「新たにあなたの補佐として派遣されたラングレーです。いい? あなたの悪いところをとことん直して、艦隊の運営をレールに載せてみせますわ」
ラングレーとは、SRGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のアメリカ海軍所属にしてアメリカ初の航空母艦CV-1〈USS Langley〉をモチーフとした、ちびっこ眼鏡先生KAN-SENである。
コホン……今日の概要説明、ちゃんとやりましたか?
ユニオン所属の軽空母。レアリティはN。デザイン:Saru CV:佳村はるか
レアリティがNのため建造&ドロップ問わずよく見かけるKAN-SENの一人。通常海域では3章以降全ての海域でドロップし、建造では特型艦建造にて高確率で建造される。強化素材として使用すると航空と装填を上昇させることができるため、育成する上では必ずお世話になる艦である。
緑のふわふわロングヘアに、同じく緑色の眼鏡を掛けている。ミニスカでちょっとボディコン風なスーツに、白衣を羽織っているが、その白衣の裏地はUSAの国旗風の派手なものだったりする。右手には先生らしく教鞭を持っている。どうかその鞭で叩いてください。
「空母の運用を研究するために改装された」という艦歴を反映してか自らを先生と名乗り、素人同然の指揮官を立派に育てようとする。だからか態度はかなり手厳しい。胸部装甲タッチなんかしようものなら、即その場でMPに通報されてしまう。その一方で、恋愛については割とウブという少し子供っぽい一面も。体つきも子供っぽいが、そのボイスは意外にも大人びている。
ロリババアとか失礼なことを言ってはいけない……おや?どこから飛んできたんだあのフル爆装したSBDドーントレスは?
強くなっても、なぜ自分が強くなったかを知らないといけませんわ
(要改造)
スキル2:装填指揮・軽母
戦闘中、軽空母の装填値が5.0%(最大レベルで15.0%)アップ。同じ種類のスキルの効果は重複しない
初期状態では戦闘機と爆撃機に加え、副砲として駆逐主砲を装備している。しかし限界突破(通称凸)することにより一部の装備できる艤装種別が変更され、どんどん出撃できる戦闘機の数が追加されていく。
- 1凸目で副砲の枠が戦闘機枠になり、さらに戦闘機数が+1。最終的に戦闘機数が+3される。
- 2凸目で戦闘機数が2枠分+1される。つまり戦闘機を合計6機出撃させることができるようになる。
- 3凸目で爆撃機数が+1される。
上記の通り、限界突破を進めると最終的にはイラストリアス並みの制空力を持つに至るという、レアリティNでありながら意外と侮れない艦である。爆弾を搭載したタイプの戦闘機だと航空攻撃時に爆撃も行ってくれるので、火力もそこそこ出せる。その一方で装填のステータスが非常に低い(レキシントン姉妹に次ぐワースト3位)。この弱点は改造でスキルを習得する事によりある程度カバーできる。
固有スキル「初期正規空母」は先生キャラらしく、戦闘後に艦隊に編成されている空母がもらえる経験値がアップするというもの。空母と軽空母が対象であり、航空戦艦は対象外であることに注意。同じスキル同士で効果が乗算されるため、同様のスキルを持つ鳳翔を一緒に編成すると通常の約1.3倍の経験値が獲得できるようになる。
改造も実装されており、近代化改修を行ってラングレー改にすることが可能。グラフィックも眼鏡をスクエア型のリムレスに変え、肩出しへそ出しのちょっとオトナっぽい姿になる。あと、ミニスカがちょっとめくれてパンストに包まれた前から見えるお尻の エ、ナンデスカMPサン?
改造によって使えるようになる追加スキル「装填指揮・軽空母」はラングレーの弱点である装填値を上げるバフスキル。こちらは「初期正規空母」とは違い効果が重複しないため注意。
2019年3月22日に実装された新システム「制空値」により、この先生の能力が見直されている。と言うのも、上記の通りイラストリアスに並ぶ戦闘機数によって、並み居るSSR正規空母に伍する制空値に最終的には到達可能なのだ。つまり、レアリティN軽空母の燃費で、SSR正規空母の代用として制空値稼ぎに約立つのである。所詮Nキャラじゃんだの厳しいお姉さんは苦手だのと毛嫌いすることなく、しっかり育ててあげればラングレー先生は決して期待を裏切ることはないのである。
ところで、全くの余談かつ戯れ言であるが、ラングレーといえばついついあの有名なツーサイドアップ少女を思い浮かべる貴兄は多かろうと存じる。もちろんこのラングレー先生はちっとも似ていない。むしろ、鉄血のアドミラル・ヒッパーとある重巡洋艦のほうが、「ラングレーよりラングレーしてるドイツ艦」などと呼ばれていたりする。
指揮官、どこに行きますの? 次は史実の反省会よ
1913年4月7日、アメリカはカルフォルニア州にあるメア・アイランド海軍造船所で、プロメテウス級給炭艦3番艦〈USSジュピター〉が竣工した。(当然だがロイヤルネイビーのJ級駆逐艦とは名前が被っただけで関係ない)。〈ジュピター〉は初の電気推進船であり、1914年に開通したパナマ運河を通行した初の船である。
このプロメテウス級給炭艦は全部で4隻建造されたのだが、ジュピターを除く3隻は第一次世界大戦で喪失し(しかも3隻とも、いわゆるバミューダトライアングルで行方不明になった)、ただ1隻残されたうえに、艦の燃料は石炭から重油へと移り変わり、給炭艦はその役目を終えつつあった。
その一方で、新たな潮流が起こりつつあった。航空機の登場である。
1919年、第一次世界大戦の終結後、使い道がなくなっていた〈ジュピター〉を改造して空母を作り、海上での航空機運用の研究を行うというプロジェクトが動き出した。
ちなみにこの頃、イギリスでは新造の空母〈HMSハーミーズ〉を建造中(1918年~1924年)であり、日本でもこの翌年から空母〈鳳翔〉を建造(1920年~1922年)という、まさに空母黎明期だった。
こうして1922年、給炭艦〈ジュピター〉は、アメリカ初の空母として生まれ変わり、新たにCV-1〈USSラングレー〉と改名された。ちなみに艦名は、世界初飛行を行った飛行機を開発したサミュエル・ラングレー教授[1]からとられている。
それから15年あまりの間、〈ラングレー〉は、アメリカ海軍の航空機運用に貴重なデータを提供し続けた。アメリカ初の空母からの発艦、着艦、そして初のカタパルト発進など、すべては〈ラングレー〉で行われた。そして〈ラングレー〉で空母と艦載機のノウハウを学んだ搭乗員達は、続く空母〈レキシントン〉〈サラトガ〉に転属し、熟練パイロットとしてさらに後進達の教育にあたることになる。
一方、〈ラングレー〉は1937年に空母としての役割を終えて、今度は水上機母艦に改修された。このとき、飛行甲板の前1/3ほどを撤去して水上機用の作業スペースとしている。実は、艦船少女のラングレー改の艤装は、この水上機母艦時代のものである。
太平洋戦争が勃発したとき、〈ラングレー〉はフィリピンにいた。それから、開戦当初イケイケの日本軍に東南アジア方面の連合国が押しまくられる中、オーストラリア軍に協力して航空機の輸送任務をおこなっていた。
1942年2月27日、P-40戦闘機をジャワ島へ輸送していた〈ラングレー〉は、バリ島に進出していた日本陸軍の一式陸攻9機に襲われる。爆弾6発が直撃して大破した〈ラングレー〉は、さらに乗せていたP-40が次々と誘爆し、しかも折からの強風で火災の消火もままならないまま炎上。復旧の見通しもたたなくなり、もはやこれまでと、総員退艦した後に、僚艦の駆逐艦〈ホイップル〉による雷撃処分が行われ、〈ラングレー〉は30年あまりの波乱の艦生をここで閉じた。
その後、その名は同年に起工したインディペンデンス級軽空母の6番艦に受け継がれた。CVL-27〈USSラングレー〉である。こちらは大戦を生き残り、その後1951年にはフランスに譲渡され、〈ラ・ファイエット〉に改名されて活動した。1963年に任務を終えてアメリカに返還され、翌年にスクラップとして売却された。
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脚注
- *言うまでも無く、今日では世界初飛行はライト兄弟によるものだと認められているが、当時はライト兄弟の偉業を認めず、アメリカ政府の後ろ盾で研究を行っていたラングレー教授こそが初飛行の栄誉を受けるにふさわしい、という実に政治的な主張がまかり通っていた。飛行機の特許とかアメリカ科学協会のプライドとかも絡んで相当に醜い争いが繰り広げられていた模様。
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