朝とは、日が昇る時間帯、及びそれから正午までの時間帯である。
曖昧さ回避
- 「治世」「王朝」「国」などを表す接尾辞。例:「ヴィクトリア朝」「清朝」「天武朝」など。
- 「朝鮮」、特に今日では「北朝鮮」こと「朝鮮民主主義人民共和国」の略称。例:「日朝首脳会談」、「中朝友宜橋」など。
- ハイドンの交響曲第6番の曲目。ちなみに第7番が「昼」、第8番は「晩」で三部作となる。
- ZABADAKの楽曲。英語タイトルは「IN THE EARLY MORNING」。アルバム「ウェルカム・トゥ・ザバダック」に収録。
概要
太陽が昇る前後、昇ってからしばらくの時間帯。どこまでの時間を具体的に指すかは決まっていない。
人間を始めとして地球上の大抵の生物は朝に起きるので、転じて午前の時間帯を指して言われる事もある。
殆どの民族や宗教においても朝は特別な時間帯として認識されている事も多く、キリスト教では朝の時間は一日の出来事に心を乱されない最上の時として、朝の礼拝などが行われている(キリスト教系の学校にて)。
またイスラム教では、早朝の時間帯にスブフの祈り(イスラム教にて、1日5回行う礼拝の1つ目)を行う。
現在はニコニコ動画でも、一日の始まりをここで過ごす方もさぞ多いはず。
日々の健康にも関わるので、出勤前(登校前)は朝食はしっかり食べましょう。
妙に早起きだったり家族のために朝食や弁当を作ったり、ゆったりと朝食を取る場面、部活動の朝練や稽古といった健康的なものから、二度寝、通勤通学時刻ギリギリまで布団に潜り込むものまで、アニメ漫画から現実世界まで性格の出やすい時間帯である。
まあなんだ、休日だからといって寝腐らず、たまには早起きしてみてはいかがだろうか。
朝の字が使われている言葉
熟語
- 朝飯前(あさめしまえ):朝食の前。または、朝食前の空腹の状態でも物事が容易い事を指す言葉。
- 一朝一夕(いっちょういっせき):とても短い時間、或いは限られた期間。尚、一朝一夕とは「ひと朝とひと晩」の意。
- 朝雲暮雨(ちょううんぼう):おまいらの好きなアレですよ。または、儚く消える恋を指す言葉。
- 朝栄暮落(ちょうえいぼらく):朝に栄え、夕方に滅ぶ。転じて、人の一生が儚い様を示す言葉。
- 朝過夕改(ちょうかゆうかい):自らの過ちを即座に改める事。または、それが迅速な様。
- 朝三暮四(ちょうさんぼし):目先の違いに捉われて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、その意味を上手く隠した上で人を欺くこと。
- 朝朝暮暮(ちょうちょうぼぼ):毎朝毎晩。
- 朝蝿暮蚊(ちょうようぼぶん):つまらない人間が集団を成して、鬱陶しい事。または、権力者など力のある人間の周囲に小者が群がってくる事。
- 朝令暮改(ちょうれいぼかい):命令などがコロコロと変更されて、一定しない様。
諺、慣用句
- 朝夕の煙:朝夕の炊事の煙。また、日々の暮らしの事。
- 朝茶はその日の難逃れ:朝にお茶を飲んでいけば、その日一日の災難を回避できるという事。いわゆる俗信の一種ではあるが、健康的な意味でも朝にお茶を飲むメリットは少なくないのでぜひ。
- 朝寝朝酒は貧乏の基:朝寝坊や朝に酒を飲む事は怠けであり、あらゆる意味で損であるという意味。江戸時代は大多数の人々が農耕に従事していたため、朝寝坊は特に戒めの対象となっていた。
- 朝雨に傘要らず:朝の雨は直ぐに晴れるから、傘は要らないという意味。
- 朝の蜘蛛は福が来る夜の蜘蛛は盗人が来る:朝に現われた蜘蛛は福を持ってくるので殺してはいけないが、夜に現われた蜘蛛はその家に泥棒がやってくる前触れなので必ず殺せ、という意味。古くからの俗信、及び迷信。
- 朝日が西から昇る:絶対に有り得ない事の例え。
- 朝焼けはその日の洪水:朝に東の空が真っ赤になると、その日は大雨が降るという事。
- 朝起きの家に福来たる:早起きすればいい事があり、健康的にも良い事であるという事。「早起きは三文の徳」と同じ意味。蛇足ながら付け加えると、「早起きは三文の得」は誤った表記なので書き間違わないように。
- 朝飯前:朝食を食べる前の短時間でもできる、とても簡単なこと。困難を前に言ってみたいセリフ。
- 人生朝露の如し:人の一生は短くはかないものだということのたとえ。
- 子馬の朝駆け:はじめは元気がよいが、終わりまで続かないことのたとえ。子馬は出発した朝は元気よく走るが、やがて疲れてしまうことから。
漢字として
- 意味
- あさ、一日、あさのつとめ、政務を行う、天子・長官が執務するところ、王朝、ある王朝の統治期間、臣下・諸侯が天子にまみえる、おもむく、という意味がある。
- 〔説文解字〕の本字は𦩻で〔説文・巻七〕に「旦なり」とある。〔爾雅・釈詁〕に「朝、早なり」とある。晁、鼂と通じる。
- 字形
- 艸+日+月の会意。甲骨文の字形は、艸や茻の間に日があり月が加えられた字で、朝日が草原に昇りまだ月があるときを表す。西周金文では、艸+日に水や巛を加えた形となっていて、潮の初文(𣶃)に近い形になっている。その後、小篆で水・川の形が舟に変じて𦩻の形になり、さらに隷書で朝の形になった(はからずも月が復活)。
- 〔説文〕は倝に従う形声で、声符は舟としている。
- 音訓
- 音読みはチョウ(漢音、呉音)、訓読みは、あさ、あした。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 朝を声符とする漢字には、嘲、廟、潮、などがある。
- 語彙
- 朝衣・朝賀・朝刊・朝議・朝菌・朝覲・朝見・朝貢・朝事・朝食・朝臣・朝夕・朝廷・帳台・朝野・朝礼
異体字
- 𦩻は、〔説文〕の本字。
- 𣎍は、〔字彙〕〔正字通〕が朝の本字とする字。
関連動画
目覚ましボイス、モーニングコール
関連静画
関連項目
一般項目 |
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