真マジンガーZEROとは、永井豪の「マジンガーZ」を原作とした脚本:田畑由秋、作画:余湖裕輝によるロボット漫画である。
チャンピオンREDにて連載されていた。全9巻。愛蔵版は全4巻
概要
「真マジンガー衝撃!Z編」のサポート連載として始まった漫画だが、ストーリーは完全オリジナルであり「衝撃!Z編」とは永井豪の漫画版「マジンガーZ」を原作としている以外の共通点は少ない。
主な特徴としては
- いわゆるループ物で、ストーリーが非常にハード。
- 無茶苦茶強いマジンガーZ
- エログロ共に多め。首が飛ぶのは日常茶飯事。おっぱいもいっぱい。
- スターシステム採用。往年の永井豪作品のヒーロー達がZを喰わない程度に大活躍。
といった点が挙げられるだろうか。
また、マジンガーZだけでなく過去の永井豪作品のネタが大量に含まれており、ファンならニヤニヤ出来る事間違いなし。
なお、続編として偉大な勇者の物語「真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍」がある。
ストーリー
幾度の未来で、魔神と化し世界を破滅に導くスーパーロボット・マジンガーZ。
滅亡の歴史を変え人類を救うため、過去に遡り奔走するアンドロイド・ミネルバX。
マジンガーZを操縦し、世界を救うことが出来るのは兜甲児ただ一人。だが、時にはマジンガーに取り込まれ、あるいはマジンガーに乗り込めすらしないことも…
幾度もの滅亡の末に諦めかけていたミネルバがたどり着いた世界は、兜甲児がマジンガーZに乗り込み、なおかつ取り込まれていない世界だった・・・!!
登場人物
兜甲児
ご存知我らが主人公。
マジンガーZのパイロット…なのだが今作ではマジンガーに取り込まれたり乗り込めなかったり、世界が滅びる度にミネルバXに灰にされる不憫な役柄。
本編世界においてはマジンガーに取り込まれることなく操縦しているが、体のほうが凄いことになっていたりする。
特徴的なもみあげは今作でも健在。
Dr.ヘルによって滅亡の危機に瀕している世界で、マジンガーを操縦しDr.ヘルと戦う彼は全世界の人々の希望。
性格も従来より好青年分が強め。
弓さやか
今作のヒロイン。
アフロダイA、ビューナスA、そして今作オリジナルのアルテミスAのパイロット。
いままでの不遇っぷりはどこへやら、ストーリー的にも重要な立ち位置であり、ヒロインに相応しい活躍とお色気を見せてくれる。
特に前述のアルテミスAのパイロットスーツはとてもエロく、他のキャラやロボットを差し置いてフィギュア化されていたりする。
甲児とも相思相愛で非常に良い関係。
かなり嫉妬しやすく、いざ嫉妬すると甲児も手がつけられない程の恐ろしい様相に…。
ミネルバX
今作のもう一人のヒロイン。
兜十蔵が設計した、マジンガーZのパートナーロボット。
今作のミネルバは人間そのものであり、その容姿はDr.ヘルをも「美しい」と言わせる程。
首から下もマジンガーと同色の装甲のように見えるが実際はただのスーツであり、脱いだら人間と変わらない。
なお、マジンガーZのパートナーロボットなので(あくまでも甲児が乗り込んでいる)Zのことが大好きであり、さやかと喰い合わない美味しい立ち位置。
ある程度の武装も所持しており、光子力ビーム、ブレストファイヤー、フォトンスクランダー、光子力バリアを使い戦闘に参加することも。
何故彼女だけが時間移動が出来るのか、何故人間と同じような見た目なのか。
物語が進むに連れ、その理由が明かされていく。
兜シロー
甲児の弟。
基本的にいつもと変わらない。若干気が利く程度か?
ただの小学生な為戦闘描写などは無く、イマイチ影が薄い。
なお、ミネルバによると繰り返される世界において彼の生存確率は3割以下らしい。
ボス、ヌケ、ムチャ
いつもの3人組。
空気が重くなりがちな今作においては従来以上にムードメーカーとしての存在感が目立つ。
愛機であるボスボロットと共に機械獣よりも鉄仮面との戦闘描写が多い。
兜十蔵
マジンガーZ、ミネルバXの開発者にして、世界的な光子力研究の権威。ジジイ。
今作におけるいざこざのほぼ全ての元凶。だいたいおじいちゃんのせい。
世界によって原作のような優しいおじいちゃんだったり、人の命をを何とも思わないマッドサイエンティストだったりと差が激しい。
Dr.ヘル
今作の悪役。世界征服を企む悪の科学者。クソジジイ。
本編世界におけるヘルは多くの世界を見てきたミネルバをも「例外的に強い」と言わしめるほどに強い。
全世界の無人兵器を操るバードスの杖を作り、古代兵器を改修した機械獣を操って、たったの10日で50億人を死に追いやり降伏させる恐ろしい人。
彼にとっての世界征服とはこの世の全てを支配することであり、地球征服など第一歩にも満たないとか。
単身ホワイトハウスに乗り込み大統領の〇〇を握りつぶしたり、あしゅら男爵への鉄拳制裁で小型のクレーター作ったり生身でも化け物じみている、てか完全に化け物。
バイオレンス・ジャックに登場した機械道空手も身につけてる。
あしゅら男爵
ご存知男女半々の男爵。
今作においては別に主人公でも何でもない忠実なDr.ヘルの部下。
本編世界におけるあしゅらはかなりのアホ、だがDr.ヘルに対する忠誠心は本物で打倒マジンガーZに燃える。
マジンガーZとの最終決戦はとても熱い、色々な意味で。
ブロッケン伯爵
ご存知首が切れてる伯爵。
こちらもDr.ヘルの忠実なる部下。
あしゅらに負けず劣らずのアホ。
とある理由により体を失ってからは首質兼迷言発声器と化す。
永井豪オールスター
機械獣と並ぶDr.ヘルのもう一つの脅威、鉄仮面軍団に対抗する戦闘市民。
いずれも永井豪原作の作品の主人公達である。
ちなみに、他にもデビルマンから主人公デビルマンとサタンの石像やススムちゃんが登場していたり、細かいところにも多くのネタが仕組まれていたりする。
戦闘のプロ
戦闘のプロ。本人が言ってるんだから間違いない。
とある世界に登場するいけ好かないやつ。
グレー…と共に今作における出落ち担当。
登場メカニック
マジンガーZ
いつもより強くて大きい僕らのスーパーロボット。
兜十蔵が孫である甲児に残した恐怖の遺産。
単純なスペックだと恐らく歴代最強のマジンガーZ。本気を出せば一瞬で地球を火の海に出来る。
今作のマジンガーZの特徴としては7つの魔神パワーが搭載されていることと、光子力ビームが使えないこと。
魔神パワーは開放するたび様々な効果を発揮しパワーアップするが、7つ全て開放させると魔神化し暴走してしまうデメリットがある為非常に扱いづらい。
また本編より過去の世界では冷凍ビームやフィンガーミサイル、電磁波攻撃などのマイナーな武器を披露するが本編世界のZが使えるかは不明。
今作においては世界によって顔や胸部、パイルダー等のデザインが異なるという小ネタが存在する。
例えば、1巻プロローグの機体は旧TV版に近いデザイン、2巻以降の本編世界に登場する機体は漫画版をベースに旧TV版の要素を取り込んだようなデザインとなっている。
また、魔神化したZは今は亡きロボ師こと佐藤拓デザインのマジンガーZにどことなく似ていたり。
アフロダイA
さやかの愛機であるマジンガーZのパートナーロボット。
武装や性能は過去のマジンガーZとさほど変わらない。
今作では(ミネルバXが調子に乗りすぎた結果)嫉妬に狂ったさやかの操縦テクニックにより大暴れ。
獣のような動きで機械獣を撃破し、甲児とミネルバをビビらせる。
その無茶な動きでガタが来たため、後述のアルテミスAにパーツを流用され引退。
ビューナスA
さやかの愛機である(ry
漫画版マジンガーZのビューナスと武装や性能はあまり変わらない。
Dr.ヘルとの一大決戦『マジン大戦』にて活躍するも同大戦で大破。
その後回収され後述のアルテミスAの素体となる。
アルテミスA
さやかの(ry
アフロダイA、ビューナスAのパーツとミネルバのサポートにより三博士が作り上げた機体。
ナノロッド凝縮体 光子力電磁層合金Z 超合金Zメッキの複合装甲により全身超合金ZのマジンガーZに次ぐ装甲の硬さを誇る。
またミネルバ発案の新たな操縦システムにより、戦闘効率が30%アップしてるとか。
操縦には専用のパイロットスーツを着用する必要があるのだが、下記関連商品を見れば分かる通りとてもエロい(マジンサーガのアフロダイAの操縦システムが元ネタであるが、露出度が更にアップしている)。
流石にハレンチ過ぎる為か搭乗時以外は上にコートを着ている。露出狂みたいとか言ってはいけない。
ボスボロット
ご存知ボスの愛機。
作風に合わせ機械的な面が強いが従来通り豊かな表情も見せる。
細かい描写が無いためスクラップ製なのか元作業用ロボットなのかは定かではないが、ビューナスと違いマジン大戦で頭部以外が大破しても修復されている辺り修理は容易なようだ。
ゴードンヘル
Dr.ヘルが開発した銀河系強奪超ド級機械獣。
過去作に登場した同名の機械獣よりも遥かにデカく強力。軽く見積もって全長十数km。
足をついただけでマグニチュード11.2の地震起こすとかスペック自体がズバ抜けている。
従来と同様(ただし威力は桁違い)の武装を使うほか、かつてマジンガーが使った『あの必殺技』まで使用してくる。
これでも魔神化したマジンガーZには敵わないのだから恐ろしい。
関連動画
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愛蔵版
関連項目
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