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ザチャイルド

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ザ・チャイルドとは、

1976年のスペイン映画。
1999年のアメリカ製ホラー映画。『チルドレン・オブ・ザ・コーン』シリーズの六作目。
2012年のメキシコ映画。1のリメイク。
マンダロリアンのキャラクター、グローグの愛称。
日本の童謡ロックバンド。

である。ここでは1について記載する。ネタバレ注意。

概要

アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『鳥』へのオマージュが随所に見て取れるスペイン産サイコホラー。

冒頭8分は人類の犯した過ちの中で如何に子供たちが犠牲になってきたのかが語られるドキュメンタリー仕立てとなっている。

副題は「Who Can Kill a Child?」。

焦燥感を煽る演出ゆえイライラする人も多いが、スペインの孤島を舞台に、“何かの遊び”に“感染”してしまった子供が大人たちを楽しみながら殺してゆくという、独創的かつショッキングな設定ゆえ、公開から今日まで唯一無二の異彩を放つカルト・ムービーとしてひっそりと語られ続けている。

あらすじ

バカンスでスペインの港町ベナビスにやってきたイギリス人のトムと妊娠中の妻エヴリンは、お祭り騒ぎの喧騒を避けて、アルマンソーラという離島へと向かう。

釣りに興じる無愛想な少年たちやイブリンの膨らんだお腹を撫でに来た少女と出会い、子供の姿しか見えないことに小さな違和感を覚えながらもくつろぐトム達だったが、女の子がお爺さんを棒でメッタ打ちにしている場面に遭遇し戦慄する。

ショックを受けホテルに戻ると、隠れていた現地の男性から二日前の夜に子供たちが突如として笑いながら大人を殺し始め、妻を殺されたという話を聞く。

三人でここを出発しなければと画策している途中、現地の男性の元に男の娘が現れ、「おばさんの様子がおかしいから家に戻って」と助けを乞う。止めようとするトムだったが男性は娘に導かれるまま路地に消えていき、その直後に悲鳴が上がる。

急いで妻の手を握りしめダッシュするトムだが、港へと向かう道には大量の子供が。

やむなく乗り捨ててあったジープで漁師が住まう家へ向かうも大した成果はなく、宿のある町へ逃げ帰る。

異常性に気付いたトムは広場で通せんぼする子供たちの群れにジープで突っ込もうとするも直前でエヴリンにハンドルを切られ車は大破。

そこから近くの警察署に逃げ込み、窓から二人を狙い撃とうとする子供を撃ち殺すなど籠城を続けていると、エヴリンが急に苦しみだす。実はお腹を撫でられた時に胎児が“感染”してしまっていたのだ。最終的にお腹の子に胎盤を食い破られ、エヴリンは絶叫のち死亡。

朝を迎えると、何かが壊れたトムは拾ったマシンガンで立ちゆく子供たちを一斉に射殺。

そのまま港で船を確保するも、追いついた子供が大挙して乗り込んでくる。

オールなどで必死に抵抗を続けるトムだったが、連絡が途絶えた島を訝しんで船でやって来た警察によって射殺されてしまう。

異常な光景を目の当たりにして事態を把握するため島に乗り込んで来た警官をも船に積み込まれていた武器で始末したあと、子供たちはこの“遊び”を広めるため本土へと向かう。

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