実況パワフルメジャーリーグとは、2006年からシリーズで発売されている野球ゲームである。略称「パワメジャ」。
パワプロシリーズとしてはメジャーリーグ(MLB)を題材にした初の作品。実況は日本語版では谷口広明、英語版ではジャック・マルジが務めている。
「アレンジ」モード、「リーグ」モード、「ホームラン競争」など実況パワフルプロ野球シリーズでも馴染み深いモードが搭載されており、また対戦やホームラン競争の成績によって獲得するポイントを消費し、ユニフォーム、選手のフォームなどを購入する「ショップ」モードや表示スタイルを英語版に変更できるモードもある。3作目からは「メジャーライフ」、4作目である2009からは選手の見た目などを変更できる「選手エディット」が追加された。
本家パワプロと比べて全体的に投球の体感速度が速く、ミートカーソルの芯が小さい投高打低よりのバランスになっていることが多い。
また1作目から「サクセスモード」があり、3作目からは試合中のライバルやチームメイトの顔が3Dで表現されるようになった。作品によっては猪狩守、矢部明雄、ダイジョーブ博士も登場する。
特殊能力の名称は一部は実況パワフルプロ野球のものとは異なっている。(例)対ピンチ→クラックピッチ、チャンス→クラッチヒット、守備職人→ゴールドグラバーなど。パワメジャ1時点では本家パワプロと同一。
併殺プレーがうまくなる「ピボットマン」、素手で打球を掴む「ベアハンドキャッチ」、フェンス際ジャンプがうまくなる「スパイダーキャッチ」といった新能力も。
2006年5月11日に発売されたシリーズ第一作。本稿で記述。パッケージのパワプロくんはたぶん松井秀喜。
2007年10月4日発売。シリーズ第二作。今回から特殊能力の表記がアメリカ風に変更され、また投球の回転方向が分かるようになった(ストレートなら上回転、スライダーなら横回転といった具合)。
サクセスモードの育成、クリア難易度はたぶんシリーズ随一。実験的なシステムをいくつも取り入れており一筋縄ではいかない。
またパワポケから一部スタッフが移籍しているらしく、彼女攻略がやけに複雑になった。
パッケージのパワプロくんは松坂大輔。
2008年10月2日に発売された。シリーズ第三作。本家でのマイライフに該当する、メジャーライフモードが導入された。またここから試合中のCGモデルが選手の似顔絵になった。
サクセスでは1週間の行動回数が一定ではなくなり、場合によっては2回以上行動できる方式に変更された。
2009年4月29日発売。現行でのシリーズ最新作。個別記事にて記述。
架空の独立リーグである「パラダイスリーグ」が舞台。
プレイヤーはマイナーからも声がかからず途方に暮れていたアメリカ人、若しくはアメリカンドリームを求めて単身渡米した日本人プレイヤーとなり、このパラダイスリーグで結果を残してメジャー入りを目指す。
本家パワプロに存在した友情タッグを廃止し「ガッツ」というシステムを採用している。
これはガッツを溜めるための練習やイベントなどによってガッツが溜まっている状態でトレーニングをすると練習効率が上がる、というものである。ガッツ状態は1から5まで段階があり、ガッツ最大で練習した時の効率はガッツ0状態のおおよそ7倍にも上る。
また同じ練習に参加しているチームメイトがガッツが溜まっていて燃えている状態だと、たまに連鎖が発生して経験点ボーナスが得られる。
この練習のお陰で歴代でも育成難易度が低くなっており、いい加減な育成理論でもそれなり以上の選手ができる。
ただし「精神練習」の代わりにガッツ練習が入っているため、エラー回避などを上げるのに必要な精神ポイントがなかなか上がらずに苦労する。それでもエラー回避を含めず、特殊能力を度外視したオールAならそこまで難しくない、というのだからすさまじい。
加えて日本人編では「食事」によって「心」「技」「体」の特殊なゲージが高まり、それらが最大になると非常に大きな効果が得られる。かわりにアメリカ人編より食事で金がかかる。
特に「技」の恩恵がはっきり言って卑怯なレベルであり、能力の上げやすさがここだけで段違いである。「心」もガッツの恩恵を存分に受けられるようになるためその効果は高く、「体」も練習回数を増やせるという意味では重要。
この食事による恩恵を加味すれば、人によってはオールAが通過点になるくらいのハチャメチャぶりであり、基本能力のことだけを考えるならば、特に野手ではアメリカ人編で遊ぶメリットは少ない。ただしアメリカ人編の投手だと日本では馴染みのない変化球「フォッシュ」や「シンキングファスト」を習得できる。またアメリカ人なら面白く感じるジョーク番組(デートで見ることがある)も日本人だと通用しないなど微妙に細かい違いはある。
合計2年間プレイすることになり、2年目のシーズンでリーグ優勝するとMLBもNPBも含めたチーム対抗戦「プレジデントカップ」への参加権を得られる。しかし参加する場合プレイヤーのメジャー入りは一旦お預けとなり、1回戦敗退を喫するとゲームオーバーとなってしまう。
ちなみに1回戦の相手は「パワプロ10」に出て来た「猪狩カイザース」もしくは「頑張パワフルズ」、決勝の相手はMLBの出場チーム(各リーグ地区優勝者+ワイルドカード枠がランダムで選出され8チーム、そこからさらに抽選)となる。
パワフルズはともかくとしてもカイザースは全盛期の猪狩守が率いているためかなり手強い。逃げるのも勇気かも。
本作のサクセスが簡単すぎた反動かどうかは知らないが、続編『パワメジャ2』では逆に育成もクリアもやたらに難しくなってしまい、『パワメジャ3』及び『2009』でようやく安定した。
パラダイスリーグにおける最下位争いの常連であり、エース「ジャンガリー・ジャングル(ジャンガ)」の150キロ後半の速球(とツーシーム)だけが売りのチーム。
アメリカ人編ではまずこの球団からプレーすることになる。プレイヤーの重視しているメニューを優先してトレーニング内容が強化されていく。
ここに限らず監督が体育会系の熱血漢で、サボリ癖や弱気になっていると鉄拳で治して(?)くれる。
オーソドックスだがそれだけに物足りないチーム。
豪打の捕手「バンガノフ・ハマー」を中心としたリーグ随一の爆発力を持つチーム。常勝チームのブラックジャックスと現在渡り合えるのはここだけとされている。
階級制を採用しており、定期的に行われる実力試験を通ると給料、練習メニューなどにおいて優遇される仕組みになっている。最上級の階級で試合に勝つと任意の練習内容を強化することができる。投手、野手共に最上位を維持できればかなりいいかんじで育成が出来る。
日本人編ではまずここでプレイすることになり、クリアするとアメリカ人、日本人ともに全チームでのプレイが可能となる。
守りは堅いが長打力不足のためリーグ上位に食い込めないチーム。頭脳派キャッチャー「マタ・イケイケナ」が司令塔になっているが人望がやや薄い。
チーム低迷のお陰で経営側からの資金提供が期待できないため、興行収入をやりくりして観客を呼び込むためのグッズを開発したり、チームのための練習機材を強化したりしていく。上位に上れればそれだけ収入が上がるためチーム強化が見込める。
守備練習で少しだが精神ポイント増加が期待できる。そのためチームカラーと同様に守備型の選手育成に向く。
標高1600mもの高山帯にホームグラウンドを構えていて打球が飛びやすいため、相手に打たせない投球術を磨いているチーム。弱冠15歳のナックルボーラーにしてメジャー候補生「ウラミオ・バッケイ」を擁している。
パワフルズと特にシステムは変わらないが、投手でプレイしているとウラミオの挫折→復活イベントを経てオリジナル変化球を習得できる場合がある。
またここでしか学べない変化球もある。
リーグダントツの資金力とそれに物を言わせて得た総合力を誇る常勝チーム。正確無比なバットコントロールを誇る中堅手「ヴィクター・コールドバーグ」はじめ有力選手を法外な給金で雇い入れ、「パンパカ・パーク」という派手なホームグラウンドを有している。ここだけオーナーが監督気分でチームを仕切っている。
試合に勝った場合インセンティブとして給料がちょっと増える形式。またここでオーナーにバッドステータスを見咎められると、殴られない代わりに罰金を取られる。
本家パワプロでもおなじみ。今回はゲームクリア後にランダムで別のチームに移籍することがある。日本版が嘘のようにピッチャーが育てやすいゲーム(もちろん野手も育てやすいといえばそうだが)なので、ヘタすると160km+三球種とかがリーグ内をウヨウヨすることに…。
ただし、バケモノ野手をしこたまチームに仕込んでおけば投手プレイでムエンゴに泣かされる危険もグッと下がるし、プレジデントカップも労せずして優勝できるかもしれない。
本作ではバットやグラブを装備すると能力値に補正が加わるが、そのボーナス値は試合での活躍によって伸ばすことができる(時には特殊能力が宿ることも)。
こうして成長したアイテムは、クリア後にオリジナルモデルとして次回以降店頭に並ぶ可能性がある。またドクターの実験に協力して開発されたアイテムが新商品として並ぶこともある。
パラダイスリーグの地元ファンが経営しているレストラン。最初はノラ犬も避けて通るほど不味いピザを出す店として悪名高い。
アメリカ人編ではアルバイトくらいでしか用がないが、日本人編ではわりと重要な施設。食事の恩恵を得るために必要なメニューは、ここで店主にアドバイスすることで開発する。肉料理は「体」、シーフード料理は「技」、日本食は「心」に関わるメニューが出来やすい傾向にある。
メニューが増えると店の評判が上がり、バイトの給料が上がるが、稀に食中毒が発生して店の評判が落ち、メニューが失われることもある。
何かしら病気になると世話になるチームドクターだが、はじめは殆ど何の病気も治せないヤブっぷりを発揮してくれる。しかし辛抱強く通い続けて病気が治ったり、実験のアルバイトに成功したりすると、病気をほぼ一発で治すスキルを習得してくれる。ただし稀に頭打ってスキルを忘れる。
ちなみに彼女のフルネームはナオミ・ダイジョーブ。ということで人体改造のスキルを会得する場合があり、プレイヤーに悪魔の選択を迫ってくる。
今回のサクセスの舞台である「パラダイスリーグ」では、一部の例外を除き名前は違うがデータ上同じ「地方ボールパーク」を本拠地にしている。ただしスネークス本拠地「セマソー・フィールド」のみ高山帯のため打球の飛びやすさに+補正がかかっている。実在球場でも気圧、芝のコンディション、湿気などで打球の飛びやすさや転がりやすさが設定されている。
リーグ1の金満球団であるゴージャス・ブラックジャックスの本拠地球場。バックスクリーン後方にはビル街が立ち並び、広告看板や観客席がきらびやかな電飾で彩られている、派手な球場。また観客席はルーレットのように色分けされている。
左方向に広く設計されていて、左中間フェンスはだいぶ高めに作られている。代わりにラッキーポケットという穴が開いていて、そこに打球が飛び込んでもホームランとなる。
もちろん内外野総天然芝。実はパワメジャシリーズのオリジナル球場では唯一の左右非対称。パワメジャ2以降の球場はほとんど扇形で残念である。
掲示板
10 ななしのよっしん
2021/06/19(土) 11:08:21 ID: 3OmvBLBJh2
今でこそ大谷ブームに乗って新作出しても良さそうなもんだけど今年はパワポケ出すから多分ないだろしなぁ
11 ななしのよっしん
2022/05/08(日) 02:59:56 ID: BICOusjVH/
当時の本家と違って独特な操作感があったな
打撃が打った時はガキンって硬いのに球はふわ~
野手の動きもふわふわしてた
今の作りなら良い物出来るだろうけど冒険はしないだろうな
12 ななしのよっしん
2022/08/09(火) 11:57:14 ID: nKwjb1r1+4
10年代に全然新作出なかったのってイチローが衰えで3割200安打打てなくなってあんま活躍してる方じゃなくなっちゃった上に次の世代のヒーローの日本人野手が居なかったからかな
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最終更新:2024/04/18(木) 13:00
最終更新:2024/04/18(木) 13:00
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