『パラサイト・イヴ』 (PARASITE EVE) とは、1998年3月29日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたプレイステーション用アクションRPGである。
概要
舞台は小説の数年後という設定。1997年のニューヨーク・マンハッタン島で、進化したミトコンドリアが人間の体を乗っ取り反乱を起こしはじめ、それにニューヨーク市警察(NYPD)の刑事が立ち向かうという内容。
一枚絵の背景CG内を、ポリゴンキャラの主人公を動かして移動し、戦闘や探索と言った様々な行動を行う。
敵が出る場所でエンカウントすると、そのまま戦闘に移行する。アクティブタイムバトルが採用され、行動ゲージが貯まると攻撃、アイテム使用、逃走などの行動を選択できる。戦闘行動中はキャラを十字キー及びアナログスティックで動かせるので、敵の攻撃を回避したり、攻撃しやすい位置に移動するなど、プレイヤーは比較的自由な戦いをすることが可能。
ムービーは当時最先端のCGが使われた。探索や戦闘の舞台となる場所は実在するマンハッタンの名所が多い。
あらすじ
1997年のクリスマス・イヴ。ニューヨーク・マンハッタン島の中ほどに位置するカーネギー・ホールでは、オペラが上演されていた。NYPD17分署のアヤ・ブレア刑事は、自分をデートに誘った男とともに観劇に訪れた。
劇が始まってヒロインが歌い始めると、突如として観客や演者が次々と発火し始めた。悲鳴がホールに響き渡り、燃え上がった人間が辺りを埋め尽くす、まるで地獄のような光景が広がる。なぜか発火しなかったアヤは同行した男を屋外に逃がすと、携帯していたベレッタを抜き、舞台から観客席を睥睨する女優に近づく。「NYPDだ!手を後ろに回して腹ばいになれ!早くしろ!」被疑者である女優へ銃口を向けて牽制しつつ逮捕しようとすると、被疑者は「やはりお前だけは発火しないようだ」「お前の細胞の奥から聞こえるはずだ」と、意味不明の言葉を発する。アヤが怪訝に思っていると、被疑者はレーザーのようなものを体から発しアヤを攻撃してきた。被疑者が致死性武器によって警察官に対し攻撃を行ったために、アヤは構えていたベレッタで応戦した。
しばしの交戦の後、被疑者は楽屋裏へと逃走。アヤは追尾したが、そこでさらに奇妙な状況に遭遇する。異形な姿へと変化し、獰猛な牙をむくネズミ。観客と同様に焼死した人々。被疑者の楽屋を捜索すると、そこにあった日記には体調が思わしくないこと、何らかの薬物を服用していたことが記されていた。そしてレッスン室へ踏み込むと、被疑者はピアノを弾いているところだった。再び逮捕を試みるが、被疑者は自身が異様な姿へと変化し、アヤを攻撃し逮捕に抵抗。交戦の後、被疑者は下水道方面へ逃走した。アヤがさらに追尾を試みると、被疑者は異形のワニのような猛獣でアヤを攻撃し、自身は逃走してしまう。アヤは猛獣を制圧したものの、被疑者の逮捕には失敗した。
このクリスマス・イヴからの6日間、マンハッタンには地獄のような時間が流れた。それは主犯と思われる女優個人の意思によって起こされた事案であったのか。一ついえるのは、それが911のテロと共にニューヨーク市警察及びニューヨーク市、あるいは合衆国の歴史に残る異常事態であったということだろう。
登場人物
ニューヨーク市警察
- アヤ・ブレア刑事
- 17分署刑事分隊に所属する刑事。様々な銃器の扱いに習熟しており、また人体発火現象が起きないことから、当該事件の捜査において中心的な役割を果たした。人体発火現象が起きないことから、彼女は何らかの特異な体質があると思われる。
- ダニエル・ドリス刑事
- 同分署刑事分隊に所属する刑事。ブレア刑事の相勤者。妻と離婚し息子を引き取ったことから、私生活ではいささか問題を抱えている様子が確認された。出世意欲はないものの、勤務に対する積極性が認められる。勤続20年の熟練捜査員であり、ブレア刑事に対する指導を行っている。尚、彼は捜査の途上にあって自身が発火することが数度あったようだが、健康状態に特に異常は認められなかった。ブレア刑事ほどではないものの、彼自身も特異な体質があると考えられる。
- ワーナー刑事
- 同分署刑事分隊に所属する刑事。被疑者の身辺に対する調査などを行った。
- ニックス刑事
- 同分署刑事分隊に所属する刑事。他の捜査員と共に捜査にあたった。
- ウェイン・ガルシア
- 同分署武器管理部の係員。陽気な性格は士気向上に繋がるので好ましいが、銃器に対する異常な執着が見られ、またトーレディングカードなど個人的な利益で執行用銃器の改造を行うなど、綱紀の面では配慮を要す。さらに髪型、装飾品、服装などもNYPD服制規定に準拠しておらず、指導を必要とする。
- トーレス・オーエンズ
- 同分署武器管理部の管理責任者。ご息女を銃器の自己で失ったことから銃器に対する慎重さを有している。これは綱紀の面では好ましいことではあるが、銃器の使用を過剰に忌避する傾向も見受けられ、市民及び自己または他の警察官に生命の危機が及んだ際に、銃器による制圧が適正に行われない懸念がある。
- ダグラス・ベイカー警部
- 同分署の分署長。ダニエル刑事とは同期であるが、彼は出世を求めて自己の能力を研鑽した。部下との相互信頼は十分であり、分署長として十分な資質が認められる。
被疑者
- メリッサ・ピアス
- カーネギーホール事件に端を発する一連の人体発火及び死亡事案において、主として犯意を有しそれを実行したと目されている者。ブレア刑事の報告によれば、レーザーと思われる光線を用いた攻撃や、他者を発火させるなどの方法で他者に危害を加え殺傷している。尚、被疑者は「Eve」という通名を使用することがブレア刑事らによって確認されており、本名のみならずこの通名の使用についても留意する。捜査にあってはピアスを優先的に捜索し、身柄を確保することを重要目標とする。
民間人
- 前田邦彦
- 日本の科学者。数年前に日本でも人体発火事案が発生しており、彼はその調査及び研究を行っていたとのこと。人体発火事件に関して、参考となる意見を有している。NYPDに協力の意思を示しており、彼の協力は捜査の進捗にあって重要であると思われる。
- ハンス・クランプ
- アメリカ自然史博物館に勤務する科学者。以前は病院に勤務しており、臓器移植のオペレーションに携わっていた。ミトコンドリアの研究を行っている。被疑者の行動に関して何らかの事情を知っていると思われるが、捜査に対しては非協力的とのこと。被疑者と共謀している恐れもあるので、聴取等に際しては注意を要する。
- ベン・ドリス
- ドリス刑事のご子息。小学生。父母が離婚し、現在はドリス刑事が扶養している。
アメリカ海軍 CVN-68 USS「ニミッツ」
登場する場所
- カーネギーホール
- 鉄鋼王カーネギーが建築した、主にクラシックが上演されるコンサートホール。人体発火現象が最初に確認された場所。この場所から押収した被疑者の日記には、体調が変調したことと薬物の使用が記されていた。
- セントラルパーク
- マンハッタンの中央部に位置する広大な公園。内部には散策路がある他、メトロポリタン美術館なども存在する。
- ソーホー
- マンハッタン南部に位置する市街地。かつては芸術家志望の人々が集まる町として知られた。
- 17分署
- 東51丁目に所在するNYPDの分署。管轄には国連本部ビルなど重要施設もある。
- チャイナタウン
- マンハッタン南部に位置する中国人街。移民文化を象徴する重要な場所ではあるが、中国系犯罪組織がここを拠点に市内で人身売買や管理売春を行うなど、治安上の注意を要する場所である。
- 聖フランシス病院
- マンハッタン南部に位置する病院。かつてここで臓器移植手術が行われたことがあり、メリッサ・ピアスやハンス・クランプがそれに関わっていたとの情報がある。現在は精子バンクがおかれ、液体窒素で精子を保管する設備が設置されている。
- 地下鉄
- ニューヨーク市都市交通局が運営する地下鉄道。マンハタン島、ブロンクス、クィーンズ、ブルックリンを結んでおり、市民やニューヨーク都市圏住民及び来訪者にとって、重要な交通手段となっている。1980年代は危険な場所として知られていたが、環境の改善や警ら活動の充実、さらに全市における治安改善もあって以前と比べればかなり治安は良くなった。
- リバティ島
- 自由の女神が設置されている島。毎日多くの観光客が訪れる。
- クライスラービル
- ビッグ3の一つ「クライスラー」が建設した超高層ビル。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
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読み:パラサイトイヴ
初版作成日: 10/09/27 20:29 ◆ 最終更新日: 10/09/27 20:29
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