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この記事はアニメ放送前のネタバレを含みます。 |
バモラとは、漫画『ダンダダン』に登場する宇宙人の少女である。
概要
見た目はレオタード状のスーツを着た金髪のショートヘアの美少女で、ピンク色の触角がある以外は見た目は地球人と遜色はない。普段はエヴァンゲリオンを思わせるようなプラグスーツを着ている。団地の幽霊として怪獣スーツを着用して登場。オカルンたちに撃破されると、スーツの中から登場したかと思えば自分を倒した(と思った)オカルンにキスをし、求婚をする。
なおアニメ版はデザインが異なり、ライトグリーンの髪に加えて、原作よりパイロットスーツに近い服装にブラッシュアップされている。
正体はシュメール人の生き残り。地球の言葉を理解するために翻訳機を使用しているが、彼女自身が話す言語はウガリット文字を使用した古代の楔形文字で、シャコ星人が使う翻訳機でも聞き取れる言葉が少ないため、当初モモたちはコミュニケーションを取れず、その影響で一時は侵略者たちのスパイと疑われることもあった。
地球では行く当てもないため、綾瀬家で預かることになり、留学生ということにしてモモやオカルンたちと同じ神越学校に通い、オカルンや金太と同じC組の生徒となる。オカルンたちのサポートもあって地球の言葉も少しずつ覚えており、本来の彼女が素直かつ感情表現や表情も豊かなこともあって周りとも打ち解けている。
プロフィール
人物
正確な年齢は不明だが、見た目からモモたちと同年代と思われる。性格は純粋無垢で、健気。食欲は旺盛。まだ地球の文化を理解しきれていないこともあり周りの影響を受けやすく、意味も分からずにとりあえず周囲の人物の言動を真似することが多い。
オカルンから言葉を教わった影響もあり、日本語を話すときの一人称は「ジブン」で「~です」と敬語寄りの口調で喋るようになっているが、綾瀬家の面子やジジの影響も受けていることから色んなものが混じるようになり、結果として微妙におかしな日本語になっているものの、自然に会話ができるくらいには上達している。なお、母語を話すときの吹き出しのセリフは実在する楔文字「ウガリット語」で書かれているが、実は翻訳して解読することが可能になっている。
綾瀬家を初めて訪れた際に食べた「タコヤキ」がかなり気に入ったらしく、「タコヤキ」が好物となっている。「タコヤキ」という言葉もだいぶ最初のほうに覚えている。後に星子から「タコヤキ」の作り方を教わっている。
地球では種の繁栄のために結婚相手となる「強い男」を探しており、怪獣スーツを着た自分を倒した(と思った)オカルンに求愛する(実際に倒したのはモモとアイラ)。ただ恋愛というものをそもそも理解していないこともあり、オカルンに対してかなり直接的なアプローチを試みるが、オカルンはあまり真剣に受け止めていないようで、「結婚はできません」とはっきり断ることもあった(当時はバモラは言葉が通じていなかったが)。
ちなみに実際は最初の団地での戦いの際にオカルンを「強い男」と認識したようである。
初対面でオカルンにキスをしたことから、当初はモモから反感を買っており、一緒に過ごすうちに打ち解けるようになる。深淵の者との戦いの際には侵略者のスパイだと疑われ、一度は拒絶されたが、献身的にモモのことを想う気持ちが伝わったことで和解。モモは彼女にとって初めての同年代の友達であり、もしかしたら彼女にとって恋愛以上に大切な出来事だったのかもしれない。モモもバモラのことを友達であり家族として大切に思っており、互いに友情を深め、一緒に登校する仲となっている。
深淵の者との戦いの後は、モモやオカルンたちの仲間として迎え入れられ、そのまま綾瀬家の居候となり、学校にも通い続けている。オカルンに求愛することは少なくなり、大好きなモモにくっついていることが多い(そもそもオカルンへの求愛は本当の恋愛感情なのか疑問ではあるが)。本人が明るく、素直な性格なのもあって星子や他の仲間たちとの関係も概ね良好で新しい生活にも馴染んでいる。
地球に移住後は可愛いマスコット的な立ち位置となっているが、綾瀬家で時折勃発する星子とターボババアの喧嘩をなだめたり、ジジを怒らせたズマを叱るなどしっかりした一面も見せている。
その愛らしい容姿から美少女をこよなく愛する坂田金太から興味を抱かれているが、深淵の者の襲撃事件終盤で絶体絶命のピンチを金太が手を伸ばして救っており、その後一緒にグレートキンタに乗って戦っている。金太が強いと認識もしており、その後も彼女の中で金太が特別な存在になっていることを示唆しているような描写がある。もっとも金太と恋愛関係となることに対してはファンの間でも賛成派と反対派に別れているようである。
かつては王宮の料理人だった育ての母から料理を教えられているようで、タコヤキ作りを教わった際に星子から腕前を褒められている。また、裁縫も教わっているらしく戦いの中で破損したオカルンもしくはアイラの制服をいんちょーと一緒に縫い直している。
壮絶な過去
彼女はシュメール人という宇宙人の一族であり、その最後の子供である。故郷であるシュメール星は深淵の者の侵略によって壊滅させられ、幼くして戦災孤児となっていたところをレジスタンスのバンガだった。彼女にとってバンガは育ての親であり、「お母さん」と呼んで誰よりも慕っていた。
バンガが所属するレジスタンスチームは中年女性ばかりであり、バモラの存在はチームの癒しであり希望でもあった。だが、深淵の者の罠によりレジスタンスは壊滅的なダメージを負い、絶望的な状況に追い詰められる。あまりの絶望感から生きることを諦め、バンガに介錯を懇願するほどだったが、バンガは最後の望みとしてイデア(地球)へ繋がるワープゲートがあるピラミッドに赴く。しかし、ワープゲートで転送できるのはたった1人のみであり、バンガはシュメールの血を後世に託す為にバモラを送り出すことを決断。こうしてバモラはシュメールの最後の希望としてイデアへと送られるのだった。
バンガと別れる間際に彼女から「強い男と結婚して子孫を残して生き延びろ」と言われており、最初にモモたちを襲撃した理由も強い男を探すための行動であった(その以前になぜか熊に戦いを挑んでいた)。ちなみに、オカルンにいきなりキスをしたのは、彼女に性の知識は全くなく、カップルがキスしているのを見て、「あれで子供が出来るのかな?」と勘違いしたからだった。
なお、シュメール人は古代にピラミッドを使ってイデア(地球)から宇宙に移住してきた種族であり、作中のシュメール人の容姿が地球人と似ているのもそのためだと思われる。
ちなみに、バモラが地球に転送されて直後は強い相手(結婚相手)を探し、野草を食べながら生活をしていた。団地で見かけたオカルンたちに戦いを挑むが、オカルンの本気の一撃を受けた際に怪獣スーツが暴走したことで巨大化し、あわや大惨事という戦いとなったというのが真相だった。
一緒に行動していたシュメール人
- バンガ
戦災孤児となったバモラを拾った育ての親であり、レジスタンスのリーダー格。戦争になる前は王宮の料理人だった。バモラは「お母さん」と呼んで慕っており、バンガも実の子供のように愛情を注いで育てていた。バモラを逃がすためにワープ装置でイデア(地球)へ転移させた張本人。 - トメ、アジャ
バンガの友人で共に侵略者と戦い続けている。バンガ同様にシュメール人最後の子供であるバモラのことを大切に想っている。
怪獣スーツ
地球外のテクノロジーが詰まった高性能スーツ。その姿は「ウルトラマンシリーズ」に登場するゴモラ(頭部)とレッドキング(身体)を合わせたような見た目をしている。このビジュアルはシュメール人に伝わる守り神の姿となっている。
なお、アニメでは角の形状が原作と異なっており、角から電撃を繰り出すアニメオリジナルの技まで繰り出すことも相まってネロンガをオマージュしたものとなっている。
身体能力を格段に向上させるだけでなく、巨大化や異空間の生成など、驚異的な機能を備えており、どんな攻撃からも装着者を保護する頑強さを誇る上に、サイズや形状も変幻自在という優れもの。バモラが着ている制服もこのスーツを擬態させたものである(頭部だけパーカーフードっぽく残している)。
元々は深淵の者が捕らえたシュメール人の男をビッグママが食べることで産み出したスーツをバンガが鹵獲し、その後バモラと一緒に地球へ送り込んだ。スーツのエネルギー源は「金の玉」であり、これは犠牲となったシュメール人の怨念によって作られた呪物のようなものである。従ってオカルンの金玉とは全くの別物であり、これを見たターボババアは「人の“業”のようなものが見える」と語っている。
スーツを着ての戦闘スタイルはパンチとキック、そして尻尾による薙ぎ払いとシンプルなものだが、頑強さに加え、スーツ自体が運動性能を補助してくれるので非常に強力。最初にバンガが着た際はパンチ一撃でビッグママをぶっ飛ばしている。このバモラが所持しているスーツはビッグママが滅多に産み出さない非常にレアな特に高性能ものらしく、深淵の者に狙われる原因ともなった。
怪獣スーツを着たときのバモラはモモやオカルンたちパーティの中でも最強クラスの破壊力を持っているが、事情を知らない星子やターボババアからか弱い少女だと思われている。もっともバモラ自身はまだこのスーツの機能を使いこなせていない。
なお、スーツの体力ゲージが0になってしまうとヘナヘナスーツになって力を使えなくなり、回復するのに一日はかかってしまう。
スーツの機能
光学迷彩
科学的技術によって体表に周囲の風景を投影し、透明になることができる。ただし、スーツのエネルギー源である「金の玉」だけは透明にならず、「宙に浮かぶ金の玉」という噂話が広がる原因となった。ロボットSFに詳しい金太は「三方向以上からの複数同時視認なら風景とのズレを見破れる」と攻略法を見出したが、普通はそんなもの気が付くわけがない。
サイズ可変
50m近いまさに怪獣サイズまで巨大化できる。巨大化してから放たれるパンチの威力は絶大。
コピー能力
スキャン機能により衣服をスキャンすることによって、任意のデザインの服装に変更することが可能。この機能により、バモラはモモの制服をコピーして、モモたちと同じ学校に通っている。
亜空間(虚空)の展開(ドキドキかくれるモード)
セルポ星人と同じように、外界から隔絶された異空間を作り出す能力を持つ。
大虐殺モード
スーツに強い衝撃が加わり、操縦者が操縦不能、または危機的状況だと判断された場合に自動的に起動するシステムで「シン・ウルトラマン」に登場する禍威獣に似た禍々しく凶暴な怪獣へと変貌する。このシステムが起動してしまうと、対象となった敵を殲滅するか、スーツが行動不能になるまで、操縦者の要求を受け付けなくなってしまう。
電撃攻撃(アニメオリジナル)
角から電撃を発射させる。オカルンは未知の宇宙エネルギーを角で電気エネルギーに変換しているのでは?と推測していた。原作同様にモモのパワーボムで角がへし折れたことから使用不可能になったと思われる。
関連項目
- ダンダダン
- 綾瀬桃 / モモ(親友)
- 高倉健 / オカルン(初対面で求婚)
- 綾瀬星子 / 星子(居候先の家主)
- 白鳥愛羅 / アイラ
- 円城寺仁 / ジジ(芸を伝授される)
- 坂田金太(キンタマケルナ)
- 佐脇凛 / いんちょー(クラスメイト)
- ターボババア(居候仲間)
- 頭間雲児 / ズマ
- 深淵の者(故郷を滅ぼした侵略者)
- 宇宙人
- 美少女
- 怪獣
- タコヤキ
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アクロバティックさらさら
- 綾瀬桃
- 高倉健(ダンダダン)
- オトノケ(ダンダダン)
- 革命道中
- カシマレイコ
- 深淵の者(クル)
- 坂田金太
- 佐脇凛
- サンジェルマン伯爵(ダンダダン)
- ドーバーデーモン(ダンダダン)
- 白鳥愛羅
- 円城寺仁
- 邪視(ダンダダン)
- 頭間雲児
- 綾瀬星子
- セルポ星人
- TAIDADA(ダンダダン)
- ターボババア(ダンダダン)
- メルヘンカルタ
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