「シャークネード」とは、2013年に放送、発売されたサメ映画である。
制作は安心の『アサイラム』、配給はみんなの希望『アルバトロス』。2014年には続編の「シャークネード カテゴリー2」が発売された。2015年11月にはシリーズ3作目の「シャークネード エクストリーム・ミッション」が発売される。2016年には「シャークネード4」、2017年には「シャークネード5 ワールドタイフーン」、そして2018年には完結作となる「シャークネード6 ラスト・チェーンソー」が放送された。
ストーリー
シャークネード
メキシコ沖で3つの巨大竜巻が発生、海上を経由してカリフォルニアから上陸、ロサンゼルスへと進攻した。突然の竜巻による暴風と豪雨からの冠水により、街はパニックと化す。だが、この竜巻は更にとんでもないものを伴っていた。
なんと海上を移動する際に様々な鮫の大群とぶつかった結果、吸い上げられて宙を舞った鮫の大群を抱え込んだまま上陸してしまったのである!
かくして、ロサンゼルスは前代未聞の大パニックに陥った。
暴風と豪雨に、空中から竜巻の風速を加速力に変えて突撃して襲い掛かってくる鮫の特攻部隊(たまに無事着水して潜水部隊に変貌)までもが加わった未曽有の大惨事から、主人公たちは果たして生きのびることはできるか!?
シャークネード カテゴリー2
ロサンゼルスのサメ台風退治で一躍ヒーローとなったシェパード一家、サメ台風災害に関する講演と親戚たちに会うためにニューヨーク行きの飛行機に乗っていたが突如乱気流に巻き込まれる。
窓の外を見たフィンがみたものは、ロサンゼルスを恐怖のどん底に陥れた宙を舞うサメたちであった・・・
そう、あのサメ台風が東海岸にも出現したのである!
ニューヨークの地下、地上、空中で暴れまくるサメ!タコ!?白いワニ??はたしてフィンは親戚と合流し、サメを退治することはできるのか!?
シャークネード エクストリームミッション
いずれのサメ災害で多大な貢献をはたしたフィンはホワイトハウスで受勲されることになったが、そこへ三度目の史上最大のスケールのサメ台風が出現し、ワシントンのみならず大西洋沿岸の都市がサメ地獄と化してしまう・・・
今回の台風がスケールが巨大すぎるため地上からの破壊は困難であり、フィンはNASAに勤める父と共に、宇宙から台風を吹き飛ばす作戦を実行に移す・・・!
登場人物
- フィン・シェパード(フィンリー・アーロン・シェパード)
主人公。無印冒頭ではカリフォルニア沿岸でバーを経営しつつライフガード代わりをしていた。
家族想いなのだが暴走気味の心配性で、しかも心配の仕方というのが「各種災害から隕石の落下、ゾンビの発生まであらゆる事態に備えておく」という明後日の方向に向いたものだったため、物語開始時にはついていけなくなったエイプリルとは離婚して仲が険悪になっており、子供達からも煙たがられている。
また、正義漢な一面があり作中でもサメに襲われた友人を臆せず助けに行く、冠水した道路に取り残されたスクールバスに閉じ込められた子供達を救出するなどの活躍を見せていた。ただし、これも行き過ぎていたらしく家族からは「もっと家族に目を向けてほしい」と不満の種になっていたらしい。
座右の銘は「センタ・パラタス」(ラテン語で「備えは万全」)。トルネードがロスまで向かっていることを知り、心配のあまり家族を守るためにロスへと向かう。
ここまでの説明だとただのちょっと頭がキテる主人公にしか思えないが、その正体は凄まじい身体能力と戦闘技術を兼ね備えた超人。
「片手でショットガンをぶっぱなす」、「飛んできたサメの群れをハンドガンで一発も撃ち漏らさず撃墜」、「突っ込んできた大型のサメをチェーンソーで真っ二つにする」と、清々しいまでの無敵っぷりでサメに負けない活躍を見せる。特に最後のチェーンソーでの唐竹割りだが、飛んできたサメが作中の形状とサイズからアオザメの大型の個体(135kgほど)、トルネードが作中の描写から最大クラスであるF5クラス(秒速114m~135m)だと仮定した場合、
「最低でも時速410kmで突っ込んできた、相撲取り並みの重量があるサメを微動だにさえせず一刀両断した」というおそるべき所業を成し遂げたことになる。そして「カテゴリー2」ではチェーンソーをメインウェポンとし、更に無敵っぷりの増した戦闘マシーンと化してサメの軍勢相手に大暴れする。 - エイプリル・ウェクスラー
フィンの元妻で、マットとクラウディアの母親。前述のとおりフィンとは離婚しており期間を設けて交代制で子供の面倒をみつつ、現在はコリンという男性と交際している。コリンの登場後3分待たずにこの世とあの世を隔てた仲になったがなんだかんだでフィンと暮らしてきたことから緊急時の協調性は抜群で、シャークネードの脅威から子供を守ろうと奮戦する。
シャークネード2では、フィンとのよりを戻しているがニューヨーク行きの飛行機で悲劇にまきこまれる・・・ - マット
フィンの息子で、航空学校に入学したばかりの生徒(スタッフロールにも記載が無いため、子供達がどちらの姓を名乗っているかは不明)。
しかしその実フィンの血を脈々と受け継いでおり、父親の座右の銘を自身も使ってみせたり、無謀としか思えないような竜巻消滅作戦を立案して竜巻へヘリコプターで向かうなどしてみせた。また、身体的にもフィンの超人体質を受け継いでいる節があり、トルネードによりコントロールを失い乱暴な勢いで不時着したが、かすり傷と気絶だけで済んでいた。 - クラウディア
フィンの娘で、やはり母や兄と同じく父を煙たがっていた。しかし、彼女の場合それに加えて「父は兄ばかり気にかけて自分を二の次に見ている」といった思い込みもあった模様。
作中では険悪だったにも関わらず息の合っている父母の様子に不機嫌になるといった様子も見せていた。
無印ラストで父がきちんと自分のことも想ってくれていたことを知り、無事わだかまりが解けた。 - ノヴァ
フィンの店で従業員として働いていた女性で、過去の壮絶な体験からサメを深く憎んでいる。
フィンが独身と思っていて気になっていたらしく、妻子がいたことを知ってショックを受けていた。
ネタバレ注意(反転)
無印後半でマットと協力してトルネードの消滅作戦を敢行したものの、最後のトルネードの消滅に失敗しヘリに齧りついたサメを追い払おうとした際にバランスを崩し、落下して真下にいた特大のホオジロザメに喰われてしまった。
……が、なんと転落時に勢いがつき過ぎて噛まれずに丸呑みされたため無傷で、しかもそのサメがラストで主人公フィンを飲み込んで逆に腹をチェーンソーで切り裂かれ、脱出したフィンに引っ張り出されて無事生還した。
- チェーンソー
みんな大好き神様だってバラバラにする伝説の工具。無印では後半からフィンの近距離用武器として要所要所で活躍し、最後の突貫にも付き合った。
そしてカテゴリー2ではメインウェポンへと昇格し、使い手のフィンの超人性も相まってサメどもを文字通り血祭りに上げる八面六臂の活躍を視聴者に見せつけた。
前述のようなフィンの無茶な扱い方でも破損どころか不具合一つ起こさないという超絶的な機能性と頑強さを誇っており、魔界塔士の世界か陣代高校の用務室から何らかの形で市場に出回った可能性が指摘されている。 - ダイナマイト
竜巻を爆破するための必須アイテム。
話題・外部評価
「砂浜を泳ぐ(ビーチ・シャーク」、「雪山を泳ぐ(アイス・ジョーズ)」、「超巨体(メガシャーク・シリーズ)」、「双頭(ダブルヘッド・ジョーズ)」、「下半身が蛸(シャークトパス)」、「幽霊(ゴースト・シャーク)」と、B級の代名詞ながら幾つもの怪良作が生まれ続けるサメ映画の中から新たに産声を上げた希望の新星。
竜巻の力で宙を舞い、暴風の勢いのままサメの大群が襲い掛かるというぶっ飛んだ設定と、それに負けじと豪快過ぎるバトルを繰り広げる人間のアクションがベタベタなB級映画を愛する視聴者に大ウケした。
ニコニコ生放送で無印、2共に生放送(無印はシャークネード24時間放送と題して放送、2はニコ生での放映が国内初)されたため、ニコニコ内での知名度も高い。そしてなんと、「シャークネード カテゴリー2」のDVDにニコ生放送時のコメントをブチ込んだ「ニコ生バージョン」が本編と一緒に収録されて発売された。
本国側でも一部のファンを熱狂させており、シャツや帽子、玩具などが作られている。
また、まさかのアサイラム公式で無料アプリゲーもあり、簡単な障害物レースながら途中で無印ED曲が流れたりステージラストでしっかりチェーンソーを使ったりと、要点を押さえた作りになっている。
特筆すべき点として通常はホオジロザメかメガロドン、あるいは怪物化していることが多いサメ映画では珍しくバリエーションが豊富で、ホオジロザメの他にもアオザメ、イタチザメ、シュモクザメなど多種多様なサメが取り扱われているのも見どころの一つである(大型のサメの腹の下にコバンザメがくっついているという細かい描写も。更に続編ではジンベイザメなんて一発ネタの他、水中アニマル仲間まで混ざった混沌の軍勢と化している)。
「氷室の天地」にて鮫映画解説回でトンデモ進化したサメ映画の一つとして取り上げられている他、サメ映画好きでもあるメタルマンの人も絶賛。
休日の夜に酒とツマミをお供に見るのに最適なので、レンタル店で見かけたら是非手に取っていただきたい。
関連生放送
ニコニコ生放送でも定期的にシャークネードの公式配信が行われており、24時間連続、30時間連続、48時間連続配信でシャークネードシリーズをループし続けるという頭がサメ映画になったようなイベントも開催されている。また、日本初公開となる最新作を有料配信もしている。
関連動画
関連項目
- サメ
- 映画の一覧
- サメ映画
- メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス
- メタルマンの人
- 氷室の天地(サメ映画特集で本作の他、上記のサメ映画の一部を取り上げている)
- マツコ&有吉の怒り新党(とんでもサメ映画特集で本作を紹介している)
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