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この項目は高濃度のフィクション成分を含んでいます。 この項目は編集者たちの妄想の塊です。ネタなので本気にしないでください。 |
平沢家の一族とは、琴吹紬(琴吹文庫刊)の執筆した長編推理小説。また、同小説を原作にした映画作品。
概要と解説
琴吹グループの傘下企業である琴吹活映株式会社の創立30周年を記念に映画化が決定した作品で、琴吹作品初の監督主演映画となる。
劇中では主人公の金田一紬(琴吹紬)以外、全出演者が自分自身を演じるという日本映画初の試みも話題を呼んでいる。平沢家の一族を代表するシーンである「池から突き出た足」も、当初は代役の起用を予定していたが、平沢唯の希望により自らが体を張って演じる形となった。後にこのシーンは予告篇やCFなどで多用され、ロケ地となった学校の池では唯の怪死体シーン(通称、逆タイツ)を再現する者が後を絶たない。
あらすじ
二人の姉妹を家に残して自由気ままに海外旅行を楽しむ平沢家の両親が、旅先のドイツで不慮の事故に見舞われこの世を去る。
突然両親を失った平沢家の姉妹、唯と憂。悲しみが癒える間もないある日、古くから隣に住む一文字とみが平沢家を訪れる。とみが唯に手渡した一通の封筒。それは、生前に両親から預かったという遺言書だった。そこに記されていた平沢家の知られざる莫大な資産。そして、その相続条件は、
「姉の唯に一切の不動産を、妹の憂に有価証券を、現金預貯金を姉妹で均等に相続する」
というものだった。仲の良い姉妹は特に紛糾することもなく遺産を相続し、次第に失っていた日常を取り戻し始める。
四十九日も過ぎたある日、突然、平沢家に探偵を名乗る金田一紬が現れる。「近頃、平沢家の遺産を巡り容易ならざる事が起こりそうなので調査して欲しい」という匿名の依頼を受けた為であった。頃を同じくして、唯の所属する軽音部のメンバーである田井中律、秋山澪、中野梓、そして嘗ての親友である真鍋和、後輩である鈴木純、先輩の曽我部恵、軽音部の顧問であり担任の山中さわ子、古くからの隣人一文字とみ、軽音部のマスコットキャラトンちゃんが、唯に金や高価な餌を無心し始めるようになる。対応に困惑する唯は、憂に助けを求める。姉思いの憂は「私が居るから大丈夫」と唯を励まし続けた。
しかし、ある日の放課後、桜高の池で唯の怪死体が発見される。現場検証に当たった警察の見解は、唯は何者かに別の場所で殺害され、学校の池に遺棄されたというものだった。真っ先に疑いを掛けられたのは遺産相続人である妹の憂。しかし、その後の捜査で近隣住民による唯の目撃情報が得られ、犯行時間が特定される。だが、憂には犯行時間に軽音部のメンバーと部室にいたというアリバイがあり、金田一紬自身もそれを確認していた。
両親と姉の度重なる死に心を病んだ憂は、軽音部の部室で薬物自殺を図るも、親友の梓に発見されて一命を取り留め、地元の精神病院に入院した。
名探偵金田一紬は、犯人を推理する過程で、平沢家の忌まわしくも哀しい真実を解き明かしていく。そして、悲哀に満ちた姉妹愛の真相が、今、明らかになる…。
主な登場人物
- 金田一紬
金田一耕介の末裔。普段は極普通の女子高生として日々を過ごしているが、その傍らで探偵趣味が高じてNPO法人ツムギディテクティブを設立し代表を務めている。その血統故、ひとたび事件が起こると例え依頼がなくても首を突っ込まずにはいられない自称名探偵。だが、迷宮入りと思われた難事件を数多く解決するなど、その推理力は侮れない。体表的な解決案件としては、広島県府中市三億円強奪事件やクリコ永森事件が挙げられる。物腰上品でおっとりした性格だが、時折感情が昂ぶると言葉に英語や方言が混ざることがある。非常に乗りがよく、大抵のことは「どんとこいです」と受け入れる。寝る前に紅茶を飲まないと寝付きが悪いほどティータイムをこよなく好み、常に携帯ティーセットを持ち歩いているのも特徴のひとつ。独身女性にも拘らず「うちのカミさんがね…」が口癖。
- 平沢唯
平沢家の長女。天真爛漫な性格で、常に周囲を和ませたり困らせたりしている。非常にユーモアに溢れた感性の持ち主で、常人には理解し難い独自の世界観を持っている。真鍋和とは家が近所で幼馴染。その大らかさが災いし、親友達に金を無心されても強く断れない自分、そして妹の憂に頼ってばかりいる自分に気付き苦悩している。両親の他界を切っ掛けに、もっと自立してしっかりした人間になろうと努力し始める。末期のアイス中毒者で、体内のアイス分が低下すると手の震えが止まらなくなり、思考もままならなくなる。決して金の亡者と言う訳ではないが、札束で頬を叩かれたい願望があるなどの俗的な面もある。それ故、遺産の現金を風呂に浮かべて入浴しようと試みるが、憂に発見されて止む無く断念するも、未だにその思いを断ち切れず好機を窺っている。
- 平沢憂
平沢家の次女。姉の唯とは対照的に、何事も卒なくこなす出来た妹。しかしやはり平沢家の血が流れており、他人には中々理解されない感性の持ち主。天性の天才肌で飲み込みが非常に早く、懸命にその道を極めてきた者をいとも簡単に追い抜いてしまうこともしばしば。それ故、何かと反感や恨みを買うことも少なくない。…が、大抵の場合はその後に控える屈託のない笑顔で許されてしまう。中野梓、鈴木純とは同級でクラスメート。学校外でも休日などは日頃から良く行動を共にしている。尋常でないほどの姉思いで、常に影で唯をサポートする健気な性格。今時の若者としては珍しく信心深い面があり、平沢家の隣に建つ神社には幾度となくお参りしている。普段は髪を後ろで結んでいるが、髪を下ろしたその姿はまるで唯の生き写しの如く似ている。
- 田井中律
唯の所属する軽音部の部長。活動的でお調子者の三枚目だが、一連の騒動で気落ちする唯を励ますなど律儀で義理堅い面もある。人の声色を真似る特技があり、電話越しでは本人と区別が付かないほどの腕前。秋山澪とは幼馴染で行動を共にすることが多い。互いに大切な親友として過ごしてきたが、次第に変化してゆくそれぞれを取り巻く環境の中で、価値観や考え方の違いから二人の関係も徐々に変わり始める。
- 秋山澪
軽音部の実質リーダー的存在。極度の上がり症で無類の怖がりだが、ファンクラブが存在するなどカリスマ性も併せ持つ。羽目を外し過ぎた唯と律を抑止する重要なストッパーであり保護者。普段は取りまとめ役に徹しているが、唯に五百万円を無心するなど、多額の金銭が絡むと人が変わる。本人も怖がりで内気な自分を克服したいとの思いが昔からあり、平沢家の騒動を期にファンクラブの実権を握り会員を統御しようと姦計する。
- 中野梓
軽音部のアイドル的存在。常日頃から唯や律にからかわれている。本来、真面目で曲がったことが嫌いな性格だが、平沢家の遺産を目の当たりにして唯に身体を差し出してしまう大胆な面もある。トンちゃんのことを誰よりも可愛がっており、熱心に世話を焼いている。入部当初から澪のことを頼れる先輩として慕っているが、本人も気が付かない心の奥底では唯のことを最も気に掛けている。一連の騒動で徐々に自分の本当の気持ちに気付き始め、様々な思いが交錯する中でひとつの答えを見つける。
- 真鍋和
桜ヶ丘女子高等学校の現生徒会長。先輩の曽我部恵から、秋山澪ファンクラブ会長も不本意ながら引き継いでいる。非常に真面目な性格だが、決して堅物というわけではなく、最もバランスの取れた人物。平沢家の騒動を受け分裂する生徒会内の派閥では、ハト派である真鍋派のリーダーを務める。
- 曽我部恵
桜ヶ丘女子高等学校の元生徒会長であり、秋山澪ファンクラブの元会長でもある。現在は地元を離れて大学に通っているが、母校の生徒会が危機的状況にあることを知り、状況を改善するべく帰郷する。しかし、ふとしたことからタカ派のリーダーに挙げられてしまい、集団心理の中で次第に自分を見失う。
- 山中さわ子
クラスの担任であり、軽音部の顧問。教師や生徒の間ではおしとやかで優しい人物で通っているが、本来はロックスピリッツ溢れる熱い人物。事件の中で混乱するクラスを統率しなければならず、本来の自分とその仮面の間で心が揺れる。
- 一文字とみ
古くから平沢家の隣に住むお婆さん。唯や憂のことは小さい頃から良く知っており、何かと世話を焼いてくれる。古くからこの土地に住んでいる為、平沢家が隣に建つ以前のことにも詳しく、平沢家の隣にある神社の由縁を知る数少ない人物。
スタッフ
- 監督・音楽・キャスティング : 琴吹紬
- 原作 : 琴吹紬(琴吹文庫刊『平沢家の一族』より)
- 製作 : 白井和男
- プロデューサー : 二野瀬隆重・琴吹紬
- 脚本 : 琴吹紬・樋高真也・小佐田紀夫
- 製作統括 : 伸国一郎・柄本一夫・井下正浩
- 企画 : 柊信和・浜名和也・北川准・木田壁弘明
- 監督補佐 : 斎藤志津治・松本美冬
- 音楽・演奏 : 放課後ティータイム
- テーマ曲 : 大野雄二
- イメージソング : 平沢進
- 撮影 : 五十嵐幸男(J.S.C)
- 美術 : 桜木明
- 照明 : 佐藤真一
- 録音 : 斎藤誠
- 調音 : 大橋哲司
- 編集 : 永田千珠子
- 助監督 : 斎藤菫
- 製作担当 : 高橋浩之
- ラインプロデューサー : 福岡聡
- ラインプロデューサー補 : 七瀬彰
- 製作進行 : 曽我部恵・佐々木曜子
- スクリプター : 高橋風子・桜井夏香
- スタイリスト : 山中さわ子
- ヘアメイク : 佐藤アカネ
- 特殊メイク : 河口紀美
- 装飾 : 立花姫子・砂原よしみ
- 小道具 : 瀧エリ・遠藤未知子
- フードコーディネート : 中島信代・木村文恵
- 振付 : 若王子いちご
- 画コンテ : 島ちずる
- 時代考証 : 宮本アキヨ・オカルト研究会
- 広報 : 木下しずか
- 予告編ディレクター : 真鍋和・琴吹紬
- 製作 : 琴吹活映株式会・琴吹シネマファンド・ムギックスジャパン
- 製作プロダクション : ムギックスジャパン
- 配給 : 琴活
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関連項目
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