ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン(Nikka Edvardine Katajainen)は、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。通称は「ニパ」。
プロフィール
- 姓名:ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン
- 出身: スオムス
- 階級:曹長
- 原隊:スオムス空軍飛行第24戦隊第3中隊
- 所属:連合軍第502統合戦闘航空団<ブレイブウィッチーズ>
- 使い魔:雪イタチ(フェレット)
モデル
フィンランド空軍のエースパイロット、「ツイてないカタヤイネン」ことニルス・エドヴァルド・カタヤイネン。
撃墜数35.5を誇るエースパイロットながら、たびたび機体を損傷する事故に巻き込まれ、重傷、瀕死すら経験しながらも生き延び天寿を全うした、途方も無い悪運の持ち主。
容姿・人柄・能力
首までの短めの金髪で、飛行24戦隊での戦友ハンナ・ヘルッタ・ウィンド(ハッセ)とお揃いの水色のセーターを着用、スオムスウィッチ共通の腰の小物入れを付けている。髪型が同じこともあってハッセとは姿も似ており、実際にハッセがニパに間違えられたこともあるという(その際はハッセが最後までニパを演じ続けた)。ハッセ曰く「おっきいほうがニパ」。 背が高いのは二歳年上のハッセの方なので、何が大きいかはご想像にお任せする。
一人称は「わたし」。そのボーイッシュな容姿から想像がつくように真っ直ぐで前向きな性格をしており、エイラ・イルマタル・ユーティライネンなどにはそこをついた悪戯を仕掛けられたり、からかわれたりすることも多い。どこか天然めいたところがあり、自分に関わる人情の機微にはいまいち疎いが、他人の感情にはよく気がつくようだ。
二つ名からもわかるようにとにかく不運で、養成校時代以来ユニット故障、墜落、火災、全損といった事故を無数に経験している。それでも無事なのはその超回復能力のおかげである。ただし、小国ゆえユニットが貴重な戦時中のスオムス空軍では彼女による損失は馬鹿にならず、時にハンガーの罰掃除をやらされる憂き目にもあっている。
ただし、それらの不運を乗り越えてなお平然とウィッチを続けられているのはただの悪運や固有魔法のお陰ではなく、その努力と才能がもたらした防御力とスタミナの賜物。シールドの耐久力や継戦能力などではピカイチと評されている。
戦歴
出身はスオムスの首都ヘルシンキ。ウィッチ養成校を卒業後、エイニ・アンティア・ルーッカネンの指揮するスオムス空軍飛行24戦隊に配属される。エイラやハッセ、ラウラ・ニッシネン(ラプラ)とはこの時期からの友人で、共に第二次ネウロイ大戦序盤のスオムス侵攻を迎え撃ち、紆余曲折(と無数の不運)の末にエースとなった。
その後、東欧での反攻作戦であるバルバロッサ作戦の中止の結果結成されたオラーシャ・ペテルブルグの第502統合戦闘航空団<ブレイブウィッチーズ>に派遣され、アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン(サーシャ)たちと巡り合う。こちらでも不運は続き、無茶な運用でユニットを壊しがちな『伯爵』ヴァルトルート・クルピンスキー、『デストロイヤー』管野直枝とともに“ブレイクウィッチーズ”の異名を奉られることとなる。
以後、ペテルブルグを拠点にしてオラーシャ西部方面で活躍。不運ぶりも健在である。
交友関係
飛行24戦隊以来の戦友であるエイラ、ハッセ、ラプラとは親友で、特にエイラとは、「ニパはエイラの前になるとなんかIQ下がる」と中の人(高森奈津美)に言われるほど。またエイラの姉(アウロラ・E・ユーティライネン)とも親交があり、エイラとの仲はアウロラ姉公認(ニパは「アウロラねーちゃん」呼びしている)。アウロラ姉いわく「今ニパ笑ったやつ表出ろ」との事。 出撃する度墜落するニパをスコップ一本で回収に赴いているのもアウロラ姉だとか。
ハッセとは、かつては双子のようによく似た風貌にもかかわらず実力が大きく異なることに強い劣等感を抱いていた。しかし、ハッセが戦場で自分を庇って重傷を負ったことをきっかけに自身の隠された実力に気づいて活躍するようになったことでわだかまりは解け、強い絆で結ばれるようになっている。お揃いの水色セーターは、この負傷の直後にニパからハッセに贈ったもの。
いっぽう<ブレイブウィッチーズ>では、着任時から持ち前の不運で管野、クルピンスキーと留置場で出会った(!)のを手始めとして“ブレイクウィッチーズ”トリオの交友を深め、身元引取人として出会ったサーシャとも縁が深い。彼女はじめ“ブレイクウィッチーズ”が壊したユニットの回収・修復・補給の手配を一手に引き受けているのはサーシャであり、いつも頭痛の種となっている。サーシャとしては、いつも出撃のたびに事故って帰ってくるニパが心配でたまらないのだが、立場上ついいつも「ニパさんはそこに正座!」と厳しく叱ることとなってしまい思い悩んでいる様子。
ファンの間では、エイラとのカップリングが「ニパイラ」の同郷組み合わせとして親しまれている。その他、アニメ『ブレイブウィッチーズ』後はサーシャとの「ニパーシャ」の絡みも多く、原作者がTwitterで不定期に爆撃してくることもあって「本当はニパにもっと屈託なく接してほしいのに立場柄つい厳しくしてしまうサーシャ」と「エイラとは仲良くするのにサーシャの想いに一切気が付かない鈍感ド天然唐変木ニパ」のカップリングが成立しつつあるとかないとか。
登場
初出は『コンプエース』でのいきなり墜落シーンの一枚絵。その後島田フミカネ氏ウェブサイト上「世界の航空歩兵シリーズ」でもプロフィールとともに立ち絵が公開された。ストーリー媒体での初登場はコミック『キミとつながる空』エイラ・サーニャ編。
以後ラジオ「スターライトストリーム」ドラマパートで度々言及され、登場が待ち望まれていたが『劇場版』公開でついに映像化して声もついた。エイラとともに「501st JFW.OA」出演も果たした。
さらには京極しんによるコミック『オーロラの魔女』前半では主人公のごとき活躍を張り、ただの「ツイてない」ニパ先輩からエースウィッチへの成長が描かれるなど、非501トップクラスの人気を誇るニパの快進撃は留まるところを知らない。そしてついにはTVアニメ『ブレイブウィッチーズ』でメインキャラクターのひとりとして登場する。
『ブレイブウィッチーズ』での活躍
<ブレイブウィッチーズ>に参加したとはいえ、部隊の一員として認められるには遠い位置に居た雁淵ひかりを、生来の優しさで真っ先に受けいれたのがニパである。扶桑へ送り返されようとしていたひかりが部隊に留まる契機となったのも、不運にも墜落したニパを「同じ部隊の仲間と言ってくれたから」とひかりが救援に向かった一件によるものだった。
その後、ニパの不運と負傷を心配したサーシャがニパのストライカーユニットの内側にУдачи(幸運を)と書き付けているのを発見。せめてものお返しに、とサーシャのストライカーユニットの内側に幸運の印のテントウムシの絵を描いていたのをサーシャに発見され、ふだん叱りつけられていることへの意趣返しと誤解されかけたものの、サーシャの思い出の街ペテルブルグをニパが身を挺して守った直後の戦闘を経て誤解を解き、無事に関係を修復した。
真冬にひかりが風邪を引いたときには、ひかりを元気づけるため、かつて自身が部隊の一員として馴染むきっかけとなったサトゥルヌス祭を実行すべく活躍。準備に追われるさなか、スオムスからの救援物資を携えてエイラとサーニャ・V・リトヴャクが訪れ、盛大なサトゥルヌス祭を敢行できることとなった。
関連動画
満を持して放課後のプレアデス501st JFW.OAへと登場。ソレ・チャウネン……
関連項目
親記事
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兄弟記事
- エイラ・イルマタル・ユーティライネン
- アウロラ・E・ユーティライネン
- エルマ・レイヴォネン
- アイラ・ペイヴィッキ・リンナマー
- ハンナ・ヘルッタ・ウィンド
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- エイニ・アンティア・ルーッカネン
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