バイオレンスキラーとは、イグアナエンターテイメントが開発しアクレイムが販売したニンテンドウ64用ゲーム。
概要
バイオレンスキラー |
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基本情報 | |
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ジャンル | FPS |
対応機種 | ニンテンドウ64 |
開発元 | Iguana Entertainment |
発売元 | アクレイムジャパン |
発売日 | 1999年6月18日 |
価格 | 8,190円 |
対象年齢 | CERO: なし [1] |
通信 | |
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その他 | |
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ゲームソフトテンプレート |
バイオレンスキラーは1999年にニンテンドウ64用ソフトとして発売された。1997年にニンテンドウ64で発売された時空戦士テュロックの続編。原題は「Turok 2: Seeds of Evil(悪の種子)」。
マリーガル主導で企画された、N64で大人向けタイトルを扱うgemzi(ゲンジ)ブランドの第一弾としても選ばれている。残念ながら本作以降gamziブランドでソフトが発売されることはなかった。
ゲームの内容は主人公が弓やショットガン、レーザー銃などの多彩な武器を駆使しながら敵を倒しつつ、次のステージを開放するためのアンロックキーを探すというもの。ステージは全部で6レベルあり、どれも広大で探索には相当な時間がかかる。セーブ地点が非常に少ないこともあり難易度は相当に高い。発売時よりセーブに対する改善の声が多かったためか、PC版では任意の場所でセーブできる機能が追加された。
非常に凝ったゴア表現が最大の特徴で、今見ると粗いN64のグラフィックでも相当にグロテスクである。敵は人型クリーチャーではあるものの攻撃するたびに大量に出血し、血がオブジェクトに当たると飛び散る様子がアニメーションで表現される。爆発、切断系武器による部位欠損が導入されており、手足を失った人型クリーチャーが絶命するまで叫びながらのたうち回り、胴体が失われると肋骨があらわになるなど、開発チームの残虐表現に対する異様な熱意が見てとれる。いま見てもこれ程グロテスクな表現のゲームは少ないと思われるが、当時はCEROが無かったので販売制限は一切無かった。
このゲームの代表的な武器を挙げるとすれば、「ブレインブラスター(Cerebral Bore)」と「ヌーク(Nuke)」だろう。
- 【ブレインブラスター / Cerebral Bore】
- ターゲットの頭部をロックして発射するとドリルが飛んでいき、頭蓋骨に穴を開けて脳みそを吸い出したあと、爆発する恐ろしい兵器。
- 元はグラフィック紹介用として用意された武器だったが、ゲーマーの目に触れたとたんに注目を集めた。ほとんどのレビューサイトでゲームの歴史上最も恐ろしい武器だと評価されており、2012年にはIGNのビデオゲームの武器トップ100の中で3位に輝いた。
- 【ヌーク / Nuke】
- 原子爆弾や核ミサイルではなく、命中地点に核分裂を引き起こす電磁パルスを発射する兵器。発射には数秒の充電時間が必要になる。爆発範囲は相当に広く、閃光の画面中の敵キャラクターは炎に包まれ黒く変色し、数秒後爆発する。エフェクトは非常に派手だが、ボスキャラには効果が無いのが残念。
開発
97年に時空戦士テュロックが発売された後21ヶ月間で開発された。最初はシングルプレイを想定して12MBのサイズのカートリッジを用いて開発し、マルチプレイを追加するために16MBのカートリッジに変更。その後カートリッジの価格下落にともない最終的なカートリッジの容量は32MBとなった。
開発チームは64DDの開発キットを入手した後、早い段階で開発にメモリー拡張パック(ハイレゾパック)を導入。その結果画面解像度は320×240から640×480ピクセルまでアップ、メモリー拡張パック公式発表前の98年E3では高解像度モードの本タイトルがお披露目された。99年にはWindows版が発売され、バイオレンスキラーは北米で100万本以上を売り上げる大成功を収めた。
海外での評価
GAMESPOTのレビュアーであるジェームズ・ミルケは、「ブレインブラスターはこれまでゲームに登場した武器の中で最もグロテスクだ。」と言いつつも「効果音や音楽はゲームに非常によく馴染んでいる。」と高く評価した。またエンターテイメント紹介テレビ番組「Electric Playground 」では番組制作者から「サスペンスでダイナミックでアドレナリンに溢れている。」と同様に高く評価された。それに対してプレイヤーからは、「テュロック1と比べてフレームレートが安定しない。」と厳しい評価が寄せられた。
バイオレンスキラーは最終的に1998年のSGOTY(シューティングゲームオブザイヤー)を受賞している。
2015年8月26日にはついにHD版のダウンロード販売計画が発表された。
HDリマスター版
Steam 情報 | |
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ジャンル | アクション アドベンチャー |
開発元 | Iguana Entertainment Nightdive Studios |
販売元 | Nightdive Studios |
配信日 | 2017年3月17日 |
価格 | ¥ 1,980 |
2017年3月17日にリマスター版が発売。タイトルは原題の「Turok 2: Seeds of Evil」。steamで1980円でDL販売されており、64ハードとコントローラーパックが無くても気軽に購入、プレイが可能。ただし、残念ながら日本語版には対応していない。
主な特徴を以下にまとめる。
- HDリマスターというだけあって、ハイレゾパック搭載の64版と比べても比較にならないほど映像は綺麗になっており、ヌルヌル動く。また、キーボードとマウスによるプレイが可能になったため、エイムがしやすい。
- 旧PC版のセーブ機能を踏襲しているために任意の場所でセーブが可能な他、キーひとつでクイックセーブも可能。
- チェックポイント間でのクイックワープが可能になり、ライフと弾薬の補給が1ステージ1回だったのが1箇所のチェックポイントにつき1回に変更された。
- ミッションに必要なアイテムやスイッチ等に対してヒントマークが表示されるため、次に何をするべきかがわかりやすくなった。なお、オプションから設定して非表示にすることもできる。
- 武器関連の修正。使用可能弾薬が複数ある武器の場合、両方の残り弾薬が表示されるようになった。また、64版ではバグで点灯しなかったライトが正常に機能するようになった。他にもテックアローがおそらく本来あるべき爆発矢の威力に上方修正され、序盤の強力な武器になってくれる。
- steamを介してのマルチプレイにも対応。
- 音源が64版とPC版から選べる。
様々な修正、特にヒントシステムと任意セーブ、そしてクイックワープによって「理不尽」とまで評される難易度はややマイルドになったように感じられる(それでも十分難しいのだが……)。
「そんなのバイキラじゃねえ!」という強者には、先述の通りヒントをオプションでオフにできる他、難易度ハードを超えるハードコアが存在する。これはハード以上の敵の強さに加え、残機が1でライフフォース(100個集めて1UP)が出現すらしないという超難易度である。常時残機1の状態で敵が投げてくる爆発物が命中するとライフが30程度削られると書けば、その難易度の凶悪さが伝わるだろうか。腕に自信のあるテュロックには是非ともこの難易度に挑戦していただきたい。
欠点としては、やはりなんといっても日本語版に対応していないということ。英語が苦手な人からすると話の内容がわからないのは勿論、日本語版のたまにテンションが高いエイドンに慣れていると、気だるげに聞こえる英語版のエイドンは違和感があるかもしれないし、「なんとしても!」が聞けないのも寂しいところである。また、ブレインブラスターやオートマグナム等、武器名が日本語とは変わっているものもある。
あとは、グラフィックが向上したために、敵のキモさや死亡時のグロさがより鮮明に映し出されるという点であろうか。特に元々キモいと定評のあるステージ1の子供は映像が鮮明になったためにさらにキモくなり、おまけにライトが機能するようになったせいでそのキモ顔がライトアップされるという驚異のキモさになっている。
チートコード入力によるやりたい放題も可能。ただし、「バイオレンスキラー」のものとは異なっているようなので注意。詳しくはググるか、全チート解放はこちら(反転) → BEWAREOBLIVIONISATHAND
関連動画
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関連コミュニティ
バイオレンスキラーに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
関連リンク
脚注
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