中央ハイラルとは、ゲーム『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下『BotW』)及びその続編『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下『TotK』)に登場する地方である。
概要
その名の通りハイラル中央部に位置する地方である。
北東でオルディン地方、東でラネール地方、南東でハテール地方、南でフィローネ地方、南西でゲルド地方、北西でヘブラ地方と接する。
かつてのハイラル王国の中枢部で、ハイラル平原を中心に多数の集落が栄えていたが、100年前の大厄災で壊滅し、『BotW』では周縁部の街道に建てられた馬宿以外は無人の野が広がっている。『TotK』では多少復興が進んでいる。
主な地名・名所
※:『BotW』のみで存在
*:『TotK』のみで存在
ハイラル平原
『BotW』ではハイラル王のアドバイスをガン無視しない限りプレイヤーが初めて台地から降り立つ地域となる。ハイリア湖に降りようとする向きもいるだろうが、多分溺死するし。
大厄災前はハイラル一の人口密集地だったが、現在では暴走ガーディアンの闊歩する非常に危険な地域となっており、「ハイラル平原に入って生きて帰って来たものはいない」とさえ言われるが、それ故にトレジャーハンターの憧れの的でもある。
巨大な魔獣と化したガノンとの最終決戦の舞台でもある。
『TotK』でも前作同様多くのプレイヤーが初めて空島から降り立つ地域である。暴走ガーディアンが消滅したことによりハイラルでも比較的安全な地域となったが、南北に存在する巨大な深穴から大量の赤黒い瘴気が噴出しており禍々しい雰囲気を湛えている。
- ハイリア川
- ハイラル平原の東を流れる川で、ラネール地方を流れるルテラー川を源流とし、南のハイリア湖に流れ込んでいる。『BotW』では神獣ヴァ・ルッタの暴走により氾濫の危機に見舞われるが、ゲーム中では増水している様子は特に見られなかった。
- ハイラル城外堀
- ルテラー川を源流としハイラル城を取り囲むように流れる水場で、ハイラル城の天然の外堀として使われていた。
- ヒメガミ川
- ハイラル平原の西を流れる川。ハイラル城外堀からゲルド地方に向かって流れている。
- ハイラル城
- ハイラル平原の北にある、かつてのハイラル王国の宮殿。大厄災によりガノンの居城となった。厄災討伐後は廃城となり放置されていたが、『TotK』での天変地異により宙に浮かび上がった。
- ハイラル城の深穴*
- 天変地異により出現したハイラル最大の深穴。地下は周囲の地底空間から壁によって隔絶された地形となっている。
- 神代の遺跡*
- ハイラル城地下に存在するゾナウ族の遺跡。魔王ガノンドロフが封印されており、封印戦争の歴史を伝えるレリーフなどが設置されている。
- その存在は王族にさえ秘匿されていたが天変地異に際して存在が明らかとなり、『TotK』のオープニングでゼルダとリンクが調査に訪れた際にガノンドロフの封印が解け崩壊した。
- ハイラル城下町跡
- かつてハイラル城の南に栄えていた城下町の跡地。防壁で囲まれ、噴水のある中央広場を中心に青い屋根で統一された印象的な街並みだったが、大厄災時にガノンに乗っ取られたガーディアンにより壊滅させられ、厄災討伐までガーディアンの巣窟となっていた。
- 『TotK』では一部の瓦礫が撤去され、新たな建物の基礎や資材置き場が整備されている。
- 大聖堂や建材を切り出す砕石所といった施設まで存在した。
- 式典場跡
- ハイラル城下町の南に位置した式典場の跡地。
- 『TotK』では天変地異に伴い、地下に存在する避難壕を利用した監視砦が設置された。シーカー族の学者プルアにより統括されている。魔物討伐隊の本部が置かれ、ゾナウ調査隊や各種族の代表者が常駐しており、現ハイラル王国の事実上の中心地となっている。
- よろず屋や防具屋、休憩所や馬宿出張所、ゲーム中で最初にマッピングに利用することになる鳥望台である監視砦の鳥望台が設置されており、リンクにとっても重要な探索拠点である。
- ハイラル平原の深穴*
- 天変地異によりハイラル平原の中央に出現した深穴。指示に従った場合ゲーム中最初に入ることになる。
- 入ってから西に進んだ先にあるイヤススの根から南の中央大廃坑に向かって大きな人型の像が複数建られている。
- 王立古代研究所跡
- ハイラル城からヒメガミ川を挟んで真西にある研究所跡。プルアやその同僚ロベリーの元職場である。中央ハイラルの他の廃墟と比べて特に徹底的に破壊されているようにも見える。
- マリッタ馬宿※
- ハイラル平原の北西、マリッタ交易所跡の東にある馬宿。
- 新マリッタ馬宿*
- 王立古代研究所跡の南にある馬宿。マリッタ平原に位置した旧マリッタ馬宿とは異なり北ハイラル平原に存在する。典型的な僭称地名と言えよう。
- 付近には初代ハイラル王ラウルをかたどった地上絵が存在する。
- イーガ団マリッタ支部*
- ハイラル城の北、アルダー台地の地下にあるイーガ団の支部。こちらもマリッタ平原とはかすりもしないのに「マリッタ」の名を冠している。ファッションマニアのイライザがイーガ団装備を作るために拘束されており、救出するとお礼にイーガ団のタイツを貰える。
- メーベの町跡
- ハイラル平原中心部、ハイラル城下町跡の南南東に存在する小さな町跡。
- 近くにある平原の牧場跡の建物の配置が『時のオカリナ』のロンロン牧場に酷似しているが、地形からして別物だと思われる。今では騎乗したボコブリンが闊歩している。
- 名前の由来は『夢をみる島』のメーベの村か。
- ハイラル軍駐屯地跡
- メーベの町跡の南西、ダフネス山の麓にある廃墟群。
- 『BotW』ではハイラル平原の大部分の地図を手に入れられるシーカータワーである「平原の塔」が存在する。高さは低いが周囲に多数のガーディアンがおり、そのまま登るのは非常に危険。崖登りに自信が無ければガーティアン多数を討伐できる程度に装備を整えてから臨むべきである。
- 交易所跡
- ハイラル平原の南、コモロ池の北に位置する廃墟群。
- 『TotK』ではハイラル平原南部及びサトリ山周辺をカバーする鳥望台である「ハイラル平原 鳥望台」が存在する。周囲は魔物の砦となっており装備の充実していない序盤に利用するのは困難である。
- 闘技場跡地
- 南に始まりの台地、北にヒメガミ川の支流の一つアクオ湖に挟まれた地に建つ円形闘技場跡。『BotW』ではライネルが、『TotK』では雷電グリオークが巣食っている。
- 南にある崖の上にはゴロン族のストラドンが建設した大きなゴングが付いた塔が建っており、様々な手段で大きな音を鳴らすミニゲーム「ゴングの力試し」が実施されている。
- 平原外れの馬宿
- 闘技場の西、ゲルドキャニオン入口の北にある馬宿。周囲を丘に囲まれており見通しが悪い。やけに荒廃している。
- 『BotW』では職員の一人トロットが生の極上ケモノ肉に飢えており、金策に便利である。
- 『TotK』ではすぐ西にある丘に大妖精シーザの泉が移転してきている。
- 始まりの台地
- ハイラル平原の南に位置する台地。ハイラル王国建国の地とされている。
- 中央大廃坑*
- 始まりの台地の地底に位置する大きな廃坑で、現在もゾナニウムの製錬施設が稼働している。
- 最初に訪れた際に物を瞬時に組み上げる力「ブループリント」が手に入り、その力を奪わんとする、前作でイーガ団アジトの深穴に落ちて死んだはずのコーガ様と再戦することになる。
- 門前宿場町/ハイラル宿場町/東の宿場町跡
- 始まりの台地の北東に広がる宿場群の廃墟。西には闘技場、北にはコモロ駐屯地跡を挟んで交易所跡が存在し、かつては巡礼客や観光客、商人で賑わっていたと思われるが、今では魔物とトレジャーハンターの巣窟である。
- 『BotW』で始まりの台地から降りたリンクが初めて訪れる集落跡になることが多いと思われる。
- モヨリ橋
- 東の宿場町跡の東、ハテール地方を流れるノッケ川とハイリア川の合流地点の南にある石橋。普通の橋なのだが、この橋の見張りであるハッシモは『BotW』で台地から降りたリンクが初めて出会う人間となることが多いので多くのプレイヤーの記憶に残ることとなる。余談だが、彼のメタ的な事情を抜きにした存在理由は割と謎である。すぐ北にあるリバーサイド馬宿に雇われた用心棒か何かなのだろうか。
- 名前の由来は『大地の汽笛』のモヨリ村。
- リバーサイド馬宿
- モヨリ橋の北にある馬宿。『BotW』で始まりの台地から双子山を経由せず真っ直ぐカカリコ村を目指した場合最初の馬宿となると思われる。
- 川に浮かぶ2つの島でシロヤギやコッコが飼われているのが印象的である。
- 『BotW』で常駐している旅人パリッセは近衛武器を収集しており、こちらも金策に便利である。
- 始まりの空島*
- 始まりの台地と双子山の中間やや北に浮かぶハイラル最大の空島。
ハイリア湖
ハイラル最大の湖。北でハイラル平原、南でフィローネ草原と接する。
ハイリア川が注ぎこんでいる。水が出ていく箇所が見当たらないが、南にあるサン湖と地下で繋がっているのかもしれない(実際『TotK』に存在しハイリア湖とサン湖を繋ぐ抜け道となっているサン湖ほとりの洞窟は一部水が溜まっている)。それでも水が入ってくる量と出ていく量が釣り合っていない気がするが。
ハイリア島をはじめとするいくつかの島が浮かんでいる。普段は無人だが、時々漁師が漁に訪れているようである。
『TotK』では西岸に石碑をかたどった地上絵が刻まれている。
- ハイリア大橋
- 中央ハイラルとフィローネ地方を繋ぐハイラル最大の石橋。何故人口の極めて少ないフィローネ地方に向かう道にここまで大きな橋を整備する必要があったのか一見謎に見えるが、ゼルダ姫が大厄災前に撮ったウツシエの時点で一部損壊しているとても古い橋のようなので、この橋が架けられた頃は架けるに値する何かがフィローネ地方に存在したのだろう。
- 橋の中央に噴水広場があるが、『BotW』では魔物の巣窟となっている。『TotK』では炎のグリオークが住み着いている。
ハイラル丘陵
中央ハイラル西部に存在する丘陵地帯。東でハイラル平原、南でゲルド高地、北西でヘブラ地方と接する。
- ニーケル平原
- ハイラル丘陵南東部の小さな平原。サルファの丘に躍動的な馬の像が残るサーディン公園跡がある。王族により飼われていた白馬の子孫がここで繁栄していると言われている。
- サトリ山
- ハイラル丘陵南部にある中規模の山。山のヌシが住む神聖な山で、普段は普通の山だがヌシが現れると山が輝き動物達が集まってくる。
- 数多くの固有名詞が独自のものに差し替えられている英語での表記も"Satori Mountain"であり、この山についての情報を教えてくれる平原外れの馬宿の自称用心棒である行商人ウドーの容姿が『BotW』発売2年前に死去した元任天堂社長岩田聡氏に似ていることもあり、彼が山の名前の由来であると言われている。
- チナガレ湿地帯
- ハイラル丘陵中部に位置する湿地帯。その名の通り多くの竜血樹が生えているが、北には『BotW』であるほこらチャレンジをクリアするまで常に雷雨に見舞われている雷の台地が、東には雷系モンスターがやたら多い池の上に建っており、ハイラル丘陵全体とハイラル平原の一部の地図が手に入るシーカータワー「丘陵の塔」が存在し、単なるダジャレ地名というわけではない。
- 丘陵の塔の上では塔から降りられなくなった学者のブートが研究のために塔からの飛距離を競う「鳥人間チャレンジ」を開催している。
- ローム山
- チナガレ湿地帯の西にある低山。『BotW』では変なおじさんかけっこ好きのクロカンバが通行人に対しマラソン競争を挑んでくる。
- 名前の由来は『BotW』のハイラル王の本名「ローム・ボスフォレームス・ハイラル」からか。
- ラブラー山
- チナガレ湿地帯の北にある山。『TotK』では頂上付近にある池の中央の切り立った崖上の島の上に、ハイラル丘陵とハイラル平原の一部の地図が手に入る「ラブラー山 鳥望台」が建っている。橋などは架かっておらず、使用するには何らかの方法で池を渡る必要がある。
- タバンタ大橋馬宿
- ハイラル丘陵の西、ククジャ谷に架かる唯一の橋であるタバンタ大橋の東にある馬宿。
- イルメナ台地
- タバンタ大橋馬宿の南にある台地。『TotK』では初代ハイラル王の妃ソニアを描いた地上絵がある。
- ワシュアの丘
- イルメナ台地とサトリ山に挟まれた位置にある丘。頂上付近に生えている巨大な流血樹の上にリト族の小屋が建てられており、『BotW』では詩人カッシーワが、『TotK』ではシロツメ新聞社の記者ペーンが修行をしている。
ハイラル大森林
ハイラル城の北にある森林地帯。東と北にオルディン山脈を望む。
- 森の馬宿
- ハイラル大森林の南東、オルディン地方とハイラル平原の境界付近に建っている馬宿で、ハイラル王国が滅んだ今でもなお交通の要衝と言われている。
- 『TotK』では厄災ガノン消滅後にデスマウンテンが冷えたことに伴う新道開発によってデスマウンテンの表玄関としての役割も担っている。
- ハイラル軍演習場跡
- 迷いの森の南東にある台地上の地形の上の湖に建っていたが、現在では地形が大きく崩れ、湖があった場所にはいくつかの沼地がある。
- 『BotW』ではハイラル大森林の地図が手に入るシーカータワー「森林の塔」が建っている。魔物の拠点であるドクロ岩を突き破る形で生えてきたために頂上部分が岩で覆われており、その上に王家の両手剣が刺さっているために雷が落ちやすい。
- 『TotK』では最初にリンクが再会することになる大妖精テーラの泉が移転してきている。
- 迷いの森
- マッコレ湖に囲まれた、常に深い霧で覆われた大きな森。中央には巨大な桜の樹が見える。一般人が入ると迷った挙句必ず森の外に戻ってきてしまう。リンクが森の中心へたどり着くためのヒントとして燭台とたいまつが置いてあるが、プレイヤーによってはゴリ押しでたどり着いてしまう。
- 『TotK』ではとある異変が発生しており、解決まで通常の手段で侵入することが出来ない。
- コログの森
- 迷いの森の中心にあるコログ族の集落。退魔の剣マスターソードが安置されている。
- 森の外から見えた巨大な桜の樹の正体は今作のデクの樹サマであり、中に空洞があり、リンクをもてなすための宿屋やよろず屋がコログ達により用意されている。宿屋のベッドは無料だが、よろず屋ではしっかりルピーを取る。この時代のハイラルには能動的にお布施を要求する妖精や攻撃されるとルピーを落とす精霊も存在するので、妖精といえども生きるのにお金が必要なものなのかもしれない。
- コログのミと引き換えにポーチの拡張をしてくれる巨大なコログのボックリンの故郷である。
- ドイブラン遺跡
- 迷いの森の北にあるゾナウ文明の遺跡。
- 『BotW』ではシーカータワーのマップ情報取得すらも拒む黒い霧にいつも覆われており、中は光源を所持していなければ一寸先すら見えないほど暗い。
- 『TotK』では霧が晴れ、ゾナウ調査隊員のカズナビによって調査が行われている。中央には新たにハイラル大森林をカバーする「ドイブラン遺跡 鳥望台」が建てられているが、最初に訪れた時点ではとある理由により機能しない。
- 名前は「ブラインド」のアナグラムとなっている。
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