井上尚弥単語


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井上尚弥いのうえ・なおや)とは、神奈川県座間市出身の日本プロボクサーである。
1993年4月10日生まれ。第33代WBC世界ライトフライ級王者。第17代WBO世界スーパーフライ級王者。元WBAスーパーWBCIBF・WBOスーパー世界バンタム級統一王者。現在はWBAスーパーWBCIBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者。

は元アマチュアボクサー現在は実業トレーナー井上プロボクサーで元WBC世界バンタム級暫定王者、現WBA世界バンタム級王者の井上拓ニックネームは「怪物(The Monster)」。 

選手としての特徴

スピード5。テクニック5。ディフェンス、パンチを避ける力5。アマチュアを含めて経験も5。 パワーマイク・タイソン
――NHK番組で井上力を採点した長谷川穂積(元三階級世界王者)

好戦的でカウンターを得意とする右ボクサーファイター
軽量級としては(というか中重量級でも)破格のKO率からパワーに注されがちだが、選手としては非常にオーソドックスなバランス教科書通りの隙のボクシングで相手を攻め立て、動きを見切ったらノーガード攻撃スタイルで捻じせに掛かる。
フィジカル、攻撃技術、防御技術、メンタルボクシングIQなど心技体のあらゆる力が完成されており、基本に忠実な戦い方で世界舞台に圧勝を重ねる様から「特徴がいのが強さ」「日本ボクシング史の最高傑作と評される人物。

あらゆるパンチが強力だが、よくフィニッシュブローになるのは右ストレートと左フック。特に強な足を活かした左ボディフックKOを量産する十八番の一つ。ただし本人の拘りが一番強く、スパリングパートナーなど周囲の人物が一番恐いと語るのは左ジャブである。

タレントとしては「ボクサーであるからにはボクシングで魅了すべき」との持論のもとトラッシュトークメディア向けのキャラ付けを忌避しており、文字通り拳一つでファンを獲得してきた人物。絶大な人気の反面、試合の放映権が高騰した現在は試合が地上波で見られない選手でもある(これは井上尚弥がどうこうというよりスポーツ行全体にそういう流れがある)。
メディア嫌いというわけではなく、報道番組やバラエティに出演する際はいたって自然体。リングを降りると快活で若干人見知りな好青年が顔を見せる。

アマチュアキャリア

小学校1年生のときに、アマチュアボクシング練習をするの姿を見てボクシングを始める。中学3年時に第一回全U-15大会で優秀選手賞を受賞。

高校1年時にインターハイ、国体、選抜の三冠を達成。 高校3年では際シニア大会であるインドネシア大統領杯にて金メダルを獲得。世界選手権こそ3回戦負けも、インターハイ、全日本選手権を制覇。高校タイトル5冠、シニアタイトル2冠で、史上初の高校七冠を達成した。

高校卒業後、2012年4月ロンドン五輪予選会を兼ねたアジア選手権に出場。決勝まで残るが、翌年の世界選手権覇者となる地元カザフスタンビルジャン・ジャキポフに12-16で敗戦。ロンドン五輪出場の望みが絶え、プロに転向する。

なお高校時代からプロとのスパリングを多く行っており、この時点で「当時日本ランカー(後に世界王者)の田口良一が泣かされた」だの「既に世界王者だった八重樫東がボコボコにされてコレ以降一度も勝てなかった」だのといった逸話を残している。

アマチュア戦績は81戦75勝(48KO/RSC

プロキャリア

プロでの戦績は30戦30勝(27KO

ライトフライ級(2012年~2014年9月)

プロテストで当時の日本ライトフライ級王者・黒田之(川崎新田)を終始圧倒し、B級ライセンス試験に合格。

プロデビュー戦は、10月2日後楽園ホールにてOPBF東洋太平洋ミニマム級7位にランクされているクリソン・オマヤオ(フィリピン)と49キロ契約8回戦で対戦。A級でのデビュー1987年赤城武幸以来25年ぶり7人で10代は初。デビュー戦なのにTBS深夜で放送するほどの注度であった。試合自体は4回2分4KO勝利プロ転向からわずか3かでOPBF東洋太平洋ライトフライ級10位にランクインし、日本ライトフライ級6位にもランクされた。

2戦からくも対戦者探しに苦労するようになる。世界ランカー三人にオファーを出すが、「新人と聞いていたが話が違う」と断られる始末。結局、タイライトフライ級王者ガオプラチャン・チュワタナ(タイ)と50キロ契約8回戦で対戦。ここは軽く1回KO勝利する。
なお、この試合はTBSが夕方生中継するという力の入れようだった。TBSが将来のvsを意識したのか、それとも既に落ちだった亀田一家の後釜と考えていたかは不明である。(しかしTBSはなぜか井上を手放す。逃した大はあまりに大きい)

次戦も日本王者含む世界ランカーに試合を断られる。受けたのは日本ライトフライ級1位佐野。試合は3回に右拳を故障するも左一本で佐野をほぼコントロールして、10回1分9TKO勝ちで下した。この勝利日本ライトフライ級1位ランクされる。

2013年8月25日日本ライトフライ級王者・田口良一(ワタナベ)と対戦。田口の左フックKOを期待される重圧に攻めあぐね判定となったが、3-0の明確な判定で田口を下し、吉丈一郎に並ぶ男子最速の4戦日本王座を獲得した。

なお、井上ダウンを奪われなかったのは、2024年9月現在田口ただ一人である。田口は後にWBA世界ライトフライ級王座を獲得、同王座を7度防衛している。特に7度の防衛戦ではIBF世界同級王者の強ミランメリンドとの統一戦を制し、ライトフライ級の2団体統一王者となった名王者である。
田口は後に、「どんな強い相手でも井上ほどではない」という思いが自分を支えてきたと語っている。強者は強者を生むのである。

2013年12月6日小野心の王座返上に伴ったOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦にて、同級二位のヘルソン・マンシオと対戦。攻防共にボクシングレベルアップした姿を見せつけ、5回2分51で当時内最速の五戦でOPBF東洋太平洋王座を獲得。

そして2014年4月6日大田区合体育館にて、WBC世界ライトフライ級王者アドリアンエルナンデスメキシコ)と対戦。試合の三週間前にインフルエンザにかかり二週間で10キロを落す過酷な減量から試合に臨んだ。
試合は井上が1Rから圧倒し、3R後半に有効打によりエルナンデスの右瞼の上をカットするも、その3Rには井上にも減量苦による分不足から足が攣りかけるアクシンデントが起きる。4回からエルナンデスも王者の意地を見せるが、6回に井上の決死の猛攻にダウン。6回2分51TKO勝ちで当時日本男子最速のプロ入り6戦での世界タイトル獲得となった。

2014年9月5日国立代々木第二体育館にて、元PABAミニマム級王者でWBCライトフライ級13位のサマートレック・ゴーキャットジムタイ)と初防衛戦。プロキャリアを始めたライトフライ級に、筋肉の育つ成長期の身体は減量の限界となり、分不足による試合中の足の痙攣は常態化しつつあり、減量後の姿は病的と表現していいほどの仕上がりになっていた。ダーティな手も使う相手にしっかりと11回1分8TKO勝ちを収めたが、試合後には階級転向を示唆。

スーパーフライ級(2014年12月~2017年)

スーパーフライ級で真の「怪物」へ

2014年11月6日、かねてからの減量苦によりスーパーフライ級への転向を発表。更に通算27度の王座防衛を誇る階級最強王者オマール・ナルバエスアルゼンチン)への挑戦も発表された。
ジョー小泉ブログによると、当初はWBA世界フライ級正規王者ファンカルロス・レベコ(アルゼンチン)と交渉していたが先行きが見えず、ナルバエスなら年末の日本でも行けるとアルゼンチン側から提案され、実現したら面いとその話をしてみると「強い王者とやりたい」という井上子の希望で実現したそうな。

階級を代表する名王者への挑戦に「謀」「まだい」などのもあったが(ちなみに海外ブックメーカーサイトでは井上有利と出ていた)、2014年12月30日東京体育館にてWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエスと対戦。プロアマ通じてダウン経験なしの不倒の男に対し、1回額への右打ち下ろしからガード越しの右ストレートダウンさせると、テンプルをめる左フックで二度ダウンを奪う。 2回には芸術的な左フックダウンを奪い、更に左ボディでダウンを奪うとテンカウント。

怪物」としか形容しようのない2回3分1の圧勝劇で、ポール・ウェアーの9戦を上回る当時の世界最速となる8戦での2階級制覇を達成した(2016年ワシル・ロマチェンコが7戦で更新)。

尚この勝利が評価され米国ボクシングサイトボクシングシーンドットコム」「セコンド・アウトドットコム」「ファイトニュースドットコム」の2014年ファイターオブ・ジ・イヤー(年間最高選手)に選ばれ、2015年1月6日後楽園飯店で行われた2014年日本ボクシング年間表選手選考会にいて、最優秀選手賞とKO賞に選出。上述のナルバエス戦が年間最高試合に選出されるなど具志堅用高(78・79年)高橋ナオト(89年)以来の3冠を達成した。

2015年12月29日、同級1位ルリト・パレナスフィリピン)と約一年振りとなる初防衛戦。ガードの上からなぎ倒す右でダウンを奪うと、そのまま攻め込み2R1分20TKO勝ちを収めた。試合後、ナルバエス戦の負傷により三月に右拳の手術をしていたことを告白した。

2016年5月8日に同級1位ダビド・カルモナメキシコ)との名戦が有明コロシアムにて開催。「中盤まで技術を試す」というテーマで臨んだが、打たれ強く上手い名挑戦者に、2Rで右拳を痛め、更に左で相手をコントロールするうちに左拳も痛める。それでも最終12Rにはカルモナを攻め立てダウンを奪い、ストップ前でゴング。3-0の判定で勝利

試合後に、2018年には現状のベストエイトであるバンタム級に階級を上げる事を示唆。HBOからも対戦が望まれているWBC世界フライ級王者ローマン・ゴンサレスとの対戦を「(階級変更を)待てるのはあと一年だけ」とした。

……がこれは運命悪戯で実現することはなかった。これについては後述する。

対戦相手探しに難航する中、当時同級3位(対戦時には同級1位)のペッチパーンボーン・ゴーキャットジムタイ)と9月4日に対戦。試合二週間前に痛を発症し練習を出来ず、を流すだけの減量で計量前の状態は最悪、相手のローローにイラつき打ったパンチで拳を痛めるなど、全体的に集中力が欠ける試合だったが、それでも10R3分3ストレートでのKO勝ちで三度の防衛を果たした。

マゴン戦の機運は高まっていた。9月10日ローマン・ゴンサレスカルロス・クアドラスを視察した井上は熱狂するアメリカの会場の雰囲気に「鳥肌が立った」と話し、これまではさほど興味を持たなかった米国リングに立ちたいと強く感じたという。結果はロマゴンが苦戦しながらも勝利。試合後には「井上とのスーパーファイトが期待されているが?」との問いに、ロマゴンは「もちろん喜んでやりたい」と話していた。この時、井上も周囲も、おそらくはロマゴン自身も、頂上決戦の実現を疑っていなかったであろう。

しかしビッグマッチへのはまだ遠い。当時WBA王者だったルイス・コンセプシオンに統一戦のオファーを出すも実現せず。結局手を挙げたのは古で前WBA王者、河野ワタナベ)であった。2016年12月30日河野有明コロシアムにて対戦。河野雑草の意地を見せるが序盤から終始圧倒し、6R狙い澄ました左フックカウンターダウンを奪い、立ち上がった河野を右ストレートで倒し6R1分1TKO勝ちで、四度の防衛に成功。河野はキャリア初のKO負けとなった。

実現しなかった頂上決戦

ここでロマゴンが翌年3月シーサケット・ソー・ルンヴィサイ勝利すれば、いよいよ井上vsマゴンの頂上決戦となるはずであった。ところが……

マゴンは僅差の判定で、生涯初の敗北を喫してしまったのである。極めて微妙な(そして多くはロマゴンを支持した)判定であった。

マゴンの敗北に、さすがの井上も落胆の色は隠せず「ちょっと言葉が見つからないですね……」「スーパーフライ級にとどまる理由がなくなった」と発言している。モチベーションの維持は困難な状況になった。

それでも井上は勝ち続ける。2017年5月21日には同級2位リカルドロドリゲスメキシコ)を3Rで一蹴。途中でサウスポースタイルを見せる余裕も見せた。試合後、アメリカでの試合のオファーが来ているのを発表。スーパーフライ級猛者を一同に会したイベントSUPER FLY」のセミファイナルであった。もちろん、メインイベントはロマゴンとシーサケットのリターンマッチ。ロマゴンと井上が両方とも勝てば、今度こそ頂上決戦になる、はずだった。

2017年9月9日井上は元北WBOバンタム級王者のアントニオ・ニエベスアメリカ)を相手に6度の防衛戦を行った。もちろん、前述のSUPER FLYのセミである。井上は当然のようにニエベス子供扱いし、戦意喪失追い込み6R終了TKO勝ち。後はロマゴンが勝つだけだったのだが……。

スーパーフライ級に対応しきれなかったロマゴンは、階級屈の強打者、シーサケットの前に4RKO負けしてしまったのである。この間、の新旧怪物の頂上決戦は実質上消滅した。

失意の中、井上営はビッグマッチを模索。IBF王者、ジェルウィン・アンカハスとは実に3度、統一戦の合意寸前まで行った。しかし、明確に勝ちがないと判断したアンカハスは逃亡。途方に暮れる中、フェイスブックで対戦名乗りを上げたヨアン・ボアイヨ(フランス)との防衛戦となったが、当然のように相手にならず3RTKO勝ち。もはや相手がいなくなったスーパーフライ級に留まる理由は、一切なくなった。

バンタム級(2018年~2022年)

バンタム級転級とWBSS参戦、モンスター進撃

2018年井上バンタム級転級を発表する。この後押しとなったのが、WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)の存在である。

WBSSは、乱立する世界王者の中で「が一番強いのか?」を決めるというシンプルかつ例を見ないトーナメント戦である。実現不可能と思われていたボクシング版「天下一武道会」であったが、巨額の優勝賞金(クルーザー級では約11億円)もあり第1シーズンは成功裏に終了。この第2シーズン補として白羽の矢が立ったのが、井上尚弥であった。悲願の世界進出につながる大会だけに、井上営は参加を了承。このエントリー条件がWBA王者、ジェイミー・マクドネル戦の勝利であった。

そうして2018年5月25日大田区合体育館で3階級制覇への挑戦となるタイトルマッチ。当時10年間敗を保っていたマクドネルは、減量苦が報じられていたとはいえ身長リーチとも大きく上回る相手だったが
「開始30秒で戦力を見切った」という井上悪な左フックからのコンビネーションダウンを奪うと、立ち上がりざまガード越しに猛ラッシュ。あろうことか試合時間112秒殺マクドネルを沈めてしまった。1RKO世界タイトル奪取、バンタム級戦線へのこの上ないアピールであった。

そして7月の組み合わせ抽選会。WBSSの参加者はメンバーとなった。

ほとんどが敗か1敗のみ、複数回負けているテテとドネア実績は十分と、まさにバンタム級最強を決めるに十分な8人である。ルイス・ネリ?そんな外道知らんなあ)
試合相手に逃げられ続けてきた井上にとってこれは願ってもない舞台ではあったが、初戦の期決着も相まってバンタム級リングでは経験値を積めていない。優勝予想オッズ1.6倍と圧倒的な優勝補と見なされていたとはいえ、この面子であれば初の試練ともなり得る。そう思われていたが……

階級を上げた怪物進化は、人々の想像を絶していた。

2018/10/7に行われた一回戦は、元WBAスーパー王者ファンカルロス・パヤノとの初防衛戦。パヤノは至近距離での連打に定評があり、ラフファイトで試合をかき乱すのも得意な強である。下評では井上が有利ではあるにせよおそらくは手こずるという見方が大半だったが……

互いの隙をう立ち上がりから――2発。井上が放った、たった2発のワン・ツーがパヤノの意識を刈り取った。試合時間70、再びの秒殺劇であった。
あまりにもセンセーショナルなKO世界を駆け巡り、Twitterの全世界のトレンドに「Naoya Inoue」が4位で登場する事態までヒートアップボクシング典と言われる海外名門格闘技雑誌・RINGは、この試合を2018年ノックアウトオブ・ザ・イヤー(年間最高KO)に選出した。

衝撃秒殺KOから半年後の2019/5/19、続く準決勝の相手はIBF世界王者エマヌエル・ロドリゲス。互いに敗を誇る世界王者同士のである。試合の数カ前には過熱する周囲の注と期待に井上スランプを起こした報道もあり、戦力的にも拮抗した互の技術戦になるとされていた。しかし…

1Rこそロドリゲス性のカウンターセンスと闘志満々の前進に攻めあぐねるも、2Rで動きを修正するとあっという間に井上導権を奪取。立て続けに3度のダウンを奪う猛攻で敗王者の戦意を叩き折ってしまった。2R1分18TKO、まさにとも言うべき圧勝劇であった。

昇級から世界王者クラスの強者に三連勝、それも全員を1~2RKOとまさに怪物じみた戦いぶりを見せた井上の注度は更に上昇。日本メディアへの露出は急増し、海外からも熱視線が注がれるようになった。
前述の「RING」誌が認定するパウンド・フォー・パウンド(階級を無視した最強ランキング)でも井上は7位からパヤノ戦で6位、ロドリゲス戦で4位に上昇。日本人ボクサーとしては初めて、同誌の表を飾った。
加えて念願の海外進出について、村田諒太ロマチェンコが所属する米国の大手プロモーター・トップランク社が契約を持ち掛けられているとの報道も。中重量級が流の海外ボクシング行でも、井上なら「稼げる」という評価の明であった。

遂に世界は井上尚弥を知ったのである。

レジェンドとの頂上決戦、初の試練

WBSS決勝の相手はノニト・ドネア。かつて閃光と謳われた左フック武器に五階級を制覇、歴史に名を刻んだ選手である。
既に全盛期を過ぎて久しいとされ、下評は井上有利の予想が圧倒的。しかし歴戦の王者は「勝つことは分かっている」「私がバンタム級戦線のトップに再浮上する一戦になる」と、一種然とした不気味な自信を滲ませていた。
日本ボクシングファンの間でも絶大な人気を持つレジェンドと、今まさに世界スターダムを駆け上がらんとするモンスター決戦とあって内外の注度は最大級。会場のさいたまスーパーアリーナ平日開催にも拘わらず日本ボクシング行としては異例の22000席が即座に売し、NHK実に半世紀ぶりのボクシング中継を行うと発表した。

2019/11/7アリーナを埋め尽くす人々が見守る中で決戦ゴング。立ち上がりは井上が優位に立って攻め込むも2R、絶妙のタイミングで入ったドネアの左フックが試合を一変させる。瞼をカットした井上キャリア初の流血を強いられ、加えて眼窩底骨折で視界の焦点が合わない状態に。全身を使った強打と精密な距離感、井上の大きな武器をまとめて奪われる緊急事態であった。
戦前から「ドネアが勝つには伝家の宝刀・左フックワンチャンスを掴むしかない」との見方が大半だったが、望み薄ともされた勝ち筋をレジェンドはこの大一番で通してのけたのである。

思わぬ逆に立たされた井上はこの状況でなおもペースを握り、幾度もドネアをぐらつかせる。しかし上の階級を知るドネアタフネス経験値、そして全盛期の切れ味を取り戻した左フックプレッシャーが攻め切ることを許さない。
9Rには一気に攻勢に出たドネアの右ストレートカウンターで浴び、大きくよろめく場面も。ジム大橋会長ですら初めて見る姿、それは井上が直面する最大のピンチであった。
しかし、井上は倒れない。数多の強者を葬って来たドネアの剛腕に怯むどころか攻めに転じると、片眼ながら負けず劣らずの攻撃力で逆に追い込んでいく。11Rには警され続けた左ボディが遂に直撃し、この試合で初めてのダウンを奪った。
一方、ネアも屈しない。決定的と思われたダウンから限界以上に時間を使って立ち上がると、こちらも井上パワーに臆せず最後まで逆転を狙う。
哮と共に襲い掛かるドネア、迎え撃つ井上。判定に持ち込まれたこの試合は大半のラウンドをコントロールし決め手となるダウンを奪った井上が3-0で勝利し、WBSS優勝バンタム級最強の栄冠を手にした。
後にドラマインサイタマと称され、RING誌を含む複数の海外メディア2019年最高の試合と讃える歴史的な名試合であった。

未知数とされていた逆での対応力をも明した井上は、「ようやく世界戦が出来た気分」「数えきれない程多くのものを受け取った」と試合を振り返る。試合後にはトップランク社との契約と次戦のラスベガス開催を正式発表、本格的な海外進出が決まった。

長い空白、ラスベガス上陸

対戦相手不足から解放され、直後にはラスベガスでWBO王者ジョンリルカシメロとの統一戦が発表されていた井上。しかし待ち受けていたのは、新型コロナウイルスの感染拡大による業界の長い停滞だった。
行どころではない状況にカシメロ戦は立ち消えとなり、次戦の予定は全くの不透明に。練習すら万全には行えない日々が続いた。

際試合を開催する体制が少しずつ出来上がった9月、発表された防衛戦の相手はジェイソンモロニー。WBSSではロドリゲスに敗れるも、その後WBO世界ランキング1位まで駆け登っていた試合巧者である。
会場はラスベガスMGMグランドアリーナ内に設けられた専用施設『ザ・バブル』。井上念願のラスベガスデビューとなる一戦は、底的な検・隔離体制のもと試合自体も無観客という環境で行われることになった。

2020/11/1(現地時間10/31)、不安要素はありつつも約一年ぶり4回の防衛戦は事開催された。
序盤から試合を握した井上は食い下がるモロニーを終始攻め立てながらも冷静にコントロールすると7R、相手のコンビネーションの隙間をカウンターで一。盤石の試合運びと鮮KOで「第二章(本人談)」の開幕を飾った。

モロニー戦のあとは本格的に四団体統一をすも、各団体の都合や対抗王者達のトラブルでこれが停滞。敵と呼べる相手が存在しない中での防衛が続く。

2021/6/20(現地時間6/19)、ラスベガスにてマイケル・ダスマリナスフィリピンIBF世界バンタム級1位)との名試合。左ボディで3度のダウンを奪い3回途中TKO勝ちを収める。

続く2021/12/14、久々内開催となった防衛戦の相手はアラン・ディパエン(タイIBF世界5位)。日本ボクシングでは初のPPV(ペイ・パー・ビュー、一番組単位で視聴料金が発生する配信形態)形式の行となった。試合は挑戦者の驚異的なタフネスられはしたものの、反撃の糸口を与えない一方的な試合展開で8RTKO勝ち。

レジェンドの復活と再戦。時代の最強ボクサーの座へ

井上が中々ベルト統一に辿り着けずにいる一方、井上との一戦を糧に心を燃やす男の姿があった。あろうノニト・ドネアである。WBSS決勝で敗れてなおを上げたレジェンドは、井上との再戦をモチベーションに改めてバンタム級で再起。当時敗だったWBC王者ウバーリを圧巻のKOで沈め、くも対抗王者の地位を手に入れる。更に井上対ディパエンと同じタイミングWBC暫定王者ガバリョに挑むと、こちらもKOでの勝でWBCベルトを統一。かつてバンタム級無敵を誇った姿を取り戻し、今やキャリア第二のピークと言われるきを見せていた。
そんなドネアの姿に井上も「バンタムで戦うならもうドネアしか居ない」と再戦を熱望。こうして両者のは再び交わり、WBA・IBF王者井上WBC王者ドネア三団体統一戦が決まった。

久々ビッグマッチはかつて苦戦を強いられ、そこから更に力を増したレジェンドとの再戦。そして、勝者は史上9人の四団体統一に王手を掛ける大一番。
内ではAmazon prime(欧はESPN)の独占配信となったこの試合は、アメリカTwitterレンド一位に「Inoue」が入るなど世界が固を飲んで見守る一戦となった。

2022/6/7、再びのさいたまスーパーアリーナで迎えた決戦。1Rから高等技術とKOパンチが飛び交う中、高速の応酬を制した井上がいきなりダウンを奪う。歴戦のドネアをして「自分が倒れたことに気付かなかった」と語る芸術的な右カウンターであった。
これが決定打となり、2Rで更にギアを上げた井上はドネアを圧倒。冷なまでの攻勢から最後は左フックでレフェリーストップを呼び込み、完全勝利日本人初(バンタム級では世界初)の三団体統一を決めた。

ネアパフォーマンスが一戦以降かなりの充実を見せていただけに、それを再戦で粉砕した井上の評価は盤石のものに。「RING」誌のPFPランキングでも遂に1位に選出された。いわゆる「世界最強ボクサー」の座に日本人が選ばれるのはもちろん史上初、軽量級出身の王者としてもパッキャオやロマゴン位しか前例のい快挙である。

バンタム級最終章

2022/12/13、有明アリーナにWBO王者ポールバトラー英国)を迎え四団体統一戦に臨み、11ラウンド途中TKO勝ち。ボクシング史上9人四団体統一王者となった(WBA8度IBF6WBC初の防衛+WBO奪取)。中はバトラーの堅守からカウンターを狙うスタイルでラウンドが進んだが、井上バトラーパンチを誘発すべくノーガード戦法を繰り出すなど、それに動じず優位の試合運び。そして11R、得意の左ボディが当たるとバトラーは万事休す。そのまま井上のラッシュが炸裂し、ワンチャンスバンタム級ラストマッチを締めくくった。

ボクシングにおける四団体統一は日本人アジア地域出身者としても初であり、さらに4団体のタイトルマッチを全てKO決着としたボクサーは史上初めてのことだった。そして一ヶ後、井上は全てのベルトを返上してスーパーバンタム級への昇級を発表。やることをやり尽くしたバンタム級に別れを告げた。
余談だがこのベルト返上により4団体分の王座がまとめて位になったため、バンタム級空前の群雄割拠時代に突入。モロニーやドネア、そして井上拓らによる王座争いが繰り広げられることになった。

スーパーバンタム級(2023年~現在)

最強の敵と階級征服RTA。井上尚弥の時代

昇級第一戦、井上はいきなりSバンタム級WBC・WBO統一王者のスティーブン・フルトンへの挑戦を発表した。フルトンメイウェザーを彷彿とさせるスリックな技巧で、長いリーチリードジャブと柔剛織り交ぜたディフェンス技術から当時のSバンタム級最強されていた選手である。
フルトン自身の熱望もあって実現した軽量級屈メガマッチは一度井上の拳のケガで延期されたものの、2023年7月事開催と相成った。
全盛期を迎える敗王者同士の決戦ブックメーカーのオッズこそ井上の圧倒的有利であったが、海外有識者からは50:50、あるいはフルトン有利を予想するも非常に多かった。というのも規格外のスペックを持つとはいえ井上バンタム級からの転級初戦であり、逆にフルトン井上戦がければフェザー級への転戦を予定していた程の体格。フレームとして無視できない差があり、加えて井上にはこのタイプボクサーとの対戦経験がない。当時フルトンといえば「この辺の階級で井上を止められるとしたら」という議論っ先に出た名前である。普通に考えたらテストマッチも挟まず挑むような相手ではなかったのだ。

「近中距離井上の強打が炸裂するか遠距離からフルトンが制するか」、迎えた運命の試合当日。
リング上で展開されたのは、「距離を取ったジャブの差し合いで 井上 フルトンを制する」というある意味予想外光景であった。
井上はご丁寧にフルトンの十八番・L字ガード(フィリー・シェル)まで採用し、相手の得意な距離・得意な土俵に自ら上がったうえでフルトンを翻弄。ポイント勝ちに特化したスタイルフルトンから序盤ラウンドを完封で奪ってみせたのである。本人が後に語ってく「向こうが前に出ざるを得ない状況にすれば倒しやすいだろうし、なら序盤で1ポイントも渡さなければいいと思った」らしい。それが出来れば苦労はしねェんだ。
フルトンも決定打だけは防ぎつつ中盤でクリーンヒットを取るなど挽回の兆しを見せこそしたが、8Rでボディジャブを起点に右ストレートの直撃に見舞われるとそのまま猛攻を叩き込まれ沈。
井上は文句なしのTKO勝ちで四階級制覇を達成し、同時に昇級初戦にして二団体統一王者の座に就いた。

更にこの試合会場には残るベルト二本を持つマーロン・タパレスが観戦に訪れており、リング上で次戦の約束をするという海外さながらのパフォーマンスも実現。この約束は後に現実となり、4年を掛けたバンタム級とは対照的に転級したその年での四団体統一に挑むことになった。

そして2023年12月23日、年末スポーツ界最大の注を集めたタパレス戦は前回と同じくLeminoの独占生配信での開催。々に試合の導権を握し、4R終了間際にダウンを奪う。そこから決死のりを見せる相手に慌てず着実にダメージを重ねると、10Rで放った右ストレートガードを突き破って着弾し二度ダウン。タパレスはそのまま立ち上がることが出来ず、井上は転級初戦から僅か5ヶにして二階の四団体統一を達成した。

転級から一年で世界王者に二連勝、それもいずれも格の違いを見せつける勝で四団体統一という功績は、リング誌の年間MVPや全ボクシング記者協会(BWAA)が決定する年間MVPシュガー・レイ・ロビンソン賞」など海外メディアタイトルをほぼ総なめにした。特にBWAAの年間MVPは数あるボクシングの中で最も格式あるものの一つで、その名の通りアメリカ記者が中心になって決定する賞。メディアではそこまで取り上げられなかったが「アメリカで試合をしていないアジアの軽量級ボクサー」が選出されるのは異例も異例である。

あまりの無双ぶりにこの段階でフェザー級への昇級も取り沙汰されるようになったが、時期的にはまだSバンタム級にすら染んでいない状態とあって本人も営も期の転級は否定。2025年までは同級で戦うことを視野に、フィジカルをじっくり仕上げつつ防衛戦をこなしていく方針が示された。

2024年5月6日、四団体統一王者として初めて行う防衛戦の相手はWBC1位名挑戦者ルイス・ネリ
山中慎介との因縁で悪名高い『悪童』との対決舞台東京ドームボクシング行はマイク・タイソンの防衛戦以来34年ぶり、日本人メイン行は史上初である。
当日は大橋ジムを中心に世界タイトルマッチが4試合連続で行われ、4万3千席がソールドアウト。入場料収入だけで30億円以上、井上ファイトマネーも日本人ボクサーの歴代最高額を更新する10億円オーバーと名実ともに日本ボクシング史上最大の行が実現。「ボクシング軽量級の本場は今やこの日本にある」と井上自身が宣言する活況ぶりを徴する一夜となった。

このドーム戦で、井上は1R開始直後にプロ初のダウンを喫するが、その後は終始落ち着いた雰囲気で試合を進め、6回1分22TKO勝ちを収める。試合後には笑顔で「1Rサプライズ、たまにはいかがでしょうか?」と語り、ダウンによるダメージはほぼかったことも語っている。

その僅か4ヶ後の9月3日には元IBFスーパーバンタム級王者のテレンスジョン・ドヘニーと対戦。来日後、3戦3勝の日本人キラーで、計量後から11kgも増量した状態でのリングイン話題となったが、モンスターの敵ではなく、7R開始直後にを押さえてギブアップ。そのまま一人で歩くこともままならぬまま会場を後にするという幕切れとなった。この様子にXでは「ギックリ」がトレンド入りするという事も起きている。

2024年12月24日IBFの名挑戦者サム・グッドマン(豪州IBF・WBO同級1位)と対戦予定だったが、グッドマンが練習中の度重なる左上部裂傷により対戦を辞退。このため日程・対戦相手を変更し、2025年1月24日にキム・イェジュン韓国、WBO同級11位)と対戦。結果は井上が4回2分25KO勝ちを収めた。

2025年5月5日(現地時間4日)、3度ラスベガス上陸を果たす。対戦相手は当初予定していたアランピカソメキシコWBC同級1位)の辞退を受け、ラモン・カルデナス米国、WBA同級1位)に変更した。前回の試合の1週間後に対戦オファーの電話を貰い即承諾したカルナデスはこの試合に向けて十二分に王者を研究、2回に井上プロ2度ダウンを喫する番狂わせを演出。しかしそこはモンスター、徐々に立て直して7回にダウンを奪い、8回45TKO勝ち。これにより井上世界戦における通算KO勝利数は23となり、ジョールイス米国、元WBA世界ヘビー級王者)が保持していた最多記録を77年ぶりに更新した。

また記録更新し、もはや挑戦者にとっては"勝てば人生が変わる"程の存在となった井上。次戦は9月日本でムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、WBA同級暫定王者)との王座統一戦を予定している。このアフマダリエフはカルナデスと同じジョエルディアストレーナーに就いているため、より底した王者対策を練る事は間違いない。初戦も一筋縄ではいかない防衛戦となる。

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井上尚弥

1979 ななしのよっしん
2025/05/08(木) 08:33:24 ID: HMesZ6cg/l
>>1971
前2戦で「試合当日に体重戻しすぎ?」っていう感じがなくもなかったので、今回は意図的に戻す量を減らしたのかなとも思った
けどまあ、やっぱ増やせるだけ増やしたほうがいいってことかな

フェザーに上げてフェザーの選手がみんなカルデナスみたいにやってきたらさすがに苦労するわけで、それ考えると、たとえ客が満足しなくても、いっそメイウェザースタイルに極端に振ってもいいとは思うんだよな
それもそれでボクシングの技術の極みだし、井上ならあれできるだろと思えるし
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1980 ななしのよっしん
2025/05/08(木) 18:34:35 ID: HMesZ6cg/l
WBC同級1位アランピカソメキシコ)は自身のSNS
「神は血を流さない。イノウエ人間だから負けることもある。メキシコ日本くこの試合が実現することを願っている」
コメント投稿モンスターとの対戦を要した。
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/343724exit

おまえはまずカシメロと試合しろw
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1981 ななしのよっしん
2025/05/08(木) 21:00:10 ID: AC1pL/CDRN
科で後回しにされてゴネてるおっさんかよ
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1982 ななしのよっしん
2025/05/10(土) 10:18:32 ID: QYpqNxVohb
ピカソもだけど更に今更のようにグッドマンがやらせアピール始めた模様
二度も行ダメにしておいてのこれはさすがにダメでしょ
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1983 ななしのよっしん
2025/05/10(土) 22:36:21 ID: 1lQfoc/5B7
井上はもっとディフェンシブな試合もできるはずなのに「やれない」んだろうね。
「成功を積み重ねすぎると成功し続ける人生を要される」とはよく言ったもんだよね。メイウェザーでさえ勝ちさえすれば良かったのに、井上KOを要される。
ファン線に立ってくれるのは嬉しいんだけどさ、もっと勝ちに貪欲になってもいいと思う
KOは最良の結果であり成し得て当然では全くないってことをファンも再認識しなきゃ
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1984 ななしのよっしん
2025/05/15(木) 18:24:49 ID: AC1pL/CDRN
まあアグレッシブだからこそ、KO記録塗り替えたりPFP上位で居続けれるみたいなとこあるからなぁ
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1985 ななしのよっしん
2025/05/16(金) 02:58:11 ID: sK8JALhBig
なまじ「勝つだけならナンボでもどうとでもなる」っていう自己評価が過剰でも何でもないもんだから、逆にプロ意識と自負がそっちに傾倒することを許さないんだろうけど
別にフルトン戦みたく序盤はポイントピックと削りにしたところで十分見栄えするしダメージだって十分KOを狙えるくらい入るだろうに、とは思う
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1986 ななしのよっしん
2025/05/16(金) 08:17:24 ID: XT9aOhGRrx
1番の敵は自分自身かファンなのかな。
おそらく今後もKOめたり、盛り上げてもらおうとする人は出てくるだろう。だがカルデナスのようにタフだったり恐れず打ち返してくる相手だって出て来る。そうなった時に盛り上げるために万全な相手にまた打ち合っちゃったりするのかな…
ファンの期待する試合展開と自分が以前かかげた「打たせず打つ」が相反してたら、今だとファンに応えようとしちゃうのかな…
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1987 ななしのよっしん
2025/05/16(金) 10:23:20 ID: QYpqNxVohb
本人のインタビューで言ってた自分は殴り合いが好きなんだなっていうのも本心だろうし、
打ち合いに強い相手が積極的に来るなら打ち合いに行っちゃうのは今後もあるんじゃないかな
ただ今回の相手は上の階級でもやり合ってた実績があるし、フェザーに上げた後の仮想敵としてのデータにもなったと思う
そう考えるとフルトン戦はある意味今後の戦い方のベストなんじゃないかなぁって気もする
序盤中盤しっかり足と技術で押してダメージ蓄積させて、最後にKOする流れは技術と手さ両方で魅せる形として最高じゃない?
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1988 ななしのよっしん
2025/05/16(金) 12:21:40 ID: XT9aOhGRrx
>> 1987
ベストフルトン戦だろうね。
あの試合みたいにキチッとコントロールして勝っても別に盛り上がる気がする。
バトラーみたいに相手がになったらもうしょうがない。いまいち盛り上がらなくても井上のせいじゃない。
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