初出は『ポケットモンスターブラック・ホワイト』(第五世代)。
概要
進化前のポケモンに持たせると「ぼうぎょ」と「とくぼう」の実数値が1.5倍になるという効果を持つ。デリバードやフィオネのような進化後のないポケモンには効果が無い。
おそらく進化前ポケモンが好きな人のため出したのだろうが、HPは変わらないため元から能力の低いポケモンはそれほど硬くならず一部のポケモンが暴走する結果になった。しかし、進化後を素直に使ったほうがいいと言われても、進化前ポケモンが好きならば、そのポケモンを使うのはその人の自由である(例えば、きせきチャオブーよりはエンブオーのほうがオススメだが、チャオブーが好きならきせきを持たせて戦うのもアリである)ので、進化前ポケモンが好きな人からは感謝される一方、「進化後のないポケモンの進化の可能性が絶たれたのではないか?」という意見もある。
事実、第六~七世代の追加進化はイーブイの分岐進化であるニンフィアのみで、第八世代のソード・シールドに至ってはリージョンフォーム独自の進化は登場しても原種にはフィードバックされるには至らず、既存ポケモンを後付けで輝石の適用対象にしないという方向性は徹底的に順守されていた。
その風向きが変わったのは『Pokémon LEGENDS アルセウス』で、同作では輝石こそ廃止されたもののリージョンフォームではないれっきとした既存の最終進化ポケモンの追加進化としてアヤシシとガチグマが登場。そして輝石が復活した第九世代『スカーレット・バイオレット』では同様の追加進化としてコノヨザル、リキキリン、ノココッチ、ドドゲザン、ブリジュラスが追加。オコリザル、キリンリキ、ノコッチ、リングマ、オドシシ、キリキザン、ジュラルドンが新たに適用対象となった。
この道具を使用する場合、進化後よりも硬くするために努力値をHPとぼうぎょ、とくぼうに割くことになる。
デメリット・弱点
- 他のアイテムが持てない
自動的に持ち物はしんかのきせきに固定される。しんかのきせきを持たせた場合他のアイテムを持った戦法をとることができず、型もバレやすい。 - 持ち物をなくすと効果が得られなくなる
「トリック」「すりかえ」「どろぼう」などの技でしんかのきせきを没収されたり、「はたきおとす」などを使われしんかのきせきをなくしてしまうと、途端に弱体化する。
特に「はたきおとす」が第六世代で超強化され採用率が上がったのは大きな逆風。
主な恩恵を受けたポケモン
- 元から優れた耐久能力を持つポケモン
ラッキー、ポリゴン2、サマヨール、タイプ:ヌル、サニーゴ(ガラルのすがた)など。いずれもきせきを持たせることで進化後よりも硬くなる。特にラッキーは“新・ピンクの悪魔”として恐れられている。 - 進化後よりもすばやさなどが高いポケモン
レアコイル、ストライク、エレブー、ブーバー、モンジャラ、イワーク、ニョロゾなど。 - 進化後と特性が違うポケモン
ヤミカラス(いたずらごころ)、ジヘッド(はりきり)、ヤルキモノ(やるき)、プリンとピッピ(フレンドガード)、ガマガル(うるおいボディ)、ハクリュー(だっぴ、ふしぎなうろこ)など。 - 特性により進化後と両方使いたいポケモン
ゴチミル(かげふみ)やゾロア(イリュージョン)など。通信対戦のルールではパーティに同じポケモンを2匹入れることはできないが、ゴチルゼル+きせきゴチミルとすれば似たような役割のポケモンを2匹使うことができる。
その他、ドラゴンタイプキラーとして優秀なイノムー、はねやすめが使えるゴルバット、砂パに強いヌマクローなど。
関連動画
関連項目
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