ロックマンX3とはCAPCOMから発売されたアクションゲーム。
1995年12月1日発売。プラットフォームはSFCの他、PS、SS、Windows。
概要
ロックマンXシリーズの第3作目で、スーパーファミコンで発売された最後のタイトル。
前作までのシステムに加え、パーツの機能を高める『チップ』、複数の隠しボス、ゼロの使用が可能(ただし制限付き。後述)になるなど、新たなシステムが導入された。
また、シリーズ初(この当時)のPSやSSでも発表された。
これらのソフトでは音源が変更されており、また、アニメーションやテーマ曲が挿入されている。
ニコニコ動画的にはOPステージの中ボス(?)のマックや、乱入ボスのヴァジュリーラFFなどが大人気。
X3のBGMは1~6の曲をまとめた限定品のサントラに収録。カプコンの通販サイトやオークションサイトで購入可能。ちなみにPS版以降のアレンジBGMもまとめて収録されている。
SFC版の作曲者は、メダロットや悪魔城ドラキュラなどを手がけた山下絹代氏。PS版アレンジはロックマンエグゼシリーズやブレスオブファイアシリーズを手がけた青木佳乃氏が担当。
ストーリー
科学者レプリロイド、ドップラー博士。
彼の研究により、レプリロイドのイレギュラー化の原因が「シグマウイルス」という特殊なウイルスプログラムが判明され、博士はこれに対する抗体ウイルスを開発。世界からイレギュラーを一掃させることに成功した。
彼は、平和都市「ドッペルタウン」を築き、ここに世界中の優秀なレプリロイド達を集結させた。
それから数ヶ月後、博士が開発した抗体ウイルスを使用したレプリロイド達が一斉に反乱を起こした。
しかも、この反乱の首謀者は他ならぬドップラー博士であるという。
イレギュラーハンター本部は、直ちにドップラー博士をイレギュラーと認定。
エックスと、ハンターへの復帰を果たしたゼロが出動。ドップラー軍団に立ち向かう。
登場人物
- エックス
- 第17精鋭部隊隊長。ドップラー博士の反乱を鎮めるため、三度、戦いに赴く。
- ゼロ
-
前作で奇跡の復活を果たした特A級イレギュラーハンター。第0特殊部隊の隊長に就任する。
OPステージでXの代わりに使う場面があり、多くのファンを感動させた。
その後のステージでも『ゼロチェンジ』として使用が可能。ただし、"ボス戦不可""1ステージ1回だけ使用可能"などの制限がつくほか、ゼロを操っている状態で一度でもミスをすると、そのプレイでは二度とゼロを使用することは出来なくなる。
- マック
- きみは、ゆくえふめいになっていた マックじゃないか。
- Dr.ドップラー
- シグマウイルスの抗体を開発した、優秀な科学者レプリロイド。
平和のための活動をしていたが、突如レプリロイドを率いて反乱を起こす。
元々は非戦闘用のレプリロイドだが、自らのボディを戦闘用に改造した。光弾攻撃や強力なエネルギーをまとっての突進にくわえ、ダメージを自らのエネルギーに変換するバリヤーを張るなど、急拵えのチューンアップとは思えないほどの戦闘力を持つ。
弱点はアシッドラッシュで、突進前の無敵時間を無視する特性がある。ただし、バリヤーの回復までは無視できないため、大ダメージが却って相手の体力に転換される危険がある。
- ヴァジュリーラFF
- ドッペルタウンの自警団『ナイトメアポリス』の一人。
世界中のレプリロイドの長所を参考に設計されており、特に機動性を重視して開発されている。
ドップラー博士からエックスを生け捕りするよう命ぜられながら、そのエックスに対しなぜか「消えてもらう」と言い放ってくる。
ステージ攻略中に戦闘する場合があり、こちらの動きを奪い取る攻撃と突進攻撃、ホーミング弾を組み合わせてくるトリッキーな敵。
弱点はフロストシールドと、トライアードサンダー。どちらかといえば、設置型の使い方でダメージを与えられるフロストシールドの方が相性が良い。なお、弱点武器でとどめを刺さなかった場合逃げられてしまう。
マックと同じく人気があるが強いからではない。詳細はキャラクター記事を参照。
「メぇぇぇ〜〜〜リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!ひゃーーーはっはっはっはっはぁーーーーっ」
- マンダレーラBB
- 同じくナイトメアポリスの一人。
ヴァジュリーラFFとは対照にパワーを重視して開発された。冷徹な相方とは異なり武人肌だが、相方が濃すぎるせいか、若干空気。
ヴァジュリーラ同様ステージの途中で戦闘する場合があり、有り余るパワーと巨大なボディを活かしての突進攻撃や投げっぱなし攻撃など、苛烈な攻撃を数多く使ってくる。しかも、事前に磁力のある弾を壁に打ち付けてこちらの動きを制限してくる。
レイスプラッシャーとトルネードファングが弱点。単純に攻撃を当てやすいレイスプラッシャーが楽だが、トルネードファングの場合、上手くやれば1発で数回ダメージを与えることが出来る。ヴァジュリーラFF同様、弱点武器でとどめを刺さないと逃げられてしまう。
- ゴッドカルマシーン・O・イナリー
- ナイトメアポリスの二人の、どちらか片方でも逃がした状態で最終ステージへ行くと戦うことになる。
ベースは二人のボディであるが、名称の由来でもある『お稲荷様』を彷彿とさせる外見や、攻撃方法に至るまでナイトメアポリスの両名とは大幅に異なっている。
両腕をロケットのように吹き飛ばしてエックスを捕獲したり、セイバーから衝撃波を放ったりなどの飛び道具が主体。かなりせわしない戦いを強いられるが、O・イナリー本体は一切動かない。
弱点はパラスティックボムとレイスプラッシャー。前述の通り相手は一切動くことがないため、単純な正面攻撃であるこれらの特殊武器が強い。また、パラスティックボムのチャージショットで逃げ回りながら攻撃を撃つ手もある。
- VAVA-MKⅡ
-
「ロックマンX」でエックスらと戦い大破したVAVAがドップラーの手により復活。エックスへの復讐のため、得意のライドアーマーを用いてエックスに立ちはだかる。
一部ステージ内から移動できる隠しステージで戦える。まずはライドアーマーを破壊し、次に本体と戦う二段構成。特に本体状態では、前回のバルカン攻撃に加え、対地性ナパーム攻撃を使ってくる。
弱点はライドアーマー、本体共通してレイスプラッシャーとスピニングブレードが弱点。本体に対し、これらの弱点でとどめを刺さなかった場合は逃げられ、最終ステージでの再戦となる。
最終ステージでは、よりパワーアップしたライドアーマー"ブラウンベア"を駆り、戦いを挑んでくる。アーマーでの肉弾戦にくわえ、トラップを用いてトリッキーな戦法を展開してくる。
ここでの弱点はトルネードファングとパラスティックボムで、特にトルネードファングであれば、他のボスと同様一発で数度のダメージを与えることが可能。
ブラウンベア破壊後の本体は弱点は変わっていないが、エックスの動きを制限するキャプチャー弾を使ってくるなどパワーアップしている。
- シグマ
- X2に続いてまたもや復活。ドップラー博士を影から操っていた張本人。
今回は巨大な盾を携え、これで身を守りながらの火球攻撃や、盾を投げつけての攻撃を用いてくる。
弱点はスピニングブレード。盾での防御は無視できないので、無防備な場所を上手く狙って倒そう。 第二形態ではドップラーに作らせた究極のボディを使ってエックスと戦う。
8ボスキャラクター
今回のボスはドップラー博士によりドッペルタウンへと招待され、イレギュラー化してしまったレプリロイド達。
方々から呼び寄せられたようで、今までのようにイレギュラーハンターであった者より、民間の職務に従事していたレプリロイドが多い。
- 影の飛忍 エクスプローズ・ホーネック
- ハチ型レプリロイド。
第0特殊部隊の副隊長で、招待状を受けていたゼロが多忙であったため、代わりにドッペルタウンへ訪れてイレギュラー化。上記の通りゼロの部下に当たるため、漫画版ではこの設定を踏まえてゼロと戦闘していた。
常に浮遊して、画面を縦横無尽に飛び回る上に、ハチ型の爆弾をばらまいてくる難敵。体力が少なくなると、こちらをロックオンして追尾弾を撃ってくるようになり、ますます手強くなる。
弱点はバグホールで、相手の機動力を奪い取って完全に無力化することができる。ただし、ハチ型爆弾まで完全に防ぐことはできないため、これだけはバッチリ回避する必要がある。
- 白銀の雪男 フローズン・バッファリオ
- バッファロー型レプリロイド。
スキー場の整備をしており、もとは氷の彫刻でアートを描くのが得意な、穏やかな性格であった。イレギュラー化した後、街ひとつを凍結させて、都市機能をストップさせる。
巨体を活かしての突進攻撃や、冷凍ビームでエックスを凍らせてくるなど氷を駆使した攻撃をしてくる。
パラスティックボムが弱点で、チャージショットであれば逃げ回りながら攻撃することが出来る。突進してくるところへ通常弾をぶつけても良し。
なお、次回作X4のギバトドスステージの背景で、ペンギーゴ共々凍結した姿で背景に登場している。
- 鋼鉄のリベンジャー グラビティ・ビートブード
- カブトムシ型レプリロイド。
元第17精鋭部隊所属で、エックスの嘗ての同僚。Xに登場したブーメル・クワンガーの弟で、兄を破壊したエックスに恨みを抱き、行方をくらましていた。
ブラックホールを作る能力を持ち、これを喰らうと多大なダメージを受ける。また体力が少なくなると、より巨大なブラックホールを作り、こちらの行動範囲を大幅に狭めてくる。
弱点はレイスプラッシャーで、当て続ければブラックホールを作るスキを与えず倒せる。
- 水龍のプレジデント アシッド・シーフォース
- タツノオトシゴ型レプリロイド。
巨大なダムを占拠し、大都市で暮らす人々の貴重な水源を奪い取る。性格は卑怯で、傲慢。
ボディがリキッド・メタルと呼ばれる特殊金属で作られており、身体を液状にして移動することが可能。強酸を武器にしており、飛び道具として投げてくる。この強酸はバウンドする上消滅する際にも飛沫を残していくため、喰らい判定が長く残り、厄介な相手。
弱点はフロストシールド。氷系の武器を弱点とするボスだが、凍結するなどのエフェクトがない(というより、X3のボスキャラは誰も独自の喰らいエフェクトを持っていない。ツマンネ)。
- レスキュー発電所 エレキテル・ナマズロス
- ナマズ型レプリロイド。
ボディに高性能の発電機を内蔵しており、災害などの緊急時に、被災地へ駆けつけ移動発電所として活躍していた勇敢なレプリロイドだが、ドッペルタウンへ招待されてイレギュラー化してからは性格まで豹変した。
体内の発電機を武器に、電気を広範囲への飛び道具として放ったり、バリヤーにして防御するなど、攻撃はきわめて激しい。
かなりの強敵だが、弱点であるトルネードファングを使うとほぼ完全に無力化できる。
漫画版ではなぜか関西弁で喋っていた。
- 七つの海の破壊神 シザーズ・シュリンプァー
- エビ型レプリロイド。
軍の戦闘用レプリロイドとして開発されたが、手が付けられないほど凶暴で、敵味方関係なく破壊してしまうため封印されていた。
両腕の巨大なハサミが武器で、これで掴み掛かって連続ダメージを与えてきたり、身体から分離させて飛ばしたりしてくる。またシッポにも刃がついており、勢いよく突進して斬りつけてくる攻撃は威力が高い。
弱点はトライアードサンダーだが、武器の性質上ノーダメージで当てるのが少々大変で、エックスバスターの方が楽な場合もある。
漫画版では半分キ○ガイの様に描かれていた。
- 地底のバーバリアン スクリュー・マサイダー
- サイ型レプリロイド。
エネルゲン水晶の発掘現場で働いており、自慢のドリルで仕事をこなす職人気質な性格だった。イレギュラー化後、破壊欲に忠実な危険なレプリロイドとなる。
身体中のドリルが印象的だが、しかし実際のバトルでは突進攻撃が殆どだったりする。
弱点はアシッドラッシュで、ほぼ突進しかしてこないため、撃てば勝手に当たってくれることが多い。ただしドリルで防御することもある。アルゴリズムがきわめて単純であるため、バッファリオとともに最初にクリアするボスとして扱われることが多い。
- ジャングルの守護神 シャイニング・タイガード
- トラ型レプリロイド。
冷徹だが真面目な性格で、ジャングルの野生動物たちを密猟者の手から守る勇者。しかし、イレギュラー化し、自分が守っていたジャングルを前線基地に改造してしまう。
太陽光をエネルギー源とする設計になっており、野外での活動力はほぼ無限大。
動きが身軽な上に装着した鉤爪やビームで攻撃してくる。特に鉤爪は威力が高い上、かざして防御にも使用してくるため、長期戦は必至。
弱点はスピニングブレード。軌道が特異な武器であるため当てるのは難しいが、逆に鉤爪でのガードを飛び越える荒技も出来る。
漫画版では虎の群れの保護をしていた。
チップ
どのチップも対応するパーツがないと入手できない。
また一つのチップを入手すると他のチップは入手できない。
- ヘッドチップ
- 静止していると自動的に体力が回復する。
- フットチップ
- エアダッシュ、ヴァリアブルエアダッシュ(上ダッシュ)が2回連続で使えるようになる。
- ボディチップ
- ディフェンスシールドを強化する。
- アームチップ
- チャージショットを連発できる『ハイパーチャージ』が使えるようになる。
隠し要素
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