HE★VENSとは、テレビアニメ「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%」にて登場したアイドルユニットである。
概要
業界最大手レイジング・エンターテイメント所属。
幻の新人賞『うたプリアワード』にST☆RISHと同じくノミネートされた、いわばライバルポジションのグループ。
アニメ第二期9話でノミネートが正式発表された後、うたプリ公式内にサイトがオープン。
ST☆RISHに負けず劣らずの人気グループであり、10話劇中では「HE★VENS優勢」という見出しが1面の新聞が駅売店で売られている描写がある。
12話ではドラゴンを召喚し観客を蒼い炎で焼くという衝撃の演出で「HE★VENS GATE」を披露した。
アニメ第三期ではうたプリアワード後に行方不明になっていることが語られていたが、最終話の終盤になって新たなメンバー4人を加えた7人の新生HE★VENSとしてSSSオープニングアーティストの選考ライブに乱入。
曲のサビ部分でマップ兵器を出現させ観客や審査員をレーザーで焼くという相変わらず衝撃的な演出で新生「HE★VENS GATE」を披露した。
アニメ第四期の1話では七海をリムジンで轢き殺す勢いで拉致し彼女の目の前で華麗に歌を歌うという、相変わらずぶっ飛んだうたプリ世界を見せ付ける一番手を担い視聴者の笑いを誘う。
実は正規のエントリーをしないまま選考ライブに乱入したため審査の対象外となっていたが、不戦敗となるのは見過ごせないほどの圧倒的な実力を示したためにHE★VENS、ST☆RISH、そして優勝したQUARTET NIGHTの3グループで改めてSSSオープニングアーティストの決戦ライブを行うことが決定。
HE★VENSとST☆RISHによるデュエットプロジェクトを通して、各々の能力を高め合いながら決戦ライブに臨む。
キャラクターデザインおよびイラストレーションに倉花千夏氏が起用されていることから、うたプリファンの間では次回作の攻略対象ではないかとみられている。
メンバー
初期メンバー。リーダーであり、事務所社長のレイジング鳳の息子。
二期で出てきた時は春香や彼女が作った曲に対して事ある毎に「イイッ」と声を上げていたために視聴者から変態眼鏡と呼ばれることもあったが、三期のプロフィールで自分の気に入ったものには偏愛傾向を示すことが明らかにされた。
HE★VENSのメンバーには絶対的な自信を持っている。デュエットプロジェクトを拒否するシオンにSSS決戦ライブに出られなくなってもシオンの意思を優先させようとしたり、レイジング鳳と対立してSSS決戦ライブに出られなくなりそうだった時は心を石にして謝ろうと思うなど、HE★VENSのメンバーに対しては頼りがいのあるリーダーとしての一面を見せることも。
一方で至上の音楽を求めるあまりに無自覚に人を追い詰めることもあり、音也は結果として闇堕ちと呼ばれる状況にまでなった(瑛一自身は音也が根を詰めすぎるところをやんわりと注意したり、彼が行方不明になった時は心配するなど良識はあるのだが)。
その件で「(音也の)悲しさも、寂しさも、孤独も、理解できるのは俺だけだ」と言い、トキヤに対して「同じ魂を持たないお前に音也の気持ちを理解できるわけがない」と言い放っており、レイジング鳳との確執からか彼もまた心に闇を持っているようだが、真相は不明。
初期メンバー。古くから続く由緒ある土佐の「皇家」の長男。聖川家と付き合いもあったらしいが真斗と直接顔を合わせたことはなかった。
実家に対して音楽への思いとその強さを示すことが出来ていなかった真斗に対して、実家の父親に猛反対されながらも止められない音楽への思いから父親に立ち向かい、最終的に自分の道を行けと自由をもぎ取ったことが明かされている。
デュエットプロジェクトでは学生時代から先延ばしにしていたお家問題に向き合う聖斗の元へ、皇家名代として駆けつけ彼に発破をかける。
春歌の曲を「あの曲はいい、とても」と褒めただけでナギに「こんなに喋るなんて珍しい」と言われてしまうほど無口。だが逸りがちな周囲から一歩引いた冷静な言葉を零すこともあり、不思議な存在感を示している。
休憩時間に一人体育座りで丸まっていたり、かと思えばヴァンや大和とストレッチをしたり肩を組んで歌ったりもする。
初期メンバー。天才的な頭脳を持ち合わせており自分の魅力を熟知しているためか、小悪魔的言動でファンを魅了する(天才的な頭脳の割には「宇宙一キュートな帝ナギ」「最高にスーパーなナギたち」と褒め言葉は拙い)。あざといなさすが代永あざとい。
得意楽器はヴィオラ。アイドルは人々の心を虜にする仕事と知ったためにその道に飛び込んだこともありプロ意識は高く、デュエットプロジェクトにも積極的。しかし瑛一と同様に、最高の音楽を求めるあまり人の過去に踏み込んでしまう一面がある。
ただ、音楽に本気で挑むナギの姿勢が、過保護さが抜けきれない砂月と彼の存在に無意識下で甘んじていた那月の関係を改めさせ、成長させることにもなったのは確かである。
大人びてませている面があるとはいえ、他のメンバー(特にシオン)から可愛がられていたり、負けた悔しさからつい泣き出してしまうなど、年相応の一面を示す。あざといなさすが代永あざとい。
追加メンバー。鳳瑛一の弟であり、レイジング鳳の息子。
強烈な性格の二人の血縁者ということで瑛二もまた強烈な性格をしているのではないかと当初は思われたが、蓋を開けてみればHE★VENSきっての常識人だった。
今度は常識人ゆえに影が薄くなるのではと心配されたが、他のメンバーが大なり小なりトラブルメーカーだったこともあり、また誠実で落ち着きある性格のためにナギやシオンを優しく諭すことがあったため、影が薄くなることはなかった(腹を空かせたナギにカレーでも作ろうかと提案していたり、最早HE★VENSの母ポジション)。
デュエットプロジェクトではトキヤを慕っていることもあり、大きな問題を起こすことなく互いの意識に良い意味で変化を与えながら終わらせることが出来た。
歌やダンスに関してはトキヤが認めるほどの天才的な才能を示している。しかし兄に誘われてアイドルになったために当初は自分がアイドルになるという認識を強く持てていなかった。
兄とは良好な関係であるが、父とはどのような関係であるかは不明。ただレイジング鳳に反発して仕事をすべてキャンセルさせられた時は、父のことを「あの人」と述べていることから、父には何かしら思うところはあるらしい。
追加メンバー。感覚や感性に従い、何事においても自分の好きなこと、やりたいことを優先する。周囲に縛られず、思ったことはストレートに口にするタイプ。
演技の実力は高く他者を圧倒する程だが、本番になるまで実力は披露しないスロースターター。共演する人物が優れた実力を持っている時はアドリブをかます、ある意味共演者泣かせ。
「HE★VENS GATE」の曲を初めて聞いた時から作曲者である七海へ恋に落ちたらしく、初打ち合わせの日に告白、デュエットプロジェクト終了後にも告白するなど、七海を慕いながらも一線を越えない他の面子と違って積極的に七海へアプローチしていく。
その姿は、歌うことで空を飛んだり羽が生えたり宇宙でバトルしたりするなど(意味不明)独特な表現で歌の世界を示し続けたこのアニメが、本質的には乙女ゲーム(恋愛シミュレーションゲーム)を題材にしていることを視聴者に思い出させた。
追加メンバー。日向龍也の弟である。
アスリート並の体格や身体能力に恵まれ、また歌やダンスには相応の実力を示しているが、彼の意識は全て兄の龍也に向かっているためデュエットプロジェクトにはやる気を出していなかった。
龍也の弟と呼ばれると怒ること、龍也に反抗するためにあえてレイジング・エンターテイメントに所属したこと、昔から事ある毎に龍也に突っかかっていたことから、才能溢れる兄に対してコンプレックスを抱いているように見えるが詳しいことは不明。
休憩時間に腕立てをしていたり、撮影の待ち時間に倒立をしていたり、シオンの件でST☆RISHの下にかちこみに行った際に先陣を切っていたことから、HE★VENSの脳筋担当だと思われる。
追加メンバー。普段は浮世離れした存在感をまとい、厨二常人に理解しにくい発言が多い。
HE★VENSには一番最後に加入したため当初はメンバーすらも警戒していたらしいが、現在ではHE★VENSを失いたくない、HE★VENS以外とは歌わないと誓いを立てるまでにシオンにとって大事な居場所となっている。
デュエットプロジェクトではST☆RISHと歌うことで自分の居場所、しいては自分の中のHE★VENSに対する意識が揺らいでしまうかもしれないという不安からデュエットプロジェクトを拒否し、クローゼットの中に引きこもってしまう事件にまで発展する。
HE★VENSの中では幼子の暖かさを持っているナギが一番のお気に入りで、EDの1カットでは背中合わせでナギに体重をかけていたり、作中でも背中に抱きついて離れないなど、その様子が伺える。
代表曲
- HE★VENS GATE
作詞 ‐ 上松範康(Elements Garden)
作曲・編曲 ‐ 藤間仁(Elements Garden)
うたプリアワードで初披露された代表曲。鳳瑛一、皇綺羅、帝ナギの三名が歌う。
歌っている最中ステージは蒼い炎に包まれる演出が組まれ、ソロで歌っているメンバーの背後で残りのメンバーが組み手のように戦い合っているのが特徴。
サビになるとどこからともなくドラゴンを召喚し、ドラゴンが放つ蒼い炎で客や審査員を焼くほどに(誇張ではない)人々を魅了していき、その圧倒的実力にST☆RISHの面々を震撼させ、視聴者の腹筋を崩壊させた。
- HE★VENS GATE-Beginning of the Legend-
作詞 ‐ 上松範康(Elements Garden)
作曲・編曲 ‐ 藤間仁(Elements Garden)
SSSオープニングアーティスト選考ライブで初披露された。追加メンバーを含めた七名で歌う。
神殿の円柱に乗って登場、歌っている最中は天から光が降り注ぐ、黒い羽が宙を舞うなど、演出には「HE★VENS GATE」の名前を意識したと思われる演出が組まれる。
サビになるとどこからともなくマップ兵器を召喚し、客や審査員をレーザーで焼くまでに(誇張ではない)人々を魅了していき、その圧倒的実力と相変わらずな演出を見せつけ視聴者の腹筋を崩壊させた。
第四期でこの曲のダンスを練習しているシーンがあるため、HE★VENSの代表曲であるらしい。
アニメ第四期一話で初披露された。ST☆RISH、QUARTET NIGHTとの合同曲であり3グループの中ではトップバッターを努めた。
リムジンに拉致した七海の目の前で唐突に歌うなど、相変わらずの様相に視聴者の腹筋を崩壊させた。
「女神の曲を歌いたい」とストレートに七海に想いを歌ったが、リムジンの天井を開いたことで二番手のQUARTET NIGHTに七海を連れて行かれる。
- 不滅のインフェルノ
作詞 ‐ 上松範康(Elements Garden)
作曲・編曲 ‐ 藤間仁(Elements Garden)
SSSオープニングアーティスト決戦ライブで初披露された。ステージ全体を蒼い炎が包んだ中でダンスを交えながら曲を歌う。
各メンバーが歌うパートの歌詞にデュエットプロジェクトで歌った曲のタイトルの一部を入れるなど、ST☆RISHを意識したと思われる意匠が施されている。
EDのシーンから予想されていたようにセンターは鳳瑛二であり、彼一人だけソロで歌うパートがあるなど、優遇されている。
ダンスが少しださい楽しそうに踊っている彼らの姿は一見の価値あり。
「不滅のインフェルノ」のカップリング曲。劇中では未披露。
HE★VENSには珍しいポップ調の曲。
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関連項目
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