ドンキホーテ・ドフラミンゴとは、漫画「ONE PIECE」の登場人物である。
概要
ドンキホーテ海賊団船長“天夜叉”ドンキホーテ・ドフラミンゴ。
王下七武海の一人で、豪奢な服と「フフフ」という不敵な笑みが特徴の男。
「新時代」なるものを掲げたり、マリンフォード頂上戦争を「時代の真ん中」「中立」と表現したりと、他の海賊たちとは一線を画した独自の思想・美学のようなものを持っている節が見られる。
不敵な笑みと不遜な態度等が目立つが、実は血のつながった家族から”破壊の権化”と呼ばれるほどの激情家。
自身が従える幹部や見込みある従者には、歪ながら絶大な愛情と信頼を寄せる一方、それ以外の他者や部下には、道具や奴隷のように扱い、悪意につけこんで国家ごと振り回す危険人物。
能力
能力は「イトイトの実」。超人系の能力と思われる。
登場当初から他人の動きを操る技以外は特に見せていなかったため、長らく謎につつまれていたが、トラファルガー・ローの口から能力名などが明かされていた。
※以下の内容はネタばれを含みます。
「体の一部(もしくは全身)から糸を出す」というシンプルな能力らしいが、数ある能力のなかでもずば抜けて応用力に長けており、七武海の所属者だけあって精度や威力もきわめて高い。「多数の人間の糸に絡めて動きを操る」・「数キロメートル先にいる標的を射撃する」・「指(?)から出した糸で接近している敵を切断する」「糸を束ねて、自身の姿を模った分身を作成・操作」などなど。
流石に「スナスナの実」や「ゴロゴロの実」の能力者が行ったような超遠距離攻撃はできないようだが、一つの小島を短時間で覆うほどの長さと本数の糸を出せるのだから、十分すぎるポテンシャルである。一部の蜘蛛のように糸を使って空中を移動することもできるため、空中戦でも強いが、いつでも空中移動できるわけではなく、雲も必要とするらしい。
作中にて
※以下の内容はネタバレを含みます。
初登場はアラバスタ王国編後。
七武海の称号を剥奪されたサー・クロコダイルの後任を決める会議に出席する姿が描かれている。
比較的早い段階での初登場であり、その後もちょくちょく姿を見せているのだが、サバイバルの海 超新星編ではルフィをはじめとした「麦わらの一味」との直接的な関係を一切持っていなかった(ルフィと同じ戦場に立ったマリンフォード頂上戦争でさえ、ルフィとは会話のひとつすらないままで終えている)。
それから一年以上経過後、パンクハザードに迷い込んだ麦わら一味に、訳あって七武海に所属したロー、麦わらを追ってハザードを訪れたスモーカー、そして海軍ともドフラミンゴともつながりのある謎の科学者・シーザーが奇妙な会遇をしたことで、ドフラミンゴのどす黒い闇が少しずつ暴かれていく。 シーザー捕縛・相方ヴェルゴの喪失などを経て、不遜な態度だけでなく、激情を隠さないまま叫ぶ姿などを見せるようになり、自軍が圧政を強いていたドレスローザにて麦わら一行と直接対決をするようになってから、麦わらへの警戒心があるのかないのか怪しい言動を見せつつ、上記の能力などで一味を翻弄。しかし、ウソップが起こしたトラブル(と、後々の遠距離射撃によるダメ押し)により、自制心が減少。ルフィ、ロー等と交戦しつつ、無差別的な斬撃行為を行った末、敗北。海賊に捕獲された。その際、激戦によって負の感情が消化されたのか、大人しく投獄されたが、捕獲前に口にされた秘宝など、幾つか謎を残したまま本編が進行している。
語録
「フッフッフ!! ──やがて始まるぞ
急げ!! 急いで準備を整えろ!!!
本物の海賊だけが生き残れる世界がやってくる!!!
力のねェ奴ァ逃げ出しな!!!
手に追えねェうねりと共に豪傑共の…!!!
"新時代"がやって来るのさ!! フフフフフフ!!!」
ドンキホーテファミリー(ドンキホーテ海賊団)
総勢約2000名。
幹部以上はドフラミンゴにとっての『家族』であり、その絆は非常に強い。
最高幹部
現在は3人だが空席が一つあり、本来は4人からなる。
その名前(コードネーム)は、トランプのスートが由来となっている。
ドフラミンゴとは「船長」と「最高幹部」という肩書きの違いこそあれど、その立場は対等ということになっている。
- ディアマンテ
- 格闘集団「ディアマンテ軍」を束ねる。
- 褒められたり任されたりすると過剰なまでに謙遜し、それで引き下がろうとすると突然自分をアピールし始める面倒くさい性格。
- 「ヒラヒラの実」の能力者で、自分や物体をヒラヒラさせることができる。ヒラヒラにした剣、鉄塊などを運搬、発射することも可能。
- トレーボル
- 特殊能力チーム「トレーボル軍」を束ねる。
- 「ベトベトの実」の能力者で、粘液で相手の動きを封じたり、攻撃をいなしたりできる。ねちっこい性格や常に鼻水をたらした姿などが、この能力によるものなのか生来のものなのかは不明だが、時折ねちっこさ以上に慢心が目立つ。
- ドンキホーテファミリーの前身となる組織のボスを務めており、ドフラミンゴの才能を見出してその座を譲ったという過去がある。
- ピーカ
- 特攻部隊「ピーカ軍」を束ねる。
- ゴツイ外見に似合わず非常に甲高い声で、それを笑われるとキレる。
- 「イシイシの実」の能力者で、石と同化して形状を自在に操ることができる。
- コラソン
- 現在は空位となっており、かつてはヴェルゴとドンキホーテ・ロシナンテがこの座にいた。単に「コラソン」という場合はドンキホーテ・ロシナンテを指すことが多い。
- ドフラミンゴとしては、トラファルガー・ローを3代目コラソンにするつもりだった模様。
幹部
ディアマンテ軍
|
トレーボル軍
|
ピーカ軍 |
外部出向メンバー
- ヴェルゴ
- 初代コラソン。
- ドンキホーテファミリーが海賊として名を上げ始めるよりも前に海軍にスパイとして潜入し、以後ファミリーが動きやすくなるようにいろいろと工作を続けていた。
- ドフラミンゴにとっては、現在のファミリーのメンバーの中で最も長い付き合いである。
- モネ
- ドフラミンゴの指示でシーザー・クラウンに秘書として仕えている。
- 自然系「ユキユキの実」の能力者。他の自然系と比べると物理的な破壊力に乏しいが、壁や施設の物を壊さずに外敵を迎撃するのに適した能力。能力に依存せずに立ち回ることができる頭脳も武器。
元メンバー
- ドンキホーテ・ロシナンテ
- 2代目コラソンで、ドフラミンゴの実弟。
- 詳細は個別記事を参照。
- トラファルガー・ロー
- 少年時代にファミリーに所属していたが、後に離反。
- 詳細は個別記事を参照。
関連動画
関連項目
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