ナリタホマレ(Narita Homare)とは、1995年4月13日生まれの日本の競走馬である。黒鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
1998年:ダービーグランプリ(GI)
1999年:オグリキャップ記念(GⅡ)
父オースミシャダイ、母ヒカリホマレ、母父*テスコボーイという血統。
父オースミシャダイは重賞2勝馬で、馬主の山路秀則にとって初の重賞馬であったことから種牡馬入りした。グレード重賞の勝ち馬はナリタホマレのみ。
母ヒカリホマレは7戦1勝。産駒でナリタホマレの半姉に当たるマックスフリートはその競走実績から東海の名牝として知られ、繁殖牝馬としても直仔に重賞2勝のミラクルオペラ、子孫に全日本2歳優駿勝ち馬ビッグロマンス、重賞3勝のサンライズマックスなどがいる。牝系は御料牧場が輸入した種正に遡る。種正産駒のうち神正を経由する系統からバンブーメモリー、イナリワンなどが出ているが、ナリタホマレはヒカルタカイを輩出した昇正の系統。
母父*テスコボーイはイギリスの競走馬で、日本でリーディングサイアーに輝いた大種牡馬となった。
生産はヒカル牧場。ヒカリホマレが数年不受胎続きであったため安価な種牡馬をということからオースミシャダイが選ばれたそうだが、オースミシャダイ産駒ということで山路秀則が馬主となった。因みに山路は「オースミ」「ナリタ」の冠名を預託する調教師で使い分けていたという。
栗東の谷潔厩舎に入厩し、11月に芝1800mの3歳新馬でデビューしたが、幸英明鞍上で10番人気9着に終わった。
3歳初戦は2月のダート1400mの4歳未勝利に出走し、8番人気5着。同月のダート1800mの4歳未勝利は4番人気5着。3月のダート1800mの4歳未勝利では2番人気に支持されたが3番人気の先行馬を捉えられず7馬身差の2着。4月のダート1800mの4歳未勝利は単勝5.3倍の4番人気に支持され、レースでは先行し2番人気の逃げ馬を上がり最速で捉え3馬身半差で勝利。
5月のダート1800mの4歳500万下は武幸四郎鞍上で3番人気に支持されたが、最後方から上がり最速は出したが11着に終わった。6月のダート1700mの4歳500万下は幸鞍上で単勝15.4倍の6番人気となったが、後方から先行馬を差し切り1馬身半差以上付けて勝利。
7月には900万下で芝2000mのやまゆりステークスに出走し、12番人気11着。8月には900万下でダート1800mの小倉山特別に出走して安藤勝己鞍上で7番人気となると、後方から上がり最速を出して4着。10月に900万下でダート1800mの茨城新聞杯に蛯名正義鞍上で出走すると、単勝7.3倍の3番人気に支持され、後方から早めに進出して上がり最速を出し2馬身半差の勝利。
世代戦のスーパーダートダービー出走は賞金関係的に厳しいとみて、11月には名前の印象とは違い古馬との対決となるダート2500mの東海菊花賞(GⅡ)に出走。熊沢重文を鞍上に4番人気となったレースでは、追い上げたものの8歳馬で1番人気のデュークグランプリにはクビ差で及ばず2着。
前走で収得賞金を確保し、同月のダービーグランプリに蛯名鞍上で出走……するはずが大雪のため中止。改めて12月に開催されたダービーグランプリ(GI)は蛯名騎手が騎乗停止となったため前日にアドマイヤコジーンで朝日杯3歳ステークスを制したばかりのマイケル・ロバーツ騎手が鞍上となった。
当時設定されていたユニコーンステークス(GⅢ)・スーパーダートダービー(GⅡ)・ダービーグランプリ(GI)の「4歳ダート三冠」に王手をかけるウイングアローが圧倒的1番人気に支持される中で3番人気に支持されると、好位から直線で先頭に立ち、ウイングアローに4分の3馬身差で勝利。因みにこの時の馬体重が419kgであったことからわかるようにかなり軽量馬であった。
4歳初戦となる2月の川崎記念(GI)は2番人気に支持されたものの、蛯名鞍上で4着。
芹沢純一鞍上で迎えた4月の竹秋ステークス(OP)は7番人気7着。
同月のダート2500mのオグリキャップ記念(GⅡ)は出走馬中最も重い斤量58kgとなり、武豊鞍上で3番人気。レースでは最後方から早めに進出して逃げ馬を差し切り1馬身半差で勝利。
6月の帝王賞(GI)では蛯名鞍上で7番人気となり、最後方から勝ち馬メイセイオペラと同じ上がり最速を出したが、4着。
9月はエルムステークス(GⅢ)で始動したが、熊沢重文鞍上で7番人気に支持され後方から8着。
10月のマイルチャンピオンシップ南部杯(GI)は蛯名鞍上で5番人気7着。
11月には前年2着の東海菊花賞(GⅡ)に出走して3番人気に支持されたが、4着。
12月には和田竜二鞍上でダート2400mの東海ウインターステークス(GⅡ)へと出走したがこれも4番人気で6着。
同月の東京大賞典(GI)は幸鞍上で8番人気となり、最後方から6着。
5歳初戦となる2月の川崎記念(GI)は8番人気で上がり最速を出して4着。
続く3月のダート2400mのダイオライト記念(GⅡ)では5番人気となり、上がり最速タイを出して先行した2頭から3馬身差の3着。
8月にはダート2300mのブリーダーズゴールドカップ(GⅡ)に出走し、藤田伸二鞍上で2番人気に支持されると、かつて破ったウイングアローからは2馬身離されたものの2着。
9月には日本テレビ盃(GⅢ)に出走し、3番人気で4番手に付けて4着。
11月には東海菊花賞(GⅡ)に出走して幸鞍上で2番人気に支持されたものの6着。
11月には武豊鞍上でジャパンカップダート(GI)に出走したが10番人気で最後方からの競馬となりウイングアローの9着に終わった。
6歳初戦は8月のブリーダーズゴールドカップ(GⅡ)となったが、五十嵐冬樹鞍上で6番人気となり、ウイングアローの5着。9月にはエルムステークス(GⅢ)に出走したが、12番人気12着。同月にはペルセウスS(OP)に柴田善臣鞍上で出走し、9番人気5着。10月のエニフステークス(OP)は熊沢鞍上で12番人気9着。11月のトパーズステークス(OP)は 向山牧鞍上で12番人気7着。12月のダート2300mの春待月ステークス(OP)は武幸四郎鞍上で単勝21.8倍の12番人気となり、先行して2着とクビ差の3着。
7歳初戦は10月となり、 小野次郎鞍上で武蔵野ステークス(GⅢ)に出走したが、16番人気15着。トパーズステークス(OP)は五十嵐鞍上で12番人気11着。12月の春待月ステークス(OP)は幸鞍上で4番人気となり、上がり最速タイを出したが5着。
年始に芝の日経新春杯への出走を検討したが取り止め、1月にJRAの競走馬登録を抹消してホッカイドウ競馬の若松平厩舎に移籍。
6月の小樽特別、ステイヤーズカップなどは回避した後、7月に8歳初戦となる十勝軽種馬農業共同組合特別に出走し、佐々木国明鞍上で3番人気に支持されたが3着。8月のブリーダーズゴールドカップ(GⅡ)も坂下秀樹鞍上で4番人気6着。9月の静内町軽種馬生産振興会特別は佐々木鞍上で3番人気に支持されキャニオンロマンに1馬身半差の2着。10月の門別町建設協会特別は2番人気に支持され、またしてもキャニオンロマンに2馬身半差の2着。同月は重賞の道営記念に出走したが3番人気で15着に終わった。
9歳初戦となる4月の重賞である赤レンガ記念は坂下鞍上で5番人気7着。5月のサニーブライアン賞は佐々木鞍上で4番人気5着。6月のサッカーボーイ賞は3番人気6着。同月の重賞であるステイヤーズカップは亀井洋司鞍上で8番人気8着。7月の三井グリーンランド特別は佐々木鞍上で8番人気3着。馬主が高橋裕子に変わった後、同月の重賞である星雲賞は8番人気5着。8月のブリーダーズゴールドカップ(GⅡ)は6番人気7着。9月の天の川特別は6番人気5着。同月の日高獣医師会特別は6番人気7着。更に同月のバブルガムフェロー賞は亀井鞍上で10番人気6着。10月の重賞である瑞穂賞は11番人気7着。同月のミラクルアドマイヤ賞は8番人気7着。続いて道営記念に出走予定であったが取消となった。
これだけ走って馬券内は1回と厳しい結果に終わった。
荒尾競馬の幣旗吉昭厩舎に移籍し、 10歳初戦は古泉悟鞍上で3月のはなみづき特別に出走。4番人気で迎えたレースでは後方から早めに捲り3馬身差の勝利。なんと5年11ヶ月ぶりのことであった。
4月の大阿蘇賞は55戦目にしてついに1番人気に支持されることとなったが、結果は8着。
5月のエメラルドカップは5番人気で1馬身差の2着。6月の重賞である九州王冠は4番人気5着。同月の阿蘇高岳カップは捲ったがクビ差で2着。更に同月の阿蘇中岳カップは後藤孝鎮鞍上で5番人気5着。9月のサファイアカップは佐藤智久鞍上で3番人気3着。10月の重賞である九州記念は吉留孝司鞍上で7番人気7着。同月の阿蘇杵島岳カップは5番人気4着。11月の重賞である九州大賞典は古泉鞍上で10番人気8着。同月の大阿蘇賞は 佐藤鞍上で8番人気4着。12月の阿蘇烏帽子岳カップは岩永千明鞍上で6番人気4着。
11歳初戦は1月1日の荒尾金盃に出走し、3番人気で3着。これが最後の馬券入りとなった。
同月には阿蘇米塚カップに出走し、7番人気6着。2月には大阿蘇賞に出走し、6番人気6着。3月には
大阿蘇大賞典に出走して7番人気10着。
その後は出走せず、12歳となった2007年11月に地方競馬登録が抹消された。
リアルシャダイの直系は血統的には珍しさもあったがそれは需要の低さの裏返しでもあり、そもそも実績的にも厳しかったことから種牡馬入りは果たせず地方で現役を続行していたが、引退後は北九州市で乗馬となり、2018年頃に死亡したという情報がある。
| オースミシャダイ 1986 鹿毛 |
*リアルシャダイ 1979 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason |
| Bramalea | |||
| Desert Vixen | In Reality | ||
| Desert Trial | |||
| カスタネット 1980 栗毛 |
*ミルジョージ | Mill Reef | |
| Miss Charisma | |||
| ゲラン | *ソロナウェー | ||
| *ミスブゼン | |||
| ヒカリホマレ 1980 鹿毛 FNo.5-h |
*テスコボーイ 1963 黒鹿毛 |
Princely Gift | Nasrullah |
| Blue Gem | |||
| Suncourt | Hyperion | ||
| Inquisition | |||
| ヒカルオーバー 1974 鹿毛 |
*セダン | Prince Bio | |
| Staffa | |||
| ホマレタカイ | ハクリヨウ | ||
| シマノオー |
クロス:なし
(エピソードが大体網羅されていて極論これを読んだら馬生がわかる)掲示板
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最終更新:2025/12/05(金) 17:00
最終更新:2025/12/05(金) 17:00
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