トーキョーN◎VAとは、鈴吹太郎デザイン、FEAR社製作のTRPGシステムである。
ジャンルはサイバーアクション、第5版であるトーキョーN◎VA THE AXLERATIONが2013年9月6日発売。
概要
トーキョーN◎VAと言うゲームは全てを通して、自分のキャスト(PC=プレイヤーキャラクター)を格好よく見せると言うことにこだわったシステムとなっている。
1シナリオに3回使える神業(強力なブレイクスルー)、判定に使うトランプ、3つのスタイルで示されるキャスト……そして、トーキョーN◎VAの世界観がそれをさせている。
また「相手の社会的権威を失墜させたり、それを防ぐ」という"社会戦"も大きな特徴。
世界観
地軸が変動し、世界に多くの災害をもたらした7日間、これを人々は“災厄”と呼ぶ。
“災厄”により多くの人々は社会基盤を失い、さらには急速な寒冷化が進み氷河期へと突入した。
そのような中で過去、それ以上に発展した国があった。地軸の変動により赤道直下へと移動した国、日本。
しかし、日本は鎖国を宣言。その強固な鎖国は、"災厄”以前に偶然海外に出ていた者すら通さないものであった。
そして、その日本の唯一の窓口となるのが、東京湾に作られた出島、東京新星市。
人呼んで、“災厄の街”トーキョーN◎VA。
キャラメイク
キャラメイクはタロットのアルカナを模した22枚と、後にマイナスナンバーとして追加された4枚の計26種類のスタイル(生き様)から、3つのスタイルを選択することで作成する。
この3つのスタイルはバラバラに3つのスタイルを選んでも良いし、同一のスタイルを重複して取得しても良い。バラバラにスタイルを取れば汎用性が増し、重複して同じスタイルを取れば特定の局面に特化することになる。
N◎VAにおいて、スタイルの選択はキャラの生き様と直結するものになっている。その為キャラクターは3つのスタイルの中から、表の顔であるペルソナ◎と内面的生き様であるキー●を選択する。どちらも選ばれなかったスタイルはシャドウ-となり、表向きは発現しない、もしくは無自覚であるということになる。
またスタイルを2つ以上選択することができる。この時はスタイルを=で結ぶことでペルソナ・キーを一括で指定できる。
例:
気功により超人的な力を発揮する格闘家をモデルにした場合 カブキ、チャクラ=チャクラ◎●
人斬り抜刀斎をモデルにした場合 カブキ◎、カブト、カタナ●
ネットの闇に潜み、真実を暴くハッカーを作りたい場合 マネキン◎、フェイト、ニューロ●
汚い手を使ってでも相手を陥れるという大企業の懐刀をを作りたい場合 エグゼグ◎、レッガー●、クグツ
とにかく遠距離から相手を狙撃することに長けた暗殺者の場合 カブトワリ=カブトワリ=カブトワリ◎●
(ただしキャストがこのように極端なスタイルを取ることは推奨されない。ルーラーの同意が必要であろう。)
このようにして好きな味付けを施したキャラクターを作ることができる。
神業
ひとつのスタイルにつきひとつ設定されている、絶対的な力。それが神業である。
キャストやゲストは、1スタイルにつき1発神業という特殊なリソースを持つ。つまり1回のアクト(シナリオ)で3回まで神業を使える。
神業の効果は絶大であり、簡単にいえば書かれた通りの効果が望むままに発動する。さらに、原則として神業には神業でしか対抗できない。どんな立派な装備や高レベルの特技だろうと、神業の前には何の意味も持たない。
具体的には「あらゆる障害を無視して目の前の相手を殺す」「死んだ状態から生き返る」「巨大ビルだろうが破壊できる」「どんなもの(物でも者でも)でも買える」「相手を社会的に失墜させ刑務所送り(=戦力外)にさせる」等。
トーキョーN◎VAでは神業はそのキャストの見せ場であり、アクトの主人公、または敵の大物に許された特権である。
N◎VAにおいては、まずどのようなキャラを作るかを決めた後、そのキャラクターに合わせてスタイルを選ぶというシステムになっている。
しかしその結果ルーラー(ゲームマスター)が用意したシナリオが破綻する可能性もあるので、ある程度の分担の必要性は存在する。
スタイル一覧
基本スタイル
0.カブキ(歌舞伎) the fool (愚者)
アーティスト・ギャンブラー・トリックスター。芸術家の他、大道芸人や博徒、ヒッピーなども含まれる。
どちらかといえばロールプレイ重視の技能が多い。
神業 《チャイ》
「幸運な偶然」によって危機を避けたり、行動を失敗させたりする。神業や判定をひとつ打ち消すことができる。
神業であるので、例えば後述の《天変地異》や《難攻不落》といったものも打ち消すことができる。
ただし「それが起きた瞬間」にしか打ち消せない。例えばシナリオの都合で隠密裏に使われた《完全偽装》を、それと知れた途端にチャイすることはできない。
I.バサラ(婆沙羅) the magus (魔術師)
魔術師、超能力者など。超能力などの方法により発火や重力操作などの物理現象を任意に起こせるスタイル。
元力と呼ばれるスタイル技能が特徴。
神業 《天変地異(カタストロフ)》
自然現象を起こし、キャストやゲスト以外の対象や建物を破壊する。
直接相手に何かできるわけではないが、雑魚(トループ)の一掃や建物や飛来物などの破壊、進路の確保など割と融通がきく。
II.タタラ(踏鞴) the priestess (女教皇)
研究者、もしくは職人。後述のエグゼグなどに比べてより直接的に製造業や研究所などに携わっている。
アイテムや機械に干渉する技能が多い。
神業 《タイムリー》
その場に適したアイテムや物品を予め作り、持っていた事にできる。もしくはそれで神業に対抗する。
「四次元ポケット」ドラえもんや 「こんなこともあろうかと」真田志郎をイメージしてくれればだいたいあってる。
非常に汎用性の高い神業で、神業一発分のことはできると思って良い。
III.ミストレス(舞貴人) the empress (女帝)
女将、または女リーダー、アイドルなど。「包容力のある指導者」を示すスタイルであるため、男性でもこのスタイルを取ることができる。
主に精神戦に関わる技能がメインとなる。
神業 《ファイト!》
自分以外の誰かを応援し、励ますことで活力を与え、神業の使用回数を1回増やす。
状況に応じて神業を補充できるので便利だが、回数が増えた神業の使用権は相手方にあるので相手方との信頼関係が重要になる。
IV.カブト(兜) the emperor (皇帝)
用心棒、もしくはボディーガード。性質上敵も味方も取る機会が多い。
取得できる技能がほぼ防御系。むしろ「神業は神業でしか防げない」ため神業がメインとなる。
神業 《難攻不落(インヴァルネラブル)》
肉体戦・精神戦のダメージ1つを完全に防ぐ。複数のキャラクターに対する被害も、この神業一発ですべて防げる。
なお神業の試用はダメージ判定後に使用することも可能であるので、このままだと死亡すると判断した後に使用出来る。
クライマックスの戦闘はだいたい神業の打ち合いとなるので、この神業のような「相手の切り札(神業)を打ち消す神業」は誰かしら持っていることが推奨される。
V.カリスマ(狩魔) the hierophant (教皇)
カリスマ性のある人物。政治家や思想家など指導者。クロマクと違い、表舞台で人々を操作するスタイル。
ミストレスよりも精神戦における攻撃を重視している。
神業 《神の御言葉(ゴスペル)》
その威厳を持って、言葉が届く距離にいる対象に任意の精神ダメージ(発狂、魂魄喪失など)を与える。
射程に制限はあるが、特定の技能を取ることでかなり遠くまで御言葉を届けられる。
VI.マネキン(真似衿) the lovers (恋人)
ヒモや情婦やニートなど、他者に頼る者。親の庇護下にある幼児や社会不適合者などもここに含む。
とはいえまるっきりの役立たずというわけではなく、他のスタイルと合わせて効果が増す技能が多い。
神業 《プリーズ!》
他人(キャストやゲスト)に、神業一発分程度までの「お願い」をする。お願いされた相手は逆らえないが、神業を消費することもない。
ミストレスの《ファイト!》との違いは、神業の使い方の決定権がマネキン自身にあること、どのキャストの神業もコピーできることである。
VII.カゼ(風) the chariot (戦車)
「走り屋」や「F1レーサー」など、車輌の操作に長けた者。単純に長距離ランナーなどにしてもよい。
ヴィーグル(車輌)を操作する技能ばかり。状況に左右される技能が多い。
神業 《脱出(エクソダス)》
どんな状況からでも脱出できる。車などヴィークルに乗っていた場合は、ヴィークルおよび乗員ごと脱出できる。
自分やヴィークル、乗員に対する物理攻撃の脅威からさえ脱出可能。
また、《脱出》で逃げようとする相手に、絶対に追いつくという逆の使い方もできる。
VIII.フェイト(平威徒) adjustment (正義)
探偵や捜査官、興信所など。もしくは真実を暴こうとする何者か。
事実の隠蔽・もみ消しなど会社上層部で物事が動いている時はフェイトの出番。
神業 《真実(トゥルース)》
キャラクターひとりから、どんなことでも真実を聞き出せる。
質問に正確に答えさせるものの、対象が知らないことは話さないし、信じ込んでいる間違った情報を話すこともある。
レッガーの《完全偽装》やレッガーの《不可触》に対抗でき、それを打ち消せる。
IX.クロマク(黒幕) the hermit (隠者)
裏社会を牛耳る権力者。影の立役者。インテリヤクザや中小企業のコンサルタント業者など。
ほぼ社会戦に関わる技能が揃う。腹心をどう使うかがカギ。
神業 《腹心(ライトハンド)》
決して裏切らない忠実な部下をゲスト扱いで発生させる。ゲストの扱いなどはキャストの自由。
もしくは受けているダメージなどをすべて腹心に転嫁し(治癒し)、不利な状況から脱する。残念だったなぁ、トリックだよ
X.エグゼク(益世狗) fortune (運命の輪)
大企業の重役、もしくはその支店長、あるいは巨大シンジケートの顔役。クロマクとは違い表社会に立つ。
ほぼ社会戦専用のスタイル。またサプリメントに紹介されるような有名企業のコネが持てるためプレイの幅が広がる。
神業 《買収(M&A)》
所属している企業やコネのある企業に無理を通し、金で買える物ならなんでも購入でき、大企業や大組織相手の場合、命令を一つ聞かせる。小さな下請け団体なら金というより企業の圧力で軽く操ることも可能。
ただし、この神業で購入した物の効果は、次のアクトに持ち越すことは出来ない。
また、スタイルを持つキャラクターを購入することはできない。ゲストのエグゼクに大金積まれようが、キャストはそれを鼻で笑って斬り捨てることができる。
XI.カタナ(刀) lust (力)
賞金稼ぎや剣客、もしくは暗殺者。武闘家なども含まれる。技術の発展により、この世界では時に剣は銃に勝る。
言うまでもなく、白兵戦に長けた技能がたくさん用意されている。
神業 《死の舞踏(ダンス・マカブル)》
神業以外では回避不能の攻撃を放ち、任意の肉体ダメージ(完全死亡、脳震盪=気絶など)を与える。
つまりはカタナの間合いにいる相手を一撃で殺すことができる。戦闘中でなければ、カタナはどこまでも届く。
XII.クグツ(傀儡) the hanged man (吊られた男)
サラリーマンや非合法工作員など。エグゼグやクロマクに使われる立場だが、だからといって侮れる存在ではない。
これもまた社会戦寄りのスタイル。
神業 《完全偽装(アンダカヴァ)》
社会的存在、事実、ネット上の情報等を完全に隠蔽・偽装する。神業でなければ、隠された情報は探せない。
《暴露》や《真実》といった神業に対抗できる。
架空のIDを作りあげて、社会戦ダメージがすべて消去された全く別の戸籍と人生を用意することもできる。
XIII.カゲ(影) (死神)
スパイや忍者、暗殺者など人知れず仕事をこなす者。荒んだ世相のN◎VAではこの種の職業も多い。
その技能はほぼ攻撃の補助に使用するものばかり。
神業 《不可知(インセンサブル)》
完全に姿を消して行動する。また宣言と同時に追加の行動権を得る。
もちろん、戦闘中以外にも使用できる(贅沢な使い方ではあるが)。
《不可知》状態での行動は、神業以外の手段では感知・対応できない。
XIV.チャクラ(車鞍) art (節制)
格闘家、肉体を武器とする武道家。
名は体を表わし、素手にまつわる技能が多い。
神業 《黄泉還り(フェニックス)》
自分に与えられている肉体・精神ダメージをすべて消去する。戦闘中に死亡しても、すぐさま復活し戦闘に復帰可能。
直接触れることができれば他人も治癒できるが、そのシーン中に受けたダメージしか癒せず、即復活とはいかない。
XV.レッガー(裂牙) the devil (悪魔)
暴力団やギャングの構成員。もしくは企業の暗部職掌する者。
社会戦における攻撃のプロ。他にも取り回しの良いサポート技能を持つ。
神業 《不可触(アンタッチャブル)》
様々な圧力により、事実を揉み消したり、責任転嫁する事が出来る。完全偽装同様、《暴露》や《真実》に対抗できる。
キャストやゲスト1人に与えられた社会戦ダメージをすべて消去することも可能。
XVI.カブトワリ(兜割) the tower (塔)
スナイパー、ガンマン。当然ながら銃器を扱うあらくれは数多く、ガトリング砲を片手持ちする者もいる。
カタナと並ぶ白兵戦のプロ。懐に入られさえしなければかなりの痛手を与えられる。
神業 《とどめの一撃(クーデグラ,coup d’grace)》
対象に射撃を必中させ、任意の肉体ダメージ(完全死亡を含む)を与える。
射程も遮蔽も無視して相手を一撃で殺すことができる。ただし、戦闘中カブトワリの懐に潜り込んできた敵を撃つには専門の技能が必要。
XVII.ハイランダー(排乱駄) the star (星)
地球の衛星軌道上など、地球の外で生まれ育ったハイ・ソサエティ。エグゼグよりも血統や貴種性を重視する。
だからといって無制限に権力を振るえるわけではなく、特にキャストとして使う場合は過去の記憶を失っていることが多い。独特な技能を持つ。
神業 《天罰(ネメシス)》
RLが認める限り、神業一発分程度のあらゆるワガママを可能にする(例えば、大企業の機密事項が何故か届いたり、軌道上からのレーザーが迫りくる攻撃を撃ち払ったり等)。またあらゆる神業に対抗できる。
記憶を失っている場合、この神業は「軌道上の第三者が影から助けてくれた」として処理される。
XVIII.マヤカシ(摩耶蠍) the moon (月)
読心術師や霊能者。心理学者やセラピストなども含まれる。
技能のほぼすべてが精神戦における防御・回復を担当。攻撃性は低いが意識体=エニグマを操作できる。
神業 《守護神(ガーディアン)》
高次の意識体や潜在能力により、自身をダメージ等の不都合から守る。
他人を指定することもできるが、その場合自分は死亡してしまい、神業でしか蘇生できなくなる。
XIX.トーキー(投喜居) the sun (太陽)
報道員、マスコミ。もしくは企業の宣伝部、ゴシップ誌に写真を流すカメラマン等。何かを広めることを信条にしている。
やはりこれも社会戦がメインとなるスタイル。リサーチフェイズで大きな力を発揮する。
神業 《暴露(エクスポーズ)》
どんな状態でもどんな圧力があっても、世界に対し自由になにかを報道もしくは情報漏洩できる。
任意の対象に大きな社会ダメージを与えたり、逆に別の重大ニュースを暴露して社会ダメージを治したりできる。
またこの社会戦ダメージとそれによる追加効果は神業でしか治せない。
《制裁》が法律によって相手を失墜させるのに対し、《暴露》は大衆によって社会全体から失墜させる。
XX.イヌ(犬) the aeon (審判)
警察官など治安維持担当の公権力を担うもの。もしくは企業の法務部など。正義を成すヒーローも含まれる。
例によってサポート中心の技能が多いが、犯罪者を相手取ることが多い局面では捜査権などでゴリ押しができる。
神業 《制裁(パニッシュ)》
法の裁きを与える。それにより、対象に任意の社会戦ダメージ(ID消失=市民権剥奪など)を与えるか、治療する。
暴露と違い無制限に使えるわけではないが、犯罪者などには確実に効果を発揮する。
XXI.ニューロ(新生路) the universe (世界)
ハッカーやプログラマー、もしくはシステムエンジニア。高度に電脳化されたN◎VAでは立派に通用するスタイルである。
情報端末であるトロンを操作する技能の他、防御面で有用な技能を持つ。
神業 《電脳神(デウス・エクス・マキナ)》
トロンや、トロンに接続された物を自在に操る。その結果、トロンや電気機器にまつわることに限り、神業一発分程度のことができる。例えば短時間の停電により攻撃を失敗させる、高度なセキュリティによって守られたトロンを突破する、など。
またトロンやそれにまつわるものであるかぎり《完全偽装》や《不可触》に対抗できる。
マイナスナンバー
大アルカナで相当するものは無い。ただし、それぞれ正の数のスタイルに対応するものとなっている。
-1.ヒルコ(水蛭子) sugam eht (バサラに対応)
突然変異体。
神業 《突然変異(ミューテーション)》
見聞きした他の神業をコピーする。ただし、コピーする神業が使われたシーンに登場している必要がある。
-2.クロガネ(黒鉄) ssetseirp eht (タタラに対応)
第五版より登場した新スタイル。自我を持つ道具。
神業 《万能道具(マスターピース)》
取得した〈フォルム〉によって効果が変化する。〈フォルム:ウェポン〉なら《死の舞踏》か《とどめの一撃》、〈フォルム:アーマー〉なら《難攻不落》など。
-7.アラシ(嵐) toirahc eht (カゼに対応)
戦車やロボットなどの兵器乗り。
神業 《突破(ブレイクスルー)》
乗り物で障害を突破する。効果は天変地異に近く、構造物や相手のロボットなどは破壊できるが、キャストやゲストを直接死亡させることはできない。
-9.カゲムシャ(影武者) timreh eht (クロマクに対応)
その名の通り影武者。
神業 《神出鬼没(チェンジ)》
誰かと入れ替わっていた事に出来る。
つまり主人が殺害された後に神出鬼没を使えば、そこで死んだのは影武者である『自分だったこと』にできる。また逆に自身が殺害された後に神出鬼没を使うことで、主人に成り代わることも可能。
-18.アヤカシ(妖) noom eht (マヤカシに対応)
吸血鬼や妖怪などの怪物。
神業 《霧散(ディスアペア)》
体を霧にするなどして、ダメージの一つを無効にできる。さらに望めばそのシーンから退場、つまり生き残った状態で離脱できる。
システム
N◎VAはその他さまざまな斬新なシステムを採用しており、以後このシステムが他のTRPGに導入された例も少なくない。
判定方法
N◎VAの判定はトランプを用いる。
基本は能力値+トランプの数字で大きいほど良く、目標値を上回れば成功できる。
手持ちの札は4枚で判定で使うごとに使ったカードを捨て、その分補充する。
当然、手札は自分で見ることができるので、判定に使うカード=判定の結果を事前に知ることができる。
そのため、他のキャストの見せ場や、手札がいまいちな時に「わざと失敗し、ついでに要らない手札を捨てる」ことができる。
シーン制
場面ごとに、シーンを区切り表舞台と舞台裏を設定する。表舞台にいるキャストは表舞台で活動(NPCなどのロールプレイ)を行う。舞台裏にいるキャストは判定を行い情報を収集したり、適当な理由付けとスキル判定を行い、タイミングよく表舞台に登場することができる。
肉体ダメージ・精神ダメージ・社会戦ダメージ
N◎VAでは、一般的な肉体的ダメージ以外にも精神ダメージと社会戦ダメージが存在する。
大きな精神ダメージを受ければ廃人になるし、社会ダメージによって社会的に抹殺され表舞台に戻れなくなってしまうこともある。
キャラクターは刀や銃を使った肉弾戦以外にも、言葉や仕草で敵を追い詰める「精神攻撃」や、権力や暗躍によって社会的に敵を殺す「社会攻撃」ができる。
特に社会戦は、「大企業と個人の闘い」「戦場の英雄VS世論」など、一般のシステムではロールプレイ以外では表現が難しい社会的要素も表現できる。
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