このページではシリーズ第1作について記載しています。 シリーズ全般については「世界樹の迷宮シリーズ」のページを参照してください。 |
世界樹の迷宮とは、アトラスから2007年1月18日に発売されたダンジョンRPGである。
概要
ニンテンドーDSで発売された完全新作のダンジョンRPG。エトリアという小さな街を拠点に、街の地下に広がる巨大な樹海の迷宮を探索し、クエストをこなし、ダンジョンの謎を解き明かすRPGである。
オールドゲーマーを中心に発売前から口コミなどで話題となり、若年層にまで人気が波及、発売後しばらくは各地で品切れを起こした。これについて、公式サイトには品切れに関するお詫びが掲載された。(のちに品切れは解消)
音楽をイースなどで有名な古代祐三が担当。古めかしさや懐かしさを感じさせる作中曲は人気が高く、オリジナルサウンドトラックおよびアレンジCDが発売されている。
♪ 街景 その名は百巻目に刻まれた! (街施設 冒険者ギルド) 世界樹の迷宮について語るスレ#11より |
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♪ 原始ノ大密林 世界樹の迷宮について語るスレ#93より |
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♪ 鉄華 討ち果て朽ち果て 世界樹の迷宮について語るスレ#133より |
キャラクターデザインは日向悠二によるもので、その画風からいわゆる萌えを意識したものととられることも多いが、特に製作側が狙ったものではないらしい。ひむかいさんだからしかたない。
別にかわいいキャラクター目当てで初めても一向に構わない。
2008年2月21日には2作目にあたる『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』が発売されて以降シリーズ化し、2016年までの時点で5作、『新・世界樹の迷宮』シリーズ2作に加え、『世界樹と不思議のダンジョン』や『世界樹の迷宮モバイル』などの派生タイトルも登場し、なかなかに息の長いシリーズとなっている。
特徴・システム
3DダンジョンRPGの古典「ウィザードリィ」に近いスタイルをとり、「普通のダンジョン」「いまウィザードリィをイチから考えたらどうなるか」を製作コンセプトの一つとしている。
もっともウィザードリィ的な部分は本作の大きな要素ではあるが、一面に過ぎない。本作は全体に古めかしいRPGの雰囲気、懐かしさを意識しており、往年のゲームブック調のメッセージ文(「~してもいいし、しなくてもいい。」「~したまえ!」など)や、あえてFM音源を使用した音楽(PC-8801実機の音をサンプリングしているという)などが採り入れられている。
システム最大の特徴は、ダンジョンRPGではとっくの昔に常識となっていたオートマップをあえて排し、タッチパネル画面を使って方眼紙感覚でプレイヤー自ら作成するダンジョンマップである。プレイヤーごとに違うマップが完成する楽しみや、マップの作成作業自体が楽しかったのではないかという発想によるもので、プレイヤーは床や壁などの地形のほか、用意されたアイコンを使ってかなり自由にマップを描くことができる。
ただし、この第1作目はマップ機能がシリーズで最も低く、ところどころ用意されたツールでは表現が厳しい地形があったため、終盤は方眼紙を持ち出すプレイヤーも続出した。続編ではアイコンが増え、床の塗り色などが追加された。
バトルシステムはシンプルなターン制を採用。キャラクターの育成はスキルの振り分けで自由に行える。本作は全スキルを習得したスーパーキャラのようなものを作ることはできないので(スキルポイントが全然足りない)、プレイヤーは育成方針を考えて育成する必要がある。
難易度は高く、少しの油断や僅かなミスが全滅を招く、比較的シビアなゲーム性でも知られる。マップ上に視認できる強敵「F.O.E.」に遭遇、予想外の強さに即「hageる」(全滅すること。詳しくは「hage」の記事を参照)などザラにある。
終盤には味方HPの限界を越えるダメージを与えてくる者さえいる。
雑魚戦だからと気は抜けず、時に悪夢のようなコンボでhageることも(よく知られるものに眠り→全体攻撃→hage、通称「エトリアの悪夢」と呼ばれるものがある)。上級者になると、次はどんなパターンでhageるのかと楽しみにするようにすらなるという。
シリーズ第一作だけあり荒削りな部分、不評だった要素(とても描けないマップが出てくる、特定のスキルが強すぎる、中断機能がない、カニ歩きができない)は多々あり、これらは2作目以降で改善したりしなかったりするが、特徴である尖った仕様のほとんどはこの一作目の時点で完成しており、これ以降も受け継がれている。新規タイトルとしても、企画の方向性としても十分支持されたと言えるだろう。
ちなみに古いRPGを標榜している本作だが、そう言いつつFF11の影響も大きいと言われている。
2023年には『Ⅰ』及び続編『Ⅱ』『Ⅲ』のリマスター版が発売され、steamやswitchなどでも遊べるようになった。各タイトルを個別に購入してもいいし、3タイトルをセットでお得に購入しても良い。
遠足気分で冒険を楽しめる初心者向けの「PICNIC」、ある程度の手ごたえがある「BASIC」、DS版本来の難易度と同じ「EXPERT」の3種類から難易度を選択して遊べるので様々なプレイヤーが幅広く遊べるようになっている(街で難易度の途中変更も可能)。
職業
プレイヤーは以下の職業の中から最大5人のパーティーを編成し(重複可)、ダンジョン探索に挑むことになる。各職業は固有のスキルを持ち、パーティー編成のしかたによって攻略方法に様々なバリエーションが生まれる。なお、キャラクターグラフィックは各職業ごとに男性2パターン女性2パターンの合計4パターン(リマスター版では5パターン)が用意されている。
「ウィザードリィ」の頃とは違い6人編成ではなくなったが、これは「5人編成だと戦略にどこか必ず穴が開くので、その足りない部分をプレイヤーの知恵で埋め合わせてほしい」という狙いがあるという。
関連動画
関連商品
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『世界樹の迷宮シリーズ』の記事を見てみるのもいいだろう。
関連コミュニティ
関連項目
- ゲームのタイトル一覧
- 世界樹の迷宮シリーズ
- 新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女
- アトラス (ゲーム会社)
- 古代祐三 - ミュージックコンポーザー
- 新納一哉 - 世界樹の迷宮の企画・ディレクション。本作発売直後にアトラスを退社。
- 日向悠二 - シリーズキャラクターデザイナー
- hage
- 毒吹きアゲハ - 第一階層に出現するシリーズ常連モンスター。毒ダメージを侮った多くの冒険者を葬った。
- えふおーいーとのそうぐう - F.O.E.による全滅を歌ったIOSYSのアレンジ曲
- えふおーいーシリーズ - 上曲を使用したMADシリーズ
- セブンスドラゴン - 新納一哉氏がディレクションを行ったゲームソフト
- 世界樹の迷宮SRS - 「世界樹の迷宮」を原作としたTRPG。著者は遠藤卓司/F.E.A.R.
関連リンク
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