「女にもてるヤツが、次に王になるんじゃ!」
それは、王様のこんな言葉から始まった。
運命を握る12人の女の子たちの気持ちをつかみ
目指すはつぎなる王の座。
さあ、愛は惜しみなく奪い合え!
ネクストキング 恋の千年王国とは、1997年6月27日にバンダイから発売されたプレイステーション用ゲームソフトである。ジャンルは対戦型恋愛シミュレーションゲーム(しかしボードゲームでありRPGである)。同年の11月20日にセガサターンに移植された。
概要
ゲームデザイン、脚本は『俺の屍を越えてゆけ』、『リンダキューブ』の桝田省治。パッと見は明るいギャルゲーだがこのゲームでも『桝田テイスト』がたっぷり詰まっている。開発はアルファ・システム、MARS。
12人のヒロイン達は、目の前で母親を殺されて以来声を失ってしまった歌姫や自殺癖のある仮面の女性、鞭と喋る魔物使いなどといわくつきな女性ばかり…だが絶妙な人間臭さとストーリーがプレイヤーの心を惹きつけ離さない作品となっている。
ストーリー
舞台は『ハーブランド』という国。
この国では昔からの習慣で王様は選挙(人気投票)で決めるということになっていた。
プレイヤーはその選挙に出る4人の中の1人の王子様となり、王様に選ばれるべく1年間(マルチプレイの場合は1~3ヶ月)の内に有権者である12人のヒロインの心を掴み、自分に票を集め、次期国王となるのが目標である。
しかし恋愛ゲーということで真の最終目標は最終投票後に行われるプロポーズ大会でOKをもらい、生涯の伴侶となってもらう事。
ひとりの女の子に声を掛けまくったほうがその子の印象は良くなるでしょう。
でもそれでは選挙には勝てません。しかし、浮気性な八方美人な男では女の子たちにとって「便利ないい人」どまりになっちゃうでしょう。
多くの女の子たちに手を出して王様を目指すか、それとも一筋の愛に生きるか.....それはプレイヤーのあなた次第です!(公式HP引用)
ゲームシステム
ボードゲーム形式で進行する。ゲームは大きく分けて城下町と冒険の2つのパートがある。
城下町パートでは月曜から水曜までの3日間、サイコロを振って移動し、城下町の有権者であるヒロインの家に訪れ、持っているアイテムをプレゼントして好感度を上げたり、デートに誘うことができる。(デートは週後半にある)そして余裕があればヒロインの父親の元で修業を行い、自分を売ることもできる。しかし先に約束していてもより好感度の高い別の王子から誘われればそっちを優先するという軽い寝取られも受けられる。
週の後半は冒険パートになり、その週の頭に王様から発表される指定の場所に、誘ったヒロインと同行し冒険をすることになる(これが上記のデート)
冒険は最後のボスが待ち受けているパターンやキーアイテムを集めるパターン等がある。同行したヒロインによっては特定のイベントが発生し、グッドエンディングのための大事なフラグになっていることもある。
冒険中は好感度を上げたり装備できたりするアイテムを拾ったり、敵と戦いヒロインに格好いいところを見せ好感度を上げたり、他の王子に決闘を申し込んでボッコボコにして相手の好感度を地に落とすなど足を引っ張り合うこともでき、愛を惜しみなく奪い合える。マルチプレイをした際は血で血を洗う壮絶な戦いが始まる。
登場人物(有権者12名)
■フェンネル・ナスタチウム(ずっこけシスター/僧侶の娘/17歳):笠原弘子
明るく素直でドジっ子なシスター。赤ん坊の時、天空の塔の前で泣いているところを司祭に拾われ、それ以来教会に勤める。
戦闘はあまり得意ではないがアンデッド系のモンスターに強く、回復魔法を使って王子の体力を回復してくれることもある。
■サフラン・ジプシワート(恋の水先案内人/占い師の娘/15歳):丹下桜
駆け出しの占い師で恋占いはよく当たると評判が良い。当時の『コギャル』のようなタイプ。彼女の家を訪れると好感度を教えてくれる。
冒険中は好きな王子の前では猫を被るので攻撃力(サイコロの目)が弱くなる。
■カモミール・アーティチョーク(恐怖の人体実験娘/学者の娘/18歳):冬馬由美
大魔道士マジョラムの孫娘で桝田節の毒舌をみせるヒロイン。研究の為には人体実験も辞さないスタイル。
極度の近眼のため常にグルグル眼鏡をかけており、自分の容姿にコンプレックスを持っている様子。戦闘では回復をしてくれる。
■アニス・ダンデライオン(ミス・ワガママ/貴族の娘/16歳):天野由梨
大金持ちの貴族の箱入り娘なため世間の常識に疎く、その態度はワガママで高飛車にも映るが、決して悪気はない。冒険では癖が強く役に立たないが王子に気前よくアイテムをプレゼントしてくれる。よくぴょんぴょんしてる。
■ディル・パースレイン(人間嫌いのディル/魔法使いの娘/21歳):篠原恵美
魔物使いの少女で愛用の鞭『ジョン君』としかまともに話すことが出来ないため、王子にも暴言を吐く。その姿は女王様そのもの。戦闘では好感度が高くなるにつれ攻撃力が増すが一緒に戦ってくれないことも多い。最も攻略が難しいヒロインである。
■マレイン・フラックス(熱き肉弾/武道家の娘/19歳):潘恵子
素手で魔物を倒せる屈強な肉体と男勝りな性格で戦闘も得意な俺っ娘。PS版のみ好感度が高い状態で起こるとあるイベントをCOMが起こすとフリーズしてしまうバグが存在する。
■ジンジャー・ビーバーム(かわいい守銭奴/商人の娘/13歳):荒木香恵
「お父ちゃんがギャンブルで借金作って逃げちゃって、しょうがないから、優しい王様に立て替えてもらったの。」と重い事情をさらりと話す。幼いがしっかり者で彼女にプレゼントを渡すと価値に応じた気合のサイコロをくれる。
■クミン・ケイパーブッシュ(弱虫くノ一/忍者の娘/15歳):皆口裕子
弱虫な性格を直したく思い切って田舎から出てきて弟子入りした大人しく恥ずかしがり屋なくノ一。戦闘中逃げ出してしまうことがある。攻略するとイメージが変わるヒロインでもある。
■キャラウェイ・ゴールデンロッド(仮面の美女/騎士の家の娘/19歳):勝生真沙子
挨拶で「私、ここ数年で三度ほど自殺未遂をした情緒不安定な女です。」とノリノリでゲームを始めたプレイヤーを困惑させる自己紹介してくれるヒロイン。呪いのため決して外れない醜いマスクを付けていてそのため周囲から忌み嫌われて来た事で人生に絶望している。
■チコリ・ワームウッド(秘宝コレクター/職人の娘/16歳):高山みなみ
呪いにより眠り続ける母親を目覚めさせるため、秘宝を集めている少女。攻撃力が高く、鍵なしで扉を開くことができ初心者向けな万能ヒロイン。しかし王子のアイテムを勝手に盗むことがある。イベントも多く、桝田の贔屓がは…
■ローズマリー・キャットニップ(踊る拡声器/酒場の娘で踊り子/22歳):鶴ひろみ
酒場の踊り子兼、ウェイトレス兼、ママ。艶めかしい大人の女性。交友関係が広く友人も多いようで贈り物を誰にプレゼントすべきかを教えてくれる(デタラメもある)
■コリアンダー・ウォータークレス(沈黙の歌姫/音楽家の娘/20歳):井上喜久子
柔らかい物腰で清楚なヒロイン。国一番の美声の持ち主だったが目の前で母親を吸血鬼に殺されたショックで声を出せなくなってしまった歌姫。王子と話すときは筆談とハープの音色で行う。
関連動画
関連項目
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