GII)で始動。このレースからフローレン・ジェルー騎手が騎乗することとなり半馬身差で勝利した。3月26日の総額賞金100万ドルのルイジアナダービー(GII)では3番人気に支持された。ここでは後方からレースとなったが直線で抜け出すと4馬身半差の快勝となった。
これによりケンタッキーダービーへの出走資格を得たガンランナーの次走はもちろんケンタッキーダービー(GI)。レースではDazzling Candyがレースを引っ張り、ガンランナーはNyquistと並走した。第3コーナー手前から進出を開始して直線入り口でガンランナーは先頭に立って押し切りを図ったが、一足遅く仕掛けNyquistにあっさりと交わし去られて、さらに後方からExaggeratorからも差されて3着を死守するのが精一杯だった。
三冠レースの残り2つは回避し、マットウィンS(GIII)に出走。このレースでは5馬身1/4のレースレコードタイムで快勝した。
ハスケル招待ステークス(GI)ではNyquistとExaggeratorとの再戦となったが、ここではExaggeratorの5着に敗れた。
続く「真夏のダービー」トラヴァーズS(GI)に出走するが、ここでとある馬と出会うこととなる。レースでは大外枠から前に上がっていくもコーナーワークで遅れてきた大物といわれたArrogateが先頭に立ちガンランナーは5番手に、第3コーナーからArrogate目掛けて進出を開始する。しかし、Arrogateに追い付くどころか直線に入るとドンドン引き離される。鞍上の激に応えて伸びるArrogateに対してガンランナーは今一伸び切れない。結局Arrogateがコースレコードで優勝し、そこから15馬身も離された3着に敗れた。アスムッセン師は「異常事態に遭遇した」と語った。
「何て強さだ……」とガンランナーが喋ったかどうかは定かではないが、突如として現れた同期の強さにガンランナーは成す術がなかった。
9月にペンシルヴァニアダービー(GII)ではここでもNyquist、Exaggeratorと再戦したが、先行していた伏兵Connectを交わすことができず半馬身差の2着で敗れた。その後はCalifornia ChromeとArrogateに恐れをなしてブリーダーズカップ・クラシックを回避して、デビュー戦以来となるマイル戦のブリーダーズカップ・ダートマイル(GI)に出走するがTamarkuzの2着に敗れた。
ちなみにブリーダーズカップ・クラシックはArrogateがCalifornia Chromeとの壮絶な一騎打ちを制して優勝した。
この年の最後の一戦クラークH(GI)では古馬の強豪が相手になったが、ガンランナーはレースの主導権を握ると、最後には2馬身3/4差で振り切り、ついにGIタイトルを手にした。
この年は1月に2頭の別の馬がヘルペスの陽性反応を示したため、ペガサスワールドカップは断念せざるを得なかった(優勝馬Arrogate)。替わりに2月のレーザーパックH(GIII)から始動、ここではGI馬の貫禄を見せて5馬身3/4差で危なげなく勝利した。
3月のドバイワールドカップ(首GI)に招待された。レースではArrogateが出遅れて後方に、それに対してガンランナーは順調に逃げ馬の外目に付ける。第3コーナー入り口付近からハナを奪って押し切り体制に。鞍上もシメシメと思っていたに違いない。しかし、Arrogateは終わっていなかった。最終コーナーを捲りながら猛然と追い上げて直線に。ガンランナーも押し切りを図ろうとするもArrogateの末脚には敵わず2馬身1/4差に2着に敗れた。
「強い…、強すぎる……」
ガンランナーも3着に5馬身という通常なら圧勝レベルの着差を付けており、決して弱かったわけではない。それでもArrogateとの差は絶大なものであった。
帰国初戦となった6月のスティーヴンフォスターH(GI)では、ハナを奪って先頭に立つ他馬の抜かせずに、直線に入ると後続を突き放して7馬身差での圧勝。断然の1番人気に応えて二度目のGI勝利を果たした。しかし、これはガンランナーの快進撃の始まりに過ぎなかった。
ホイットニーS(GI)ではトップハンデとなるも2番手から向こう正面でハナを奪い、直線で差を広げる強気の競馬で5馬身1/4差での圧勝。トップハンデをものともせずに三度目のGI制覇、GI連勝となった。
続くウッドワードS(GI)では、2番手から進め、最終コーナーで逃げ馬に並び交わすして直線に入ると、後続をグングン突き放していき10馬身1/4差という大差圧勝で、GI3連勝を果たした。
そして米国最強馬決定戦ブリーダーズカップ・クラシック(GI)に出訴。当然1番人気はArrogate…えっ、ガンランナー!? 実のところ、ドバイから帰国後初戦であったGII戦を4着と初黒星、パシフィックCSでも2着と明らかに精彩を欠いた走りが続いてた。
発馬直後に速やかに先頭に立ち後続を引っ張るとパシフィックCSでArrogateを破っていたCollectedがこれをマーク。最終コーナーでCollectedが並び掛けるも、直線で引き離して、2馬身1/4差で完勝。見事に全米最強馬の称号を手に入れた。
しかし、自身を完膚なきまでに捻り潰してきたArrogateは5着。かつてのような姿はそこになかった。
「俺は、こんなお前を倒したかったわけじゃない……ッ!」
Arrogateはこのレースを最後に引退。2頭が全盛期の実力で戦ったらどんな結果となるのか、それは誰にも永遠に分からない。
ガンランナーはこの年の戦績は6戦5勝、2017年のロンジンワールドベストレースホースランキングでArrogate、Winxに次ぐ3位となり、またこの年のエクリプス賞年度代表馬、最優秀ダート古牡騸馬に選定された。
ガンランナーは引退レースとしてペガサスワールドカップ(GI)を選択、2番手追走から逃げ馬に並び掛けこれを競り落として直線に入ると追いすがるWest Coastを寄せ付けずに2馬身半差で快勝。この優勝で生涯獲得賞金が約1600万ドルとなり、Arrogateに次ぐ北米の2位の記録となった。
ガンランナーは初年度は7万ドルの種付け料に設定された。
ガンランナー産駒は2021年に初年度産駒がデビューを果たし、Echo ZuluがスピナウェイSを優勝して早くも産駒GI初制覇を果たした。
余談であるが最初に生まれた産駒は社台ファームが日本に持ち込んだ1月17日生まれのドライゼであった。
そして、新種牡馬として430万ドルの新記録を打ち立てた。
2022年のプリークネスSではEarly Votingが優勝、初年度から三冠競走の勝ち馬を出した。
この年の9月の当歳馬セールでは100万ドル以上で取引される馬が5頭現れている。
| Candy Ride 1999 鹿毛 |
Ride the Rails 1991 黒鹿毛 |
Cryptoclearance | Fappiano | |
| Naval Orange | ||||
| Herbalesian | Herbager | |||
| Alanesian | ||||
| Candy Girl 1990 栗毛 |
Candy Stripes | Blushing Groom | ||
| Gun Runner 2013 栗毛 |
*バブルカンパニー | |||
| City Girl | Farnesio | |||
| Cithara | ||||
| Giant's Causeway 1997 栗毛 |
Storm Cat | Storm Bird | ||
| Terlingua | ||||
| Mariah's Storm | Rahy | |||
| Quiet Giant 2007 鹿毛 FNo.17-b |
*イメンス | |||
| Quiet Dance 1993 芦毛 |
Quiet American | Fappiano | ||
| Demure | ||||
| Misty Dancer | Lyphard | |||
| Flight Dancer | ||||
| 競走馬の4代血統表 | ||||
クロス:Fappiano 4×4(12.50%)、Blushing Groom 4×5(9.38%)、Lyphard 4×5(9.38%)、Northern Dancer 5×5(6.25%)
掲示板
7 ななしのよっしん
2023/02/26(日) 04:11:05 ID: XaCjA6ZEa9
サイバーナイフ、テイバ、ガンナイトもだめ…
ガンナイトは2着だったがやはり、G1級には届かず…
古馬になってからは低調が続くなぁ…
8 ななしのよっしん
2023/09/01(金) 07:53:46 ID: gWUOIcMCXI
ガナイト・エコーズールーがG1制覇、ディスアームはトラヴァーズステークス2着
今年は調子良くなかったけど波に乗ってきたな
9 ななしのよっしん
2024/11/04(月) 04:30:00 ID: XaCjA6ZEa9
シエラレオーネがBCクラシック親子制覇達成!
脚質が真逆なのが面白い
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/26(金) 14:00
最終更新:2025/12/26(金) 14:00
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