「んー? 何してたかって? んっふふ~、キミの顔を見てたんだよ?」
※通常バージョンは公式紹介ツイートがないので上引用は限定水着バージョン
ククノチとは、『あやかしランブル!』に登場するメインヒロインである。愛称は「ククル」。
ゲーム内でのキャラ名の正式表記は「夢見る護り手 ククノチ」。また、2020年夏に実装された限定水着バージョン「真夏の神樹 ククノチ」、2021年6月に実装された花嫁衣装バージョン「翠石の伴侶 ククノチ」についても本項で記述する。
概要
宝玉を探して霧深い森へやってきたものの、探索の途中で他の面々とはぐれてしまい、ひとりになった主人公の危機を救った不思議な少女。一人称は「私」。主人公のことは名前呼び捨て(ボイスでは「キミ」)と呼ぶ。
彼女は「ククル」と名乗り、仲間たちとの合流を目指す主人公に同行するのだが、妙に人なつっこく距離感が無防備なほど近い彼女に、主人公はからかわれてばかりで……。
以下の記述は、物語5章のネタバレです。 それでも構わない方のみお読みください。 |
彼女の正体は、森の中心に聳える「神樹」と呼ばれる大木の化身。
遠い昔、まだ若芽だった頃から彼女を見守っていた2人の男女がいた。やがて大きな樹に育ち信仰の対象となった彼女に、男女のうちの女が宝玉を託していった。それから永い時を経て、人間との約束を守り宝玉を護り続けていた彼女は、住人たちの信仰の力によって人の姿を手に入れた。だが森の住人からは信仰の対象として崇められるばかりで、彼女の欲しかった温もりは手に入れられず、それから彼女は長い間、宝玉を狙うマガツヒから人知れず森を護り続けていた。
そんな中、主人公が彼女の元に現れる。彼女に対してヒトとして接してくれる主人公の存在は、彼女が千年間待ち焦がれた「人間の温もり」だった。
しかし、既に彼女の霊力は尽きかけていた。そして、宝玉を狙う黒衣の男が神樹の元に迫る。彼女は、尽きかけた命を賭して、黒衣の男に立ち向かう。かつて自分に温もりを教えてくれた人間との約束と、今の自分に温もりを与えてくれた人間を護るために……。
……という5章のストーリーのあらすじと彼女のバックボーンをお読みいただくだけでもおわかりいただけるかと思うが、彼女は本作の登場キャラの中でも圧倒的なヒロイン力を誇る。他のメインストーリーに登場するキャラと比べても、主人公と2人だけで行動する期間が長く、その分主人公との絆が(アスカを抜きにすると)別格で強い。5章の非常に切ないストーリーと、その先、ガチャで彼女を入手できた陰陽師のみに与えられるハッピーエンドは多くのプレイヤーのハートを撃ち抜き、プレイヤーからは本作のメインヒロインと呼ばれる。特に葉鍵系育ちのおっさんプレイヤーにはダイレクトに刺さるヒロインである。
実際、各種のボイスにおいても主人公との距離感が他のキャラよりも明らかに近く、何より他のキャラ相手では基本朴念仁の主人公が明らかにククルに対しては態度が違う。主人公をからかって遊ぶのが趣味で、からかい上手のククルさん年上の幼なじみのような距離感で接してきては、いいように主人公を手玉に取って楽しんでいる。主人公も弄ばれているのは解っていても、ククルに対しては5章での出来事が出来事であるだけに、陰陽師と式神という以上の感情を抱いているのが明らかであり、他のキャラ相手ではイケメン朴念仁ムーブで済むところ、ククルに対しては完全に女性として意識しており、男としての感情丸出しである。どう見てもメインヒロインです。本当にありがとうございました。
なお、彼女の交流エピソードを閲覧しようとすると5章のネタバレ注意の警報が出るので、5章クリア前に彼女を入手できていたとしても、交流を見るのは5章を終えてからにしよう。本項でも交流の内容については詳述しない。彼女と再会できたときのお楽しみである。どうしても知りたい人は関連動画をどうぞ。
【9章以降のネタバレ】なお物語9章での各章登場キャラの大集合パートでは、ホロの槍に神樹の力を与えるという形で間接的に登場する。9章までにククルを引けてない人向けの配慮と思われるが、復活前だから登場できなかったのか、復活済みだったけど何らかの理由で来られなかったのかは不明。主人公の反応などを含めると、ククルの交流1が9章の後のことと考えるよりは、5章のすぐあと(最低でも7章の前)に復活したと考える方が自然だが……。小狐丸と同様、ホロより主人公との絆が強かったために閉じこめられたまま出てこられなかったのかもしれない。あれ、でもそれだとスーちゃんが出てこられなかった説明がつかないのでは?
10章ではチョイ役ながら陰陽寮にいる姿がメインストーリーで描かれ、少なくとも9章と10章の間までに復活したことが確定した。ちなみに後述の水着イベントの他にも、2019年のクリスマスイベントにも脇役で登場している。
元ネタは日本神話に登場する木の神。イザナギとイザナミの間に生まれた子で、あらゆる草木を司っている。
ゲーム内での性能
式神データ (霊格上昇・最大限界突破前) |
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キャラ名 | 夢見る護り手 ククノチ |
レアリティ | ☆☆☆☆☆ |
属性 | 風 |
武器 | 術具 |
隊列 | 後衛 |
タイプ | 均衡 |
実装 | 初期実装 |
奥義 | 神罰・本龍光塵 赤枠(攻撃) / 消費霊力25 敵単体に5倍風属性ダメージ 30秒間攻撃DOWN(大) 8秒間拘束を付与 |
特性 | 攻撃UP(5%) |
初期実装の風属性☆5サポーター。その性能の最大の特徴は奥義と特殊攻撃2に持つ「拘束」で、敵を一定時間完全な行動不能にすることで味方の被害を大幅に軽減する能力である。同じく初期実装のツクヨミ(闇)や、最初の逢魔襲来イベントで実装されたメグ(光)と同様、専守防衛型の☆5と言える。
……なのだが、サービス開始当初はプレイヤーも戦闘システムに不慣れだったうえ、奥義のダメージの低さに加え、そもそも拘束しなければ勝てないようなボスがほとんどいないという状況だったため、その特性を活かす場所が存在しなかった。修練場に連れて行くにも不向きの性能であり、結果、強さがわかりやすいアタッカーやヒーラーの影に隠れて、ハズレ☆5の筆頭扱いされてしまっていた。いわく「ヒロイン力全振り」。それと、拘束の成功には弱体成功率が重要なのだが、霊力解放で弱体成功率が上がる知略タイプではなく、均衡タイプであることもマイナス評価に繋がっていた。
ところが、ゲームの開発が進み、高難易度ステージが増えてくると、徐々に拘束の強さが見直され始める。タンクだけでは受けきれないような凶悪な攻撃をバンバン繰り出してくるようなボスに対して、その行動の一切を封じることができる拘束が猛威を振るい始めたのだ。アヤノやメトリといった他の拘束持ちのキャラと組み合わせることでボスを全く身動きさせずにボコることすら可能であるとわかり、2020年6月に拘束持ちでバカ火力を出せる連撃アタッカーの花嫁白澤が実装されると、一躍拘束PTは高難易度ステージ攻略の有力選択肢として脚光を浴びることになる。その中でも奥義と特殊の両方で拘束を持ち、任意のタイミングで拘束を仕掛けられるククルは、同様の奥義を持つアヤノとともに拘束PTの要として一躍有用キャラに躍り出た。
さらに2020年10月のバランス調整で均衡タイプが限界突破で会心率・会心威力UPがつくようになったため、ハードルは高いが完凸させればPTに入れるだけでヤマタノオロチをはじめとした連撃アタッカーの火力向上すら見込めるようになった。無凸か完凸かで評価は変わるが、拘束有効のボスを相手にするならほぼ人権レベルと言っていい。何しろ2021年1月の同盟戦では敵の攻撃が凶悪になりすぎて、果心居士とともに全属性のハイスコアパーティーにククルがずらっと並んでいたほどで、ある程度戦力が揃った状態でなら印籠での交換や、鏡を投じて完凸にする優先度はかなり高い。まあ、最近は拘束無効のボスが増えてきたので、それらに対しては出番が全く無くなってしまうが……。
というわけで、修練場で使いにくいこともあり序盤で引けても強さを実感しにくいタイプの☆5だが、ゲームが進んで高難易度ステージに挑めるようになると、そのありがたみが解ってくるはず。オートで入れているだけでも、単純に拘束で相手の攻撃回数が減るので、ボス戦の被害軽減に大いに役立ってくれる。敵の攻撃がキツくて耐えられない! となったら、PTにククルを入れてみてはどうだろうか。なお、ククルの奥義を確実に当てたい相手に当てるためにはターゲッティングをしておこう。
霊格上昇は霊格1で奥義の拘束時間が8秒→10秒、敵攻撃DOWNが30秒→45秒に伸び、霊格2では特性に「拘束状態の敵がいる時、風属性式神の攻撃UP」がつくので、霊格2まで早めに上げておく価値はあるだろう。奥義+特殊での15秒拘束は相当強力で、奥義サイクルや攻撃速度次第ではククルひとりだけでオートでずっと拘束し続けることも可能。霊格3は特殊攻撃1が「25秒間味方前中衛の防御UP(中)」から「25秒間味方全体の防御UP(中)/弱体成功率UP(小)」になるので、奥義と特殊を合わせた15秒拘束の成功率をより確実にするなら霊格3まで上げておきたい。
真夏の神樹 ククノチ
式神データ (霊格上昇・最大限界突破前) |
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キャラ名 | 真夏の神樹 ククノチ |
レアリティ | ☆☆☆☆☆ |
属性 | 火 |
武器 | 打撃 |
隊列 | 後衛 |
タイプ | 救護 |
実装 | 2020/07/29限定ガチャ |
奥義 | 南洋繚乱、咲き誇れ! 緑枠(回復) / 消費霊力24 味方全体のHP回復(上限180) 20秒間攻撃速度UP(大) 30秒間火属性式神の攻撃UP(大) |
特性 | 味方全体の攻撃UP(3%) |
2020年7月29日に限定ガチャで実装された水着バージョン。人気からして限定の実装は間違いないと早くから目されていたが、森の住人がまさかの水着で登場である。潮風は大丈夫なのか? と思っていたらヤシの木を背負っての登場。なるほど。
同時実装の水着ホロ・水着ユメ、2週間後に実装された水着酒呑童子・水着アスカ・水着ツカサとともに、8月の逢魔襲来イベント「竜宮城水着三番勝負!」で活躍した。なお、イベントのシナリオと水着ククルの交流には特にストーリー上の繋がりはない。イベントでも交流でも相変わらず、水着をダシにして主人公をからかって遊んでいる。交流もめちゃくちゃかわいいぞ。寝室もとてもエッチだ。ククルにいかがわしい按摩されたい。
性能の方は、まさかの火属性☆5ヒーラー。アマテラスと同様に味方の攻撃速度を上げるタイプのヒーラーだが、それに加えて火属性式神の攻撃UPがついてくるので、火染めPTのヒーラーとしては回復量に補正がかかるのと相まって非常に有用。回復上限は☆5ヒーラーで一番低く、特殊攻撃にも回復がないので回復量はやや心もとないが、火染めPT専用と考えれば充分か。火属性が有利な対風属性では、不利属性の善如龍王が若干使いづらいこともあり、龍王に代わる加速要員の役割も担える。回復役兼バッファーとして火力にも貢献してくれること請け合いである。
また通常版と同様に特殊攻撃に拘束を持っているので、攻撃速度UPとあわせて拘束PTでも活躍してくれる。拘束時間が足りなかったり外したりして攻撃を受けたときの保険ヒーラーとして置いておくと安心。総じて優秀なヒーラーなので、入手できた人は愛でつつ活躍させてあげよう。
なお、他の限定衣裳キャラと同様に通常ククルとは別キャラ扱いなので、同時にPTに入れることも可能。ダブルククル体勢はかなり拘束維持が安定するので、特にどっちのククルも不利属性にならない対風・対光・対闇で拘束PTを組むなら有力な選択肢になる。
霊格上昇では霊格1で奥義の回復量が上限210にUPし、攻撃速度UPが30秒に。霊格2では特殊攻撃1にエナジードレインがつき、霊格3では特性が「味方全体の回復上限UP(20%)/攻撃UP(3%)/火属性式神の場合、さらに攻撃UP(5%)」になる。総じて元々の特性をさらに強化する感じで、やはり火染めPTのヒーラー兼バッファーか、拘束PTの補助拘束&加速&保険ヒーラーとしての運用が軸になるだろう。
ちなみに運営によると、マイページ設定数では通常ククルが4位、水着ククルが5位だそうである。両方マイページに設定しているプレイヤーも多そうだが、それにしても限定なのに全体5位というのは人気のほどが窺えると言えよう。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/asagihara_s/status/1316676672549089281
翠石の伴侶 ククノチ
式神データ (霊格上昇・最大限界突破前) |
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キャラ名 | 翠石の伴侶 ククノチ |
レアリティ | ☆☆☆☆☆ |
属性 | 闇 |
武器 | 刺突 |
隊列 | 前衛 |
タイプ | 耐久 |
実装 | 2021/06/09限定ガチャ |
奥義 | 神樹神龍、安寧の護り 黄枠(バフ) / 消費霊力19 20秒間自分の敵対値UP(大) ダメージカット(小) 味方全体に光属性ダメージカット(中) |
特性 | 闇属性式神編成の時、 闇属性式神の弱体成功率UP(10%) ・防御UP(7%) |
2021年6月9日開始のジューンブライドイベント「祝福の鐘よ響け!~花嫁たちの5つの愛~」で実装された限定花嫁衣装バージョン。1周年でのアスカ、1.5周年でのアマテラス、2週間前に先んじて花嫁衣装が実装されたカグツチに続き、2つ目の別衣裳バージョンが実装されたのは4人目になる。
花嫁ククル実装で1.5周年のイズナ以来となるランキング1位を獲ったあたり、ククルの人気がよくわかるというもの。かく言う編集者陰陽師も天井しました。仕方ないね。
この姿、単にウェディングドレスを着ているのではなく、婚剛石なる謎アイテムのもつ「嫁力」(???)で花嫁姿に変身したもの。ククルの婚剛石のもつ力は「安寧」。その嫁力……というかママ力で、赤ちゃんと化したヒトリミくんたちを成仏(?)させていった。
「大丈夫、悲しまなくていいよ。
ずっと赤ちゃんではいられないけど……
ちゃんと頑張ったら、
ご褒美にいっぱいよしよししてあげるから」
その後、同じ嫁力を手に入れたカグツチ、ヨミ、ツバキ、紅葉とともに事態の解決にあたる。……のだが、まあ、ぶっちゃけイベントシナリオ本編では脇役である。そして、立ち絵およびSDキャラが連れている龍の「クーちゃん」はイベントシナリオには出てこない。
そのクーちゃんが登場するのは交流の方。任務で調査に訪れた森で、落雷で折れてしまった土地の守り神の樹を再生させようとしていたところ、突然そこから龍の子供が現れる。白澤に調べてもらうも正体がよくわからず、育ててみれば判明するだろうということで、ククルと2人でその龍の子供を育てることになるのだが……。寝室は子作りエッチだぞ!
性能の方は闇属性☆5のタンク。最近のアタッカー以外の実装キャラはとりあえず強い火力バフ盛り盛りにしとけ的な性能が中心の中、奥義は自分の敵対値UP・味方に光属性ダメージカット、特殊攻撃は毎度おなじみ拘束つきの範囲攻撃とエナジードレイン&再生回復&味方闇属性の通攻UP、特性は闇染めPTのときのみ味方の弱体成功率と防御UPと、火力バフは控えめで、わりと専守防衛型の性能になっている。霊格上昇では霊格1で敵対値UPが倍に、霊格2で拘束範囲攻撃の効果を底上げ、霊格3で特性の効果が倍になる。
特性の弱体成功率UPと自分自身の拘束と防御性能を合わせ、メイン盾兼置物拘束兼デバフサポートとというのが主な役割になるだろうか。闇染めPTだと☆5タンクの選択肢は他に酒呑童子しかないため、味方全体を守る能力を持っていない酒呑では守備が心もとないとなれば嫁ククルの出番になるかと思われる。
関連動画
関連項目
- あやかしランブル!
- ホロ(あやらぶ)
- イソタケル(あやらぶ) / ツバキ(あやらぶ) - 植物系の式神。
- ヤシの木一本だけの島
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