DreadOutとは、Digital Happiness社が開発したインドネシア産ホラーゲームである。
概要
インドネシアのゲームマニア集団が会社を興して製作した三人称視点サバイバルホラーADV。
製作者自ら和製ホラーゲームをリスペクトした作品である事を公言しており、特に「儚げな美少女キャラクターが廃墟を探索する」、「カメラを使って怪奇現象を撃退する」という点など、『零~zero~』の影響が強い。
製作国であるインドネシアが舞台ということもあり、東南アジア土着の幽霊、妖怪などがクリーチャーとして登場する点が特徴。怪異の情報を参照できる『ゴーストペディア』機能もあるので、和風、洋風のホラー設定に飽きたホラーゲームファンには新鮮に感じられるかもしれない。
シナリオはチュートリアルにあたるACT.0、本編にあたるACT.1、ACT.2の三つのチャプターに別れており、ゲーム開始時に好きなチャプターを選択して開始することが可能。もちろんストーリーは連続しているため、初見のプレイヤーは順番どおり進めていくことが推奨されている。
日本ではsteam及びPLAYISMでダウンロード購入する事が可能。
ストーリー
旅行の最中、不気味なゴーストタウンに迷い込んでしまった5人の高校生と引率教師。人を探して付近の廃校舎を調べていた一同だったが、突如として玄関扉が閉ざされ、主人公のリンダを残して全員が姿を消してしまう。
校舎からの脱出を試みるリンダは、やがて怪異に対抗出来る不思議な力に目覚めていく……
キャラクター
リンダ
本作の主人公であるポニーテール巨乳美少女。幼い頃から幽霊を怖がらないタイプだったらしいが、怪異に襲われる中で「カメラを通して生体エネルギーを放つ」などの霊能力に目覚めていき、仲間達と共にゴーストタウンから脱出すべく奮戦する。
条件を達成するとコスチュームチェンジする事が出来るが、パンチラは拝めない……畜生。
イラ
小学生時代からリンダと仲が良い女子生徒であり、自他共に認める親友関係。
清楚な雰囲気だが、Act.1序盤では東南アジア特有のスキンシップなのかリンダに痛烈なビンタを放つ。
また、あるシーンではとても素敵な笑顔を見せてくれる。
シェリー
学園ではチアリーダーを務めるという、見た目どおりギャル系の女子生徒。
ACT.2中盤で再登場するが、何者かに殺害されてしまう……
ドニ
お調子者の男子生徒その1。バスケチームのキャプテンでありシェリーの義兄弟らしい。
ラグビー選手顔負けのタックルが特徴。
ACT.2序盤で再会するが、既に殺されていたらしく怪異に操られて襲ってくる。
ヤーヤン
理数系の男子生徒その2。
ACT.1序盤で失踪して以降、再登場もせず消息不明。どこ行ったんだコイツ。
シスカ先生
一同を引率する眼鏡美女教師。ベヨネッタではない
責任感の強い性格だが、言う事を聞かない男子生徒たちには手を焼いている。
ACT.2中盤で再会するが、シェリーの死体を残して再び行方不明になってしまい……
トゥルーエンドでリンダに耳打ちする姿はとてもセクシー。
登場する怪異(の一部)
ポチョン
埋葬時の白布で全身を束縛された幽霊。
見た目サイレントヒル感漂うが、インドネシアではポピュラーな幽霊らしい。
ポチョン ラジャ
優れた呪術医が死後に巨大な怪物と化した姿。ポチョンを使役する能力を持つ。
ACT.0で初登場するが、ACT.2で巨大な美女の姿に化けて再登場。さらにイベントを進行すると正体を現し、ボスとして戦う事になる。その為、本ゲーム最大の巨乳キャラでもある。
バビゲペッ
ACT.1の廃校舎を徘徊する巨大イノシシ。首輪には校舎玄関扉の鍵がかかっているが、リンダを発見すると突進攻撃してくる上に撮影しても逃げるだけで倒す事が出来ない。狭いところには入れないのが弱点。撮影して眠らせた隙にシザーファントムから入手するハサミで鍵を奪い取る事が可能。
実は黒魔術士が変身した存在らしく、肉眼で見た姿とファインダーを通して見た姿が異なる。
シザーファントム
名前どおりハサミを持った幽霊で、実は悲しい過去を背負っている。
ACT.1突破を阻む強敵であり、テレポートと地形を駆使した神出鬼没の戦術でリンダを翻弄する。
倒すとハサミを戦利品として入手出来る。
セカンドシスター
ACT.2後半の舞台となる洋館のボス。ドニを操っていた存在でもある。
数度に渡って戦う事になり、戦う度に戦術や弱点が変化する強敵だが、周囲の鏡を利用する点は共通している。
謎の赤いドレスの女
ゲーム冒頭から登場し、度々リンダの前に姿を現して襲い掛かってくる謎の女性。
お察しの通りラスボスである。
システム
ビネット
リンダの周囲に怪異が接近すると、効果音と共に画面端に赤いオーラが表示される(赤ビネット)。同様に彼女の周囲にアイテムや仕掛けなどが存在すると、効果音と共に青いオーラ(青ビネット)が表示される。本作には難解な謎解きが多いため、青ビネットには特に気を配る必要がある。
カメラ
リンダはカメラを通して生体エネルギーを放射する能力を持ち、怪異を撮影する事で撃退出来る。
撮影自体は無制限に可能だが、ファインダー上ににノイズが走っているときに撮影しなければダメージが通らず、ダメージを受けた後はしばらく無敵状態になる怪異が殆ど。また、ファインダーを覗き込まねば視認出来ない怪異や、単に撮影するだけではダメージを与えられない怪異、特定の部位を撮影しなければ倒せない怪異などもおり、怪異に合わせて的確な戦術を取る事が求められる。
カメラはアイリスフォン(スマートフォン)とデジタルカメラの二種類が存在。前者は懐中電灯代わりに使用出来る(バッテリー表示が徐々に減っていくがゲーム中にバッテリー切れになることは無い)。後者は一瞬だが強力なフラッシュを発する事が出来るほか、ズーム機能によってアイリスフォンでは射程外の怪異にもダメージを与えられる。
本作の謎解き要素は殆どがカメラを使って解決するものであり、ファインダーを覗き込まなければ視認出来ない隠し通路などもある為、進むべき道が分からなくなった際は、ファインダーを覗きながら青ビネットの周囲を探索すれば道が開ける可能性が高い。
リンボ
リンダが怪異の攻撃を受け続けるなどして力尽きると、「リンボ」と呼ばれる死後の世界に飛ばされてしまう。前方に見える光に向かって走り続ければ現世に帰還出来る(オートセーブされた地点まで戻る)が、力尽きる回数が増す毎に現世までの距離が遠くなっていく。
最初のうちはまだ許容範囲内だが、本作のクリーチャーの中にはかなり手ごわいものも多く、「死ぬ→リンボを走る最中に集中力が落ちる→再び同じ場所で死ぬ→走る距離が伸びてゲームを続行する気力が萎えていく」という負のスパイラルに陥る可能性も高い。
正直、演出的にも意味の薄いクソシステムなのでオプション設定でOFFにする事を推奨する。(要出典)
関連動画
関連項目
- ホラーゲーム
- 零シリーズ(以下のタイトルは製作者がリスペクトを明言)
- サイレントヒル
- SIREN
- デメント
- ルールオブローズ
- Left4Dead(ゲーム性や設定的に関連性は薄いが、あるアイテムが登場する)
- 2
- 0pt